出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.569, pp.44-47, 2003-03-10

この正月休み、郵便貯金のオンライン・システム(郵貯システム)が8年ぶりに刷新された(図2)。今回、新システム「第4次オンラインシステム」に切り替えたのは東日本地区だけだが、それでもその作業量は想像を絶する。 データ移行に使った磁気テープ(カートリッジ型)は4万本、積み重ねると東京タワーの3倍の高さに達する。移行用に開発したプログラムだけでも2万4000本になった。
著者
武田 晴人
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究は、横浜正金銀行の経営資料を用いて両大戦間期の日本の対外金融が日本企業の経営にどのような役割を金融面から果たしたのかを明らかにすることを目的とし、横浜正金銀行の融資先業の中から、両大戦間期に重要な地位にあったと考えられる貿易商社や対外投資などのため設立された国策会社を対象に選び実証的な研究を行った。その結果、正金銀行の資料群からこれまで明快ではなかった貿易商社等の資金面での問題が明らかとなった。
著者
坂本 泉 開本 亮 高石 静代 近成 涼香
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.71, no.1, pp.36-42, 2021-01-01 (Released:2021-01-01)

本研究では,「睡眠の質」に着目し,現状の睡眠ビジネスにおける課題を分析し,今後期待されるサービスを予測することを目的とした。まず現状の睡眠ビジネスにおける課題について,睡眠ビジネスに関する市場,睡眠ビジネスの全体像,睡眠ビジネスのプレイヤー,睡眠ビジネスの具体例を把握し,睡眠に影響を与える要因マップの作成をして,調査および分析を行った。次に,新聞記事を中心とした市場調査,睡眠分野でトピックになっている論文の抽出,特許調査を行い,さらに中央官庁の関連する政策から課題を分析した。その結果,睡眠の質の測定は向上してきており,病院や介護施設等を対象とするB to Bのソリューションはすでに実用化されているものの,個人にフォーカスするB to Cのソリューションが不足していることが分かった。したがって,将来においては,そのソリューションを加味したデバイスをパーソナルで使用できる睡眠ビジネスが普及すると考えられる。
著者
田中 雅章
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.71, no.1, pp.23-27, 2021-01-01 (Released:2021-01-01)

看護系専門学校では,平成27年度よりデジタル教科書を導入した。1年間で使用する全教科書50冊のうち,専門科目を中心とした39冊でデジタル教科書を導入した。開講される授業の約80%でデジタル教科書を使った授業が行なえるようになった。彼らはほとんどのデジタル教科書の機能,特に付箋機能を使用していた。全ての教科書のデジタル化を希望する学生は,従来の紙の教科書を希望する学生よりもデジタル教科書の機能をより深く理解して活用していた。
著者
南雲 秀雄
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.71, no.1, pp.16-22, 2021-01-01 (Released:2021-01-01)

大学で使用する学習用の電子書籍は,単なる紙の書籍の電子版ではない。電子書籍ビューアーを含めたシステムは,教科書コンテンツが組み込まれた学習管理システムに近いものである。その中には,授業グループの管理,アンケートの使用,付箋・メモの追加・共有,独自教材の追加など様々な学習のための機能が備わっており,工夫次第で,効果的な学習活動を実現できる。本稿では,大学の授業で使用する学習用の電子書籍について,ビューアーの特徴,使用に際して必要な設備・機器をまとめた上で,活用事例を紹介し,さらに普及のために検討すべき点について述べる。
著者
三瓶 徹
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.71, no.1, pp.2-7, 2021-01-01 (Released:2021-01-01)

教育現場には,電子教科書,デジタル教科書,電子ジャーナル,電子学術書と呼ばれている電子書籍が存在する。その活用方法・目的は多岐に亘るが,ファイル形式はEPUB3とPDFが主流である。初等・中等教育でのデジタル教科書の導入は,授業運営方法の大きな変革とともに始まったところであり,大学についても教育改革の一端として図書館の電子化が進められてはいるが,欧米に大きく遅れている。本稿ではファイル形式の面から現状を紹介するとともに,その抱えている問題点などを示す。著作権法改正をイノベイティブなサービス創造のチャンスと捉え,教育現場における電子教科書の利用とその方法の分析を通して,今後のあるべき姿を考察する。
著者
大橋 拓真
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.71, no.1, pp.1, 2021-01-01 (Released:2021-01-01)

