著者
Hecker Zvi
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.642, pp.84-88, 1999-06-14

イスラエルを代表する建築設計者,ツヴィ・ヘッカー氏。80年代にはデコン派のひとりとして日本に紹介されたが,本人は自らを「古典的な建築家」と呼ぶ。現在はウィーンの大学で教べんを執るかたわら,テルアビブとベルリンに事務所を構える。90年代初めに国際コンペでとったベルリンのユダヤ人小学校などを題材に氏の建築観を聞いた。
著者
牧野 淳一郎 川井 敦
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
応用力学論文集 (ISSN:13459139)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.101-109, 1999-08-27 (Released:2010-03-17)
参考文献数
28
被引用文献数
1

We overview the Fast Multipole Method (FMM) and the Barnes-Hut tree method. These algorithms evaluate mutual gravitational interaction between N particles in O (N) or O (N log N) times, respectively. We present basic algorithms as well as recent developments, such as Anderson's method of using Poisson's formula, the use of FFT, and other optimization techniques. We also summarize the current states of two algorithms. Though FMM with O (N) scaling is theoretically preferred over O (N log N) tree method, comparisons of existing implementations proved otherwize.
著者
石川 裕貴
巻号頁・発行日
pp.1-106,

授与大学:弘前大学; 学位種類:修士(教育学); 授与年月日:令和2年3月23日
著者
石田 隆太
出版者
日本哲学会
雑誌
哲学 (ISSN:03873358)
巻号頁・発行日
vol.2016, no.67, pp.153-163, 2016-04-01 (Released:2017-06-13)
参考文献数
2

This paper examines diverse meanings of the term individuatio (individuation) in Thomas Aquinas’s writings. The paper is divided into two sections. The first section focuses on the extent to which diverse meanings of individuatio can be found. In On the Book of Causes (Super librum de causis), Lecture 9, Aquinas presents two kinds of individuatio. One is the case where something (i.e. forma) is received in subiectum and becomes individual. The other is the case where something does not need to be received in subiectum, but is already individual. Similarly, Aquinas posits individuatio through matter (materia), and individuatio by itself separately in A Disputed Question on Spiritual Creatures (Quaestio disputata de spiritualibus creaturis), Article 5. Moreover, in Summa of Theology (Summa theologiae), Part I, Question 3, Article 3, Aquinas indicates that the latter individuatio is the individuatio of form (forma) by itself. From these writings, it is obvious that there are a variety of individuationes in Aquinas’s thought.The second section proposes the possibility of formulating diverse principles of individuation (principium individuationis) according to the diverse meanings of individuatio. The proposal is as follows: the principle of individuation can be formulated as matter in material substances, as form (strictly speaking, a separated form different from being) in angels, and as being (esse) in God. This section mainly discusses some related and important texts from On Aristotle’s Metaphysics (Super libros Aristotelis metaphysicae), Book VII, Lecture 11, and Summa against Gentiles (Summa contra gentiles), Book IV, Chapters 10 and 14. The former discussion examines a difficulty in understanding form as the principium individuationis in angels, and seeks to defend that concept. The latter discussion shows how the concept of principium individuationis is applied to God. From these discussions, we can infer that there are also a variety of principia individuationis.
著者
永田 里美
出版者
跡見学園女子大学
雑誌
跡見学園女子大学文学部紀要 = Journal of Atomi University, Faculty of Literature (ISSN:13481444)
巻号頁・発行日
no.54, pp.69-84, 2019-03

形式的には疑問文で聞き手に問いかけながら、話し手は当然の応答として、聞き手に反対の結論を要求する用法を「反語」と定義すると、中古では疑問を表す助詞「ヤ」、「カ」が「ハ」を伴った「ヤハ」「カハ」となったときに、その意味を担うことが多い。本稿は永田(二〇一八)に続き、中古の和文資料である『源氏物語』の地の文、心内発話文、和歌における「ヤハ」「カハ」の結びの形式に着目した調査を行った。調査の結果、和歌には定型的な表現としての偏りがみられるものの、「ヤハ」「カハ」の結びの形式は全体として会話文の調査結果に近似していることがわかった。「ヤハ」・用例のほとんどが反語表現と解釈される。・結びの形式には基本形(存在詞多数)、アリを含む助動詞など、客体的、既実現・現実の要素が認められる。・調査対象中、和歌においてのみ「ヤハ~スル」「ヤハ~セヌ」の用例がみられ、地の文、心内発話文には当該型式の用例がみられない。「カハ」・地の文、心内発話文では反語の解釈であるか否か、揺れる用例がみられるが、和歌では反語解釈に傾く。・結びの形式には「ム」(推量)「マシ」(反実仮想)「ケム」(過去推量)「ラム」(現在推量)など、主体的、未実現・非現実の要素が認められる。これらの特徴から、全体的な傾向として「ヤハ」と「カハ」との間で結びの形式に相違がみられること、結びの形式からみた文体上の特徴として和歌は地の文、心内発話文とは位相を異にすることがうかがえる。
著者
永田 里美
出版者
跡見学園女子大学
雑誌
跡見学園女子大学文学部紀要 = Journal of Atomi University, Faculty of Literature (ISSN:13481444)
巻号頁・発行日
no.53, pp.91-103, 2018-03

