著者
小野 里光 浅野 浩之 金沢 好一
出版者
群馬県林業試験場
雑誌
研究報告 (ISSN:09186115)
巻号頁・発行日
no.14, pp.10-19, 2009-04

巻枯らし間伐を実施したヒノキ林において森林害虫発生調査を行ったところ、以下のことが明らかになった。1.巻枯らし間伐実施後から数年間は、二次的害虫であるマスダクロホシタマムシ、ヒメスギカミキリが発生した。2.立木に変色被害を引き起こすキバチ類の発生は、間伐実施から2夏後に発生数が増加する切り捨て間伐と同様の傾向を示したが、終息期間は切り捨て間伐よりも長期間にわたり発生する場合があることが確認された。3.キバチ類は、巻枯らし木を長期間にわたり繁殖源として利用する可能性があることが示唆された。
著者
小野 里光 浅野 浩之 金沢 好一
出版者
群馬県林業試験場
巻号頁・発行日
no.14, pp.10-19, 2009 (Released:2011-07-26)

巻枯らし間伐を実施したヒノキ林において森林害虫発生調査を行ったところ、以下のことが明らかになった。1.巻枯らし間伐実施後から数年間は、二次的害虫であるマスダクロホシタマムシ、ヒメスギカミキリが発生した。2.立木に変色被害を引き起こすキバチ類の発生は、間伐実施から2夏後に発生数が増加する切り捨て間伐と同様の傾向を示したが、終息期間は切り捨て間伐よりも長期間にわたり発生する場合があることが確認された。3.キバチ類は、巻枯らし木を長期間にわたり繁殖源として利用する可能性があることが示唆された。
著者
西川 純司
出版者
神戸松蔭女子学院大学学術研究委員会
雑誌
神戸松蔭女子学院大学研究紀要 = Journal of Kobe Shoin Women's University : JOKS (ISSN:2435290X)
巻号頁・発行日
no.1, pp.1-9, 2020-03-05

かつてミシェル・フーコーが「生命=史」(bio-histoire)と呼んだ、人類と医学的介入の関係の歴史を記述することは、現在においても重要な課題として残されている。本稿は、戦前日本のサナトリウム(結核療養所)で主に結核患者を対象に行われていた日光療法という医療実践の一端を明らかにするものである。とりわけ、正木不如丘(1887-1962)が行っていた医療実践を事例とすることで、近代日本の結核をめぐる「生命=史」の端緒を開く試みとしたい。 明治以降の近代化を社会的背景に、結核は人びとの生を脅かす伝染病として大正・昭和初期の社会で蔓延していた。そうしたなか、日光(紫外線)に結核菌を殺菌する作用があるということが発見されると、1920 年代半ばまでには日本においても日光の紫外線を利用するサナトリウムが見られるようになった。しかし、実地での治療は容易ではなかったことから、富士見高原療養所の正木は日光療法を行うための最適な条件―日光浴場の配置や構造、設備など―に細やかな注意を払う必要があった。また、日光療法の科学的根拠を発見することができなかったがゆえに、正木は苦悩しながら日光による治療を実践していた。
著者
坂本 直治 杉原 栄一郎 朴 宗晋 福田 洋 礒沼 弘 饗庭 三代治 檀原 高
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.47-51, 2010 (Released:2010-03-25)
参考文献数
19
被引用文献数
3 2

