著者
有賀 夏紀
雑誌
人文 (ISSN:18817920)
巻号頁・発行日
no.18, pp.166-180, 2020-03

本稿では天野山金剛寺蔵『龍王講式』を題材に、本講式がさまざまな領域の言説を複合的に取り入れながら形成されたことを論じる。『龍王講式』は、延慶三年(一三一〇)の「請雨」に際して金剛寺で書写された旨を記すことから、実際の祈雨儀礼と結びついたテキストだと考えられる。分析の結果、本講式には『釈摩訶衍論』と、その注釈書に基づく叙述が多く確認できた。これは中世金剛寺教学の柱に『釈論』があったこととも合致しており、本講式が鎌倉後期から南北朝期の『釈論』をめぐる注釈活動と連動しながら編まれたことが明らかになった。また東密の修法である「請雨経法」の思想や世界観、儀礼の手順や解釈を示した次第書の言辞も色濃く反映されている。『釈論』やその注釈書、請雨経法の所依となる経典や次第書、そして神泉苑における空海の祈雨伝承など、隣接領域を横断しながら作成された『龍王講式』には、中世真言宗寺院における学問や儀礼の有様が映し出されているのである。
著者
小原 二郎 大内 一雄 寺門 弘道
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.159-165_1, 1967-04-30 (Released:2010-03-16)
被引用文献数
1 2

Toyota's original suggestion that the optimum height difference of desk and seat should be 1/3 of the individual sitting height was experimentally investiated. Performance scores of the figure tracing of 18 male and female students and thier fatigue complaints were studied at height differences of -6, -3, 0, ..3, -6 cm of 1/3 sitting height. In case the height difference was a little lower than 1/3 sitting height, the tracing performance was the best and the least fatigue complaints were made. Memomotion study by films demonstrated the natural wrist and elbow movements at 0 and -3 cm height. Electromyographic test confirmed the above results.The subjects preferred -3 cm for writing, 0 cm for reading. The optimum desk-seat difference was concluded to be revised as -1 to -2 cm of 1/3 of the sitting height.
著者
田中 哲朗
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ゲーム情報学(GI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.23, pp.65-72, 2006-03-07
被引用文献数
1

「シンペイ(SIMPEI)」は高橋晋平氏が考案し株式会社バンダイが2005年7月に発売したボードゲームである.縦横斜めに駒を並べることを目標とする点は,n目並べの多くのバリエーションと共通しているが,盤面を「上の世界」と「下の世界」の2つに分けている点や,挟んだ駒を自由に移動できる点に特徴があり,高いゲーム性を有している.この点が評価されて,2006年度のGPCC(Games and PuzzlesCompetitions on Computers)の課題問題に選ばれた.「シンペイ」は二人完全情報零和ゲームなので,すべての局面の理論値(勝ち,負け,引き分けのいずれか)を決定することが可能である.本論文では,後退解析(Retrograde analysis)をベースにしたプログラムを用いてすべての局面の理論値を求めた.そして,「シンペイ」の公式ルールの初期配置が後手必勝であること,1手目を自由に置くことが許されれば先手必勝であることを確かめた.また,勝ちに要する最長手数が49手であること,「シンペイ」のゲームにツークツワンク(ZugZwang)が存在することや,単純なサイクルが存在し,その周期は1 3 4の3通りしかないことなど,いくつかの興味深い性質を求めることができた.SIMPEI is a board game, which was designed by Simpei TAKAHASHI. It was released in Jul. 2005 by BANDAI. Although it is similar to other n-stones-in-a-row games, it has two unique features. The first one is the two separated worlds in a board, the upper world and the lower world. And the second one is to move in free the opponents piece which is clipped by one player's pieces. This game is selected one of the problems of this year in the GPCC(Games and Puzzles Competitions on Computers). Because "SIMPEI" belongs to perfect information two player zero-sum games, in a theoretical sense, all states in the game can be decided as winning, losing or in draw. We practically analyzed all game states with a program based on retrograde analysis. In this paper, we show the result of the analysis. We found that the second player can always win in the "SIMPEI" official rule. And we present some other interesting features of the game.
著者
Jun Oikawa Hidehira Fukaya Shinichi Niwano Daiki Saito Tetsuro Sato Gen Matsuura Yuki Arakawa Yuki Shirakawa Shuhei Kobayashi Ai Horiguchi Ryo Nishinarita Naruya Ishizue Jun Kishihara Junya Ako
出版者
International Heart Journal Association
雑誌
International Heart Journal (ISSN:13492365)
巻号頁・発行日
vol.61, no.4, pp.838-842, 2020-07-30 (Released:2020-07-30)
参考文献数
11

