著者
鈴木 愛弓 山川 知巳 大西 文夫 三鍋 俊春
出版者
一般社団法人 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
雑誌
Oncoplastic Breast Surgery (ISSN:24324647)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.17-21, 2019-03-28 (Released:2019-03-30)
参考文献数
6

乳房の形態は立位で下方へ懸垂した状態であり, 仰臥位では乳房が外側上方へ移動する。よって, 乳房再建手術で術中座位が必須となる。当院での乳房再建術中の体位変換の方法を述べるとともに, その所要時間や注意点について検討した。座位の方法は, 手術台上仰臥位にて腰と台の屈曲点を合わせる。必要ならば, 台を頭側に延長する。膝関節に約10cmのクッションを挿入し, 大腿・下腿の2ヵ所を抑制帯で固定する。両上肢は開大位で仮固定, 消毒して術野で調整可能とする。術中の体位や肢位の変更で, 乳房下溝や下垂量, 乳房外側の膨らみ, 前腋窩ヒダにおける左右対称の形態確認ができた。インプラント再建では準備時間に対し手術時間の割合が大きく, 自家組織再建よりも非効率的であった。小さい乳房では肢位の影響が小さく, 上肢の消毒が省略できると考えた。また, 上半身の傾きに注意を要した。
著者
三浦 雄一郎 福島 秀晃 鈴木 俊明
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.33 Suppl. No.2 (第41回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.A0848, 2006 (Released:2006-04-29)

【はじめに】腹直筋は腹筋群の一つであり、体幹屈曲の主動作筋である。外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋が側壁にて層状の構造を呈しているのに対し腹直筋は単独で縦走している。しかし、その構造は第一に4~5つの腱画にて区分されていること、第2に腹直筋鞘の中に納まっていることなど特徴的である。そのため腹直筋の上部、下部の筋線維に機能の相違があると推察され、筋電図学的分析がなされてきた。しかし、その違いは未だに明確にされていない。そこで今回、胸郭と骨盤の連結が比較的少ない基本肢位での肩関節屈曲運動を運動課題とし、腹直筋の上部と下部の筋機能を筋電図学的に分析したので報告する。【対 象】対象はインフォームド・コンセントの得られた整形外科的、神経学的に問題のない健常者5名、両側10例とし、平均年齢は29.2歳であった。【方 法】測定筋は上部腹直筋、下部腹直筋、外腹斜筋とした。筋電計はmyosystem 1200(Noraxon社製)を用いて測定した。電極部位はNgらによる研究結果を参照とした。座位で体幹の前傾角度を30度に設定し、上肢を下垂させた肢位を基本肢位とした。基本肢位にて肩関節を30°、60°、90°、120°、150°位で保持させた。負荷は体重の3%の錘を肩関節内外旋中間位、前腕回内外中間位にて把持させた。測定時間は5秒間とし、3回施行した。基本肢位における筋積分値を基準値とし、各角度における筋積分値相対値を求めた。3回の平均値をもって個人のデータとした。統計処理は分散分析をおこない、事後検定にはTurkeyの多重比較検定を用い、有意水準を5%以下とした。【結果および考察】肩関節屈曲角度の増加に伴い、外腹斜筋と上部腹直筋は有意な筋活動の増加を認めた。下部腹直筋に関しては肩関節屈曲角度を増加させても筋活動の変動が少なかった。肩関節屈曲角度の増加により前鋸筋の作用で肩甲骨を上方回旋させるが、この時同側の外腹斜筋による胸郭安定化が必要になる。本研究において肩関節屈曲角度の増加に伴い外腹斜筋の筋活動は漸増的に増加した。更に外腹斜筋の強い筋収縮を発揮させるためには腹直筋の収縮によって腹直筋鞘の緊張を高めることが重要と考える。本研究結果は肩関節屈曲運動に必要な胸郭安定化に外腹斜筋と上部腹直筋が関与することを示唆している。Filhoらは体幹屈曲および背臥位での四肢の空間保持を含む7つの運動課題を健常者に実施させたが腹直筋の各部位の相違は明確にならなかったと報告している。これは胸郭と骨盤を連結させる要素が入った運動課題では上部と下部腹直筋が共に参加するため機能に相違が認められなかったと考えることができる。しかし、本研究結果では胸郭と骨盤を連結させる機能を求めない場合、肩関節屈曲に関連する胸郭安定化のために腹直筋の各部位に相違が生じることが確認された。
著者
土肥 真人
出版者
京都大学
巻号頁・発行日
1993

