著者
上田 賢悦 清野 誠喜
出版者
富民協会
雑誌
農林業問題研究 (ISSN:03888525)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.368-373, 2013-09-25

栽培地域が偏在し,生産量が少ない地域特産農産物の多くは,国内生産量が年間3万トン以下の農産物である「マイナー作物」として分類される。しかし,そうした作物の生産が集中している地域にとっては,生産・販売の維持及び発展が地域経済にも大きな影響を及ぼすため,その振興が重要な課題となっている。地域特産農産物を対象とした代表的研究としては小野らがあるが,そこでは生産や流通の実態解明に重きが置かれており,地域特産農産物の維持・発展を産地マーケティングの視点から分析するものではなかった。そうした中,市川らは薬用人参を対象として,産地マーケティングの視点からその分析を行い,マーケティング活動の成否が産地に大きな影響を与えることを明らかにしたが,対象としたマーケティング主体はJAのみであった。しかし,何らかの加工処理が施され,製品となる地域特産農産物においては,地域内の加工業者のマーケティング行動が,その振興に対して大きな影響を及ぼすことになることから,JAのみを対象とした分析だけでは不十分であり,地域の加工業者に着目した分析が必要となる。

1 0 0 0 OA ゆや

出版者

謡曲「熊野」を絵入りの彩色写本にしたもの。詞書が画中に書かれ、絵巻の遺風のある古写本である。曲亭馬琴や屋代弘賢らは、『耽奇漫録』で、このような本を「絵入古本」と称して賞玩している。慶長前半頃の製作と推定され、巻末の詞書5行のみ後代の補写である。遠江国池田の宿の娘「ゆや」は平宗盛に仕えていた。病気の母から手紙が届き帰郷を願うがかなわない。清水寺の花見で歌を詠じつつ舞うと、ようやく宗盛から許しが出る、という物語。古来謡曲の中で最も好まれた曲の一つ。バジル・ホール・チェンバレン旧蔵。
著者
安井 一民 中川 覃夫 沢 嘉也
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.53-59, 1980-01-15
被引用文献数
2

最近 情報資源における安全性の確保 信頼性の向上 経済性の配慮などの各而から コンピュータ・ネットワークの必要性が強調されている.システムを構成するうえで いかに高信頼度を維持せしめるかは非常に重要な問題であり ここでは 4つの処理システムをもつループ・コンピュータ・ネットワークにおいて (1)単一ループシステム (2)バイパスのある単一ループシステム (3)双方向ループシステム (4)バイパスのある双方向ループシステム の4種類のモデルを考え それぞれのモデルに対して信頼性の考察を行い かつ 比較をするネットワークを構成する処理システムは フニイル・ソフト性を考慮して すべてマルチ・プロセッサ・システムとし ある処理システムが故障した場合 そのシステムを ネットワークに連接する他の処理システムがバック・アップするモデルを設定する.各々のシステムに対して マルコフ再生過程の手法を用いて 定常アベイラビリティ 平均システム故障回数 システム故障までの平均時間(MTTF)を求める.さらに 数値例として バック・アップ可能の確率が処理システムのアベイラビリティに等しいと仮定したとき 逐次近似法によって それぞれの信頼性の諸量を求める.
著者
佐藤 努 小暮 敏博 名和 豊春
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究では、福島第一原子力発電所事故で環境中に放出されたセシウムを固定している粒子を明らかにし、それを基に、土壌の減容化を可能とする分級方法や合理的で安全なセメント固化法について提案することを目的とした。その結果、放射性セシウムを多く吸着している粒子は、複数の鉱物の凝集態、有機物と鉱物の複合体、風化雲母片に大別され、これらは多孔質天然材料である珪藻土、あるいは通常の湿式分級法により分級可能であることが明らかとなった。さらに、固定化されていないセシウムはゼオライトで吸着除去した後に処分することが予想されるが、通常のスラグセメントで浸出性の低い安全な固化体となることが明らかとなった。
著者
Ken Nittono Toshinari Kamakura
出版者
日本計算機統計学会
雑誌
Journal of the Japanese Society of Computational Statistics (ISSN:09152350)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.31-47, 2001 (Released:2009-12-09)
参考文献数
13

A modified method for Bayesian image restoration using varying neighborhood structure is proposed. The method reduces computational burden for yielding a restored image due to the dynamical change of structural forms of neighborhood, which should be iteratively and adaptively composed through the process of the restoration calculation. Although, in practice, the results of restoration generally depend on given data, our simulation results show that the method is effective for some given gray-scale images with moderate additive Gaussian noise.
著者
遠藤 邦彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.968, pp.133-136, 1998-11-30

