著者
大野 友也
出版者
九州法学会
雑誌
九州法学会会報
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.54-57, 2009
著者
吉田 豊彦
出版者
色材
雑誌
色材協會誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.75, no.7, pp.313-318, 2002-07-20
参考文献数
4
被引用文献数
1

この報文の目的は1) 塗膜の暴露または促進試験による経時変化を整理して, 2) 定量的な考察が容易な数学的モデルで表現することである。<BR>常乾アルキド樹脂エナメル8試料をサンシャイン促進耐候試験機とキセノン促進耐候試験機で1000時間まで試験した。変色は試験片と原片との色差をCIE94色差であらわした。<BR>時間と色差の関係にはつぎの2つの式がよくフィットし, 高い決定係数を示した。<BR>△E=p&radic;t+q, △E=△Ef (1-e-<SUP>kt</SUP>) ここに△Efは仮定の色差上限値である。<BR>前者の式は劣化の初期によくフィットし, 変色の機構に拡散が支配することを示唆する点で興味があるが, 長期の暴露によって最大色差に収れんしない。後者の式は1次反応機構の仮定によって容易に誘導できるので, (1) 式より優っている。<BR>回帰方程式の係数から, キセノンの誘導期がサンシャインのそれよりも短いことを示した。また, サンシャインとキセノンの間の促進の比, すなわち, 同じ色差に相当する時間の比は一定ではなく, 色差のレベルによって変化することを示した。
著者
吉田 豊彦
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協會誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.75, no.7, pp.313-318, 2002-07-20
被引用文献数
1

この報文の目的は1) 塗膜の暴露または促進試験による経時変化を整理して, 2) 定量的な考察が容易な数学的モデルで表現することである。<BR>常乾アルキド樹脂エナメル8試料をサンシャイン促進耐候試験機とキセノン促進耐候試験機で1000時間まで試験した。変色は試験片と原片との色差をCIE94色差であらわした。<BR>時間と色差の関係にはつぎの2つの式がよくフィットし, 高い決定係数を示した。<BR>△E=p√t+q, △E=△Ef (1-e-<SUP>kt</SUP>) ここに△Efは仮定の色差上限値である。<BR>前者の式は劣化の初期によくフィットし, 変色の機構に拡散が支配することを示唆する点で興味があるが, 長期の暴露によって最大色差に収れんしない。後者の式は1次反応機構の仮定によって容易に誘導できるので, (1) 式より優っている。<BR>回帰方程式の係数から, キセノンの誘導期がサンシャインのそれよりも短いことを示した。また, サンシャインとキセノンの間の促進の比, すなわち, 同じ色差に相当する時間の比は一定ではなく, 色差のレベルによって変化することを示した。
著者
北村 勝朗
出版者
東北大学
雑誌
教育情報学研究 (ISSN:13481983)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.77-87, 2003-03

ひとの学びに関わる教育情報は、明示的なシグナルとして扱われる情報とは異なり、情報のもつ意味性、作用力を含めた解釈が必要となる。本稿では、教育情報を「教え学ぶ過程で作用する、意味を帯びた知」と定義づけ、スポーツ・音楽・芸術領域における熟達化過程で教育情報がどのように作用しているのかについて定性的分析によるモデル化を試みた。調査はエキスパート指導者9名を対象とし、半構造的・自由回答的調査面接により実施した。その分析枠組みとして、生田(1987)による「わざ」の概念を用いた。考察の結果、スポーツ・音楽・芸術領域における熟達化に及ぼす教育情報の作用は、「スキル」、「意味形成」、「志向性」、及び「身体性」の4つのproperty(特性)によって構成されることが明らかにされ、それぞれのpropertyに注目した教育情報の位置づけが検討された。
著者
桑野 正信
出版者
農業技術協會
雑誌
農業技術 (ISSN:03888479)
巻号頁・発行日
vol.28, no.6, pp.276-280, 1973-06
著者
鈴木 悟史 吉井 正広 中西 洋喜 山隅 允裕 小田 光茂 上田 敦史 渡邊 恵佑 加藤 裕基 星 亜友美 西田 信一郎
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.81, no.824, pp.14-00298-14-00298, 2015 (Released:2015-04-25)
参考文献数
15
被引用文献数
2

