出版者
土質工学会
雑誌
土と基礎
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, 1988-01-25
著者
関谷 弘毅 磯部 祐実子
出版者
広島女学院大学大学院言語文化研究科
雑誌
広島女学院大学大学院言語文化論叢 (ISSN:13440152)
巻号頁・発行日
no.22, pp.19-31, 2019-03-20

This study had two purposes: (a) to obtain descriptive statistics of first-year students' learning motivation,their use of learning strategies, and their learning time at Hiroshima Jogakuin University; and(b) to specify factors that predict TOEIC scores of students with higher and lower levels of English language proficiency. For (a), a total of 280 first-year students participated in the survey, and descriptive statistics including means, standard deviations, and maximum and minimum values ofeach variable were calculated for the four departments. For (b), 81 students who took the TOEIC ® Listening & Reading Test were examined. The results of the multiple regression analyses showed that, for students with lower English proficiency, use of the compensatory strategy was found to be a predictor for the TOEIC score, while for those with higher English proficiency, use of memoryrelated and cognitive strategies and learning time were revealed to be predictors for the TOEIC score. These results suggest a need to select learning strategies for teaching depending on the students' level of English proficiency.
著者
小西 瑛子
雑誌
帝京科学大学教育・教職研究 = Journal of educational research and teacher development, Teikyo University of Science (ISSN:2433944X)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.11-19, 2019-03-30

本研究の出発点は,英語を不得意とする大学生の特徴を明らかにし,教育に生かしたいと考えたことである.これまで,英語を不得意とする大学生に関して,いくつか調査を行った.例えば,品詞の習得に関しては,名詞の習得が不十分であると判明した.ただし,これは高校生(上‐下位レベル)においても同様で (Konishi,2014),大学生特有の特徴は見出せなかった.更に,reading 力と語彙の関係は,統計的に有意だが弱いと判明した(N =59,r = .271,p < .05).前述の状態を踏まえたうえで,本研究ではlistening力とreading力の関係が数値的にどのようなバランスをとっているのかを焦点とした.先行研究によれば,TOEIC系のテストにおいては,listening がreading の得点を多くの場合上回っている.これは英語を不得意とする学習者にも当てはまるのかと疑念を抱いたからである.使用テストはTOEIC Bridge の公式問題集(100 点満点).Listening が3部,reading が2部,計5部構成の,約60 分のテストである.本研究の対象として,使用したテストの得点が50点以下の学生を85名抽出した.全体平均は45.64,listening力の平均は26.74,reading力の平均は18.89であった.Listening力がreading力を上回り,先行研究を踏襲した結果となった.この結果をt 検定にかけた結果,t(84)= 13.03,p < .01 となり,listening 力がreading 力を統計的に有意に上回っていることが判明した.また,両者の相関はr= -.401,p < .01となり,負の相関が有意に認められた.さらに,スピアマンの順位相関係数を求めたところ,r= -.468,p < .01となり,負の相関が確認された.つまり両者の関係はバランスがとれておらず不安定なものであるといえる.その結果を受け,授業では学習者に有利な評価を行うことにした.
著者
佐倉 香
出版者
文教大学
雑誌
文学部紀要 = Bulletin of The Faculty of Language and Literature (ISSN:09145729)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.75-122, 2000-01-01

イタリア・ルネサンスの典型的な「万能の人( uomo universare )」として知られるレオナルド・ダ・ヴィンチ( Leonardo da Vinci ,1452-1519)の遺産には、芸術作品の他に、生涯を通じて記された膨大な頁数の手稿がある。手稿の内容は、絵画、彫刻、建築の他、解剖、天文、幾何、物理、数学、寓話など多岐にわたるが、彼はそれらの多くにおいて、最終的な表現手段である芸術、特に絵画表現に昇華させることを目論んでいたと思われる。こうしたレオナルドの諸活動は、観察に基づいた独自の方法によっている点でおおむね共通する。そして、レオナルドが最も注目し、多様な視点から観察、分析を続けた対象のひとつに「水」があった。本論文では、この「水」のモティーフに焦点を絞り、さまざまな記録や描写とその発展過程とを整理した上で、このモティーフに見るレオナルドの自然観察と芸術表現との関わりについて考察する。
著者
亀田 久雄
出版者
一般社団法人 CIEC
雑誌
コンピュータ&エデュケーション (ISSN:21862168)
巻号頁・発行日
vol.45, pp.37-40, 2018

