著者
田口亀之介 編
出版者
田口亀之介
巻号頁・発行日
vol.大正13年1月10日現在, 1924
著者
大塚 俊之 後藤 厳寛 杉田 幹夫 中島 崇文 池口 仁
出版者
植生学会
雑誌
植生学会誌 (ISSN:13422448)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.43-54, 2003-06-25 (Released:2017-01-06)
参考文献数
45
被引用文献数
2

1.西暦937年,富士山の噴火の際に流出したとされる,剣丸尾溶岩流上には広い範囲にわたってアカマツのほぼ純林が形成されている.この群落は一次遷移系列上の先駆群落とみなされて来たが,その成因は明らかでない.このため,本研究では群落生態学的な現地調査と周辺の土地利用に関する文献調査からその起源を明らかにすることを目的とした.  2.標高約1030mに設置した永久方形区での群落調査から,アカマツの直径階分布は20-25cmのクラスにピークを持つ一山型で,その密度は高かった.また,階層構造としてはほぼアカマツだけの林冠層とソヨゴを中心とする亜高木・低木層の明瞭な二層構造となっていた.  3.アカマツの最大樹齢は90年で,その樹齢は直径サイズに関係なくほぼ80-90年生でそろっていた.  4.剣丸尾周辺の森林利用の歴史についての文献調査により,江戸時代から剣丸尾上の植生は入会地として住民に利用されていたことが明らかとなった.また明治時代には剣丸尾周辺には桑畑が広がっており,養蚕業のためにかなりの濫伐が行われたと考えられた.  5.その後,剣丸尾上の一部は1915年に恩賜林組合によって柴草採取区域に指定され適切な入会地管理がなされたため,これ以降に一斉にアカマツが侵入したものと考えられた.さらに1934年に部分林に再設定された際に雑木除去によるアカマツの天然更新施業が行われ,その後1960-70年代まではアカマツ林の林床植生は柴草として利用されていた.  6.このように剣丸尾アカマツ林は溶岩流出後の自然の一次遷移系列上にある先駆群落とは異なり,長年の人為的な攪乱により遷移が停滞していた立地に,攪乱停止後に成立したアカマツ林である.また1934年の雑木除去と1960-70年代までの下層植生の利用が,現在のアカマツ林の林分構造に大きく影響していた.

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1920年08月24日, 1920-08-24
著者
小田部 泉
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.142-144, 2004-07-09 (Released:2017-02-10)
参考文献数
7

物体はそれぞれの固有振動数をもち,その振動数の外力が加わると共振現象をおこす。ワイングラスやビーカーにその固有振動数と同じ振動数の音波を当てることによって共振を起こさせ,これらのガラス製品を破壊する実験を行った。デモ実験として効果的であるので報告する。
著者
松岡 教理 盛 佐紀子
出版者
弘前大学農学生命科学部
雑誌
弘前大学農学生命科学部学術報告 (ISSN:13448897)
巻号頁・発行日
no.13, pp.15-21, 2011-02

サンショウウオ6種の系統類縁関係をタンパク電気泳動法によるアロザイム分析により調査した。分析した6種は、Hynobius tokyoensis(トウキョウサンショウウオ)、H. nebulosus(カスミサンショウウオ)、H. lichenatus(トウホクサンショウウオ)、H. leechii(チョウセンサンショウウオ)、H. kimurae(ヒダサンショウウオ)、Onychodactylus japonicus(ハコネサンショウウオ)である。10酵素とgeneral proteinのアロザイム分析により、35遺伝子座が検出された。35遺伝子座における対立遺伝子頻度から、6種の集団内の遺伝的変異を推定した。その結果、平気ヘテロ接合体率(H)は、H=11.1-32.0%の範囲にあり、平均値はH=21.6%であった。これらの数値は他の多くの生物種での値と同等のものであった。Hynobius属5種間のNei(1972)の遺伝距離(D)は、D=0.396-1.094の範囲で、平均値はD=0.827であった。一方、Hybobius 5種とOnychodactylus属間の遺伝距離は大きく、同科別属間での遺伝距離と同等な数値であった。Nei(1972)の遺伝距離からUPGMA法により作成したサンショウウオ6種の分子系統樹から、以下の事が判明した。Hynobius属とOnychodactylus属の6種は2つの大きなクラスターに分かれた。1つは、H. tokyoensis、H. nebulosus、H. lichenatus、H. leechiiからなるクラスターであり、他は、H. kimuraeとO. japonicusからなるクラスターであった。最初のクラスターで、H. tokyoensisとH. nebulosusが最も近縁関係にあり、次に、このクラスターに近縁な種はH. lichenatusで、H. leechiiは最も遠い関係にあった。一方、2番目のクラスターでは、日本固有種のH. kimuraeとO. japonicusが1つのクラスターを形成したが、遺伝的にはかなり分化していた。
著者
長谷川 堯
出版者
美術出版社
雑誌
国際建築
巻号頁・発行日
vol.27, no.8, 1960-08
著者
山浦 大和 小川 進
出版者
水文・水資源学会
雑誌
水文・水資源学会研究発表会要旨集
巻号頁・発行日
vol.20, pp.65, 2007

16-19世紀,南米ボリビアのポトシ(Potosi)銀山(正称セロ・リコ・ポトシ)では,銀の精錬に大量の水銀が使用され,鉱山周辺は深刻な水銀汚染に見舞われた.そこで本研究では,水銀生産量と衛星データの流域解析から水銀汚染地域を特定し,スペイン統治時代のポトシ銀山における水銀汚染のリスク評価を定量的に行った.その結果,汚染地域がボリビア国境とアマゾン川の流域界まで達し,ポトシは文明崩壊の危機に瀕していた可能性が認められた.
著者
田中 敏弘 松山 康甫 神嵜 保成 嶽崎 亮
出版者
Japanese Society of Tea Science and Technology
雑誌
茶業研究報告 (ISSN:03666190)
巻号頁・発行日
vol.1986, no.63, pp.1-10, 1986-06-01 (Released:2009-07-31)
参考文献数
7