identifier:oai:t2r2.star.titech.ac.jp:99001999

1 0 0 0 講座女性

出版者
三一書房
巻号頁・発行日
vol.第5, 1958

1 0 0 0 女性教養

著者
日本女子社会教育会
出版者
日本女子社会教育会
巻号頁・発行日
vol.9月, no.260, 1960-09
出版者
兵庫県立人と自然の博物館
雑誌
人と自然 (ISSN:09181725)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.53-62, 2016 (Released:2019-01-18)

東南アジアの国々では,俗にテンプル・モンキーと俗称される,寺院や公園などにすみついたサルの群れ を見かける.タイ国ロブリ市とインドネシア国西ジャワ州パンガンダラン自然保護区のカニクイザルを中心 に,そのようなテンプル・モンキーの長期にわたる個体数変動を分析した.シンガポールとインドネシア国 バリ州ウブドのモンキー・フォレストの事例を含め,いずれにも共通して見られる特徴があった.1970 年 代までは,すべての地域で個体数は少なかったが,その後,急速に個体数増加に転じ,現在も増加している. この近年の個体数増加は急速な経済発展や都市化の進行と共に人為的にもたらされた.このようなカニクイ ザル集団が今後も人間と共存していくためには,注意深い個体群管理が必要になる.
著者
本郷 一博 柿澤 幸成 後藤 哲哉 酒井 圭一
出版者
日本脳神経外科コングレス
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.122-128, 2008-02-20 (Released:2017-06-02)
参考文献数
18
被引用文献数
2 1

脳幹部病変のうち,海綿状血管腫,比較的限局した神経膠腫などは摘出術の適応となる場合がある.摘出術に際しては,術前の神経症状の改善を目指すのはもちろんであるが,新たな神経症状を生じさせない手術が必要である.そのためのキーポイントは,脳幹部の神経解剖を熟知し,脳幹病変に対してどこから進入し摘出を行うのが最適か,またその際に起こりうる神経症状がどのようなものであるかを十分に把握することである.そして,神経症状が最小限となる摘出ルートを選択することが重要である.さらに,術中の脳幹モニタリングあるいはマッピングにより,可能なかぎり機能温存を図ることも重要である.本稿では,海綿状血管腫の自験例を提示しつつ,機能温存の点から脳幹内の種々の病変部に対する最適な手術アプローチの選択について考察する.
著者
吉川 幸次郎 丸山 仁司
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.36 Suppl. No.2 (第44回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.C3P3413, 2009 (Released:2009-04-25)

