著者
Genki Nakamura Kaori Narimatsu Yasuro Niidome Naotoshi Nakashima
出版者
The Chemical Society of Japan
雑誌
Chemistry Letters (ISSN:03667022)
巻号頁・発行日
vol.36, no.9, pp.1140-1141, 2007-09-05 (Released:2007-08-11)
参考文献数
26
被引用文献数
43

We describe the finding that green tea and catechins individually dissolve single-walled carbon nanotubes (SWNTs). UV–visible–near-IR absorption, photoluminescence, Raman spectroscopy, and atomic force microscopy were used to characterize the solubilized aqueous nanotube solutions.
著者
稲葉 継陽
出版者
熊本大学
雑誌
熊本大学社会文化研究 (ISSN:1348530X)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.207-224, 2003-03-31

In the sixteenth century as the last stage of medieval Japan, daimyo domains were built throughout the country. The border areas between the domains were called sakaime (境目) and the cause of dispute among the daimyo. They fought hard for the castles in sakaime. The neighboring local warriors (ryoshu) often played a role of arbitration when the daimyo concerned in the dispute started peace negotiations and settled the question of the title to the castles. The peasants (hyakusho) belonging to a village community in the sakaime, too, dealt with the dispute in a group and showed the autonomy to restore a peace. Toyotomi Hideyoshi could achieve the reestablishment of national unity (tenka-toitsu), taking a step of guarantee to keep the arrangements about sakaime, which were accomplished by the daimyo and village community peasants who pursued a peace in their area. In this article, the Toyohuku (豊後) region in Higio (肥後) province is analyzed as a typical case study of sakaime areas.
著者
多田 實道
出版者
日本印度学仏教学会
雑誌
印度學佛教學研究 (ISSN:00194344)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.219-226, 2013-12-20
著者
岩佐 美代子
出版者
駒澤大学
雑誌
駒澤國文 (ISSN:04523652)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.3-17, 1993-02
著者
八田 茂樹
出版者
独立行政法人国立高等専門学校機構 熊本高等専門学校
雑誌
熊本高等専門学校研究紀要 = RESEARCH REPORTS OF KUMAMOTO NATIONAL COLLEGE OF TECHNOLOGY (ISSN:18846734)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.83-89, 2012-12-20

From 1633 to 1641, Hosokawa Tadaoki was presented with 296 meals by his son, Hosokawa Tadatoshi or others. I analized Tadaoki’s letters. As a result, I found this; Tadaoki liked fish. He liked salman best, konowata secondary, and ayus, lavers andear shells thirdly. He was fond of a crane, a wild duck, an orange, a persimmon, a chesnut, a matsutake, a melon, sushi, rice cake, miso and ume, too. .
著者
磯部 稔 Uyakul D. 高橋 宏幸 後藤 俊夫
出版者
天然有機化合物討論会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集
巻号頁・発行日
no.31, pp.396-403, 1989-09-17

Lampteroflavin (1), a riboflavin α-D-riboside was isolated in extraordinary small amount from the luminous mushroom, Lampteromyces japonicus (Fig 1), which was available only two weeks in a year. Extraction method was improved to utilize only alive gills under aeration instead of using the whole body (Fig 3), and the method was established as Scheme 1. It's structure has been elucidated by chromatographic and spectroscopic analyses(1). It's fluorescence spectrum was identical to the bioluminescence spectrum of the mushroom, having maximum at 524nm (Fig 2). We concluded that 1 was responsible to the bioluminescence mechanism as the light emitter, since 1 was only the fluorescent constituent in fresh gills. Previous report that illudin S (lampterol) or ergosta-4,6,8(14),22-tetraen-3-one(2) could be the emitter is thus unlikely judging from the weak fluorescent intensity and the different maximum wavelength from that of mush-room bioluminescence. Lampteroflavin (Table 1) was hydrolyzed with dil. mineral acid to give riboflavin and D-ribose. Riboflavin was identified by HPLC, ^1H NMR, UV, Fluorescence and FAB mass spectrometry. D-ribose was acetylated and then confirmed by ^1H NMR, CD and tandem mass spectrometry. Riboflavin and D-ribose was connected together with α-glycosidic linkage which was determined by ^<13>C NMR of the anomeric carbon (δ=103.2ppm)(3), NOSEY spectrum (H-1" being close to H-3" and H-5') and ^1H NMR pattern of anomeric proton. The total structure of lampteroflavin was confirmed through its chemical synthesis.
著者
佐藤 翔 吉田 光男
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.23-42, 2017-03-10 (Released:2017-05-12)
参考文献数
21
被引用文献数
1

本研究では2006~2015年に日本の学協会誌に掲載された論文1,080,840本を対象に,日英の主要なオルトメトリクス計測サービスから得たデータに基づき,オルトメトリクスの付与状況を分析した結果について報告する.日本の学協会誌掲載論文のうち,ソーシャルメディアからの言及があるものは約1~2%とごくわずかであった.分野,言語,出版年とオルトメトリクスの関係については用いるデータ源により異なる傾向があるが,人文社会系の論文でソーシャルメディアからの言及が多いことは共通している.また,同一の論文を対象とした場合でも,データ源によって収集されているソーシャルメディア上の言及の範囲は異なっていた.
著者
小倉 泰
出版者
東京大学比較文学・文化研究会
雑誌
比較文学・文化論集 (ISSN:0911341X)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.49-60, 1986-12-30 (Released:2017-06-12)
著者
岡田 康志 高井 啓 島 知弘 池田 一穂 伊藤 陽子
出版者
国立研究開発法人理化学研究所
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

