著者
下間 頼一 緒方 正則
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
年次大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.409-410, 2004

Researching the origin of railway gauge of 4 ft 8.5 in (1435 mm), field survey has been done in Turkey, Central Asia, India, Pompei and Ercolanb of Roman ruins. In this report, Ostia Antica; ancient port of Roma, was surveyed. Many wheel ruts of Roman chariot were found and their gauges were measured. The measured results are nearly equal to present international railway standard gauge. Accordingly, the origin of railway gauge is in wheel rut of chariot at Roman Empire.
著者
ディ・マルコ パトリツィオ 山川 龍雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1654, pp.76-79, 2012-08-20

問 2008年の世界金融危機では、高級ブランド各社が大打撃を受けました。けれどもこの数年は回復傾向にあるようです。伊グッチも2011年通期の売上高は前年比18%増。2012年の上半期も売上高は前年同期比17.7%増と、2ケタ成長が続いています。 答 2008年の危機は世界を劇的に変えました。ただ、ある意味では非常にポジティブな変化でもありました。
著者
土谷 遥子
出版者
The Society for Near Eastern Studies in Japan
雑誌
オリエント (ISSN:00305219)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.120-143, 2010

Evidence points to Pouguch in the Darel Valley as the most likely site of T'o Leih(陀歴) where Fa Hsien paid a tribute to the gigantic wooden Maitreya Buddha image, 24 meters tall. Fa Hsein described, "The Maitreya image was emitting an effulgent light on fast days and the kings of the surrounding countries vie with one another in presenting offerings to it."<br> Pouguch can be characterized as a temple site lacking defensive measures. The walls are of red mud. A mound probably remnants of the main temple, is centrally located. The site is near the mouth of the Darel Valley, far from the valley entrance which is at its opposite end.<br> Interviews with Pouguch villagers were conducted since their folklore is considered to have remained unadulterated due to the long isolation of the valley, a result of geography as well as xenophobic and violent uprising. Men varying in age from 20s to 70s and from various walks of life: farmers, engineer, scholar and official, were asked what they heard of the Pouguch site. Their stories are strikingly akin to what Fa Hsien observed in T" Leih in 401 A. D.; 1) a major Buddhist temple of worship and learning, attracting pilgrims from Central Asia, China and Tibet, 2) contained an image of Buddha, 3) the image was made of wood, while solid gold, was also mentioned, probably mistaking the gold hue emitting effulgent light, 4) the image was colossal ; one person correctly stated 24 meters in height.<br> The verbal tradition in Pouguch which has been passed down largely intact over 1600 years suggests the idea that Pouguch Site be the T'o Leih that Fa Hsein visited.
著者
高村 元章
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.Eb0609-Eb0609, 2012

【目的】 入院期間中を寝たきりの状態で経過し、施設や在宅などの環境に移ってから回復の方向へ転じる高齢患者に、ときとして遭遇することがある。その長い回復までの道のりにおいて、本人やその家族がどのような気持ちを抱きながら過ごしてきたかを調査した研究報告は少ない。そこで、本研究ではかつて寝たきりの状態を経験し、その状態からさらなる回復へと変化した事例を対象に、回復につながった背景要因の模索を目的として、半構造的インタビューによる聞き取り調査を実施した。それらのデータの分析において、寝たきり状態となった肉親を支える過程で生じた家族が直面した心理的不安要因の抽出と、それに対する医療専門職としての配慮すべき点について考察したので以下に報告する。【方法】 対象者の選定にあたっては、これまでに寝たきりの状態を6ヶ月以上経過し、調査時点においてその状態が改善されたか、または改善過程にあり、本研究の趣旨に同意が得られた2組の高齢者とその家族を対象とした。事例1および事例2ともに、70歳代の男性で、現在、妻と共に在宅で生活している。事例1は、アルコール依存による精神障害や重度の肝機能障害など11種類の病名を有し、病院から特別養護老人ホームを経て、退所後3年6ヶ月が経過していた。障害高齢者の日常生活自立度判定基準(以下、寝たきり度)では、ランクB2からJ1へ、要介護度は4から 要支援1へと変化し、現在はシルバー人材センターからの依頼業務等もこなせる状況にまで回復している。事例2は、結核で入院中に脳出血を発症し、回復期の病院を退院後5年5か月が経過していた。寝たきり度はランクC2からB2へ、要介護 5から4へと軽快し、現在移動の中心は車椅子であるが、週2回のデイサービスでは歩行練習に励み、他の利用者と共にカラオケを楽しんでいる。聞き取り調査の分析は、ICレコーダーに録音した音声データより逐語録を作成し、それらのデータをもとにコード化、カテゴリー分類等の質的研究の手順に準じて、その要因を分析した。今回、分析の基本として、グランデッド・セオリー(Grounded Theory Approach)の考え方を受けたロング・インタビュー法(The Long Interview)を採用した。【説明と同意】 倫理上の手続きとして個人情報の保護に関する法律(法律第57号)と「疫学研究に関する倫理指針」(文部科学省・厚生労働省)に基づく同意書を作成し、本人ならびにその家族に対して十分な趣旨の理解と同意を得たのちに実施した。また、インタビュー中の会話の録音についても、事前に確認をとり録音の了解を得た上でインタビュー調査を実施した。【結果】 一連の分析手順を踏み、最終的に事例1では7つのカテゴリーと27個の註釈が得られ、事例2では7つのカテゴリーと25個の註釈が得られた。それらのうち2つの事例に共通するカテゴリーとしては、「楽しみ」、「人との交流」、「役割」、「医療や福祉環境への懐疑と不満」の4つのカテゴリーに集約されたが、家族からの声が強く反映されていたのは「医療や福祉環境への懐疑と不満」と「人との交流」の2項目であった。【考察】 家族が抱える心理的不安要因としては、「医療や福祉環境への懐疑と不満」のカテゴリーに反映されている。これは病院入院中に日常的に行われている医療者側からの無配慮な予後の告知に起因しており、2つの事例ともに今後、永続的に寝たきり状態になるとの宣告を受け、酷く落胆したという。その後も様々な専門職から「寝たきり患者」としての偏った扱いを受け続け、家族の心の傷は深まり、心理的不安は益々拡がっていたものと考えられる。しかし、その後のさらなる経過の中で、寝たきり状態から回復へと転じたという事実を振り返り、家族の気持ちはいつしか医療環境や専門職に対する懐疑や不満という形に転化されていったものと考える。その一方で、施設や在宅に移ってからの回復を後押ししたのは「人との交流」というカテゴリーに反映されており、施設職員や訪問にかかわる専門職との交流とその対応の良好さが回復につながったと感じていた。つまり、専門職は対象者や家族が抱えている心の傷という点についても、もっと敏感になるべきであり、そのかかわりを通じて心のケアにも十分配慮した対応が必要であると考える。【理学療法学研究としての意義】 寝たきり状態となった対象者およびその家族は、長い経過において多くの専門職の対応や環境変化を通じて、様々な心理的不安要因を抱えている。本研究では、理学療法士が日常の煩雑な業務環境を乗り越えて、対象者や家族への心のケアにも配慮した専門職としてのかかわり姿勢をもつことの重要性を喚起した質的研究として意義があるものと考える。
著者
大﨑 裕子
出版者
数理社会学会
雑誌
理論と方法 (ISSN:09131442)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.35-48, 2017 (Released:2017-07-19)
参考文献数
19

