著者
佐藤 翔 安藤 大輝 川瀬 直人 北島 顕正 塩崎 亮 那珂 元 原田 隆史
出版者
日本図書館研究会
雑誌
図書館界 (ISSN:00409669)
巻号頁・発行日
vol.67, no.4, pp.244-261, 2015-11-01

本研究では国立国会図書館サーチのアクセスログに基づき,利用者の簡易検索,詳細検索,ファセット検索の利用状況を分析した。その目的は「シンプルなキーワードでざっくり検索してから,検索結果をさまざまな機能で絞り込む」というディスカバリサービスの想定利用スタイルと実態の合致状況の検証である。結果から,8割以上の利用者がまず簡易検索を用い,そのさらに約8割が1語による検索であること,簡易検索を行った利用者が検索結果を絞り込む場合,ファセット検索等の絞り込みのための機能を利用する場合が多いこと等を確認した。
著者
Hinuma Yoyo Hatakeyama Taisuke Kumagai Yu Burton Lee A Sato Hikaru Muraba Yoshinori Iimura Soshi Hiramatsu Hidenori Tanaka Isao Hosono Hideo Oba Fumiyasu
出版者
Nature Publishing Group
雑誌
Nature communications (ISSN:20411723)
巻号頁・発行日
vol.7, 2016-06-21
被引用文献数
217

希少元素を使わずに赤く光る新窒化物半導体を発見-マテリアルズ・インフォマティクスと実験の連携による成果-. 京都大学プレスリリース. 2016-06-28.
著者
阿部 英彦 谷口 紀久 稲葉 紀明 中島 章典 佐藤 良一 INABA Noriaki TANIGUCHI Norihisa
出版者
宇都宮大学
雑誌
試験研究
巻号頁・発行日
1985

道路や鉄道が互いに鋭い斜角で交差する場合、門型の中間橋脚とそれに載る桁高の小さい橋桁を必要とするが、これらに綱部材とコンクリートを適宜合成して建造することにより、力学的挙動が良く、工事がし易く、環境に適し、かつ、経済性が優れた構造物が実現すると考え、その開発の為に2年に亘り種々、実験的研究を行った。実験は主として綱部材とコンクリート部材の結合、あるいは両者の一体化について試験した。(1)鋼部材同志をコンクリートと鋼材を介して結合し、これに引張外力を加え、その性状を調べた。コンクリート継手部の中にスタッド付き鋼板を埋込んだものと異形鉄筋を埋込んだものを試みた。鋼部材とコンクリートの重なり部の長さ、フープ筋の量、スタッドの配置等を変えて挙動を調べ、適当なプロポーションを見出した。(2)コンクリート部材に鋼梁の先端部を埋込んだ試験体に曲げを加えた。鋼梁の埋込み長さ、スターラップの量、スタッドの量等を種々変えて、それらが継手部にどの様に影響するかを調べた。埋込み長が短いと、そこのコンクリートに大きなせん断力が作用するので、スターラップを増さなければならないが、鋼梁にスタッドを設けると作用するせん断力を減少する効果がある。(3)H形鋼をコンクリート中に埋込んだ橋桁で、両者の一体化のためのずれ止めをフランジでなく、ウエブに設けても有効であるならば、桁高を減少できて有利である。そこで鋼梁の種々の位置に量を変えてスタッドを設け、また、スターラップの量も変えて曲げ試験を行った。スタッドもスターラップも少ないと充分な曲げ耐力を発揮する前にせん断破壊することがわかり、また、ウエブに設けたスタッドも充分有効であることがわかった。更に鋼梁のウエブに適当な穴をあけるだけでもずれ止めの作用を表すことが確められた。以上により、現場での施工許容誤差が緩く、工事の安全性の高い構造物の可能性の目途が見究められた。
著者
白井 正明 渡辺 万葉 宇津川 喬子 林崎 涼 高橋 尚志 小尾 亮 加藤 裕真
出版者
日本地球惑星科学連合
雑誌
日本地球惑星科学連合2015年大会
巻号頁・発行日
2015-05-01

