著者
衣川 賢次
出版者
東京大学東洋文化研究所
雑誌
東洋文化研究所紀要 (ISSN:05638089)
巻号頁・発行日
vol.166, pp.246-218, 2014-12

馬祖道一(709-788)在中唐時期創始的新興禪宗,其兩條綱要爲"即心是佛"和"作用即性"。馬祖以後的唐末五代時期的禪僧則以作爲"見色便是見心"的悟道論進行探求與實踐。而他們錯誤地認爲首先"見色",然後如何"見心",其結果總歸於失敗。因此他們對這種悟道論懷疑並苦悶,最後感到絶望;經過長期的彷徨之後,偶然會有一箇激起回心的機會,竟然得到了發現自心便是佛心的體驗。之時,禪僧們發出一種"感興之語",然後又經沈思黙想,纔能領悟到這就是所謂的"見色便是見心"的道理。馬祖的禪宗思想發展到唐末五代時期,禪宗社會出現了一種大衆化的現象,從而引起了對馬祖禪宗的"平常無事"思想的庸俗化解釋。到了宋代,禪宗内部又有所新的發展,對曾經偶然到達禪悟的漫長路程,將其方法化成爲"看話"的悟道論並進行探求與實踐。
著者
井上 雅央
出版者
日本応用動物昆虫学会
雑誌
日本応用動物昆虫学会誌 (ISSN:00214914)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.49-53, 1990-02-25 (Released:2009-02-12)
参考文献数
5
被引用文献数
8 4

ハダニの歩行移動を防止することを目的として,いくつかのビニル障壁を作成し,壁面でのハダニの行動を観察した結果,ハダニはビニル壁面の上端を45°および30°の角度で襟状に折り返したいわゆる“ダニがえし”を乗り越えることができなかった。ダニがえしを装備した雨除け施設の周辺に,ハダニが多数寄生したホウレンソウ残渣を投棄したところ,施設内へのハダニの侵入が顕著に阻止された。また,この装置を逆に応用して,ダニがえしを装備した簡易残渣処理装置を作成して装置内へイチゴ残渣を投棄した場合,残渣からの離脱が阻止され,周辺雑草や隣接圃場へのハダニの移動が著しく抑制された。ダニがえしを装備しない雨除け施設へのハダニの侵入や,残渣を野積み投棄した場合の周辺雑草および隣接圃場へのハダニの移動は残渣投棄直後から数日以内に観察された。以上の結果から,ダニがえしは除草,下葉摘み,整枝,収穫終了時の圃場整備など日常の農作業で生じた作物残渣からのハダニの移動や施設への侵入を防止するための障壁として利用価値が高いと考える。
著者
杢 雅利
出版者
日本海洋学会
雑誌
海の研究 (ISSN:09168362)
巻号頁・発行日
vol.14, no.4, pp.489-498, 2005-07-05

西部北太平洋亜寒帯域および移行域に生息するハダカイワシ科魚類の優占種について日周鉛直移動様式を解析して, 典型的な日周鉛直移動を行なう種, 夜間の分布が表層と中層に分かれる種, 夜間の分布の上限が昼間の分布の上限よりも浅くなる種, 日周鉛直移動を行なわない種の大きく4つのタイプに分けられることを明らかにした。さらに, 生物量で優占するトドハダカ, コヒレハダカおよびセッキハダカの3種について摂餌生態および成熟について多くの新知見を得た。特に, 胃内容物の精緻な解析から, 日周鉛直移動が餌の豊富な表層への摂餌回遊であることを示した。これらの知見は, 夜間の表層での魚類マイクロネクトンによる餌料プランクトン消費量を見積もる実証的パラメーターを示したもので, さらに精度の高い水産資源管理モデルの構築だけではなく, 外洋における生物ポンプの生態学的な理解にも大きく貢献するものである。さらに, トドハダカについては初期成長および産卵生態を明らかにして, 本種が亜寒帯域と移行域の間で摂餌・産卵回遊を行なっていることを示した。
著者
萩原 和 星野 敏 橋本 禅 九鬼 康彰
出版者
一般社団法人 環境情報科学センター
雑誌
環境情報科学論文集 Vol.26(第26回環境情報科学学術研究論文発表会)
巻号頁・発行日
pp.125-130, 2012 (Released:2014-09-20)
参考文献数
9

本研究では,「テーマ型」活動を対象とし,チームワーク行動尺度の適用によって,どのように既存組織の知識・経験の有効感を規定するのかを明らかにすることを目的とした。具体的には,チーム協調性,チームメンテナンス,外部との調整・サポートの3因子が規定しており,特にチーム協調性の項目が,チームワーク行動の起点となり,既存組織の経験・知識の有効感を規定していた。