Complex atrial tachycardias (ATs) after catheter ablation or a MAZE procedure is sometimes difficult to determine the circuits of the tachycardia. A high-density, grid-shapes mapping catheter has been launched, which can be useful for detecting the detail circuits of tachycardias on three-dimensional mapping systems. The signal quality is also important for performing electrophysiological studies (EPSs), such as entrainment mapping, to identify the circuit. This unique mapping catheter has 1 mm electrodes on 2.5 Fr shafts, which improve the signal quality. The high-quality intracardiac electrograms facilitate differentiating small critical potentials, which allows us to perform detailed entrainment mapping in targeted narrow areas. Here, we describe a patient with a perimetral AT with epi-endocardium breakthrough after a MAZE surgery and catheter ablation, which was treated successfully along with detailed entrainment mapping using the HD Grid. This catheter with high-quality signals could be a significant diagnostic tool for a classic EPS as well as for the construction of 3D mapping.
著者
田中 晋平
出版者
日本映像学会
雑誌
映像学 (ISSN:02860279)
巻号頁・発行日
vol.104, pp.158-178, 2020-07-25 (Released:2020-08-25)

本論は、小川プロダクションによる映画『どっこい!人間節 寿・自由労働者の街』(1975年)の上映活動がどのように展開されたのかを検討する。1960年代末から成田空港建設反対闘争の現場となった三里塚を記録してきた小川プロが、次に映画撮影に選んだ空間が東京の山谷、大阪の釜ヶ崎と並ぶ日本三大寄せ場と呼ばれた横浜・寿町だった。小川プロのスタッフは、寿町に住み込み、日雇労働者らのインタビューを行い、失業者たちが無事に冬を越すため、寝る場所や炊き出しを確保する「越冬」の様子などを記録した。『どっこい!人間節』の上映の詳細については、公開当時に小川プロが発行していた『小川プロニュース』などの資料に基づき、調査を進めた。本作は、その上映を介して、不況下の寿町における厳しい現実を各地域に伝え、野宿者への新たな支援運動を生むなど、メディアとしての役割を担ったといえる。また会場は祝祭空間のように演出され、上映だけでなく、寿町の住人を撮影した写真の展示、映画に登場するミュージシャンの演奏も行われた。ただ、公開時における上映の方向性も要因となり、『どっこい!人間節』が記録した寿町の住人たちの生の形式に、これまで議論が及ぼされてこなかったのではないかという問題提起も本論では行う。
著者
矢野 裕介
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集 第68回(2017) (ISSN:24241946)
巻号頁・発行日
pp.70_2, 2017 (Released:2018-02-15)

1937年の日中戦争突入により国家総動員法が公布され、国内体制が戦時体制に移行していく中で、武道は1939年に設置された武道振興委員会の答申にみられるように、その戦技化を要求された。それがために、剣道においては斬撃姿勢による基本的な技が採用され、竹刀についても長さを3尺6寸とする真刀に近いものが使用されたように、より実戦的(軍事的)な内容へと改変された。また剣道の訓練で培った技術を氷上戦にも即すべく、剣道とスケートを融合させた「氷上剣道」なるものも考案、実施されるようになった。とはいえ、従前の武道史研究では氷上剣道に焦点をあてた研究は見受けられず、その存在について語られることはこれまで全くといっていいほどなかった。そこで本研究では、前廣節夫・岡部直己(1940)の『氷上剣道教育指導法』(筆者蔵)を中心に採り上げ、分析を行うことを通して、氷上剣道の実際について明らかにしていくことを目的としている。本書は、氷上剣道を統括していたとみられる日本氷上剣道会が発行したもので、その「使術ノ要領」、「教育一般ノ要領」(基本動作、応用動作、試合教習、試合)、「審判」法等が詳説されているからである。
著者
小野 厚夫
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.42, pp.43-44, 1991-02-25

