著者
Yuichi Sugihara Hideto Ueno Toshiyuki Hirata Masakazu Komatsuzaki Hajime Araki
出版者
一般社団法人 園芸学会
雑誌
The Horticulture Journal (ISSN:21890102)
巻号頁・発行日
pp.MI-073, (Released:2015-12-01)
被引用文献数
5

Utilization of cover crops helps the establishment of environmentally friendly agriculture due to their nutrition supplying ability mainly in the current year of application, but cover crop-derived N also remains until the following year. In the present study, the nutritional effect of a cover crop on tomato production in a greenhouse in the following year was investigated using the 15N-labeling method. Hairy vetch (Vicia villosa R., HV) was used as a cover crop. 15N-labeled HV (1319 mg N/pot) was applied to a 1/2000 a Wagner pot, and a fresh market tomato (Solanum lycopersicum L.), ‘House Momotaro’ was cultivated in it at 0, 80, and 240 kg·ha−1 of N application in 2011 (N0HV, N80HV, and N240HV). After the tomato cultivation in 2011, the soil was stored in a greenhouse (the temperature varied from −4.1°C to 26.5°C) without any water or fertilizer. Tomatoes were cultivated again in the Wagner pots containing the soil used in 2011, to which was added the same rate of N fertilizer (0, 80, and 240 kg·ha−1 of N) and unlabeled HV (935 mg N/pot) in 2012. Total N uptake of tomato plants was higher in N240HV (2377 mg/plant), followed by N80HV (1760 mg/plant), N0HV (1498 mg/plant). On the other hand, the uptake of N derived from HV applied in 2011 (HV2011, 1319 mg N/pot) was not different among the treatments (57.7 mg/plant on average); thus, nitrogen use efficiency derived from HV2011 in 2012 was 4.4% on average. This value was much lower than that in 2011 (47.1% on average), but HV2011-N also remained in the soil after the tomato cultivation in 2012 (500 mg N/pot). The distribution ratios of HV2011-N to the fruit in 1st and 2nd fruit clusters that developed in the early growth period were higher than those of N derived from soil, fertilizer, and HV applied in 2012. These results showed that although the N supplying effect of HV was small, HV could be available not only as short-term N source, but also long-term N source, and HV-derived N applied in the previous year was absorbed by tomato plants during a relatively early growth period in the following year.
著者
中山 緑朗
出版者
東洋大学国語国文学会
雑誌
白山国文 = hakusankokubun
巻号頁・発行日
no.2, pp.37-48, 1998
著者
佐藤 昌子 李 〓貞
出版者
社団法人 繊維学会
雑誌
繊維学会誌 (ISSN:00379875)
巻号頁・発行日
vol.56, no.11, pp.P_323-P_328, 2000 (Released:2001-10-31)
参考文献数
11
著者
笹尾朋貴 日浦慎作 佐藤宏介
雑誌
画像の認識・理解シンポジウム(MIRU2011)論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.899-906, 2011-07-20

本研究では,撮像素子の各画素形状をコード化することで超解像を高性能化する手法を提案する.従来の研究では撮像素子の各画素が矩形であることを前提としている.そのため,各画素のサンプリングは点サンプリングではなく正方形の畳み込みによって原画像の高周波成分が失われることになる. そこで本研究では,撮像素子の上に細かい黒色粉末を振りかけることで各画素の受光分布のランダムなコード化を行い,正方形の畳み込みによる原画像の高周波成分の損失を低減する手法を提案する.黒色粉末を振りかけた場合,どのようなコードになっているか未知となるため,その推定方法を示し,実験によりコードの推定を確かめた.更に,推定したコードを用いて作成した超解像画像を評価する.
著者
小島 清信 徳田 英幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.96, no.3, pp.371-380, 2013-03-01
被引用文献数
1

ソーシャルフィルタリングといわれる人的ネットワークを介した選択的な情報伝達作用に着目した.Twitterは相手の同意なくリンクをつなぎ換えできるため,ユーザの興味変化がソーシャルグラフとしてAPIを通じて動的に取得可能である.実ユーザの行動を週単位から年単位まで追跡調査することで,リンク数が32(10^<1.5>)以上のユーザにおいて積極的なつなぎ換えを観察した.アンケートを加えてつなぎ換えの分析を行い,中位次数へのリンクを活性化させる分散的選択と探索的選択の特性を導き出した.モバイル環境の普及により人を介する伝達の機会は更に増加すると考えられ,ソーシャルフィルタリングを活用するための知見が応用できる領域は大きい.
著者
小島 清信 徳田 英幸
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J96-D, no.3, pp.371-380, 2013-03-01

