著者
金田 悠紀夫 相磯 秀夫 淵 一博
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 C (ISSN:03736113)
巻号頁・発行日
vol.J52-C, no.5, pp.267-273, 1969-05-25

タイム・シェアリング・システムにおいては,多くのユーザ・プログラムに主記憶装置を有効に割当てる必要がある.その一方式として擬似ページ・アドレス方式を本論文で提案する.本方式は筆者らが開発したETSS(ETL's Time-Sharing System)に採用されていて,ほとんど特別なハードウェアなしでページングを実現し,ページングの利点を生かしてオーバヘッドの軽減に役立っている.またその効率についてもユーザ・プログラムがランダムおよびラウンド・ロビンの順で実行されているとした場合について統計的解析を行ない,その一般解が得られたのでそれを示す.また若干の計算例も得られたので,擬似ページ・アドレス方式の効果を示すものとして図2~図7に示した.
著者
伊東丈夫
雑誌
日医写会誌
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.6-11, 1990
被引用文献数
1
著者
栗原 信鉉
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.42, no.6, pp.459-470, 1999

Nativeに通じる英語論文を作成するために注意すべき点と,海外口頭発表のあり方について,研究者・翻訳者としての経験から述べ,具体例を示して解説した。前編では,Nativeに通じない日本人の英語として,取り扱い説明書や和製英語などの例を示した。また,意味の通じる自然な英語にするための用法について,動詞,冠詞,関係代名詞など,七つのポイントを挙げた。
著者
高久 宏佑 畑谷 和海
出版者
水産増殖談話会
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.13-18, 2008 (Released:2011-01-13)
著者
高久 宏佑 細谷 和海
出版者
水産増殖談話会
雑誌
水産増殖 = The aquiculture (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.13-18, 2008-03-20
被引用文献数
2

カワバタモロコは、コイ科ラスボラ亜科に属する全長3-6cmの日本固有の淡水魚で、日本に生息する淡水魚類の中ではもっとも小さいコイ科魚類とされる。静岡県瀬戸川以西の本州太平洋側、四国瀬戸内海側および九州北西部に分布し、主に平野部の農業用ため池や用水路など里山の環境に生息している。本種には繁殖期に顕著な性的二型が見られ、雌は雄より大型化し、雄は鮮やかな黄金の婚姻色を呈する。このような特徴的な形態を持つため、キンモロコ、キンターなど地方名も多く残される馴染み深い魚であり、西日本では里山のシンボルフィッシュとなっている。しかし、近年ではブラックバス・ブルーギルなど肉食性外来魚による食害や、圃場整備などの水田開発、農地の放棄による生息地の荒廃により個体数は激減し、最新の環境省版レッドリストでは絶滅危惧IB類に指定されている。希少種では、生息地や野外個体の数が制限されることが多く、保全に必要な生態情報を得るには野外調査だけでは不十分な場合が多い。飼育実験により得られた生態情報を野外へ還元することは希少種の保全において重要であり、そのためには、まず供試魚を効率的に得るための人工繁殖方法の確立が必要となる。そこで本研究では、カワバタモロコの系統保存技術向上と、生息地保全のための基礎的研究を目的として、ホルモン投与による産卵誘発方法の確立、適した初期飼育条件の選定、基礎的な成長に関する実験を行なった。
著者
久米 学 森 誠一
出版者
応用生態工学会
雑誌
応用生態工学 (ISSN:13443755)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.287-291, 2012 (Released:2013-04-24)
参考文献数
24
被引用文献数
2 1
著者
松村 史基
出版者
社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業土木学会誌 (ISSN:03695123)
巻号頁・発行日
vol.61, no.11, pp.1009-1012,a1, 1993-11-01 (Released:2011-08-11)
参考文献数
1

県営かんがい排水事業和口地区は, 静岡県磐田市の準用河川古川を農業用排水路と位置付け, コンクリート3面張り工法により改修を進めてきた。しかし, 平成3年12月, 環境庁編集の「日本の絶滅のおそれのある野生生物 (レッドデータブック)」に掲載されているカワバタモロコの生息が判明し, 排水路改修とカワバタモロコ保護の両立を図りながら事業を進める必要が生じた。保護対策として, 古川に隣接した用地0.39haを買収し, 保護池3カ所と人工の疑似小川200mを施工し, カワバタモロコの生息場所とした。これらの静岡県農政部の試みの詳細を報告する。
著者
倉田 敬子 上田 修一 松林 麻実子 三根 慎二 酒井 由紀子 加藤 信哉 森岡 倫子 林 和弘 國本 千裕 横井 慶子
出版者
慶應義塾大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

イーリサーチと呼ばれる研究プロセスの特徴,および学術コミュニケーションのデジタル化とオープン化の現状を明らかにすることが本研究の目的である。研究計画ごとにインタビュー,質問紙調査,ウェブの検索・データ収集などの多様な方法により調査を行った。主要な成果は,日本人研究者のデータを巡る実践と意識のモデルの構築,日本の学術雑誌のデジタル化の現状の把握,生物医学分野のデジタル化現況,一般人の医療情報等専門情報のニーズと探索の実態の把握である。