目的:肺炎は一般臨床の場でよく遭遇する疾患であり,高齢者にとっては死因の上位を占めている.我が国は高齢化社会を迎えており,高齢者肺炎患者を診る機会も多い.そこで高齢者市中肺炎の死亡例を解析し予後因子の検討を行った.対象と方法:順天堂東京江東高齢者医療センター高齢者総合診療科に2005年1月から2006年12月までの間に入院を要した65歳以上の高齢者の一般市中肺炎患者200例を対象とした.これらの200症例を死亡群,治癒群に分け,入院時において早期に把握できる項目として患者背景,基礎疾患,身体所見,一般検査所見,胸部レントゲン所見,A-DROPを用いた重症度の比較検討を行った.結果:対象患者の死亡率は15%であった.平均年齢は死亡群の方が高く,入院までの期間も死亡群の方が長い経過を要していた.基礎疾患では脳血管障害,循環器疾患,認知症を多く認めたが,複数の基礎疾患を合併している症例が多くみられた.検査所見では死亡群の方が,総蛋白値,アルブミン値は低値,BUN値は高値であった.胸部レントゲン所見では死亡群のほうが陰影の広がりが大きい傾向がみられた.A-DROPによる重症判定では死亡群の方が重症,超重症例を多く認めた.考察:高齢者肺炎死亡例を検討したが予後因子として治療までの期間,総蛋白質値,アルブミン値などの栄養状態や,脱水などの臨床所見,胸部レントゲン所見の広がり具合が重要であった.A-DROPによる重症度判定は簡易に日常臨床の場で行うこともでき有用であると考えられた.
著者
野崎 華世
出版者
生活経済学会
雑誌
生活経済学研究 (ISSN:13417347)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.33-49, 2010-09-30 (Released:2016-11-30)
参考文献数
19

The purpose of this paper is to investigate why women have higher job satisfaction than men do in Japan, using micro data from Japanese General Social Surveys (JGSS) pooled 2000-2002. In general, women's work conditions are worse than men, but it is reported that women have higher job satisfaction than men have. We attempt to evaluate this "proposition" using Ordered Probit Model and Sample Selection Model. Main results are as followings: the proposition that women have higher satisfaction than men have is applicable among the over 39-year-old married people, especially with regular job. However, by adjusting the sample selection bias, it is concluded that there is no gap on satisfaction between men and women. Therefore, we indicate the possibility that women's expectations of work are lower than men's or women with low job satisfaction leave from job market.
著者
中西 秀 市川 正敏 坂上 貴洋
出版者
九州大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

コーヒーの上に観察される白い膜状の湯気と、それに現れる亀裂の観察と理論的考察を行った。白い膜状の湯気は、空中で凝集した微小水滴が水面直上に浮遊しているもので、亀裂はその集団消滅であることが、顕微鏡による高速ビデオ観察で分かった。微小水滴の粒径はほぼそろっており、直径が10μmから30μm程度で温度とともに大きくなり、50℃以上の熱水表面で観察される。集団消滅は、一つの水滴の消滅により誘発され、水の表面波を伴って伝播する。その伝播速度は1~2m/sで波長1mm程度の表面張力波の伝播速度程度である。この現象は、熱水の表面状態に対して敏感ではなく、界面活性剤を加えても大きな変化は見られなかった。
著者
山田満編
出版者
明石書店
巻号頁・発行日
2018
著者
中川 まり
出版者
東京女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

本研究は子育て期・共働きの母親を対象に母親のゲートキーピング行動とキャリア形成、父親の家事・子育て参加との関連を明らかにした。家事・子育てのゲートキーピング行動とは母親が子育てや家事の監督者であるために、父親の育児・家事を管理・促進・抑制するという仮説である。成果として母親のゲートキーピング行動は3概念からなることを明らかにした。第一は抱え込みとして父親の参加を妨げること、第二は参加促進として父親の家事・子育てを褒め、教えること、第三は統制として父親に家事・子育てを頼む、父親の家事をやり直すであった。また母親はキャリアも家庭役割も重視し夫婦で家事分担の取り決めがあるほどキャリアへの意欲も高い。
著者
白井 誠 中野 康伸 中野 昌康
出版者
日本細菌学会
雑誌
日本細菌学雑誌 (ISSN:00214930)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.511-522, 1993-05-25 (Released:2009-02-19)
参考文献数
56
被引用文献数
1 1
著者
立田 節雄
出版者
北海道大学
巻号頁・発行日
1999-03-25

ii, 114p.
著者
牧野 正彦
出版者
日本ハンセン病学会
雑誌
日本ハンセン病学会雑誌 (ISSN:13423681)
巻号頁・発行日
vol.82, no.3, pp.107-110, 2013 (Released:2016-06-30)
参考文献数
10

