著者
山口 勝業
出版者
Association of Behavioral Economics and Finance
雑誌
行動経済学 (ISSN:21853568)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.180-184, 2012

宗教が職業倫理の形成を通じて経済行動に影響を与えるという仮説は,マックス・ウェーバー以来の問いかけである.国際比較調査によれば日本人の多くは「宗教は信じないが宗教心は大切だ」という外国人にはみられない特異性がみられる.この歴史的な背景は,我が国では古来の神道に加えて仏教・儒教・キリスト教を外来宗教として受容し,江戸時代に宗教と道徳が分離し,現世志向が強い信仰と利他主義を重視する経済倫理が生まれた.欧米の価値観では宗教・道徳が直列構造で教育を通じて経済行動を動機づけているのに対して,我が国では宗教と道徳という二つの動力源をもつハイブリッド型並列構造が教育を通じて経済行動を動機づけている.
著者
伊藤 亜紗
出版者
医学書院
雑誌
看護教育 (ISSN:00471895)
巻号頁・発行日
vol.58, no.12, pp.1038-1041, 2017-12-25

人間にとって「話す」とは,まぎれもなく発声器官を用いた身体の運動です。しかしそれは同時に,社会的な行為でもあります。社会的な行為であるとはつまり,他者との関係を左右する,意味を帯びた行為であるということ。ちょっとした言葉の選び方や表情のつくり方が,場の雰囲気を変えたり,人間関係を左右しうることは,今さら説明するまでもないでしょう。 それは別の言い方をすれば,私たちの「話す」は,常に他者の期待のうえになされる行為だ,ということです。独り言であれば,他者からの期待が一切ない,いわばまっさらな状態で,私たちは話すことができます(そして多くの吃音当事者が,独り言ではどもりません)。しかし,通常の会話ではそうはいきません。相手が「どうぞ」と言ってお茶を置いてくれたなら,私にはお礼を言うことが期待されているし,相手が真剣な顔で相談をしてきたら,それに真剣に応えることが期待されています。

1 0 0 0 OA 讀論語

著者
諸葛蠡 撰
巻号頁・発行日
vol.[1], 1000

1 0 0 0 OA 河川学

著者
野満隆治 著
出版者
地人書館
巻号頁・発行日
1943
著者
中央気象台 編
出版者
地人書館
巻号頁・発行日
1943
著者
荒川 勝彦
出版者
日本体育・スポーツ経営学会
雑誌
体育・スポーツ経営学研究 (ISSN:24323462)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.15-23, 1998-03-15 (Released:2018-01-18)

本研究の目的は、1996年に放送されたテレビスポーツプログラムを分析することであった。資料は、1996年1月1日から12月31日までの朝日新聞テレビ番組欄であった。NHK総合、NHK教育、日本テレビ、TBSテレビ、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京、NHK衛星第1、NHK衛星第2、WoWoWの10局を調査した。スポーツ種目別に1年間の放送時間を集計した。また、ゴールデンタイムにおけるスポーツプログラムの分析も行った。本研究では、ゴールデンタイムは、午後7時から午後10時までとした。得られた結果は、次のことがらであった。1)1996年のテレビスポーツプログラムの総放送時間は、562,692分であった。このうち衛星放送は、263,436分で総放送時間の46.8%であった。2)アトランタオリンピックの実況時間は、43,087分であった。このうち衛星放送は、23,090分であった。3)1996年に放送されたスポーツ種目数は、74種目であった。4)放送時間の最も多い種目は、野球で78,139分であった。2位はゴルフで57,946分、3位はサッカーで52,850分、4位はオリンピック総合で49,391分、5位は相撲で44,992分であった。5)ゴールデンタイムで、放送時間の最も多い種目は野球で28,483分であった。2位はサッカーで17,787分、3位は、スポーツバラエティーで7,782分であった。
著者
川口 智久
出版者
一橋大学
雑誌
研究年報
巻号頁・発行日
vol.1993, pp.12-15, 1993-08-01

論文タイプ||論稿
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケーション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.489, pp.56-61, 2007-07-01

座談会で浮き彫りになったように,ユーザー企業はNGNに対して,「業務アプリケーションを安定的,低コストで使いたい」「顧客に魅力あるサービスを提供したい」という要望を持っている。NGNには,専用線や閉域網,インターネットにはないアプリケーションを効果的に活用するための仕組みの提供が求められているのだ。
著者
松倉 昂平
出版者
東京大学大学院人文社会系研究科・文学部言語学研究室
雑誌
東京大学言語学論集 = Tokyo University linguistic papers (TULIP) (ISSN:13458663)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.101-122, 2017-09-30

福井市内の沿岸部及び東部山間部の 29 地点でアクセント調査を行った結果、沿岸部の広い範囲が三型アクセント及び二型アクセントの分布域であること、東部山間部には式の対立のない多型アクセントが分布することが確認された。本稿では、各地点のアクセント体系の概略を示すとともに、複合名詞のアクセントや類別語彙との対応関係を対照・比較することで、共時的な性質と歴史的な関係の両面から見た各体系の特徴・相違点を明らかにする。
著者
松倉 昂平 新田 哲夫
出版者
日本音声学会
雑誌
音声研究 (ISSN:13428675)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.81-94, 2016-12-30 (Released:2017-07-04)
参考文献数
12

The authors have discovered various types of three-pattern accent systems exist in the coastal area of the northeast of Fukui Pref., although it was considered in previous studies that dialects in the area have only two accent patterns or they have no lexical distinction of accent. This paper will outline accent systems of the three dialects (Kuriya, Kitagata, Antoh) and describe the characteristics of each dialect regarding domain of accent assignment or accent rules found in the process of suffixation or compounding. Also comparisons between the dialects will reveal what characteristics are commonly shared and which ones are not.
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュータ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.874, pp.126-129, 2014-11-27

それでは、どうしてXSSが混入するのか。その原因は、HTMLファイルを作成する際に、HTMLの文法上、特別な意味を持つ特殊記号(「<」「>」「"」「&」など)を正しく扱っていないためだ。こういった記号は「メタ文字」と呼ばれる。
著者
伊原 誠 山下 敦子
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.48-53, 2014-01-01 (Released:2015-01-01)
参考文献数
18

TRPチャネルは,同一のチャネル分子が,温度や浸透圧などの物理刺激,種々のリガンドなど多様な刺激に対して応答するという機能的特徴であるマルチモーダルな制御機構をもち,生体内においては,感覚受容からカルシウムホメオスタシス維持にまで広く関与することが明らかになっている.しかし,TRPチャネルがどのような仕組みで多様な刺激に応答できるのかは明らかになっていない.ここでは,筆者らが最近明らかにした,赤カビ病菌のTRPチャネル(TRPGz)を中心に,それが浸透圧や温度変化,酸化ストレスなどさまざまな刺激に応答できる仕組みについて紹介する.