静岡平野から駿河湾に注ぐ安倍川の源流域には,大規模崩壊地である大谷崩れが存在する.大谷崩れ周辺は過去幾度も大規模な崩壊を繰り返し,18世紀初頭の宝永東海地震の際の大崩壊では,崩壊土砂が土石流となって大谷川と安倍川上流の谷を埋めたとされる(例えば,土屋,2000).町田(1959)は,大谷崩れ起源の崩壊堆積物量の見積もり値を1.2×108 m3 と推定すると共に,崩壊堆積物に関連する地形を河成段丘発達史の視点から解釈している.安倍川本流において大きな落差をもつ赤水の滝については,安倍川が土石流堆積物を下刻しつつ形成した,崩壊による土砂で谷が埋まり尾根筋からの越流により滝が形成された,などの記述が見られるが,いずれも十分な根拠を示しているとは言い難い.赤水の滝周辺の「土石流」堆積物と基盤の古第三系頁岩の分布を調査すると,赤水の滝は実際には土石流堆積物上を流れ下っておらず,基盤岩上を流れ下っていること,土石流堆積物の分布は赤水の滝のすぐ上流から東側を通り,滝のすぐ下流で再び現在の安倍川に合流することは容易に見てとれる.さらに赤水の滝周辺の土石流堆積物露頭において,土石流堆積物の礫の配列から堆積物形成時の古流向を推定した.赤水の滝の下流側(南側)では,土石流堆積物は安倍川左岸の赤水の滝展望台周辺に比較的良く露出する.礫のインブリケーションから古流向は概ね西への流れであったと解釈される.また長軸は古流向にほぼ平行であり,転動とは別のプロセスにより礫が運搬されていたことを示す.岩相としては礫支持であり,一般的な土石流堆積物(基質支持)と比べて礫の濃度が高いが,基質には泥分も多く含まれており,土石流の一種として差し支えないと思われる.一方赤水の滝上流側では植生が繁茂し,巨礫の直下にかろうじて露出している中礫のインブリケーションから推定される古流向は概ね東への流れを示した.以上より,赤水の滝は大谷崩れの崩壊に端を発した土石流堆積物によって安倍川の谷が埋められた際に,水流が元々の尾根を越流し,蛇行した谷をショートカットして流れ落ちることにより形成され,現在も基盤の頁岩を下刻しつつある,と考えるのが妥当であると結論づけられる.
著者
佐藤 大介 松本 一郎 亀井 淳志
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.117, no.8, pp.439-450, 2011-08-15 (Released:2011-12-10)
参考文献数
38
被引用文献数
1 2

島根県松江市周辺には中新世~更新世の断続的な火成活動が認められる.本研究では,この地域で活動した和久羅山と嵩山を構成する火山岩について岩石記載および全岩化学分析を行った.この火山岩はこれまで和久羅山安山岩と呼称されてきたが,全てがデイサイトに分類されることから和久羅山デイサイトと再定義した.鉱物比および化学的特徴から和久羅山デイサイトはタイプⅠ,タイプⅡ,タイプⅢの溶岩に区分でき,層序的にこの順で噴出したと推定される.そして,和久羅山デイサイトはアダカイトの特徴を示し,スラブメルトの寄与が示唆される.このデイサイトの活動は約5 Maとされていることから,この頃にはフィリピン海プレートの先端が日本海拡大に伴う熱いアセノスフェアの上昇部に到達して部分融解を起こしていた可能性がある.和久羅山デイサイトは西南日本の背弧側におけるアダカイト火山群の萌芽的活動として位置づけられる.
著者
中田 伸一
出版者
小山工業高等専門学校
雑誌
小山工業高等専門学校研究紀要 (ISSN:02882825)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.162-154, 2006-03-10
著者
湯浅 邦弘
出版者
大阪大学
雑誌
大阪大學文學部紀要 (ISSN:04721373)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.1-45, 1999-03-10

1 0 0 0 OA 東亜蘚類考察

著者
外山 礼三
出版者
日本植物分類学会
雑誌
植物分類・地理 (ISSN:00016799)
巻号頁・発行日
vol.6, no.3, pp.169-178, 1937-09-30