A novel recombinant BCG (BCG-DHTM), that was deficient in urease, expressed with gene encoding the fusion of BCG-derived HSP70 and M. tuberculosis-derived major membrane protein (MMP)-Ⅱ, was constructed for use as a vaccine against tuberculosis. BCG-DHTM efficiently activated dendritic cells (DC) to induce cytokine production, including IL-12, TNFα and IL-1β and phenotypic changes. The DC infected BCG-DHTM was more potent in activation of naïve T cells of CD4 and CD8 subsets than those infected vector control BCG. The activation of naïve T cells by BCG-DHTM was closely associated with phagomal maturation, and that of naïve CD8+ T cells by BCG-DHTM was induced by the activation of cytosolic cross-presentation pathway. Further, BCG-DHTM seemed to activate naïve CD4+ T cells and naïve CD8+ T cells by antigen-specific fashion. The primary infection of BCG-DHTM in C57BL/6 mice for 12 weeks efficiently produced T cells responsive to in vitro secondary stimulation with MMP-Ⅱ HSP70 and H37Rv-derived cytosolic protein and inhibited with multiplication of subsequently challenged M. tuberculosis in lungs at least partially.   The effect of BCG-DHTM as a vaccine for tuberculosis is not fully convincing and need the improvement, however, our strategy in the development of new recombinant BCG for tuberculosis seems to provide useful tool.
著者
齋藤 信也
出版者
一般社団法人 日本薬剤疫学会
雑誌
薬剤疫学 (ISSN:13420445)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.29-39, 2018-05-31 (Released:2018-07-09)
参考文献数
16

HTA (Health Technology Assessment:医療技術評価) の際に,費用対効果の結果以外の要素をいかに扱うべきだろうか? 費用対効果の結果を得るまでの過程をアセスメント (分析) とするなら,その後これに,社会的,倫理的要素等を加味して総合的に評価する過程は,アプレイザルと呼ばれる.このアプレイザルのあり方については,中医協 (中央社会保険医療協議会) 費用対効果評価専門部会で度重なる検討が行われ,その際に評価すべき倫理・社会的要素として,① 公衆衛生的観点での有用性 (感染症対策など) ② 公的医療に含まれない追加的費用 (介護費用や生産性損失など) ③ 長期に重症の状態が続く疾患での延命治療 ④ 代替治療が十分に存在しない疾患の治療 の 4 項目が採用された.当初重要な要素とされたイノベーションの評価は,薬価制度における加算とダブルカウントになる恐れがあるとのことで取り消された.①② に関しては,そうした観点を盛り込んだ費用対効果の結果を得ることは,理論上は可能なことから,アプレイザルの際にアセスメントの一部として扱うのか,それとも,定性的あるいは半定量的な要素として,考慮の対象とするのかについては議論が必要と思われる.一方 ③ については,我が国が範とした英国でも⌈終末期特例⌋という形で,QOL 値を高く評価したり,閾値を柔軟に適応するなどして,対象患者の治療へのアプローチを妨げないような工夫がなされている.ただ英国では,HTA を医薬品の償還の可否判断に用いているからこそ,こうした対応が必須となるわけであり,我が国のように HTA を医薬品の価格調整にのみ用いる場合は,これも価格を決める際に考慮すべき定性的項目の一つということになると考えられる.このように我が国の HTA におけるアプレイザルは英国モデルを下敷きにしているものの,その使用方法が異なるために,これまで議論が輻輳しがちであった.アプレイザルのあり方については,今後の費用対効果評価の本格導入に向けて,その違いに自覚的になったうえで,さらなる議論が必要と考えられた.

1 0 0 0 OA 雅楽通解

著者
田辺尚雄 著
出版者
古曲保存会
巻号頁・発行日
1921