著者
中村 哲也
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.52, no.8, pp.66-73, 2003

あらゆるスポーツや勝負事と同様、文学を価値付け、これを文化的営為として成り立たせている大きな要因に、「倫理」がある。それは、サルトルがカント哲学に基づき提起した「自由」と「呼びかけとしての文学」の問題系にかかわっている。本稿は、この問題系を踏まえながら、これまでの主要な文学教育論議を検討し、文学と教育との関係を、とりわけ「倫理」の観点から取り上げ、論じている。

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1939年09月20日, 1939-09-20

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1939年10月16日, 1939-10-16

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1939年09月25日, 1939-09-25
著者
村上 安則
出版者
日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.30-37, 1981

この実験の目的は, 生徒の話す力, 書く力, 要約する力を高めるための条件を調査することであった。そこで次のような実験が行われた。50分間平常の授業で英語を教えられた統制群(C群)を, 40分の平常の授業の後, 最後の10分間で英問英答によって教えられた第1実験群(EI群), および最後の10分間に暗唱して正しく書けるように指導された第2実験群(EII群)と比較した。これらの3群の学習効果を知るために, 次の測度が用いられた。<BR>英文和訳問題と和文英訳問題においては, 通常の主観的採点法が用いられた。要約においては, 小町谷 (1974) にならって次の測度が用いられた。すなわち, 10人の英語教師によるテスト材料の評定に基づいて決められたところの,i) 有効伝達単位点, ii) 非有効伝達単位点, さらに有効及び非有効伝達単位点の相互関係に基づいたiii) 要約評定点, および iv) 伝達単位数である。各群33名の高校1年生からなるマッチングされた3群の被験者は, 次のように訓練をうけ, テストされた。<BR>pre-testではすべての被験者は, O. Henryの短編小説の前半を, post-testでは後半を与えられ, 50分以内に読んで, かつ, 次の3っの質問に答えるように求められた。3つの質問とは,(1)英文和訳問題,(2)和文英訳問題,(3) 英語での要約問題であった。<BR>訓練期間中は, すべての被験者に, 教材を理解するため次のような授業が行われた。すなわち,(1) 外人吹込みのテープを聞く。(2) 教材を読む。(3) 新出単語と新しい重要な文について学び, テキストの英文和訳を行う。C群はこの手順で授業を最後まで行う。EI群では最後の10分間, 教材全体にわたる重要な文について, 教授者が被験者に英問英答を行う。EII群では最後の10分間EI群の被験者が英問英答を行ったのと同じ文を暗唱し, 誤りなく書けるように指導する。この訓練が4回にわたってくり返された。<BR>英文和訳と和文英訳のpost-testの成績とpre-testの成績との差は, 3群の間ではほとんど見られなかった。しかし, 要約問題においてはEI群が全般的にもっともすぐれ, 次にEII群, C群の順であった。英間英答は, 被験者が教材をよりよく理解し, 要約するのに, より効果的であるといえよう。しかしながら, 学習時間を本実験の場合よりも長くすれば, これとは異なる結果の生じることも予想される。<BR>なお, 本研究を行った結果, 今後の問題点と思われるものには次のようなものがある。<BR>(1) 要約問題は, 教材全体の理解度を測るのに最適の問題形式と思われるが, 問題文の伝達単位の有効・非有効等の判定について, 少なくとも数名の英語の専門教師の協力が得られなければならず, 教材毎にこの規準を作成することは困難である。<BR>(2) 実験に関しては,(イ) training教材そのものだけに関する問題と, post-testだけに関する問題を作成すること。<BR>(ロ)英文和訳問題と和文英訳問題は, 客観テストとすること。(ハ) pre-testの問題とpost-testの問題の難易度を同じようにすることなどが望まれ, さらに,(ニ)学習内容に見合った学習時間が与えられることが望ましいと推測される。<BR>(3) これまでの実験的研究は, 平常の授業の多くの側面の中の1つをとり出して, 平常の授業とは異なる状況で扱ってきたために, その結果の平常の授業への一般化や適用が困難であった。それゆえ, 本研究では, 折衷法により, 全く平常の授業に実験をとり入れたのである。本研究には, まだ, 条件統制の上で, いくつかの問題点もあるが, 今後は, 授業の目標にあわせて, 他の実験が追加されたり, 不要な実験が省かれたりして, より一層の考慮が払われるならば, 本研究のような実験授業による英語教育法の研究は成果をあげることができるものと思われる。
著者
吉田 聡美
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.67, pp.28_2, 2016

<p> パラリンピック選手への心理サポートは、2002~2003年のニーズ調査を機に2004年からスタートした。夏期、冬季のパラリンピック大会を重ねるごとに心理サポートの重要性が高まり2012ロンドンパラリンピックでは、試合期での心理的コンディション維持と、これまでの継続的なサポートから選手村にて日本選手団255名を対象に487名に心理サポートを実施した。</p><p> 主なサポート内容は、自律神経のバランスを分析する加速度脈波測定器、パルスアナライザープラスビューTAS9VIEW(株式会社YKC社製)を用い、自律神経のバランス・肉体的疲労度を測定し、心理的コンディションを客観的・主観的に確認。その後、選手の訴えに応じて試合に向けての心の準備や振り返り、気持ちの切り替えや次の試合に向けて目標設定、リラクセーション等の心理的スキルを提供した。生理的指標や面談により、主観的な感覚と生理指標が一致し安心に繋がった、試合に伴う精神的ストレスが緩和した等の意見が選手・スタッフから得られた。他の国際試合でも同様に心理的コンディショニングの重要性が認識されている。</p>
著者
永井 明彦 高柳 素夫
出版者
The Chemical Society of Japan
雑誌
工業化学雑誌
巻号頁・発行日
vol.71, no.10, pp.1696-1703, 1968

