著者
山田 浩之 河崎 昇司 矢沢 正士
出版者
一般社団法人 環境情報科学センター
雑誌
環境情報科学論文集 Vol.18(第18回環境研究発表会)
巻号頁・発行日
pp.495-500, 2004 (Released:2007-01-12)

本研究は、水生生物の多様度・現存量および水質に着目して、アイガモ農法が採用されている水田の現状を把握し、さらに、慣行農法が採用されている水田との比較によって、アイガモ農法が水田の生物相や水質に及ぼす影響について検討した。その結果、水質に関しては、アイガモの移動に伴う水田土壌の巻上げや攪拌による懸濁物質やリンの増加、糞尿によるアンモニア態窒素の増加とその硝化による硝酸態窒素の増加が生じるという特徴があった。いっぽう、生物相に関しては、アイガモ農法水田で生物相の種数および固体数が低下する傾向があり、水田生態系を構成する生物相の多様度や現存量の低下が懸念された。
著者
中野 元裕
出版者
Japan Society of Coordination Chemistry
雑誌
Bulletin of Japan Society of Coordination Chemistry (ISSN:18826954)
巻号頁・発行日
vol.58, pp.6-19, 2011-11-30 (Released:2012-03-05)
参考文献数
75

The octahedral manganese(III) complex, [MnIII(taa)] (H3taa = tris(1-(2-azolyl)-2-azabuten-4-yl)amine), has long been known as a rare example of (3d)4 spin-crossover system, having a steep spin-crossover phase transition at Tc = 48 K between a high-spin 5Eg and a low-spin 3T2g states. Since the high-spin state is obviously subject to the Jahn-Teller effect, the electronic states are coupled with lower-symmetry deformation modes lifting 5Eg orbital degeneracy in addition to a symmetrical breathing mode responsible for the spin crossover. This simultaneous involvement of two molecular bistabilities may afford a variety of condensed states (phases) due to competitive or cooperative interactions. The phase diagram and the phase transition behavior were thoroughly explored via several probes, including dielectric measurements, magnetization under pulsed high field, HF-EPR, and magnetic susceptibility measurements using high-pressure clamp cell. All the results were successfully interpreted in a unified fashion based on a four-state Ising-Potts model with mean-field approximation.
著者
谷 尚樹 内山 俊朗
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.60, 2013

子どもによる描画表現の特徴は、様々な学問領域で研究が行われており、デザインの分野にも関連する命題である。今日では、親子参加型のワークショップなど、子どもの描画表現をデザイン分野に取り入れる動きもある。更に、描画表現を積極的にデザイン領域へ組み込む事例として、子どもの絵を立体化するサービスが挙げられる。しかし、これらサービスにおける立体物は、原画のスケッチに比べ違和感や異なる印象、つまり「ずれ」が生じているものがある。そこで本研究では、このずれの原因と傾向を明らかにする。実験では、スケッチとそれを元に作った立体を比較、自由記述で相違点を明らかにした他、別の被験者に立体制作とインタビューを実施することで、制作における作者の意図を考察した。加えて、完成した立体の順位付けを行い、どういった立体が高評価を得るのかを調査した。結果、立体ではサイズ感や比率にずれが生じやすいことが分かった。また、比較実験からは、原画に忠実であるものが高い評価を得ることが明らかになった。インタビューからは、大人が自分の持つ知識や経験を当てはめる・モチーフを想像することがずれの原因であることが分かった。
著者
中川 眞 平田 オリザ 藤野 一夫 岩澤 孝子 梅田 英春 雨森 信
出版者
大阪市立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

本研究は、アートを媒介として社会的課題を解決・克服しながらコミュニティを再構築あるいは再生する試みに焦点を当て、アジア特に東南アジアをフィールドとして社会包摂型アーツマネジメントの手法、思想を明らかにするものである。本研究においては、共助・互恵といった集団福利志向型の社会関係資本〔共助組織〕、検閲を熟知したダブルバインド的手法〔パワーバランス〕、プロセス途次での大胆で即興的な変更〔遂行モデル〕などに大きな特徴が看取できた。

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1928年04月10日, 1928-04-10
著者
伊豆 裕一
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.62, 2015

