著者
沼田 良亨
巻号頁・発行日
2009

横浜国立大学, 平成21年3月26日, 博士(学術), 甲第1144号

7 0 0 0 OA 日本戦史

著者
参謀本部 編
出版者
元真社
巻号頁・発行日
vol.大阪役, 1911

7 0 0 0 OA ラヂオ年鑑

著者
日本放送協会 編
出版者
日本放送出版協会
巻号頁・発行日
vol.昭和9年, 1934
著者
木村 美恵子 横井 克彦 糸川 嘉則 増田 徹 平池 秀和
出版者
京都大学
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1992

近年、免疫能の低下が問題である癌や感染症も栄養状態が大きく関与している可能性が指摘されるようになってきた。他方、必須微量栄養素の1つであるマグネシウムを欠乏させた動物では、著明な脾臓や胸線の肥大、リンパ球こ増加、カテコールアミンやセロトニンの代謝異常が認められることを明らかにしてきた。これまでのこれらの研究成果に注目し、今回は、マグネシウム栄養と免疫能の関連を明かにするため、免疫応答能に及ぼすマグネシウム欠乏の影響について検討した。マグネシウム欠乏飼料で1または2週間飼育したラット及び正常飼料で飼育した対照群ラットの脾細胞および腹くうマクロファージ(MΦ)を無菌的に採取し、脾細胞はマイトジェン(ConA,LPS)刺激による幼若化反応及びサイトカイン(IL-2,IL-3)活性、腹くうMΦはIL-1,IL-6活性を測定した。また、脾細胞からT細胞を分離して、MΦと混合培養して、それぞれの機能をさらに詳細に検討した。マグネシウム欠乏飼料で飼育したラットの脾細胞のConAにたいする幼若化能は正常飼料摂取群に比較して、著しく低下していた。LPSにたいする反応性はConAのような大きな変化は認められなかった。脾細胞のサイトカイン産生能は、ConA反応性の低下が認められたに関わらず、マグネシウム欠乏群のIL-2値がやや高値であった。MΦのサイトカイン産生能はIL-2,IL-6ともにマグネシウム欠乏群で高値の傾向があった。脾T細胞とMΦの相互作用では、T細胞自体はマグネシウム欠乏と対照群の間で差が認められなかったが、マグネシウム欠乏群のMΦはConAにたいする反応性を補助する能力が低下していた。以上、マグネシウム欠乏による免疫応答能低下の影響が確認された。
著者
Tatsuya Fukuta Kentaro Kogure
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.70, no.5, pp.334-340, 2022-05-01 (Released:2022-05-01)
参考文献数
53
被引用文献数
9

Targeted drug delivery using nanoparticles has been applied for the treatment of diverse diseases, including cancer and inflammatory diseases. Nanoparticle-mediated delivery of therapeutic agents via the enhanced permeability and retention effect generally augments their therapeutic efficiency; however, limitations with passive entry of nanoparticles into diseased sites, due to the presence of biological barriers represented by the endothelial layer, remain to be addressed. To this end, development of nanoparticles with intrinsic characteristics similar to circulatory cells (e.g., leukocytes, platelets) for use as biomimetic drug delivery systems (DDS) has been focused as a means to overcome the issues of conventional DDS. In particular, synthetic biomimetic nanoparticles coated with cellular membranes were recently prepared and shown to actively overcome the inflamed vessels and tumor microenvironment as a result of the functionality of membrane proteins, which allowed secure drug delivery into diseased sites. We recently developed liposomes modified with leukocyte membrane proteins via intermembrane protein transfer, a simple method to reconstitute cellular membrane proteins onto lipid bilayers. The resultant liposomes demonstrated the ability to cross the inflamed endothelial layer and permeate into tumor tissue by mimicking the properties of leukocytes. Thus, biomimetic DDS offer promise as new therapeutic approaches for various diseases by overcoming biological barriers that typically inhibit drug delivery. Herein, we review recent approaches to develop biomimetic DDS using the cell membrane coating method, and highlight our recent findings on leukocyte-mimetic liposomes prepared via intermembrane protein transfer.
著者
堀江 義則 海老沼 浩利 金井 隆典
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.112, no.9, pp.1630-1640, 2015-09-05 (Released:2015-09-05)
参考文献数
60
被引用文献数
5