【目的】内腹斜筋の上部線維と中部線維の比較体幹の安定性を維持するために体幹筋が注目されている.内腹斜筋は体幹屈曲、側屈、回旋させる主導筋の働きが中心である.しかし、一方では腹圧の調整および胸腰筋膜に働きかけることで体幹の安定化させる役割があるとされている.近年内腹斜筋が線維の方向や線維長、筋厚の観点から上中下部に分類できることが主張されており、機能的にも相違があるといわれてきている.今回姿勢の変化に伴い上部線維と中部線維とで姿勢保持のための活動の相違を検証した.【方法】健常成人男性14名(平均年齢22.7±2.96歳 身長171.5±3.95cm 体重65.7±5.31kg).姿勢を背臥位→立位→爪先立ち位と姿勢を変える.併せて超音波画像診断装置(東芝PV8000)で内腹斜筋を撮像する.撮像部位は上部線維(中腋窩線と第11肋骨が交わった付近)と中部線維(胸郭と腸骨稜の中間と中腋窩線の交わった付近)である.各姿勢につき30秒撮像する.撮像した映像を画像編集ソフト(WinDVD)で静止画像化し画像解析ソフト(image J 1.41)で内腹斜筋の筋厚を測定する.呼吸筋としての活動を最小限にするため最大吸気の時点で静止画像化する.内腹斜筋の上部線維と中部線維の筋厚を比較しその活動の違いを考察する.比較方法は背臥位の筋厚を基準にした立位と爪先立ち位の筋厚の増加率を計算し、上部線維と中部線維とで比較する.検定方法としてt検定を用いた.なお、今回の実験を行うに際しヘルシンキ宣言を参考に事前に被験者に内容を説明し理解してもらい同意を得て実験を行った.【結果】各肢位における平均筋厚は以下の通りであった.上部線維(背臥位→立位→爪先立ち位の順)41.4±6.0mm、48.2±9.5mm、52.1±10.2mm.中部線維は51.9±9.0mm、52.6±10.5mm、54.4±11.0mmであった.背臥位の筋厚を基準にした筋厚の平均増加率は、上部線維では117%、126%であり、中部線維は101%、105パーセントと上部線維が活発な活動を示していることが示唆された.立位、爪先立ち位ともに上部線維と中部線維とでは有意な差が生じた.【考察】先行研究では、内腹斜筋の上部線維と中部線維とではいずれも線維の走行が内側上方に向かっていて機能的にも類似しているとするものがある.しかし、文献によると、内腹斜筋の各線維付着部に着目した場合、上部線維が肋軟骨に付着するのに対して、腹直筋の腱膜に付着しているとしている.そのため、上部線維が胸郭を固定することで姿勢を安定させ散るのに対して、中部線維は腹圧を高めること出姿勢を安定させているという違いがあるのではと考える.【まとめ】今回の研究で内腹斜筋上部線維と中部線維の活動に違いがありうることが示唆された.
著者
宮下 浩二 播木 孝 小山 太郎 太田 憲一郎 谷 祐輔 衛門 良幸
出版者
一般社団法人 日本アスレティックトレーニング学会
雑誌
日本アスレティックトレーニング学会誌 (ISSN:24326623)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.155-161, 2019-04-30 (Released:2019-11-13)
参考文献数
26

後方動揺性がある肩関節の外旋筋群に対するストレッチングにより外旋筋力に与える影響を分析した.対象は大学生20名とし,肩後方動揺性が陰性の安定群(10名)と陽性の動揺群(10名)に分類した.肩外旋筋力測定は,抵抗下外旋運動の前,後およびsleeper stretch後の順に計3回実施した.抵抗下外旋運動前の筋力を100として他の筋力を換算した.安定群は抵抗下外旋運動後93±10,ストレッチング後105±13だった.動揺群は同様に92±10,95±10だった.ストレッチング後に動揺群が安定群より有意に低かった.安定群では抵抗下外旋運動後よりもストレッチング後に有意に増加した.肩後方動揺性を有する場合,外旋筋群のストレッチングの実施により抵抗下外旋運動後に低下した筋力が回復しない可能性があると示唆された.

1 0 0 0 OA 尿膜管癌の1例

著者
久下 博之 桑田 博文 中島 祥介
出版者
Japan Surgical Association
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.64, no.8, pp.2025-2028, 2003-08-25 (Released:2009-03-31)
参考文献数
10

症例は51歳,男性.下腹部腫瘤を主訴に来院した.臍部から恥骨上縁に新生児頭大,弾性硬の腫瘤を触知した.骨盤CT検査,骨盤MRI検査で膀胱頂部に10×8cm,内部に粘稠な液体を有すると思われる腫瘍を認めた.尿膜管腫瘍と術前診断し手術を施行した.腫瘍は腹横筋膜と腹膜の間に存在し,膀胱頂部と連続していた.周囲臓器への浸潤,骨盤内リンパ節の腫大は認めなかった.腫瘤摘出術,膀胱部分切除術を施行した.標本内にはゼラチン様物質が充満し,組織学的にはムチン産生性高分化型腺癌であった.最終的に尿膜管癌と診断した.尿膜管癌は比較的稀な疾患であり,泌尿器科にて血尿などで発見されることが多いが,下腹部腫瘤のみで外科を来院することもあり鑑別の際,本症の存在を念頭におくことが肝要である.
著者
CasaretoBeatriz Estela NemotoTakahisa
雑誌
Memoirs of National Institute of Polar Research. Special issue
巻号頁・発行日
vol.40, pp.221-239, 1986-02