形式的には疑問文で聞き手に問いかけながら、話し手は当然の応答として、聞き手に反対の結論を要求する用法を「反語」と定義すると、中古では疑問の助詞「ヤ」、「カ」が助詞「ハ」を伴ったとき、特にその意味を担うことが多いとされる。従来、「ヤ」、「力」についての特性は研究が重ねられてきたが、「ヤハ」、「力ハ」の反語表現については未だ不明な点が少なくない。そこで、本稿では中古の和文資料である『源氏物語』の会話文を調査対象とし、「ヤハ」、「カハ」の結びの形式に着目しながら、表現価値の異なりについて考察を行った。調査結果から言えることは以下のとおりである。「ヤハ」・用例のほとんどが反語表現と解釈される。・結びの形式には「基本形」(存在詞多数)「ケリ」(過去)「ズ」(打消)「ヌ」(完丁)「リ」(存続)など、客体的、既実現・現実の要素が認められる。「カハ」・用例には反語の解釈であるか否か、揺れるものが見られる。・結びの形式には「ム」(推量)「マシ」(反実仮想)「ケム」(過去推量)「ラム」(現在推量)など、主体的、未実現・非現実の要素が認められる。 これらの特徴から、「ヤハ」は、話し手が直截的な事柄を二者択一で示し、聞き手に当該事態の不成立を訴える反語表現であるのに対し、「カハ」は、話し手が想像を介して不定を示し、聞き手に幾つかの回答案を前提として話し手のいわんとする当該事態の不成立を訴える反語表現であると理解される。『源氏物語』では女性が会話文で「ヤハ」を使用する場合、それは、あからさまな物言いをする人物造型あるいは場面設定として描かれることが認められる。反語表現「ヤハ」、「カハ」は、論理的に見れば、問うた事柄の反対の結論を聞き手に求めるものであるが、その表現性という観点から見れば、直截的な既実現・現実事態を問う「ヤハ」と推量の助動詞を用いて未実現・非現実事態を問う「カハ」とでは聞き手に対するニュアンスが異なっていることがわかる。
出版者
京都
雑誌
同志社女子大学大学院文学研究科紀要 = Papers in Language, Literature, and Culture : Graduate School of Literary Studies, Doshisha Women's College of Liberal Arts (ISSN:18849296)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.29-41, 2012-03-30

Sherwood Anderson (1876-1941) は Winesburg, Ohio (1919) において、25のエピソードを通して孤独に苦しむ人々を描いた。架空の町ワインズバーグに暮らす人々は、それぞれが孤独の苦しみにあがいている。その中でも、典型的な孤独の様相をみせるのが、"Adventure" の Alice Hindman である。彼女は恋人が去った後、ワインズバーグで10年以上彼を待ち続け、ある日、自らの状況に耐えきれなくなり、何も身につけずに雨の中を走り出すという冒険を経験する女性だ。Alice はこの冒険にいたるまでの間に、彼女なりに孤独から逃れようと工夫を凝らしている。その1つが "inanimate objects"「生命のないもの・無生物」に愛着を抱くようになることだ。彼女は他人に触られるのも許せないほど家具などの無生物に執着する。今回は、この Alice の "inanimate objects" に対する愛着に注目する。本論では、Alice がかつての恋人や自らを生命のないもの、すなわち、無生物のようにとらえている様子がないかをみることで、彼女にとっての無生物がどういった意味を持つのかを検証した。Alice は無生物を変化しないもの、いわば、恒久的なものとしてとらえることで、孤独の苦しみから逃れようとしている。"inanimate objects" に注目することで、孤独の中でもがき続けるしかなくなる Alice の無力さや弱さが明らかになるだろう。
著者
石野 尚吾
出版者
昭和大学学士会
雑誌
昭和医学会雑誌 (ISSN:00374342)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.28-30, 2004-02-28 (Released:2010-09-09)
参考文献数
3
著者
北東 陽惠 熊谷 恵 塩見 千賀子 岩谷 澄香
出版者
神戸市看護大学短期大学部
雑誌
紀要 (ISSN:13428209)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.65-72, 1999
被引用文献数
1

貧血と母乳分泌との関連について,妊娠前期・妊娠中期・妊娠後期・分娩期・産褥期の各時期におけるヘモグロビン値と母乳分泌量との関連,および各時期の貧血の推移と母乳分泌量との関連について縦断的に調査した。その結果,妊娠中期からのヘモグロビン値の低下が,母乳分泌量に有意に関係していた。