多くの主観的ウェル・ビーイング研究において,経済的な豊かさの向上が主観的ウェル・ビーイングの上昇に必ずしも結びつかないことが報告される一方で,近年,経済的な豊かさ以外の要因としてソーシャル・キャピタルのもつ可能性に関心が集まっている.本研究は,ソーシャル・キャピタルのうちとくに一般的信頼に着目し,主観的ウェル・ビーイングにおける経済的豊かさの限界を補完する可能性を検討した.その方法として,東京都に住む1,033人の個人レベルデータをもちい,従属変数を生活満足感,独立変数を一般的信頼と経済的安心とする回帰分析をおこなった.その際,これら2要因が生活満足感を高める効果に対し客観的な所得レベルが与える影響について,交互作用効果を検討した.分析の結果は以下のとおりである.(1)所得レベルが高い人ほど,経済的安心が生活満足感を高める効果は小さい.(2)所得レベルが高い人ほど,一般的信頼が生活満足感を高める効果は大きい.すなわち,所得が高い人々は低い人々に比べて,経済的安心から得られる生活満足感は少なくなり,それを補完する形で,一般的信頼が生活満足感の向上により強く結びつくことが明らかとなった.以上の結果から,理論的および政策的含意について論じた.

1 0 0 0 OA 生卵の熱分析

著者
小澤 康弘
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.33, no.12, pp.813-820, 1986-12-15 (Released:2009-04-21)
参考文献数
24
被引用文献数
1

試料測温部を工夫した示差熱分析装置を用いて,生卵を熱分析した.(1) 卵黄部は,比較物質として加熱凝固卵黄を用いた場合,81℃に中心をもつ単一吸熱スペクトルを示した.(2) 濃厚卵白部,水様卵白部は共通して,65℃に中心をもつ第1吸収と,79℃に中心をもつ第2吸収とが観測された.(3) 水様部では,第1吸収と共に比熱が変化し,かつ60℃以下で,13%グリセリン水溶液と熱的に等価であり,かつ,オボアルブミン水溶液と熱的に類似した.(4) 濃厚部では,比熱変化は起らず,60℃以下で加熱凝固卵白と熱的に一致した.又,食塩を加えると水様化し,そのサーモグラムは水様部のそれに類似した.(5) 以上により,水様部の比熱変化は二次相転移によるものであり,かつ,水様部は濃厚部の相が変化したものであると考えられる.(6) 他に,s-ovalbmin化,溶媒和効果,水和効果,結合水の相転移の可能性,卵白の構造等について論じた.(7) 以上の考察により,濃厚部は準固相の状態にあり,相転移はオボアルブミンを中心としたタンパク質によって起る,と結論した.
著者
岡崎武志著
出版者
筑摩書房
巻号頁・発行日
2007