1 0 0 0 OA 伊勢物語

著者
境野正 校註
出版者
大倉広文堂
巻号頁・発行日
1931
著者
村上 哲明 林 蘇娟 大槻 涼 山本 薫
出版者
首都大学東京
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

シダ植物には有性生殖を二次的にやめて、胞子を通して親と遺伝的に全く同一なクローンを生産する生殖様式(無配生殖)を獲得したものが少なからず存在する。しかし、シダの無配生殖種にも遺伝的な多様性が見られる。本研究では、無配生殖種であっても近縁な有性生殖種と交雑をする能力を高いレベルで(有性生殖種の約20%)維持していること、さらに遺伝的分離も数%程度起こして遺伝的に多様な子孫を生産していることを明らかにした。
著者
仲俣 暁生
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.53, no.12, pp.1256-1259, 2012-11-15
著者
宮谷 真人 中尾 美月 山本 文枝 岩木 信喜 藤本 里奈
出版者
広島大学
雑誌
広島大学大学院教育学研究科紀要. 第三部, 教育人間科学関連領域 (ISSN:13465562)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.301-308, 2002-02-28

In this article, the influence of different reference electrodes on the scalp distribution of event-related potentials (ERPs) was evaluated. The search-related negativity (SN) is one of negative ERP component which varies with memory and display load in a visual search task. The amplitude and topography of SN were sensitive to the selection of reference site. The effects of memory and display load at frontal and temporal sites were larger when ERPs were referred to tip of nose compared with linked-ear reference. In contrast, the attenuation of N400 due to semantic relation between word pairs was almost invariable with use of different reference sites. These results suggest that optimal reference electrode selection depends on what component of ERPs is a research target, and has to be evaluated not only theoretically but also empirically.
著者
片山 勢津子
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.52, pp.10, 2005

NYチェアXがMOMAの永久収蔵品に選定されるなど,NYチェアは名作椅子として知られる。しかし他と違い,廉価で雑貨店等でも手軽に購入できるため,作者の新居猛やその作品,制作姿勢についてあまり知られていないのが実情である。本稿では,椅子制作に至った経緯や折り畳み椅子の系譜,コピー製品を廻る裁判からNYチェアの制作思想を探る。新居の家業は剣道具屋であったが,戦後,GHQによって剣道が禁止になったため,彼は木工技術を学ぶ。作品で詳細が分かる椅子は24脚で,特徴のあるのはNYチェアシリーズ9脚と試作2脚の計11脚である。その変遷を見ると,折り畳み形式,安定性,軽量化,使用場所等を考慮して改良していることがわかる。自社工場で製作するため,自ら使用して改善,試作を重ね,大衆向けに拘りコスト削減を図る。こうした新居の椅子への思いを踏みにじったのが,コピー商品の出現である。著作権の侵害を一人訴えたが,最高裁でも棄却された。それ以降,彼は真似のできないオリジナル製品を強く指向する。他にない椅子を作ろうと考え,洋の椅子を和の伝統技術で作り上げた職人気質をNYチェアには認めることができる。
著者
羽白 誠
出版者
一般社団法人 国立医療学会
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.58, no.9, pp.538-542, 2004

痒みの伝導路は痛みとほぼ同じであるが, その神経は異なることがわかってきた. 痒みは末梢で炎症などで生じる起痒物質により修飾され, 中枢神経でオピオイドなどにより修飾を受けて, 大脳で認知される. 痒みにつきものの掻破は, 行動そのものの中枢は遠位延髄であり, 痒みの求心神経とは脊髄レベルの反射を形成せず, 大脳皮質からの信号によって起こると考えられている. また痛みは痒みを抑制しており, 両者は連携をとっている. 大脳での痒みの認知は精神状態によって, あるいは周囲の環境によって変化することがあると報告されている. 痒みのコントロールには起痒物質の拮抗薬を用いるのが一般的であるが, 抗不安薬や抗精神病薬, オピオイド拮抗薬なども用いることができる. しかし掻破を特異的に抑制する薬剤はいまのところなく, 皮膚科医にはなじみがうすいが行動療法が主体となっている.
著者
中道 圭人 中澤 潤
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要 (ISSN:13482084)
巻号頁・発行日
vol.51, pp.173-179, 2003-02-28
被引用文献数
2