本邦におけるアルコール性肝硬変(Al-LC)の全国調査では,近年はアルコール消費量は漸減しているにもかかわらず,Al-LCの肝硬変の成因に占める割合は急速に増加している.糖尿病(DM),高齢,女性はAl-LCの危険因子であり,DM,年齢,男性はAl-LCからの肝発癌の危険因子と考えられる.重症アルコール性肝炎(AH)は禁酒後も肝腫大が持続する病態で,消化管出血,腎不全などの合併症をともなう予後不良な疾患である.重症AHの死亡率は52%と高いが,中等度AHにおいても死亡率は15%あり,早期からの治療介入が必要である.アルコール健康障害対策基本法に基づいた社会全体での飲酒量低減の取り組みが必要である.
著者
朝賀 昌志 村井 恵子 中西 律子 青山 好男
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.47, no.9, pp.708-715, 2000-09-15 (Released:2009-02-19)
参考文献数
18
被引用文献数
3 2

Bacillus属細菌ではB.subtilisが緑茶浸出液でよく増殖した.緑茶浸出液を100°C以上で加熱することでB.subtilisに対する緑茶浸出液の抗菌活性が増加した.この抗菌活性もカテキン類同様PVPPに吸着除去され,PVPP処理した緑茶浸出液を加熱しても抗菌性は示さなかった.カフェイン,テアニン,アミノ酸は加熱処理で変化しなかった.加熱処理により緑茶カテキン類のEGCg,EGC,ECg,ECは減少し,それらのエピマーが増加した.カテキン類ではEGCg,ECg,GCg,Cgの4成分が50mg/100mlでB.subtilisの増殖を抑制した.緑茶成分の溶媒抽出による分離で抗菌性を示したのは酢酸エチル可溶性画分と1-ブタノール可溶性画分であったが,どちらも加熱緑茶の方が強い抗菌活性を示した.酢酸エチル可溶性画分を逆浸透法で透過画分と未透過画分に分離した.透過画分はどちらも抗菌活性を示したが,未透過画分は加熱緑茶のみに抗菌活性が認められた.以上のことから,加熱で緑茶浸出液に生成する抗菌成分は分子量の小さいカテキンの重合物であると推察した.
著者
宮本 康 西垣 正男 関岡 裕明 吉田 丈人
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
保全生態学研究 (ISSN:13424327)
巻号頁・発行日
pp.2116, (Released:2022-04-28)
参考文献数
45

歴史的な人間活動の結果、沿岸域と汽水域におけるハビタットの消失が進み、これに基づく生態系機能の劣化が世界的に深刻化した。そして現在、沿岸生態系の保全が国際的に重要な課題になっている。福井県南部に位置する汽水湖沼群の三方五湖もその一例であり、沿岸ハビタットの再生が当水域の自然再生を進める上での大きな課題の一つに挙げられている。 2011年には多様な主体の参加の下、三方五湖自然再生協議会が設立され、 3つのテーマにまたがる 20の自然再生目標に向けて、 6つの部会が自然再生活動を開始した。その中の自然護岸再生部会では、既往の護岸を活かし、湖の生態系機能を向上させることを目的に、 2016年より湖毎に現地調査とワークショップを開始した。そして 2020年には、それらの結果を「久々子湖、水月湖、菅湖、三方湖、及びはす川等の自然護岸再生の手引き」として整理した。さらに、当協議会のシジミのなぎさ部会では、かつて自然のなぎさであった久々子湖の 2地点と水月湖の 1地点で、手引き書を踏まえたなぎさ護岸の再生を 2020 -2021年に実施した。本稿では、三方五湖におけるこれらの自然護岸再生に向けた実践活動を報告する。
著者
佐藤 香緒里 吉尾 雅春 宮本 重範 乗安 整而
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.323-328, 2008 (Released:2008-06-11)
参考文献数
15
被引用文献数
5 1

本研究では,股関節外旋筋群が股関節屈曲に及ぼす影響を検討することを目的とし2つの実験を行った。若年健常男女60名を対象とした股関節回旋角度の違いによる股関節屈曲角度の計測では,股関節内旋角度の増加に伴い股関節屈曲角度は有意に減少し(p<0.001),股関節外旋筋群の伸張が股関節屈曲を制限する因子として考えられた。新鮮遺体1体の両股関節後面各筋を切離するごとに股関節屈曲角度の計測と観察を行った結果,梨状筋と内閉鎖筋に著明な伸張が見られ,これらの切離後に股関節屈曲角度は顕著に増加した。梨状筋と内閉鎖筋は股関節外旋筋であることから,これらが股関節屈曲を制限している可能性があると考えられた。理学療法プログラムとして股関節屈曲可動域を拡大するときには,屈曲角度のみに注目せずに内旋角度にも注意を払う必要があると示唆された。