著者
山田 豊大 阿原 一志
雑誌
ゲームプログラミングワークショップ2019論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.122-125, 2019-11-01

不完全情報ゲームの 1 種であるトレーディングカードゲーム(TCG)は,デッキ(ゲームに使用するカードセット)を各プレイヤーが一定のルール化で自由に作成できるなど,囲碁や将棋,その他ボードゲームにはないゲーム要素が特徴である.したがって、強い,または人間らしいエージェントの作成等の研究は人間の意思決定過程の解明等に有意義であると考えられる.本稿では,『エージェントの個性に合わせたデッキを構築することが可能である』という仮説の実証のため,単純な TCG のプラットフォームをオリジナルに実装した.その上で遺伝的アルゴリズムによって個性のあるエージェント作成し,異なる個性のデッキを扱わせた際の挙動について観察した.さらに,そのエージ ェントの盤面評価をさらに良いものにするためにニューラルネットワークを用いたエージェントについても考察した.
著者
田中 悟志
出版者
バイオメカニズム学会
雑誌
バイオメカニズム学会誌 (ISSN:02850885)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.87-92, 2015 (Released:2016-04-15)
参考文献数
34
被引用文献数
2

経頭蓋直流電気刺激法(transcranial Direct Current Stimulation:tDCS)は,頭蓋の外に置いた電極から直流電流を与え,電極直下の脳活動を修飾する手法である.従来から使用されている経頭蓋磁気刺激法(Transcranial Magnetic Stimulation:TMS)に比べ,装置が小型で扱いやすく,また重篤な副作用の報告がないことから神経・精神疾患,脳血管障害に伴う機能障害に対する新たな電気生理学的治療法として脚光を浴びている.本稿では,tDCS による手の感覚機能の向上とその臨床応用に関して,触覚,痛覚,痒みを具体例として最新の研究についてまとめた.運動機能を対象とした研究と異なり,手の感覚を対象としたtDCS 研究は報告の数もまだ少なく,萌芽的段階にある.しかし,臨床疾患を対象とした研究では,触覚弁別能力の向上や痛覚抑制などが報告されている.今後研究成果を積み上げることで,tDCS による手の感覚の制御が可能になり,手の感覚障害を改善するための新たな機能的治療法として応用できる可能性がある.
著者
河村 豊
出版者
日本科学史学会
雑誌
科学史研究. 第II期 (ISSN:00227692)
巻号頁・発行日
vol.43, no.229, pp.48-50, 2004-03-25
参考文献数
6
著者
永野 宏 佐納 康治
出版者
日本科学史学会
雑誌
科学史研究. 第II期 (ISSN:00227692)
巻号頁・発行日
vol.36, no.203, pp.162-168, 1997-09-29
参考文献数
13
被引用文献数
3
著者
岩下 仁
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2019-04-01

本研究では、マーケティング研究の中心的な概念である市場志向 (Market Orientation、以下MOに略)研究の中でも、近年注目を集めているフロントライン従業員の視点を取り入れ、それが個人レベルのMO (Individual Market Orientation、以下IMOに略)、ひいては事業成果にどのような影響を及ぼすかという一連のメカニズムを解明する。これまでの研究によって応募者は、MOと成果要因との関係を明らかにしてきた。一方、本研究ではフロントライン従業員の様々な要因が個人レベルのMOに及ぼす影響に光を当て、事業成果に至るまでのメカニズムの解明を目的にしている。
著者
穴吹 章子 Akiko ANABUKI 兵庫県立大学看護学部外国語 Foreign Languages College of Nursing Art and Science University of Hyogo
出版者
兵庫県立大学看護学部
雑誌
兵庫県立大学看護学部・地域ケア開発研究所紀要 (ISSN:18816592)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.15-27, 2008

キーツ(John Keats, 1795-1821)が、ガイ病院付属医学校の学生であった時に書きとめた「解剖学・生理学覚書」(Anatomical and Physiological Notes)における記述と、『エンディミオン』(Endymion)のグローカス(Glaucus)、「ハイペリオン」('Hyperion')のハイペリオン、および「ハイペリオンの没落」('The Fall of Hyperion')における詩人などが受ける痛みに関するそれぞれの描写とを比較すると、後者は前者の知識を踏まえて描写されている点を論じた。また、その記述の方法は、身体的・生理学的に理解可能な描写となっていることから、彼らの痛みは一般的に理解可能なものとして示されているのではないかと論じた。また、キーツの痛みに対する態度は共感的なものと考えられるが、それはsympathyよりも、むしろ19世紀後半にOEDに取り上げられるempathyの力によるものと推測した。そして、その共感の力は看護師が臨床の場で求められる能力にも通じるものであると論じた。
著者
平沢 一
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.229-237, 1962-04-15

Ⅰ.序説 執着性格は下田により初めて提唱された。この性格と躁うつ病(下田・王丸・向笠)および初老期うつ病(中およびその共同研究者)とが密接な関係を有することは,多数例においてすでに明らかにされているが,その具体的な性格像および執着性格により生ずるうつ病像の症候論的な研究は乏しいように思われる。 著者は昭和33年10月より36年10月までに京都大学の精神科の外来および入院のうつ病患者の中から「執着性格」を示す105例を選び,つぎの諸点を検討した。
著者
台湾総督府 編
出版者
台湾総督府
巻号頁・発行日
vol.第34(昭和5年), 1932
著者
台湾総督府 編
出版者
台湾総督府
巻号頁・発行日
vol.第41, 1939