細胞内物質輸送のナビゲーション機構はこれまでほとんど判っていなかった。我々は、微小管がGTP結合状態とGDP結合状態で異なる構造をとることを示し、神経細胞軸索起始部に局在するGTP結合型微小管が軸索輸送のナビゲーションを行うという新しい概念を提唱している。本研究は、これを発展させ、以下の3つの課題を通じて細胞内物質輸送のナビゲーション機構の基本原理を解明した。①分子モーターの運動性に対する微小管の構造状態の影響の解析と、その分子機構の解明、②微小管の構造状態が細胞内の位置特異的に制御される機構の解析、③非神経細胞における分子モーターのナビゲーション機構の解析
著者
岡田 康志
出版者
独立行政法人理化学研究所
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2013-04-01

光学顕微鏡の分解能は回折現象により約250nmに制限される。そのため、細胞内で生命現象が展開される場である細胞内小器官や超分子複合体など、大きさ100nm以下の構造のダイナミクスを直接的に観察することは出来なかった。申請者は蛍光分子局在化法、構造化照明法、誘導放出制御法など3つの「超解像法」の生体試料へのアプリケーションを試みてきたが、いずれも高分解能生体イメージングには不十分だった。本研究では、多重化蛍光分子局在化法とワンショット構造化照明法の2つのアプローチで100ms以下の時間分解能と50-80nmの空間分解能による超解像蛍光生体イメージング法の開発を行ってきた。前者では、新規に開発された自発的にブリンキングする蛍光色素と蛍光分子位置決定の新しいアルゴリズム開発により、蛍光分子局在化法の時間分解能を飛躍的に改善した。後者は、構造化照明法の原理とスリット式コンフォーカル顕微鏡の原理の関係に注目した新しい方法で、1枚の取得画像から回折限界の2倍の空間分解能を達成することが出来、構造化照明法による超解像顕微鏡法の時間分解能を100倍向上することに成功した。いずれも、現在、国内メーカーを通じた市販化の準備が進められており、国産超解像技術として社会に還元されることが期待される。また、これまで申請者が推進してきた分子モーターの機能を中心とする細胞内輸送系の研究では、これまで困難であった輸送制御の現場の直接的な観察が可能となり、研究が飛躍的に進展することが期待される。
著者
岡田 康志
出版者
国立研究開発法人理化学研究所
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2014-04-01

発生過程においては、さまざまな自己組織化現象がみられる。その理論的枠組みとして、チューリング型の反応拡散系がよく知られているが、系に関与する分子数が少数である場合には、少数資源の奪い合いによる自己組織化という形でチューリング型の反応拡散系を実装することが可能である。申請者らは、幼若神経細胞の形態形成過程における細胞内輸送の制御機構が、細胞内輸送という少数資源の奪い合いによる自己組織化の好適なモデル系であると考え、本研究においては、キネシン型分子モーターによる細胞内輸送が、正の協同性と少数資源の奪い合いの効果によって、自己組織化されることを実証した。まず、in vitro再構成系で、微小管とキネシンだけからなる系で、キネシン濃度依存的にキネシンと微小管の相互作用に協同的自己組織化現象が生じることを示した。さらに、その機構を一分子計測と構造解析を組み合わせることによって解明した。一方、細胞内でキネシンと微小管の結合速度定数を直接計測する一分子顕微鏡システムを構築し、これを利用することで細胞内でのキネシンと微小管の結合制御を微小管1本、キネシン1分子のレベルで明らかにした。その結果、細胞内には、キネシンとの親和性が異なる微小管が少なくとも4種類存在し、キネシンとの結合や微小管自身のダイナミクス、翻訳後修飾など様々な系によって複雑に制御されていることが示唆された。
著者
伊達 聖伸
出版者
日本宗教学会
雑誌
宗教研究 (ISSN:03873293)
巻号頁・発行日
vol.89, no.2, pp.297-322, 2015-09-30

本稿は、あえて長い時間の幅を確保し、イスラームがいつ、いかにしてフランスの宗教になったのかを検討するものである。フランスにムスリムがいた事実は古い時代に遡って確認できるが、イスラームは長いあいだヨーロッパの外部にある鏡のような役割を果たしてきた。イスラームがフランスの宗教になる経緯として決定的なのは、植民地行政によってイスラームが「宗教」として把握され、管理されるようになったことである。一九〇五年の政教分離法は、宗教に自由を与える性格を持つが、同法が形式的に適用されたアルジェリアでは、実際にはイスラームに対する管理統制が統いた。フランス国家がイスラームを「宗教」と見なしてムスリムにアプローチする枠組みにおいて、イスラームはフランスの「宗教」になったが、そのアプローチの限界も浮き彫りになる。イスラームに対する構造的不平等があるなかで、ライシテは宗教の平等を唱える理念として機能している。