ソーシャルフィルタリングといわれる人的ネットワークを介した選択的な情報伝達作用に着目した.Twitterは相手の同意なくリンクをつなぎ換えできるため,ユーザの興味変化がソーシャルグラフとしてAPIを通じて動的に取得可能である.実ユーザの行動を週単位から年単位まで追跡調査することで,リンク数が32 (101.5)以上のユーザにおいて積極的なつなぎ換えを観察した.アンケートを加えてつなぎ換えの分析を行い,中位次数へのリンクを活性化させる分散的選択と探索的選択の特性を導き出した.モバイル環境の普及により人を介する伝達の機会は更に増加すると考えられ,ソーシャルフィルタリングを活用するための知見が応用できる領域は大きい.
著者
山本祐弘 著
出版者
相模書房
巻号頁・発行日
1943
著者
菊池 聡
出版者
信州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

個人特性としての「あいまいさ耐性」は、クリティカルシンキングの態度を構成する主要要素の一つだと考えられている。この特性と、疑似科学を中心とした超常現象信奉との関連性を明らかにするために、中・高生を対象に質問紙調査を行った。その結果、「あいまいさへの不寛容(非耐性)」は超常信念と正の関連性を示したが、疑似科学や超常信念の種類などによって、関連性が異なっていることが明らかとなった。
著者
小西 勇亮
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.B3P3279-B3P3279, 2009

【はじめに】運動を制御するためには,環境に対する空間座標系の情報のみならず自己の身体との関係を計算する空間座標の情報が不可欠である(乾 2001).今回,自己中心座標の形成により姿勢制御可能となった症例を担当する機会を得たのでここに報告する.尚,発表に際し症例並びに親族に同意を得ている.<BR>【症例紹介】33歳男性,平成20年5月1日事故による外傷性脳挫傷.広範な両前大脳動脈出血により両前頭葉・右頭頂葉領域の損傷が認められた.V-Pシャント術施行.6月3日より当院で治療開始.8月6日の評価にて,Brunnstrom Recovery Stage左上肢3左下肢4左手指4.端座位では体幹屈曲0°以上で保持ができず,頸部・体幹伸展筋群,腹筋群の筋緊張の亢進がみられ,右上肢の支持がないと後方への転倒傾向があった.自己身体の傾きに関する認識は良好も,どの程度傾いたかといった距離に関する認識が困難であり,正中位であるにも関わらず「前に倒れる」といった言語記述がみられた.開眼時と比較すると閉眼時では頸部・体幹伸展筋群,腹筋群の過度な筋緊張が軽減し,後方への転倒傾向も減少した.<BR>【治療仮説・経過】自己中心的な空間座標系における身体図式の形成には頭頂連合野が関与している(Sakata 1992.1995).この形成のためには体性感覚情報と背側経路からの視覚情報の統合が重要となる(森岡 2005).本症例においても,視覚・体性感覚の統合に問題をきたし,自己中心的な空間座標の変質により,端座位保持が困難だと考えられた.よって8月15日より体幹の運動に伴う対象物との距離の認識課題を実施した.<BR>【結果】対象物と頭部の距離の認識が可能となり,「前」「後ろ」といった言語記述から「遠い」「近い」といった言語記述に変化がみられた.端座位での頸部・体幹伸展筋群,腹筋群の過度な筋緊張は軽減し,体幹屈曲10°での保持が可能となった.約1週間経過後,ポータブルトイレでの座位保持獲得といったADLの向上も認められた.<BR>【考察】体性感覚情報と視覚情報の統合により,身体の運動方向に対して対象物との距離が変化するといった自己と対象物の距離を認識する事ができ,自己中心的な空間の処理が可能となった.その為,頸部と体幹の位置が定位出来るようになり,端座位保持に至ったと考えられた.姿勢制御に関与する自己中心座標の形成には,視覚情報と体性感覚の統合が重要であると考えられる.
著者
桑原 誠
出版者
公益社団法人日本セラミックス協会
雑誌
窯業協會誌 (ISSN:00090255)
巻号頁・発行日
vol.90, no.1044, pp.469-476, 1982
被引用文献数
2 4

ビス (シュウ酸) 酸化チタン (IV) バリウム, BaTiO(C<sub>2</sub>O<sub>4</sub>)<sub>2</sub>・4H<sub>2</sub>Oを出発原料とし, アンチモン (Sb) あるいはニオブ (Nb) を半導体化元素として用いて調製した多孔質チタン酸バリウム (BaTiO<sub>3</sub>) セラミックスで平均粒径2-5μmの特定の組織をもつものは7-8けたに達する非常に大きなPTCR (正の抵抗温度係数) 効果を示すことが見いだされている. この多孔質材料におけるPTCR効果の大きさは, その材料の平均粒径及びち密度 (焼結密度) に対して大きく変動することから, 大きなPTCR効果を示す材料を得るにはその粒径, 焼結密度を適当な値とすべくその調製条件を制御する必要がある. 特にBaTiO<sub>3</sub>出発粉体中の不純物および粒子径の不均一は焼結粒子の異常粒成長を引き起こし, 大きなPTCR効果を得るための障害となる. ここでは多孔質材料に関する実験結果を基礎に, 一般的にBaTiO<sub>3</sub>セラミックスのPTCR効果の大きさに重大な影響を与えると思われる幾つかの要因, 特に添加物や組織の不均一性の観点から, その作用様式について論ずる.