Studies on salps were carried out on the plankton samples collected by R. V. HAKUHO MARU during the KH-83-4 cruise in the Southern Ocean (Australian Sector) as part of the BIOMASS SIBEX I programme. The geographical distribution of salps showed that widely distributed cosmopolitan species such as Salpa fusiformis, Salpa aspera, Thalia democratica and Pegea confoederata reached their southern limit at the Subtropical Convergence. This boundary represents the northern limit for Salpa thompsoni, the most abundant salp of the Southern Ocean. Ihlea racovitzai was limited to the high latitude Antarctic water. Analysis of stratified samplings performed day and night revealed a pattern of diel vertical migration for Salpa thompsoni, Salpa fusiformis and Ihlea magalhanica. Ihlea racovitzai did not show a clear vertical movement between the day time and the night time. The vertical distribution of Ihlea magalhanica and Ihlea racovitzai appeared to extend deeper than the range determined previously. A pattern of vertical stratification in the size composition and stages of maturity for both aggregate and solitary forms of Salpa thompsoni was observed. Moreover, a comparison of the population at different latitudes revealed different compositions.
著者
松本 隆 Takashi MATSUMOTO 清泉女子大学 SEISEN UNIVERSITY
雑誌
清泉女子大学人文科学研究所紀要 = BULLETIN OF SEISEN UNIVERSITY RESEARCH INSTITUTE FOR CULTURAL SCIENCE (ISSN:09109234)

明治の初めから半ばにかけて、心学道話を日本語学習用に加工した教材が相次いで出版された。この時期は、上方語の威信が失墜し、それに代わり東京語に基づく標準的な日本語が形成されていく時期と重なる。小稿は『鳩翁道話』や『心学道の話』を素材とする教材5種の調査をした。両素材は講述筆録であるため話し言葉を学ぶのに向く反面、幕末の刊行で上方語の特徴が濃厚なため新時代の標準モデルにふさわしくない面もある。これら要注意な表現に対し、各教材は注釈を加えたり、上方的でない表現を本文に選ぶなどの処置をとっている。各教材の上方語に対する姿勢は刊行時期によって異なる。早い時期の教材は、東西の言語的な差異を念頭におきつつも、上方語を依然有力な同時代語と捉えている。いっぽう刊行時期が遅くなると、東京語に重心が移りそこを基軸に、距離をおいて上方語を観察する姿勢に変わる。西から東への言語規範の推移は、表面的には刷新に見えるが、根幹においては継承であることを、教材編者ら見識ある非母語話者は心得ていた。そのため旧来の素材からでも新時代に対応しうる言語形式を吸収できたのである。

1 0 0 0 研究史

著者
金子 弘
出版者
日本語学会
雑誌
日本語の研究 (ISSN:13495119)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.5-8, 2016
著者
平山 健太 廣澤 望 玄 相昊
出版者
一般社団法人 日本ロボット学会
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.104-112, 2020 (Released:2020-01-16)
参考文献数
17

This paper presents the application of our passivity-based whole-body contact force control framework to compliant walking. We experimentally evaluate the performance of the controller using our original torque-controllable hydraulic humanoid robot, TaeMu. The experiments are performed on the postural stabilization against support space tilt disturbance and walking on the uneven and unstable ground. Instead of limiting the walking speed slow, we address the terrain adaptability of the proposed robot system and algorithm. For that purpose, prior terrain information and environment perception are not given to the controller. The desired motion trajectories are given in advance on the assumption of the ground to be flat. Nevertheless, the robot was able to compliantly keep its posture, compliantly walk on small steps and on an unstable rocker board laid lengthways or crossways. The results demonstrate the effectiveness of the proposed controller as well as the robotic hardware.