著者
Takashi MATSUBARA Ryo AKITA Kuniaki UEHARA
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
IEICE Transactions on Information and Systems (ISSN:09168532)
巻号頁・発行日
vol.E101.D, no.4, pp.901-908, 2018-04-01 (Released:2018-04-01)
参考文献数
31
被引用文献数
35

In this study, we propose a deep neural generative model for predicting daily stock price movements given news articles. Approaches involving conventional technical analysis have been investigated to identify certain patterns in past price movements, which in turn helps to predict future price movements. However, the financial market is highly sensitive to specific events, including corporate buyouts, product releases, and the like. Therefore, recent research has focused on modeling relationships between these events that appear in the news articles and future price movements; however, a very large number of news articles are published daily, each article containing rich information, which results in overfitting to past price movements used for parameter adjustment. Given the above, we propose a model based on a generative model of news articles that includes price movement as a condition, thereby avoiding excessive overfitting thanks to the nature of the generative model. We evaluate our proposed model using historical price movements of Nikkei 225 and Standard & Poor's 500 Stock Index, confirming that our model predicts future price movements better than such conventional classifiers as support vector machines and multilayer perceptrons. Further, our proposed model extracts significant words from news articles that are directly related to future stock price movements.
著者
饗場 郁子 齋藤 由扶子 松岡 幸彦
出版者
一般社団法人 国立医療学会
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.59, no.9, pp.467-470, 2005-09-20 (Released:2011-10-07)
参考文献数
16

進行性核上性麻痺は, 1996年に国際的な臨床診断基準が提唱され, 本邦ではパーキンソン病関連疾患として, 2003年から大脳皮質基底核変性症とともに厚生労働省特定疾患治療研究事業(特定疾患)に加えられることとなった. パーキンソニズムを呈する神経変性疾患であるが, 進行が速く, 臨床症候もパーキンソン病とは異なる部分が多い. その臨床特徴は, 初期からみられる易転倒性, 垂直性核上性注視麻痺, 体幹部や頚部に強い固縮, 前頭葉徴候・前頭葉性の認知障害, 進行性の言語障害・嚥下障害などである.

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著者
大岳康子 著
出版者
女子文苑社
巻号頁・発行日
1939
著者
鳥羽 悦男
出版者
日本鳥学会
雑誌
日本鳥学会誌 (ISSN:0913400X)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.67-77, 1989

1988年4月から7月まで長野県長野盆地の犀川の中洲でコアジサシのEPC(つがい外交尾)の行動を調査し,EPCを試みる雌雄の行動とつがいの繁殖活動について述べた.<br>1)1987年に114羽,1988年に62羽を捕獲し,個体識別した.EPCの試みに関して492時間,つがいの繁殖活動についてのべ630時間観察した.<br>2) 31巣について繁殖活動を観察した結果,すべて一夫一妻のつがいであった.<br>3) つがい以外の雄から雌へめ114例の接近中,'EPCの完了'4例(3.5%),'マウントのみ'11例(9.6%),'EPCの失敗'15例(13.2%)で,接近のみに終わったものが67例(58.8%)であった.<br>4) PC(つがいの交尾)では雄はほとんど餌の小魚をくわえずに雌に近づく.しかし,EPCは雄が小魚をくわえ,出巣中の雌に接近することから始まる.これに対して,雌は交尾要求行動をとる.マウント中に雄の餌を奪い取るために雌は動き,交尾まで到らないことが多い.<br>5) 雌は餌をくわえた雄の接近に対して交尾姿勢やうずくまり姿勢をとり,雄のマウントの寸前に飛びつき餌を奪い取ることがあった.114例の接近中17例(14.9%)あり,4羽の雌が1例ずつ餌を奪い取った.<br>6) 雌は,交尾よりもむしろ餌がほしいために,雄のEPCの試みに応じるふりをして餌奪い行動をとるものといえる.餌奪い行動は抱卵期育雛期に多い.この時期は雌の出巣時間が増え,つがい外雄と接触するチャンスが増える.また,雄のつがい雌への給餌量が減少する.これらが餌奪い行動と関係していると考えられる.<br>7) 産卵期中はつがい雄の雌への給餌が多い.雄はこの時期に抱卵中のつがい雌の防衛をしないが,この給餌がその働きをしていると考えられる.<br>8) 雄は雌の産卵時期が判断できないらしく,またEPCを試みても交尾に到ったものが少ない.このため雄のつがい以外雌への受精の可能性が低い.
著者
辻井 良政 清瀬 紀子 立田 奈緒美 矢口 行雄 内野 昌孝 高野 克己
出版者
日本食品保蔵科学会
雑誌
日本食品保蔵科学会誌 = Food preservation science (ISSN:13441213)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.127-134, 2009-05-30
参考文献数
29