<p> 近年では話題を目にしない日はないほど,"AI・人工知能" は注目のキーワードとなっている。教育の業界においても,AIを用いた未来的な授業のビジョンが数多く描かれている。本稿では,AIを利用する教育の現状にフォーカスし,実際に塾や学校で活用されているe-learning教材「すらら」と,「すらら」の一機能として,生徒に対してコーチング・モチベーティングを行う機能である人工知能「AIサポーター」についての事例を紹介する。また,「AIサポーター」を利用する生徒の学習量を,そうでない生徒の学習量と比較したとき,有意な差が見られ,その効果測定結果についても共有する。</p>
著者
寺重 理英子 江草 章仁 長原 啓三 鹿嶌 達哉 齋 礼
出版者
広島国際大学 心理科学部 教職教室
雑誌
広島国際大学 教職教室 教育論叢 (ISSN:18849482)
巻号頁・発行日
no.8, pp.43-61, 2016-12-15

21世紀型知識基盤社会を見据えた現行の学習指導要領に「基礎的・基本的な知識及び技能を確実に習得させ、これらを活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力その他の能力をはぐくむとともに、主体的に学習に取り組む態度を養い、個性を生かす教育の充実に努めなければならない」と示されている。一方、基礎学力の低下も懸念され、「義務教育段階での学習内容の確実な定着」も明記されている。広島県立豊田高等学校ではこれらを踏まえて、義務教育段階の学習内容の定着と高等学校での学習事項の習得、応用力・判断力・表現力と主体的に学ぶ態度の育成を達成するため、「万葉塾」を開設した。生徒は全員が放課後に、「万葉塾」で個々の状況に応じたICT教材による自律学習を行う。「万葉塾」は、①幅広い学力層に対応しなければならないこと、②小規模で指導者数が少ない上に従来の問題集等による「学び直し」が非効率であること、③学習習慣の確立が不十分な状況が散見されること、④基礎・基本の知識の習得と課題解決型学力を同時に育成しなければならないこと、等の課題のすべてを同時に克服し生徒の学力を高めることを目指して、クラウド型ICT教材「すらら」による自律学習を導入している。その取組結果として、①ICTによる自律学習が、必要な基礎・基本の定着に有効であること、②基礎・基本の知識を応用的した授業の効果をより高めること、③生徒の学習意欲を高めること、④生徒の学習習慣の育成に有効であること等が観察された。また、新たな知見として、⑤ICTによる個別の自律学習には、「人」による指導や生徒同士の協同学習等、「コンピュータを媒介とした人相互の協働」が非常に有効であること、⑥ICT教材への個々の取組が、生徒自らが主体的に学ぶ姿勢を培い、思考力・表現力・判断力を伸ばし、他者と協働して課題解決にあたる能力を育成することが観察された。
著者
新原 俊樹
出版者
記録管理学会
雑誌
レコード・マネジメント (ISSN:09154787)
巻号頁・発行日
vol.73, pp.60-71, 2017 (Released:2017-12-20)

組織内で利用する共有フォルダ内にレコードスケジュールが定められないまま保存された電子ファイルが蓄積することで、現用の電子ファイルの検索の妨げとなり、共有フォルダの書庫としての利便性が低下している。この問題を解決するため、(1)レコードスケジュールを付与することなく文書のライフサイクルに基づくレコードマネジメントを実現するための電子ファイル保存ルール、(2)共有フォルダ内に残置された非現用ファイルの除去を促すための俯瞰機能、(3)現用ファイル同士が検索の妨げにならないように文書の共有範囲に応じた適切なフォルダ構成の3つの支援機能を提案した。いずれの機能も実際に組織が利用している共有フォルダに適用可能であることを確認するとともに、俯瞰機能が電子ファイルの廃棄・選別の進捗状況の把握にも活用できることが分かった。
著者
神谷 和秀 神谷 佳孝 神谷 長幸
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2012年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.989-990, 2012-03-01 (Released:2012-09-01)

レオナルド・ダ・ヴィンチは,有名な画家であるが完成させた絵画は両手で数えられる程度である.一方,生涯に書き遺した手稿は,現存するものだけで約4,000ページにもなる.この膨大な数の手稿の中には,科学技術に関する着想や物理現象の詳細な観察結果が記録されている.本報告では,レオナルド・ダ・ヴィンチの手稿からオーガナイズドセッションのテーマ「メカノフォトニクス」に関連した話題を提供することを試みる.