著者
江藤 一郎
出版者
神田外語大学
雑誌
神田外語大学紀要 = The Journal of Kanda University of International Studies (ISSN:09175989)
巻号頁・発行日
no.29, pp.395-415, 2017-03-31

資料・研究ノート
著者
齋藤 幸子 小室 直人 谷地元 直樹 辻栄 周平 植田 優基
出版者
北海道教育大学
雑誌
北海道教育大学紀要. 教育臨床研究編 (ISSN:27583902)
巻号頁・発行日
vol.73, no.1・2, pp.143-156, 2023-01

算数・数学科における公式暗記に頼った指導法や,算数におけるかけ算の順序の指導などに対し,近年,多くの問題点が指摘されている。このような問題に数学的・論理的に対処できる教員を養成するにあたり,大学教職課程での算数・数学の“教科内容科目”の責任は重大である。北海道教育大学の「教科に関する専門的事項(小学校)」(教科内容科目)『初等算数』において,旭川校では,令和3年度から数学教育専攻の複数の教員によるオムニバス形式の授業を開始した。この小論では,旭川校令和3年度『初等算数』における授業改善およびその根拠・ねらいについて論じる。学生達が将来小学校で算数を指導するための基礎となる題材を厳選しつつ教科専門教員の強みを活かすような授業内容の工夫について述べ,今後の課題も提示する。特に,6章では,学習指導要領において重視されている「データの活用」と「確率・統計」について専門教員の見解を述べる。
著者
白根 靖大
出版者
中央大学人文科学研究所
雑誌
人文研紀要 (ISSN:02873877)
巻号頁・発行日
vol.103, pp.77-110, 2022-09-30

現存する『台記』の中で、保延二年記は他の巻と異なる史料的性格を持つ。保延二年記は、一八世紀初め、伏見宮家に所蔵されていた南北朝期の写本を賀茂清茂が書写し、有職故実を生業とする万里小路尚房がさらに写本を作成したことを契機に流布していった。つまり、現存する保延二年記はほぼ近世に作成された写本であり、その活用のためには史料学的研究が求められるものの、そうした研究が進んでいるとは言いがたい。 本稿では、筆者がこれまで調査・研究を進めてきた中で得られた知見を整理し、改めて考察を加えたうえで、現時点で判明する保延二年記の写本系統を明らかにした。保延二年記は、藤原頼長の時代の故実作法等を伝える貴重書で、伏見宮本以外に類本がない稀覯書として、近世公家社会において高い評価を受けていた。それが本書の有した意義であり、流布していった大きな理由である。
著者
高原 正之
雑誌
大正大學研究紀要
巻号頁・発行日
no.106, pp.76-92, 2021-03-15
著者
佐藤 元英
出版者
中央大学政策文化総合研究所
雑誌
中央大学政策文化総合研究所年報 (ISSN:13442902)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.79-91, 2014-08-26

The main objective of this paper is to clarify the reason why the military convention between Japan and Thailand was made, and why the Japanese Government did not declare war against the American Government. From Kota Bharu, Japanese troops were to strike southward down the Malayan west coast to seize Singapore, gateway to the resources of the Netherlands East Indies, from the British Empire in Southeast Asia. the resources of the Netherlands East Indies. Japanese forces headed for Singapore needed to violate Thailand’s neutrality at Singora (Songkhla), a strategic port north of Kota Bharu on the Gulf of Siam, in the Kra Isthmus area of southern Thailand. The entire southern operation was premised on the violation of international law with respect to two major powers (the United States and Britain) and a minor but diplomatically active third power,Thailand. Fully aware of these operational imperatives, and uncertain if Thailand would enter the war on Japan’s side rather than Britain’s, Emperor Hirohito and Foreign Minister Togo removed from the imperial proclamation of war rescript the clause on respect for international law.
著者
西村 慎太郎
出版者
国文学研究資料館
雑誌
国文学研究資料館紀要 = The Bulletin of National Institure of Japanese Literature Archival Studies (ISSN:18802249)
巻号頁・発行日
no.12, pp.1-33, 2016-03-14

本稿は、天明の大火によって近世朝廷において記録・調度品が焼失した後、どのように準備を進めるのかを検討し、文書・記録の管理の特徴を明らかにするものである。事例は天明の大火後、初めて開催された即位礼と即位礼の運営を担った甘露寺国長である。即位伝奏を務めた甘露寺国長のもとには多くの願・伺・届及び書付、または帳簿が提出された。それらは甘露寺家に集積され、コピーや目録としての複数の特徴的な留書が作成された。とりわけ、即位礼の際に天皇が即位を宣言するために登る高御座は重要な調度品だが、これも天明の大火によって焼失してしまい、甘露寺国長はその製作を進めようとする。しかし、即位伝奏である甘露寺家には過去の高御座製作費を把握する文書・記録が前任者から文書・記録が伝えられておらず、過去の即位礼に関与した地下官人の家の記録に依拠する必要があった。「疑似アーカイブズ(文書館)」と評価し得る地下官人の記録であったが、地下官人の記録の集積も不十分であったため、十全としたシステムではなかった。記録の集積が不十分であった理由は、過去の儀式の際に服忌によって家業が務められないという官司請負制の弊害であるが、このような動向が近世公家社会の文書管理の特質と位置づけられる。This paper investigates how to hold the ceremony of the court during Edo era after the court records were burned by TENMEI NO TAIKA (the big fire at Kyoto in 1788), elucidates the nature of the court’s records. This Case of case study is the first SOKUIREI (Japanese emperor’s ceremony) after TENMEI NO TAIKA. This person in charge of this ceremony was KANROZI KUNINAGA (he is aristocrats in Japan early modern times). A number of records have been submitted to KANROZI KUNINAGA. These records were arranged and listed by his vassals. However, KANROZI family doesn’t handed down the archives of the past SOKUIREI. It was necessary to refer the Archives of other nobles and they were not strong enough too. Because, the archives of the past SOKUIREI was not inherited in order to participated in the ceremony of the family of death. This paper points out that that is a feature of the records and archives in early modern Japanese imperial court.
著者
高橋 茂
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.44, no.10, pp.1069-1077, 2003-10-15
著者
桑原 司 山口 健一
出版者
九州地区国立大学間の連携に係る企画委員会リポジトリ部会
雑誌
九州地区国立大学教育系・文系研究論文集 = The Joint Journal of the National Universities in Kyushu. Education and Humanities (ISSN:18828728)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.No.14, 2013-10-01

この論文は「経済学論集」(第80号2013年p115-125)に掲載された論文を査読により加筆修正し、「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.1, No.1(2013/10)に採択されたものである。