1955 年、東京芝浦電気(現株式会社東芝)より発売された自動式電気釜ER-5(以下:ER-5)は、米と水を入れてスイッチを入れればおいしいご飯が炊けるという、今ではごく当たり前となったことを実現した商品であった。日本国内で急速に普及率を伸ばした炊飯器は、その後、世界各国に輸出され、米食を身近なものとしてきた本研究では、日本における炊飯器のデザインの変遷から、この商品と技術や住環境との関係について述べる。さらに、同じく米を主食とする韓国との比較を行うことで、地域の食文化との関係を考察する。
出版者
国立女性教育会館情報課

2019年度「地域における男女共同参画推進リーダー研修<女性関連施設・地方自治体・団体>」に使用した事前学習教材のeラーニングをオフライン化しました。デスクトップにダウンロードして学習できます。このコンテンツは、実際にオンラインで提供していた内容をそのまま掲載しています。コース内の要所に、セルフチェック・テスト・アンケートの回答がコース修了の条件である旨が記載されていますが、オフライン版ではこれらの回答履歴や修了条件は一切関係ありません。アンケート等にご回答いただいても、NWECには届きませんのでご了承ください。また、本コンテンツは、平成27年から3年にわたり提供、改訂を積み重ねています。過去のコース内容、回答データの統計については情報課(infodiv[at]nwec.jp([at]を@に変更))にお問い合わせください。無断でコンテンツを改変することは固くお断りします。<使い方>※うまく開かない場合は、情報課(infodiv[at]nwec.jp([at]を@に変更))にお問い合わせください。■Windowsの場合・zipファイルをデスクトップにダウンロードしてください。zipファイルを右クリックして「すべて展開(T)...」を選択します。・zipフォルダが解凍され、デスクトップに同じ名前のフォルダがあらわれます。新しいフォルダ内のindex.htmlを右クリック→「プログラムから開く(H)」を選択→インターネットを使用するブラウザ(Chromeかインターネットエクスプローラー推奨)を選択するとコンテンツが開きます。■Macの場合zipファイルをダブルクリックし、フォルダ内にあるindex.htmlをクリックし、インターネットを使用するブラウザ(Safariなど)を選択するとコンテンツが開きます。解凍の必要はありません。
著者
阿久津 智
出版者
拓殖大学人文科学研究所
雑誌
拓殖大学論集. 人文・自然・人間科学研究 = The journal of humanities and sciences (ISSN:13446622)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.48-67, 2018-11-10

本稿では,古典文学の音読と文法(文構造)との関係について論じた。文構造は,プロソディー(イントネーションなど)に,ある程度反映される。隣り合う2つの文節が関係する(前の文節が後ろの文節に係る)ときには,イントネーションによって,1つの句(音調句)にまとまりやすい。文構造の違いは,意味の違いになり,それが読み方の違いに現れる場合もある。たとえば,『枕草子』の「春はあけぼの」において,「やうやう白くなりゆく」と「山ぎは」とを区切って(別の音調句として)読めば,別々の文となり(「やうやう白くなりゆく」のは「山ぎは」ではない),つなげて(1つの音調句として)読めば,連体修飾となる(「やうやう白くなりゆく」のは「山ぎは」である)。文構造(意味)の違いは,必ずしも音読で表せるわけではないが,それでも,音読の仕方を考えることが,その文の構造や意味を考えることにつながると思われる。
著者
小平吉男著
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
1934
著者
門馬 綱一 谷 健一郎 宮脇 律郎 長瀬 敏郎
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集 日本鉱物科学会 2017年年会
巻号頁・発行日
pp.55, 2017 (Released:2020-01-16)

サハリン南部の複数箇所から、シリカクラスレート鉱物であるメラノフロジャイトと千葉石の仮晶、および未変質のメラノフロジャイトを見いだした。Nevelskでは、中新世の頁岩中にパイプ状~脈状の石灰コンクリーションが点在し、その中の化学合成群集化石に伴ってメラノフロジャイトの100 μmほどの微細結晶集合体が産出する。Nevelskの南方約50 kmのKuznetsova(旧宗仁岬)周辺では、火山砕屑物を主体とする中新世の地層中に、直径100m前後の小さな火山岩体が数個分布しており、そのうち2つの岩体からメラノフロジャイトの仮晶が見いだされた。また、国立科学博物館所蔵の戦前のサハリン産鉱物標本の中からも、千葉石やメラノフロジャイトの仮晶と思われる試料を複数確認した。今のところ、現地では千葉石の仮晶は見いだせていない。

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1943年07月05日, 1943-07-05

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1944年03月13日, 1944-03-13