ミヤマクサゴケ(Heterophyllium brachycarpum (MITT.) FLEISCH.) ─ MITTENの種類と CARDOT の種類は,各々原産地は男体山,日光でよく産地のみならず種類の特徴が一致する.カキネゴケ屬(Palisadula TOYAMA) ─ Clastobryum に近いが蘇歯特異.屋久島産のものをタイプとする.FAURIE 師が対島で採し,Pylaisia (?) chrysophylla CARD. var. brevifolia CARD. と属に疑問を残してCARDOT が発表せる植物に一致する植物を高隈山で多量に採集す.之の蘇歯も亦同様の特異な構造をもつ.Pylaisia chrysophylla CARD. 及び Clastobryella shiicola SAKURAI と之の植物とは種としての区別は認め難いので欧文の如き組合を行った.Clastobryum として発表されている他の植物は,その原標本には全く子〓がない.之の属に移さるべきものも必ずあると思われる.タケウチカガミゴケ (Brotherella Takeuchii TOY.) ─ Clastobryum 属に見る如き孵芽を持つ点は前新属と同様面白い現象.カガミゴケ属と他の点は一致する.種名は採集者であり且つ植物地理学会に種々貢献されし竹内敬氏の名を頂いた.セイナンナガハシゴゴケ (Sematophyllum pulchellum (CARD.) BROTH.) ─ Meiothecium japonicum DIX. et SAK. として発表されしものの原標本を検するに蘇歯の構造は櫻井氏の図の如きではなく内歯を有し,且外歯は吸水の結果屈曲するがその屈曲点より〓々折れる為に,氏の図の如く見えるので,明に Sematophyllum 属のものである.セイナンナガハシゴゴケの原標本を検するに櫻井氏の種は完全に一致する.ニイタカサナダゴケ (Plagiothecium Niitakayamae TOY.) 〓 大変大きな,枝は丸く葉がつき,葉の先端細胞には盛んなる仮根や原糸体の出来ているのが見られる.ホソオカムラゴケ (Okamuraea flagellifera (SAK.) TOY.) ─ オカムラゴケ(ハヒオカムラゴケを含めて)とは営養生殖帯の相違により之と対立した位置におくべきものと考える.種名は櫻井氏により他の属で書かれているので変な名になった. フトフトゴケ (Schwetshkea robusta TOY. ) ─ 他のこの属のものよりはるかに大きい.Schwetsxhkea Doii SAK. に近いがずっと雄壮である.オホミミゴケ (Meteoriella soluta (MITT.) OKAM. ) ─ 屋久島を自身歩いて見て,今まで正体の不明なりし Pterobryopsis japonica CARD. 及び Meteoriella dendroidea SAK. が本種に他ならぬことを知った.樹皮に着生して,長くさがらないもののみを見ると明に変ったものと考えられるが,普通,移行,変体の三形を同時に認められる.葉その他に何等形態的変化が認められない故,型種とする必要もないと思う.
著者
後藤 浩子 Goto Hiroko
出版者
法政大学経済学部学会
雑誌
経済志林 (ISSN:00229741)
巻号頁・発行日
vol.82, no.1, pp.207-238, 2015-03

Compared with other European countries, the development of arts' institutes such as academies of arts and galleries was considerably slow in Great Britain. The Crown did not actively promote and support the arts until the late eighteenth century. Instead, voluntary clubs and societies of arts became places where connoisseurs, antiquaries, art amateurs, and artists mingled. This private-sector vitality can be seen as the British enlightenment movement on the arts scene and was to have a considerable influence on the features of the British museum. This paper shows how the enlightenment formed the British Museum and analyses the changes in purchases of collections and their backgrounds in the following three phases: Firstly, Sloane's collection and natural history; secondly, antiquarian collections and the Dilettanti; and thirdly, the Elgin collection and aesthetic controversy. In conclusion, the museum formed by the enlightenment is characterized by the three concepts of an institute of scientific and aesthetic instruction, a cultural asylum, and a device for aesthetic critique in the public sphere.