Image processing is one of the methods used to measure position/attitude for robot control and there are hopes that it can be applied to space robot missions, including REX-J (Robot EXperiment on ISS/JEM). The REX-J mission involves space robot locomotive function experiments using tethers by JAXA. Measuring the robot's motion accurately is crucial to establishing the new locomotive technology using tethers. With conventional methods, a suitable illumination environment is configured for high-precision image processing and a characteristic marker is attached to the measurement object. However, the two challenges posed for image processing during the REX-J mission are: (1) the illumination of space changes significantly with orbital motion and (2) the robot lacks a characteristic marker. Accordingly, our purpose is to develop a marker less image processing method for the illumination environment of space and measure the robot's position/attitude of the REX-J mission by image processing. The proposed new image processing method involves creating virtual points are created at the intersection of the robot's edge in the image, which are then used as markers for image processing. This method is robust for changes in the illumination environment because it allows the creation of a virtual point, even if the edge is incomplete. The method is applied to the REX-J mission and the measurement accuracy of the robot's position/attitude in the illumination environment of space was confirmed as on the sub-pixel level. Subsequently, the position/attitude of the robot during movement by tethers was measured by image processing. In addition, the error in the robot's position/attitude, as estimated from the length of the tethers, was clarified by the image processing result. Based on these results, the robot's locomotive function by the REX-J mission was verified.
著者
井口 毅裕 近藤 誠一 久恒 和仁
出版者
JAPANESE SOCIETY FOR BACTERIOLOGY
雑誌
日本細菌学雑誌 (ISSN:00214930)
巻号頁・発行日
vol.44, no.6, pp.805-812, 1989
被引用文献数
1

アユ,ウナギ,サケ科魚類のビブリオ属細菌感染症の原因菌の1つとして,<i>Vibrio anguillarum</i>が知られ,本菌は生化学的・血清学的性状の相違により,A, B, Cの3種に型別されている。今回,血清型Bに属する<i>V. anguillarum</i> PT514株のO抗原リポ多糖(LPS)を取り上げ,その化学的性状,特に分子構築について検討した。LPSの全多糖体画分(degraded polysaccharide: DPS)からSephadex G-50ゲルクロマトグラフィーによつて分画したO抗原多糖鎖部分は多量のグルコース(Glc)を含み,PT514株LPSの多糖鎖はグルコースホモポリマーを基本骨格とすることが示唆された。また,LPSの弱酸加水分解によつて多量のフルクトース(Fru)と4-アミノ-4, 6-ジデオキシーグルコース(4-amino-4, 6-dideoxy-Glc)が遊離され,PT514株LPSは他の血清型菌株のLPSとは異なる性状を持つことが示された。多くのグラム陰性菌LPSのコア部分の共通構成糖である2-keto-3-deoxy-octonate (KDO)は常法では検出されず,他のビブリオ科細菌と同様,強酸加水分解によつて初めてKDOのリン酸化誘導体が検出され,リン酸化KDOは広くビブリオ科細菌LPSに分布することが示された。
著者
上野 隆二 奥村 雅人 阪中 和紀 堀口 吉重 Ueno Ryuji Okumura Masato Sakanaka Kazuki Horiguchi Yoshishige
出版者
三重大学水産学部
雑誌
三重大学水産学部研究報告 (ISSN:02875772)
巻号頁・発行日
no.12, pp.p167-173, 1985-10
被引用文献数
1