今月号の特集は,「教育現場における電子書籍の活用」と題してお届けします。スマートフォンの普及を始めとする技術進歩の恩恵により,電子書籍は今まで以上に身近で活用されるものとなりつつあります。また,現在もなお事態が終息していない新型コロナウィルスへの対策が求められている状況下では,遠隔地からでもコンテンツを閲覧できることは大きなメリットとなります。そして,文字だけでなく画像や音声などの情報も扱うことのできる電子書籍の特長は,研究や教育活動を進めるうえでも役立つことかと思います。本特集においては,遠隔地からの閲覧のみならず様々な可能性を持つ電子書籍の,教育現場における活用にスポットを当て,その特長や実際の現場での使用例などを紹介します。また,電子書籍を閲覧するために必要なビューワーにも着目し,その機能や活用についてもご紹介します。はじめに三瓶徹氏(日本電子出版協会)には,電子書籍そのもののファイル形式の面から現状や問題点,今後についてご説明いただきました。矢口勝彦氏(図書館流通センター)には電子書籍プラットフォームの提供者側からの視点として,TRCの電子図書館を例として概要やメリット,導入事例などをご紹介いただきました。南雲秀雄氏(新潟青陵大学)には電子書籍を閲覧する際に使用するビューアーについて,ビューアーの持つ機能や授業においての活用事例についてご紹介いただきました。田中雅章氏(ユマニテク短期大学)には電子書籍配信サービスの導入において,運用や注意点,学習への活用といった部分についてご説明いただきました。マクヴェイ山田久仁子氏(ハーバード・イェンチン図書館)には,海外の事例として,現在の環境下におけるオンライン教育での電子資料活用の事例を,職員としての観点も踏まえてご紹介いただきました。本特集では電子書籍が持つ様々な機能やメリットをご紹介しました。読者の皆さまが電子書籍を活用するための,そして新たな活用方法を模索するためのご参考となれば幸いです。(会誌編集担当委員:大橋拓真(主査),青野正太,今満亨崇,南雲修司,水野澄子,南山泰之)
著者
本間 聡起 石田 浩之 広瀬 信義 中村 芳郎
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.31, no.5, pp.380-387, 1994
被引用文献数
6

首都圏1都3県の百寿者を対象に郵送によるアンケート調査を行い, 389名 (男性81, 女性308) の生存百寿者からの回答を得た. 対象の約3割が入院または施設入居者であったが, その比率は男性15%に対し, 女性34%で女性に多い傾向であった. 日常行動範囲では, 散歩もできるとの回答は男性38%に対し, 女性10%であり, 逆にほとんど寝たきり, または寝たきりは男性19%に対し女性28%で, 男性の方が活動度が高い傾向がみられた. この男女差は, 在宅者に限った検討でも同様であった. 現病歴・既往歴では, 高血圧症が有効回答の22%にみられ, 以下, 呼吸器疾患, 心疾患がともに16%であった. 骨折も31%に認められたが, 男性20%に対し, 女性34%で女性に多くみられ, 日常の活動範囲における男女差の一因となっている可能性が示唆された. 百寿者の最終学歴については男性の27%, 女性の8%が高等教育レベルであり, 高学歴の傾向であった. また, 百寿者の両親の死亡年齢は, 父親69.6±15.7歳, 母親71.2±17.2歳で, 同時期の生命表と比較すると長寿の傾向であった. また同胞についても, 全同胞の死亡ないし生存年齢がすべて記載されている203家系について検討した結果, 65歳以上の老人の中で90歳を達成した人の割合は, 17.3%であり, 百寿者家系に長寿者が集積している可能性が示唆された.
著者
吉武 俊一郎
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.415-421, 2020
被引用文献数
2