今日ほど情報という語が多用されている時代はない。しかしながら、肝心の情報という語がいつごろから、どのような形で使われだしたのか、必ずしも明白でない。そこで、改めて情報という語の由来を調べてみた。情報という語は中国でも使われているが、中国人自身が日本来源の中国語として認めており、漢語ではなくて和語とみなすことができる.また国語辞典に情報が現われるのは明治三十八年以降のことで、情報は明治になってから現われた語ではないかと考えられる。これまでの通説では、文豪である鴎外森林太郎が最初に用いたとする、鴎外造語説が有力であった。しかし、この説についてはすでに疑問とする見方もある。我々は明治期の情報の用例を調べて、兵語に由来することをつきとめ、兵書を重点的に調べた結果、鴎外が文筆活動を始める以前の明治九年に、既に情報という語が使われていることを見いだした。また明治十年代後半には、情報だけでなく、状報も並行して用いられていたことがわかった(1,2)。明治十五年三月二十日の睦達乙第十八号により陸軍省が制定した『野外演習軌典第一版』では、情報という語が多数用いられている。公式文書に情報という語が現れるのはおそらくこれが最初であろう。この野外演習軌典は、明治九年に陸軍少佐酒井忠恕がフランスの実地演習軌典を訳出した『佛國歩兵陣中要務賓地演習軌典』(3)を土台にしており、この訳本ではすでに情報という語が使われている。これ以前に出版されている兵書を調べてみても惰報という語が見あたらないことから。おそらくこの本が情報という語が使われた最初の出版物ではないかと考えられる。当時、陸軍が兵式をフランス式にすることに決めたことにともなって、兵学寮の教授たちがフランス軍の兵書や典範令を多数翻訳し、士官の教育や兵卒の訓練に用いた。一八七五(明治八)年にフランスで新式の歩兵陣中要務が刊行され、酒井がこれを翻訳して明治九年十月に内外兵事新聞局から発行したのが『佛國歩兵陣中要務賓地演習軌典』である。訳者である酒井忠恕は嘉永三年の生まれで、旧名を鳥居八十五郎といい、田安殿家老越前守の養子である。慶応元年に横浜表に創設された仏学伝習所の第一回伝習生徒としてフランス語を学び、の後開成学校の三等教授を経て、明治二年八月に兵部省に出仕し、上等通弁から兵学大助教、同少教授に昇任、明治六年に陸軍少佐になった。六年六月から十二月まで伝令使を勤めている。明治十二年に参謀本部に移り、十月に文庫課長、同十二月に翻訳課長となり文庫課長を兼任した。同十三年二月、同県に同姓名の者がいることを理由に改名を届出て、酒井忠恕から酒井清に改名している。同二十二年に陸軍省に退職を願い出、予備役に編入され、同三十年六月に死亡した.酒井は明治九年に『佛國歩兵陣中要務賓地演習軌典』を出版後、十四年に清名でその改訂版を発刊し、さらに十五年に『佛國歩兵陣中要務寅地演習軌典抄』を訳出している。最後の『實地演習軌典抄』は問答集であるが、この中で、情報に意訳を付けており、これらの添え書きから、情報を「敵情(状9)のようす、または知らせ」という意味で用いていることがわかる。したがって、情報は「情状の報告、または報知』を短縮したものと解釈することができる。野戦では斥候、偵察、間諜などを派遣して地勢や敵情を調べる。その報知を酒井は情報と訳した。その原語についてはまだ原本を確認していないが、つぎに述べる理由からフランス語のrenseignement と考えられる。(1)フランス語を主体として編集されている『五國対照兵語字書』にはinformationが採録されていない。(2)明治十八年に訳出された『佛國陣中軌典』では、情報に『ランセーギュマン」または『ランセギウマン」の添え書きがしてある。(3)一八九五年の『仏国陣中軌典携帯版』の原本ではrenseignementが対応している。(4)後述する『佛和辞典』のenseignementの項に状報が記載されている。

7 0 0 0 OA 諸系譜

巻号頁・発行日
vol.第6冊, 1800

7 0 0 0 OA 諸系譜

巻号頁・発行日
vol.第28冊, 1800
著者
内丸 裕佳子
出版者
日本語学会
雑誌
日本語の研究 (ISSN:13495119)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.1-15, 2006-01-01

本稿で考察対象にするのは付帯状況,継起,原因・理由,並列を表す動詞のテ形節である。これらのテ形節を統語的に考察し,次の2点を主張する。(1)「しか-ない」テスト,「さえ」焦点化テスト,擬似分裂文テストから,付帯状況を表すテ形節はVPで付加構造をとり,継起,原因・理由,並列を表すテ形節はTPで等位構造をとることを主張する。(2)統語構造に対応してテという形態が二分できることを示す。付加構造を形成するテはアスペクトマーカーとして機能し,等位構造を形成するテは接続形式として機能することを主張する。テ形節の統語構造を提示することは,テ形節の形態的制約に説明を与えることにつながる。本稿はテ形節の形態と統語構造との相関を捉えるためのモデル提示である。
著者
齋藤 達弘
出版者
新潟大学経済学会
雑誌
新潟大学経済論集 = 新潟大学経済論集 (ISSN:02861569)
巻号頁・発行日
vol.100, pp.129-229, 2016-03