我が国の魚介類養殖の発展に従って、発生する種々の疾柄を防御、治療するため多様な水産用薬品が用いられている。その様な薬品が、食品としての魚介類の体内に蓄積した場合、人間におよぼす影響は食品の品質こおいては言うまでもな〈、栄養学上、食品衛生学上重要な問題と言わざるを得ない。本研究は、食品としての魚介類を対象とし、それらの微量汚染物質の体内残留について検討し、前報(上野ら1984)では養殖ウナギのホルマリン薬浴による体内残留について報告した。そこで、本研究では、アユ、ウナギのビブリオ菌感染症の治療薬として用いられるミロキサシンを、試験的に餐殖ブリに経口投与した場合の体内残留および残留期間について、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて検討した。The present work was undertaken to investigate the residue of miloxacin,5,8-dihydro-5-methoxy-8-oxo-2H-1,3-dioxolo(4,5-g) quinoline-7- carboxylic acid, in the tissues of cultured yellowtail,Serioa quinqueradiata, by oral administration.The concentration of miloxacin and its metabolites,M-1,5,8-dihydro-8-oxo-2H-1,3-dioxolo(4,5-g) quinoline-7-carboxylic acid, and M-2,1,4-dihydro-7-hydroxy-1,6-dimethoxy-4-oxoquinoline-3-carboxylic acid, were determined by high performance liquid chromatography. The recovery of miloxacin was 87,83 and 84% from the muscle, liver and blood, respectively. The maximum levels in these tissues were reached within 3 hours after administration of miloxacin at 10 and 40 mg/kg,and no miloxacin could be detected within 3 days following administration.Only one of the metabolites,M-1, was found in these tissues and still remained in the liver for 7 days after administration of miloxacin at 10 and 40 mg/kg.
著者
辰巳 伸知
出版者
佛教大学
雑誌
社会学部論集 (ISSN:09189424)
巻号頁・発行日
vol.51, pp.21-36, 2010-09-01

アクセル・ホネットの最新の研究領域である物象化論は,承認論を通じてルカーチの物象化論を再構成しようとする大胆な試みである。しかしそれは,ルカーチの『歴史と階級意識』を「誤読」することによって,ルカーチの物象化論にあった批判的ポテンシャルの核心を骨抜きにしてしまっているのではないか。また,承認論を通じて再構成された物象化論自体は,以前の「承認をめぐる闘争』等で展開された承認論のような,「社会的コンフリクトの道徳的文法」を示すことによって,さまざまな社会的コンフリクトを説明し解決の展望を開くような切れ味や射程を,少なくともこれまで以上にはもっていないのではないか。
著者
新開 明二 小西 陽一
出版者
公益社団法人日本船舶海洋工学会
雑誌
西部造船会会報 (ISSN:0389911X)
巻号頁・発行日
no.93, pp.157-166, 1997-03-29
被引用文献数
2

This paper deals with the application of the Golden Section Number to aesthetic and geometric considerations for the ship design. The Golden Section Number acts an important role in the Dynamic Symmetry, which was proposed by Hanbijji, J. (1920). In order to survey what it's role is in the planning of profile (type) of ship, a series of analysis are executed for some passenger ships in relation to the interior angles of the configuration of ship. Finally, the design procedure are certified on the basis of those analysis.
著者
山口 正二 原野 広太郎 沢崎 達夫
出版者
一般社団法人日本認知・行動療法学会
雑誌
行動療法研究 (ISSN:09106529)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.2-10, 1982-09-30

本研究は,自己強化基準や報酬量の自己決定を基礎とするいわゆる自己強化理論をさらに一歩進めて,誘因としてのゲーム行動を自ら行なうと,その行動自体がある行動試行期には強化因となって,次の行動を駆動する働きをするようになるという内発的強化説を検証することを目的とした。そこで,幼児のゲーム行動において,(1)被験児の行動をすべて子どもに委ねる内発的強化群,(2)被験児の行動に応じて予め外的に決定した基準に基づいて物質的報酬を与える外発的強化群,(3)統制群の3群を設定し,これらの条件下における幼児の自由なゲーム行動にどのような差異が見られるか検討した。最初に,各群においてスマートボール遊びに対する幼児の興味がオペラントレベルとして測定され,これを第1セッションとした。内発的強化群は第2セッションとして,1時間の制限時間丙でスマートボールのある部屋で自由に遊ぶように教示され,外発的強化群には第2セッションで強化が付与された。第3セッションは各群とも第1セッションと同じ教示と手続きで行なわれた。その結果,各群ともセッションを重ねるにつれてゲーム行動時間および試行数の増加がみられ,第3セッションにおいて,内発的強化群と外発的強化群のゲーム行動時間はほぼ等しかった。また,ゲーム行動の結果および成績が次のゲーム行動の駆動力となっているという結果は得られちかった。以上の結果より,たとえ外的強化が欠如しても,試行を重ねればゲーム行動が漸次増加することが明らかとなった。本実験で用いたスマートボールが,幼児にとって初めて経験したゲーム行動であることを考慮すれば,これはゲーム行動そのものに内在する内発的動機づけあるいは内発的強化になるものと考えられる。