<p>都市縮減時代における、地域特性を反映した都市・地域再生の方向性・プランを検討する上で、小地域単位の将来人口推計手法をその根拠を構築するために活用することが考えられる。代表的な手法であるコーホート要因法・コーホート変化率法による小地域単位での推計は、国土交通省国土技術政策総合研究所が作成したプログラムで行うことができる。しかし、小地域単位での推計にはパラメータの不安定さという問題がある。本研究では首都圏1都3県と縮減が進んでいる郊外都市での分析を通して、将来人口推計の信頼性を確保するためには、人口規模・増減と住宅 所有関係・建て方から、対象とする小地域を絞ることが有効であるということを抽出した。また、人口減少・高齢化の進む地域において、今後の空き家・空き地の増加を予測し、対応を検討する上で将来世帯数推計が重要であるが、各小地域における世帯数の動向と住宅ストックの特性に関連性があり、従来のパラメータをあてはめる推計方法を小地域で適用することは難しい。本研究では、将来人口推計による人口減少と高齢化進行をもとにした、世帯人員・世帯数減少の推計による、空き家・空き地増加を予測する手法を提示した。</p>
著者
吉田 麻美 高松 順太 吉田 滋 北岡 治子 増井 義一 大澤 仲昭
出版者
The Japan Society for Oriental Medicine
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.249-256, 1998-09-20 (Released:2010-03-12)
参考文献数
20

肥満を伴うインスリン非依存性糖尿病 (NIDDM) 患者19例に対し, 運動療法が可能な9例では, 160Calorie/日の有酸素運動 (速歩) 療法を6ヵ月間施行, 実施困難な身体状況にある11例には, 防已黄耆湯を6ヵ月間投与した。運動療法は内臓脂肪型肥満に有効とされているが, 運動療法群では, 治療前後で, CTスキャンを用い測定した内臓脂肪面積と皮下脂肪面積の比 (V/S比) が0.77±0.26から0.65±0.30へ低下したが, 肥満度及び血糖, 脂質についても有意な改善をみなかった。一方, 防已黄耆湯投与群では, 血清コレステロール値が197±31mg/dlから180±19mg/dl(P<0.01)へ, またV/S比が0.84±0.56から0.64±0.30 (P<0.05) へと有意に改善, 血糖値も改善傾向であった。今回の結果から, 防已黄耆湯は内臓脂肪型肥満さらに動脈硬化予防に対し有用である可能性が示唆された。

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1924年08月25日, 1924-08-25

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1934年02月10日, 1934-02-10

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1929年11月28日, 1929-11-28

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1938年09月20日, 1938-09-20
著者
松永 喬
出版者
日本口腔・咽頭科学会
雑誌
口腔・咽頭科 (ISSN:09175105)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.113-118, 1993-03-31 (Released:2010-06-28)
参考文献数
29

Tornwaldt's disease, which was first described by Tornwaldt as one of the causes of epipharyngitis, is inflammation or abscess of the embryonic remnant cyst of the pharyngeal bursa appearing at the posterior median wall of the epipharynx. Although many cases are asymptomatic, symptoms are often caused by nasal tamponade, trauma, adenotomy, or other mechanical stimuli. Only a few cases have been reported from 1929 till 1992 in Japan. In about the 10th week of embryonic development the pouch, which is made by adhesion of the pharyngeal ectoderm to the notochord at the most cranial end of the notochord, is closed at the orifice (cystic type), or crusts adhere to the orifice without closing (crust type). The symptoms are those of upper respiratory tract infection with obstinate occipital pain, purulent choanal discharge, nasal obstruction, halitosis, feeling of ear fullness, clearing of the throat, etc. Posterior rhinoscopy, simple lateral view X-ray tomography, nasopharyngeal fiberscopy, CT scan and MRI are useful in showing adhesion to the cervical vertebrae. While complete extirpation via a transpalatal approach is desirable, incision or excision of the cyst can also be performed.