ポリピニルアルコール(PVA)の結晶状態を明確にする目的で, 結晶化を阻害するとされている1,2-グリコール結合を過ヨウ素酸ナトリウムとの反応およびr 線照射によって適度に切断した10種の試料の動的粘弾性挙動を検討した。粘弾性吸収の大きさのを損失弾性率(E'')対絶対温度の逆数(1/T) ロット下の面積より求めて, 各吸収について考察を行なった。80℃(138c/s)付近近に存在する非結晶領域内分子鎖のミクロブラウン運動の生起に起因する主分散α a 吸収の大きさは上記処理による1,2-グリコール結合量の減少とともに大きく減少し, 1,2-グリコール結合が熱処理に際して結晶化し得ず, 非結晶領域に存在することが粘弾性の立場からも示された。さらに120℃(138c/s)付近に存在するβ c 吸収と著者らが名付けた吸収の大きさは赤外吸収スペクトルより求めた結晶化度( X <SUB>I</SUB>)と密度より算出した結晶化度(X<SUB>d</SUB>)との差ΔX (=X<SUB>I</SUB>-X<SUB>d</SUB>)の増加とともに大きく増加する一定の相関関係を得た。今まで報告されている研究結果から, XIは結晶領域と見なされ得ず, 他方分子鎖のトランス配置の連結という点では規則性を持つような領域を反映するものと見なすことにより, βe吸収はPVA結晶組織中の不完全結晶状態に起因していることを結論した。
著者
河竹新七 案
出版者
蔦屋吉蔵
巻号頁・発行日
vol.三編, 1861
著者
田桑 眞男
出版者
京都府立医科大学
雑誌
京都府立医科大学雑誌 (ISSN:00236012)
巻号頁・発行日
vol.3, no.4, pp.D159-D172, 1929

肝臟ノ機能ハ廣汎且ツ複雑ニシテコレニ關スル業績亦日ニ月ニ發表セラルトイヘドモ、猶不明ノ領域多シ。特ニ近時學界興味ノ中心トナレル結合血糖ト肝臟機能ノ關係ニ就テハ知ルトコロ甚少シ。嘗テBierry或ハContiハ肝臟ハ結合血糖ヲ分解ストイヘルモ尚イマダヨリ深キ業績ニ接セザルヲ憾ム。果シテBierry等ノイフゴトクンバ肝臟機能障碍時ノ結合血糖量ハ増加シ葡萄糖支給ニヨル血糖關係亦正常ト異ルベキナリ。コヽヲ以テ著者ハ恩師飯塚教授指導ノ下ニ本研究ニ從事シ諸種肝臟疾患者ノ血糖特ニ結合血糖量ヲ檢シ、且ツ葡萄糖支給ニヨル血糖ノ消長ニ關スル臨床的觀察ヲ行ヘリ。而シテ著者ノ得タル成績次ノ如シ。(一)肝臟疾患者ノ遊離血糖量ハ一般ニ略々正常範圍ニアリ。(二)肝臟疾患者ノ結合血糖量ハ増加セリ、特ニ急性燐中毒及ビわいる氏病ニオイテ著明ナリ。(三)肝臟疾患者ニ葡萄糖(15-50g)ヲ支給セバ高度ノ過血糖ヲ招來シ、正常位復歸時間ハ遅延セリ。(四)健者ニ同量ノ葡萄糖ヲ支給セバ結合血糖量ハ初期減少シ後漸次正常位ニ復セントスル傾向ヲトル。(五)肝臟疾患者ニ同量ノ葡萄糖ヲ支給セバ疾患ノ種類及ビ病變ノ程度ニヨリ必ズシモ常ニ同一ナラザレド多クハ結合血糖一時増加シ後正常位ニ復ス。
著者
末次 文雄 川北 智子 松尾 咲良 代田 欣二
出版者
日本獣医皮膚科学会
雑誌
獣医臨床皮膚科 (ISSN:13476416)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.73-76, 2018 (Released:2018-06-28)
参考文献数
14

12歳,去勢雄の雑種猫が突然の腰部皮膚の裂傷を主訴に来院した。腰部の皮膚は不規則に裂開し,シート状に剥離していた。皮膚組織検査で角化亢進を伴う表皮の菲薄化と真皮の膠原線維の粗鬆化が認められ,後天性皮膚脆弱症候群と診断した。本例は下顎膿瘍のための摂食障害により衰弱死したが,剖検で胆管肝炎,膜性増殖性糸球体腎炎に加え,腸絨毛の線維症が合併症として確認された。また臨床的にも,吸収不良に配慮した消化酵素配合剤の内服で皮膚徴候の改善がみられたため,吸収不良が皮膚障害に密接に関連していたものと考えられた。
出版者
小山書店
巻号頁・発行日
1936
出版者
第一法規出版
巻号頁・発行日
1983