この論文の目的は,キノコの生産販売大手,雪国まいたけの創業経営者,大平喜信の突然の辞任から,雪国まいたけが米系投資ファンドにTOB(株式公開買い付け)され,上場廃止に至るまでの一連の出来事をコーポレート・ファイナンスの視点から考察することにある.この論文では,視点を創業経営者が経営する同族企業のコーポレート・ガバナンスに広げて,雪国まいたけとはどのような会社だったのか,大平喜信はどのような経営者だったのかについても考察する.経営者の迅速な意思決定は拙速と紙一重で,迅速は成長を導く一方で,拙速は暴走を招く.この論文は,オーナーが支配する中堅企業について,創業経営者のワンマン経営や血族主義の弊害の典型的な事例を提示する.
著者
野口 華世
出版者
共愛学園前橋国際大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2017-04-01

平成30年度の研究について、1の史料蒐集に関しては、八条院・建春門院・建礼門院・殷富門院・七条院・宣陽門院の史料蒐集を実施した。基本的には東京大学史料編纂所架蔵謄写本「院号定部類記」(架蔵番号2057-153)の翻刻が中心となっているが、東山御文庫所蔵本に同系統の写本があるとわかり、そちらを底本とすることとなった。「院号定部類記」の翻刻は当該年度分の建礼門院・殷富門院・七条院・宣陽門院については進み、ほぼ完了に近い状況である。また昨年度、「院号定部類記」に未収載とわかった皇嘉門院についても、東京大学史料編纂所データベースを用いて史料蒐集を行った。これらの翻刻や史料蒐集は、活字化されていないものも多く、まとまった形式で見ることができないので、今後の研究において非常に意義あるものとなる。また、未刊行史料博捜に関しては、「院号定部類記」と同様の史料原本や写本を探すために、尾張の蓬左文庫において史料調査を行った。関連する史料の蒐集を実施した。だが、今のところ蔵書検索システムで拾えるものは限りがあったので、できれば再調査が必要であることが判明した。さらに京都大学総合博物館の所蔵文書の調査も実施し、関連史料の蒐集を行った。京都大学総合図書館についても、全ての史料調査を終わらせることができなかったので、再度の調査が必要である。2の史料分析、史料蒐集や「院号定部類記」の翻刻が進んだ女院については、基礎的情報を収集することができ、基礎的情報の整理・検討を行った。
著者
三浦 理代 五明 紀春
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.157-163, 1996-02-15 (Released:2009-05-26)
参考文献数
17
被引用文献数
3 7

1. 『四訂日本食品標準成分表』搭載の香辛料19種(ラー油を除く)25品目について,α-アミラーゼ,α-グルコシダーゼの活性に及ぼす影響を調べた.2. 香辛料の磨砕水抽出物に人工基質Starch Azure (α-アミラーゼ),p-nitrophenyl-α-D-glucoside(α-グルコシダーゼ)を加えて酵素反応試験を行った.3. オールスパイス,シナモン,タイムは加熱処理の有無によらずα-アミラーゼ,α-グルコシダーゼのいずれに対しても強い阻害作用を示した.4. オールスパイス,シナモン,タイムは加熱処理の有無によらずα-アミラーゼ,α-グルコシターゼのいずれに対しても強い阻害作用を示した.5. 他の香辛料は対象酵素の種類,加熱処理の有無によって多様な阻害作用,活性化作用を示した.6. 香辛料の適切な選択による糖尿病予防・治療食への香辛料の応用可能性が示唆された.
著者
坂井 弘紀
出版者
和光大学表現学部
雑誌
表現学部紀要 = The bulletin of the Faculty of Representational Studies (ISSN:13463470)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.19-37, 2020-03-11

テュルクの口承文芸において、夢は、神話、伝説、英雄叙事詩、昔話など、ジャンルを問わず、きわめて大きな役割を果たしている。ここでは、夢にまつわる伝承、逸話、その解釈について、実例をあげながら、テュルク口承文芸における、夢の果たす役割とその特徴について考えていく。 テュルクの民間伝承では、歴史上の英雄にまつわる夢は、誕生や武勲、死去について告げる。その際、夢の中に聖者・賢者が現れることもあり、夢は側近や夢占い師、長老によって解釈される。英雄叙事詩では、英雄の誕生やその登場、難問の解決方法を、その家族や関係者、愛馬が夢を通じて知る。昔話のジャンルでは、夢を売買したり、見つけたりするという行為も見られる。語り手になるきっかけは夢のお告げであるという事例も少なくない。そして、山や鳥、 ヘビや竜などがしばしば夢解釈の重要なアイテムとされ、民間伝承のストーリーにも登場する。夢解釈はテュルク口承文芸の一ジャンルを成し、現在でも人々のあいだで利用されている。