This research examined the relationships between paternal/maternal authoritative, authoritarian, and permissive childrearing styles (based on the responsibility and control childrearing dimensions of Baumrind), and reactive and proactive aggressive behavior of their young children (N=59, aged 4-6 years). For reactive aggression, there were no differences among paternal/maternal childrearing types. For proactive aggression, authoritarian fathers have more aggressive young children than both authoritative and permissive fathers. If one or both of the parents were authoritarian, they tend to have more proactive aggressive children than both parents were authoritative. These results suggested that parents' authoritarian childrearing style promote proactive aggressive behavior in their young children.
著者
清張鵬翮撰
巻号頁・発行日
vol.[7], 1000
著者
齋藤 学
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.59, 2012

2011 年度から新しい学習指導要による学校教育がスタートしているが、小学校図画工作科において「デザイン」という用語が使用されなくなったことをはじめ、普通教育における「デザイン」の取り扱いは大きな転換点にある。そうした中で、鑑賞による学習の充実が求められており、中学校美術科の教科書においては、身近な生活用品が図版に用いられた鑑賞教材が多数掲載されている。この学習をより有効なものとするためには、実際に手で触れ使うことができる鑑賞の機会の提供が必要であり、「体感型」の鑑賞学習プログラムの開発を試みた。<br> 名作椅子を用いた「体感型」鑑賞プログラムは、一般的な「見る」鑑賞に比べ、生活におけるデザインの働き(形状・素材・色・機能など造形の諸要素の関係性)について理解が得やすく、その学習効果の優れた特性が認められた。また、本プログラムをシステム化し効果的に運用(教材の管理とアウトリーチ)していくためには、今後、地域における学校間の連携と、自治体、公共施設、非営利団体、企業等の支援体制の整備が必要である。
著者
坂口 早苗 坂口 武洋
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 = JAPANESE JOURNAL OF PUBLIC HEALTH (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, pp.477-485, 2005-06-15
参考文献数
17

<b>目的</b>&emsp;本研究は,大学生を対象に,喫煙行動,未成年者を取り巻く喫煙に関する社会環境,喫煙健康被害についての知識などに関する調査を実施し,大学生の喫煙行動に関連する要因を喫煙行動別および性別に探ることを目的とした。<br/><b>調査方法</b>&emsp;2002年の 4 月および 9 月に,関東地方にある 5 大学の公衆衛生学関係の講義に出席した学生を対象に行った。調査対象数は1,052人で,男性341人(32.4%),女性708人(67.3%),未記入 3 人(0.3%)であった。有効回答率は98.6%であり,1,037人の結果について報告した。<br/><b>結果</b>&emsp;20歳未満の男性の喫煙率は24.7%,女性では11.9%であり,20歳以上の男性の喫煙率は40.7%,女性では19.4%であった。<br/>&emsp;日本は未成年者を取り巻く喫煙に関する社会環境が悪いと考えている男性学生は90.0%,女性学生は96.6%であり,女性の方が高かった。中でも,未成年の喫煙に「タバコ自動販売機の設置」が原因であると指摘した学生は約90%であった。<br/>&emsp;未成年者の喫煙は成年より健康障害が大きいと考えている者は,男性より女性の方が多く,喫煙者よりも非喫煙者の方が多かった。<br/>&emsp;健康日本21のタバコについての目標値のひとつである「未成年者の喫煙率を2010年までに 0%とする」に関する知識を有する者の割合は,3.5%と非常に少なかった。<br/>&emsp;テレビの喫煙シーンが未成年の喫煙に影響を与えると考える学生は,喫煙者より非喫煙者の方が多かった。テレビの喫煙シーンへの関心については,喫煙者では「それ程多くない」,非喫煙者では「今後減らすべき」を選択する学生が多かった。<br/><b>結論</b>&emsp;タバコの有害性については,中学や高校で学習しており,一般的知識は有しているが,「未成年者喫煙禁止法」の意味する未成年の喫煙が成人より健康への被害を大きくすることや,健康被害の詳細な内容についてまで熟知している学生は多いとはいえなかった。とくに,喫煙者は非喫煙者より,未成年者への喫煙の健康被害を過小評価していた。<br/>&emsp;また,喫煙者は,テレビの喫煙シーンが未成年の喫煙に影響を与えることは少なく,喫煙シーンもそれ程多くないと考えている者が多い傾向が認められた。