凍霜害の程度とその後の整枝処理が茶芽の生育,品質に及ぼす影響を検討した。凍霜害の被害程度は,被害区分0 (被害率0%),I (同15~40%),II (同41~49%),III (推定50~75%),IV (推定76~99%),V (同100%)に分けられた。被害区分の異なる2.2~2.3期のやぶぎたと3,3葉期のゆたかみどりで,整枝区と無整枝区を設け,試験を行った。さらに,くりたわせで凍霜害を受けた新葉の葉傷み臭味を経日的に調査し,被害後15日目に品質,市場評価を行った。1) 被害区分I~IVにおいては,やぶきた,ゆたかみどりとも無整枝区が整枝区に比べ,新芽数,枠内新芽重収量が明らかに多く,製茶品質でもすぐれ,粗収益も多かった。2) 被害区分Vにおいては,やぶぎたの整枝区が無整枝区に比べ収量,製茶品質,粗収益でややすぐれたが,新芽の生育で は差異が認められず,ゆたかみどりでは両区ともほとんど差は認められなかった。3) 摘採期は整枝することにより概して遅れ,この程度は被害が弱いほど大ぎく,被害区分Vでは差異がなかった。また,粗収益も整枝処理により概して少なくなり,この減収割合も被害が弱いほど大きく,Vでは差異はなかった。4) 凍霜害後の葉傷み臭味は,2日目以降では経日的に軽くなるようであるが,枯死芽の混入割合が80%程度であると19日目において葉傷み臭味がやや残った。しかし,摘採時に20%程度の枯死芽を含んでいた製品は,凍霜害後15日を経過すると無被害の約70%の市場評価額であった。5) 以上の結果から2.2~3.3葉期において,凍霜害が新芽の全てについて上部より1~2節目で褐変した程度であれば,その後の対応としては整枝するより放任の方が適当と考えられる。なお,摘採時には,枯死芽をなるべく混入させないで収穫することも品質上効果があると考えられる。本試験に関して,農林水産省茶業試験場茶樹第3研究室長青野英也氏,当時当場栽培研究室長(現大隅支場長)の岡本信義氏の助言をいただき,官能審査に当っては加工研究室の松久保哲矢,花田十矢,大城光高,佐藤昭一の各氏のご協力をいただいた。ここにお礼申し上げる。
著者
ベレック クロエ
出版者
京都大学大学院人間・環境学研究科
雑誌
人間・環境学 (ISSN:09182829)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.29-41, 2015

薙刀とは, 本来長い柄の先に反り返った長い刃をつけた武器であるが, 一般的には「なぎなた」が女子の活動としてとらえられており, 学校のクラブ活動として発展している. 日本全国で盛んに行われているが, 国際的には1990に国際なぎなた連盟が発足し, 現在は14ヶ国が加盟している. なぎなたは女子向けの武道として長い歴史を持っているため. 日本においては女子のものとして認められており, なぎなたには女性的なイメージが存在している. そして1960年代と1970年代にアメリカ・台湾・ヨーロッパにおいてなぎなたの稽占を始めたのも女性だった. ただ, 海外ではなぎなたが, 僧兵と武士が戦場で用いた武器としてのイメージを通じて普及したため, やがて男性に人気が高まり, 1990年代以降, なぎなたの愛好者は男性のほうが多くなっている. 全日本なぎなた連盟はこの現象に対して, 反対を表明しておらず, 男性のなぎなたを日本の伝統文化の活動として認め, 日本人男性にもなぎなたを奨励するようになっている. 本稿は, なぎなたの園際発展を通して, なぎなたのジェンダー・イメージがどのように変化したのか明らかにした.
著者
田坂 恒
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.77, no.3, pp.226-228, 2014 (Released:2016-09-28)

2013年,当社は,インスタントカメラminiのフラッグシップ機として 「“チェキ” instax mini90 ネオクラシック」 の発売を開始した.本報告では,インスタントカメラの基本システムと 「“チェキ” instax mini90 ネオクラシック」に搭載した新たな機能について説明する.
著者
丸岡桂 訂
出版者
観世流改訂謡本刊行会
巻号頁・発行日
vol.別 3 放生川 他4番, 1920

1 0 0 0 OA [観世流謡本]

著者
観世元滋 訂
出版者
桧大瓜堂
巻号頁・発行日
vol.別 3 放生川 他4番, 1921

1 0 0 0 OA [観世流謡本]

著者
廿四世観世元滋 訂正著作
出版者
桧大瓜堂
巻号頁・発行日
vol.別 2−4 枕慈童/松虫, 1922
著者
土屋 駿介 田守 伸一郎
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会構造系論文集 (ISSN:13404202)
巻号頁・発行日
vol.79, no.697, pp.375-384, 2014-03-30 (Released:2014-07-10)
参考文献数
13
被引用文献数
4

This paper proposes a optimal design method of base-isolation device and frame member in a reinforced concrete building. The proposed algorithm called DCMOGA( Distributed Cooperation model of MOGA(Multi Objective Genetic Algorithm) and SGA (Standard Genetic Algorithm) ) and conventional multi objective optimization are applied to design two buildings. Finally, a comparison was made among design solutions. Comparing to the conventional multi objective optimization methods , the proposed model found the widespread Pareto solutions. Consequently, the effectiveness of the proposed model was demonstrated.