著者
武田 英二 阿望 幾久子 増田 真志
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.109-112, 2010-10-31 (Released:2016-09-01)
参考文献数
36

COPD(慢性閉塞性肺疾患)およびARDS(急性呼吸器窮迫症候群)患者に対する栄養管理の必要性が徐々に注目されるようになってきた.そこで,これまでの患者の予後およびQOL改善に関する栄養管理のエビデンスについて評価した.その結果,n-3多価不飽和脂肪酸(n-3PUFA)投与により,COPD患者の運動機能の低下,乳酸産生の増加,クレアチンリン酸の低下を示し,またARDS患者の死亡率や新規臓器不全の減少,ICU期間や人工呼吸を必要とする期間を短縮させた.今後は,n-3 PUFAのCOPDおよびARDSに対する効果をさらに検証していくことが重要と思われる.
著者
横田 知樹 近藤 亮磨 渡邊 慎一 森川 博之 岩井 将行
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.59, no.10, pp.1794-1801, 2018-10-15

紫外線(以下UV)は皮膚がんの発症や白内障などの重大な疾病につながるにもかかわらず,その健康影響の評価・予防は国内の労働現場ではあまり知られていない.さらに,反射率の高い建材の普及から過度なUVに暴露する潜在的なリスクは年々増大している.しかし,既存のUVセンシング手法は,天空面などの1方向のみの計測を行うものばかりであり,太陽の動きや地物のUV反射による影響を十分に考慮できていない.既存研究ではウェアラブルデバイスを用いて個人単位でのUV暴露を評価する試みがなされているが,作業者全員にUVセンサを装着することはコストの観点から現実的でない.そのため,作業者の周辺環境において瞬間ごとのUV暴露をより正確に計測することができれば,急性障害のリスクを認識することができ,繰り返し日々計測することで,反覆暴露によって積み重ねられる慢性傷害のリスクを認識することができる.そこで我々は,温熱環境分野で用いられる6方向からの日射と熱放射の計測により人体が受け取る熱量を推定する手法に着目してUVに応用し,地物および壁面からの反射を含めた,6方向からの紅斑紫外線量を計測するセンシングシステムとしてUV-Cubeを提案・設計・実装・評価した.本論文ではUV-Cubeを用いて,直接天方向から光が当たらない屋外作業現場などのUV暴露が軽視されてきた環境にも,太陽高度や反射が作用し複数方向から入射するUVによる潜在的な暴露があることを明らかにした.
著者
広城 吉成 小田 圭太 Md. Abdul HALIM Abdur RAZZAK 神野 健二
出版者
公益社団法人 日本地下水学会
雑誌
地下水学会誌 (ISSN:09134182)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.25-32, 2008-02-29 (Released:2012-12-11)
参考文献数
10
被引用文献数
1 1

鉄の多くが水酸化第二鉄として存在するような酸化環境下では,土壌中に存在するヒ素の多くは鉄を含む堆積物に吸着されている.本報は,鉄とヒ素の化学的相互作用に着目し,その第一段階として,カラム実験により酸化還元環境の変化に伴うヒ素と鉄,マンガンの動態について考察した.その結果,土壌が還元環境になると鉄が溶出し始め,同時期にヒ素濃度が増加し始めた.一方,マンガンとヒ素の挙動には相関性がなかった.還元状況下で鉄とヒ素を含む水が酸化環境におかれると,水中の鉄,ヒ素濃度はそれぞれ低下した.
著者
坂根 慶子 Keiko Sakane
出版者
中央学院大学法学部
雑誌
中央学院大学法学論叢 (ISSN:09164022)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.64-45, 2007
著者
天理大学人文学会 [編]
出版者
天理大学
巻号頁・発行日
1949