本研究で、炊飯において米胚乳細胞壁構成成分のペクチン、ヘミセルロースおよびセルロースの分解と米胚乳酵素の作用について検討した。(1)米飯から抽出したペクチン画分は、精米の同画分に比べ繊維状組織が崩壊し、ヘミセルロースAおよびB画分は密な板状構造が大きく崩壊していた。しかし、セルロースにおいては、明確な差はみられなかった。(2)炊飯外液には、D-ガラクチュロン酸、D-キシロース、D-マンノースおよびD-アラビノース等が検出され、また、これらの糖から構成されたヘテロオリゴ糖が可溶化していることから、米胚乳細胞壁が炊飯中に分解していると示唆された。(3)米飯の各細胞壁多糖画分は、精米の同画分に比べて低分子量領域に変化していることを確認し、特にペクチン画分の変化は顕著であった。(4)米飯の各細胞壁多等画分の構成糖の変化から、ペクチン画分ではD-ガラクチュロン酸が大きく低下し、ヘミセルロースAおよびB画分ではD-キシロースおよびL-アラビノースが増加したことから、各画分で分解を受けている部位が異なると示唆された。(5)米胚乳より調製した酵素液中に、ポリガラクチュロナーゼ、αおよびβ-ガラクトシダーゼ、β-キシラナーゼ、β-グルカナーゼおよびα-マンノシダーゼ活性を確認し、これらの酵素は炊飯中の温度上昇下で作用していると示唆された。以上の結果から、炊飯において米胚乳中に存在する各種細胞壁分解酵素の作用によって、米胚乳細胞壁多糖画分が低分子量化し、米飯の食味形成に対する影響力が示唆された。
著者
岩田 雅弘 吉田 俊久
出版者
SOCIETY OF COMPUTER CHEMISTRY, JAPAN
雑誌
Journal of Chemical Software (ISSN:09180761)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.35-48, 1994-04-01 (Released:2009-08-13)
参考文献数
11

文書組版処理ソフトTEX上で、化学構造式や実験装置などの図表を簡単に出力するためのマクロコマンドの開発を行った。開発したマクロコマンドは、化合物の構造式、実験器具図、その他 (周期表、ボーアモデルによる電子配置の模式図、防災ラベル) を出力するコマンドである。作成している文書中に、マクロコマンドを記述するだけで構造式などの図を出力できた。
著者
紀ノ定 保礼 臼井 伸之介
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.28-28, 2011

本研究の目的は、高齢自転車利用者が自動車接近中の道路を横断する際において、横断可能と判断する接近自動車までの時間的かつ距離的な間隔を決定する、ギャップアクセプタンス行動に影響を及ぼす心理的要因を解明することであった。高齢者の参加者は自転車にまたがった状態で、右方から接近する自動車を見つめた。自動車の接近速度は20km/hと30km/hの2通りであった。参加者は、「これ以上自動車が接近すると横断できなくなる」と判断した時点で反応をした。日常的に「自動車側が道を譲ってくれる」と期待している高齢者ほど、道路横断時により近くまで自動車の接近を許容し、不安全な判断を行う傾向があった。また、予想と実際の横断所要時間の乖離も、高齢者の不安全な自転車運転行動の原因である可能性が示された。教育的介入によりこれらの要因の影響を低減させることで、高齢者の自転車事故を抑止できる可能性があると考えられる。

1 0 0 0 OA 寺社書上

出版者
巻号頁・発行日
vol.[96] 深川寺社書上 二 分冊ノ一,

1 0 0 0 OA 天保撰要類集

出版者
巻号頁・発行日
vol.[261] 第九十二 下 書物板行之部 上,
著者
和田 哲
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

ホンヤドカリ属を対象として、オスとメスの成長と繁殖の資源配分様式を調べた。本属の一部の種では、交尾直前にメスが脱皮することがあり、繁殖期中にも成長する。本研究の結果、脱皮する個体は、とくに産卵間隔が長い傾向が強く、抱卵数も変異が大きかった。オスも配偶行動によって摂餌行動が抑制されるため、繁殖に費やす時間の増加が成長を低下させることが示唆されたが、実験ではそれを強く支持する結果は得られなかった。