10月27日をもって私は東急観光の社長を辞任し、相談役に退きました。後任の社長には野溝憲彦副社長(当時)が昇格しました。 野溝君は今年3月に親会社の東京急行電鉄から社長含みで来ており、私の後任に就くことは既定の路線でした。
著者
片山 淳貴 森 雄一郎
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第30回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.710-713, 2014 (Released:2015-04-01)

本研究の目的はプログラミング言語Goによる既存のファジィライブラリの再実装と,並列プログラミングへの拡張である.Goはシステムプログラミングを目標の1つとした新たな言語である.GoはC言語と同様に実行可能バイナリを出力し,そして標準で並列プログラミングとガベッジコレクションをサポートしている.1995年の先行研究では,Fuzzy Description Language(FDL)というファジィ推論を書き易くするための文法を定義している.このFDLはファジィライブラリを呼び出すC言語に変換され,コンパイルされる.しかしこのファジィライブラリは最近のプログラミングに,十分対応できるとは言い難い.最近のコンピュータの処理速度の向上はマルチコアCPUによるものであり,そのためファジィライブラリにはその対応が必要である.よってGoによるファジィライブラリの実装を行う.
著者
Sato Katsutoshi Tomonaga Hiroyuki Yamamoto Tomokazu Matsumura Syo Zulkifli Nor Diana Binti Ishimoto Takayoshi Koyama Michihisa Kusada Kohei Kobayashi Hirokazu Kitagawa Hiroshi Nagaoka Katsutoshi
出版者
Nature Publishing Group
雑誌
Scientific reports (ISSN:20452322)
巻号頁・発行日
vol.6, 2016-06-24
被引用文献数
47

ロジウムを凌駕する排ガス浄化触媒活性を有する新規合金ナノ粒子-元素間融合により電子状態を改変、優れたNOx還元活性の発現-. 京都大学プレスリリース. 2016-06-27.
著者
Hirono Tetsuro Tsuda Kenichi Tanikawa Wataru Ampuero Jean-Paul Shibazaki Bunichiro Kinoshita Masataka Mori James J
出版者
Nature Publishing Group
雑誌
Scientific reports (ISSN:20452322)
巻号頁・発行日
vol.6, 2016-06-20
被引用文献数
27

「ちきゅう」の断層掘削試料の分析と動力学解析による南海トラフ地震での断層すべり量の定量的評価. 京都大学プレスリリース. 2016-06-27.
著者
石塚 隆男
出版者
日本経営診断学会
雑誌
日本経営診断学会全国大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.10, pp.108-111, 2010

近年、イノベーションの重要性とともに価値の創造が盛んに喧伝されている。ひとつの業界でブレークスルーやイノベーションがそうそう興らないことも事実であり、ホームラン狙いだけでは企業はやっていけない。また、多くの文献に登場する"価値の創造"は漠然とした抽象的な概念であり、個別の事例はいくつか存在するが、普遍的な方法論にはなっていない。製品やサービスの価値にはいくつかの概念があるが、最近、意味的価値の重要性が指摘されている。そこで、本研究では成熟し、コモディティ化の進んだ市場において、企業が意味的価値を持続的に生み出す(=プロデュース)ための要因について検討し、経営診断に資することを目的とする。製品レビューサイトにおけるクチコミデータから意味的価値を抽出する方法を提案するとともに、イノベーションに関する多くの主要な文献をもとに、意味的価値をプロデュースする力に影響を与える諸要因のチェックリストを作成し、考察を行った。
著者
河谷大和 柏崎 礼生 高井 昌彰 高井 那美
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.80(2008-CG-132), pp.35-38, 2008-08-15

日本におけるアニメ作品は,国内及び世界的にも高く評価されており,代表的なデジタルコンテンツ産業の一つとなっている.その一方で,動画投稿サイトや同人活動,個人的な趣味の場において,これらの資源を再利用した二次創作物の制作意欲が日々高まりつつある.しかしそれらの制作にあたり,技術面などから手をつけられずにいることも多い.そこで本稿では,アニメ作品の肝であるキャラクターに着目し,それらに特徴的である顔の輪郭形状,目領域,髪領域などに関する特徴量を自動で抽出し,アニメ作品に特有な描画調の強さの度合いを示すアニメ度の定義をし,キャラクターの評価を行う手法を提案する.また,その応用例についての検討を行う.
著者
片山広子 訳
出版者
警醒社書店
巻号頁・発行日
1921
著者
片山広子 訳
出版者
警醒社書店
巻号頁・発行日
1921