著者
塩浦 昭義 徳山 豪
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告アルゴリズム(AL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.76, pp.43-50, 2004-07-27

本稿では、二項木モデル上でのヨーロピアンアジアンオプションの価格付けに対する効率的かつ正確な乱択近似アルゴリズムを提案する。nステップの二項木上での行使価格Xのオプションと任意の正整数kが与えられたとき、我々のアルゴリズムはnに依存しない誤差O(X/k)の範囲の近似値をO(kn^2)時間で求める。我々のアルゴリズムはAingworth Motwani および Oldham (2000) による近似アルゴリズムを乱択アルゴリズムへ修正したものであり、近似精度を理論的にも実用的にも改善している。We propose an efficient and accurate randomized approximation algorithm for computing the price of a European-Asian option on the binomial tree model. For an option with the strike price X on an n-step binomial tree and any positive integer k, we give an O(k n^2) time algorithm with the error bound O(X/k) which is independent of n. Our algorithm can be seen as a modification of the approximation algorithm developed by Aingworth, Motwani, and Oldham (2000) into a randomized algorithm, which improves the accuracy theoretically as well as practically.
著者
村上 朝子 仲 隆裕 藤井 英二郎
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.97-102, 1993-03-24
被引用文献数
1 1

本研究は,いけばなと盆栽の取り扱いについて,庭園植栽意匠との関係に注目し,考察した。いけばなの取り扱いについて中世の絵巻物や花伝書等を用いて検討した結果,「真の花」であり,座敷の押板飾りに欠かせない「三具足の花」が仏前の供花から派生し成立する過程が推察された。また,花伝書の記述から,特に「草の花」は自然の美を表現しようとするもので,このとき,当時の庭園植栽の姿が想定されていたことが指摘された。一方,盆栽については絵巻物から,縁や庭先に置かれる盆栽は庭の景を構成する一要素となり,これを考慮した植栽意匠がなされた場合があったこと,また,盆栽が植栽の整姿に影響した可能性について考察された。
著者
林屋 均 大崎 博之 正田 英介
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌. D, 産業応用部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. D, A publication of Industry Applications Society (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.120, no.6, pp.928-933, 2000-07-01
被引用文献数
6 1

To improve the quality of products in a steel making process, the realization of a non-contacting conveyance of a steel plate has been expected. To make the total system simple, we proposed a combined lift and propulsion system by transverse flux linear induction motors. By feeding the DC biased AC to the transverse flux linear induction motor, it is possible to realize an efficient combined lift and propulsion system with a simple structure. After showing the peculiarities of the system, conveyance experiments of a steel plate are carried out. In these experiments, the equivalent mass estimation method in which the levitation mass is estimated from the gap error is applied and the effect of the method is also shown.
著者
原田 達
出版者
追手門学院大学
雑誌
追手門学院大学人間学部紀要 (ISSN:13418084)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.27-70, 1998-12-30

鶴見俊輔 / 社交資本 / 近代化 / 文化的支配階級
著者
安藤 忠雄 野村 裕知
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1139, pp.98-101, 2002-04-29

問 最近、人口の都心回帰が顕著になる一方で、大阪を含めた地方都市の衰退が目立っています。こうした現象をどのように見ていますか。 答 確かに、僕が生まれ育ち、そして現在も活動の拠点にしている大阪も衰退の一途をたどっています。大阪も30年ほど前までは東京に次ぐ都市として繁栄してきました。その大阪がなぜこうも衰退していくのだろうと考えざるを得ない。
著者
佐野 雅規 住吉 英樹 八木 伸行
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.415, pp.33-38, 2005-11-11
被引用文献数
4

本稿では, サッカー番組を対象に, リアルタイムにダイジェスト用のメタデータを付与する手法について報告する.入力としてスタジアムの会場音とアナウンサのマイク音を利用する.会場音からはシーンを切り出し, アナウンサのマイク音からは, テキスト変換した後, 各シーンへの意味を抽出した.会場音の解析では, 短時間パワーに注目し, 観客の沸いたシーンを効率よく抽出するために動的閾値を導入した.意味抽出においては, 歓声が沸いている時は, アナウンサはその試合の流れをコメントしていることが多いという知見を利用し, ドメイン知識を用いたルールにより意味を抽出した.一般にスポーツ番組のアナウンスコメントは文章として不完全であり, 3種類のキーワード(チーム/選手名, サッカー用語, 特定の動詞)に注目して, その組み合わせによりルールを作成した.Jリーグの6試合について実験を行い, 本手法の有効性を確かめた.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1476, pp.25-27, 2009-02-02

今年の元旦から1月3日まで実施した、イトーヨーカ堂の衣料品現金還元セール。既に値引きしてある商品も、さらに最大で3割を「お年玉」として払い戻す販促だ。狙い通り、売り場のコートやセーターにお客が群がった。 だがすべての衣料品が売れていたわけではない。このセールは皮肉にも、こうしたカンフル剤すら効かない衣料品の多さを浮き彫りにした。
著者
坂下邦仁
出版者
鹿児島県畜産試験場
雑誌
鹿児島県畜産試験場研究報告 (ISSN:0389357X)
巻号頁・発行日
no.34, pp.13-30, 2001-03
被引用文献数
1

同一種雄牛産子の去勢牛24頭を用い,3-8カ月齢の育成期に日増体重(DG)0.9kgに必要なTDN要求量の70(育成期開始時)%-45(育成期終了時)%を濃厚飼料から充足させるLR区およびDG1.0kgに必要なTDN要求量の70%を濃厚飼料から充足させるHR区の2水準を設けた。また,肥育開始後7ケ月目(15ケ月齢)から濃厚飼料を飽食させるLF区および肥育開始後4ケ月目(12ケ月齢)から濃厚飼料を飽食させるHF区の2水準を設けた。育成期および肥育期の組み合わせから,LH(LR-HF)区,LL(LR-LF)区,HH(HR-HF)区およびHL(HR-LF)区の4区を設定し,育成期および肥育期における濃厚飼料の給与水準が,黒毛和種去勢牛の養分摂取量,発育,および枝肉成績に及ぼす影響を検討した。また,前期終了時および後期終了時にと畜解体調査を実施し枝肉を構成する赤肉や脂肪の蓄積に及ぼす影響を検討した。
著者
森本 茂雄 畠中 啓太 童 毅 武田 洋次 平紗 多賀男
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.112, no.3, pp.292-298, 1992
被引用文献数
22 9

Permanent magnet synchronous (PM) motors are widely used for industrial applications. In traction and spindle drives, the constant power operation and wide speed range are desirable. With DC motor drives, these are achieved by the appropriate reduction of the field current as the speed increases. In the PM motor, the direct control of magnet flux is not available. The air-gap flux, however, can be weakened by the direct axis armature reaction. This control technique is called "flux-weakening" instead of "field-weakening". This paper describes a variable speed drive system of PM motor for the constant power and wide speed range operations. In the proposed control system, a novel flux-weakening technique is applied. The current vector is controlled so that the maximum torque per armature current can be obtained at low speeds and the terminal voltage is kept within its limited value at high speeds. The control performances are examined by the simulations and the experimental results.
著者
市川 浩一郎
出版者
日本地質学会
雑誌
地質学論集 (ISSN:03858545)
巻号頁・発行日
no.18, pp.187-212, 1980-03-30
被引用文献数
17

延長1000kmに及ぶ中央構造線(MTL)には,形成史の各段階ごとに地域的な特性が認められる。それにもとづいて,MTLを西から東へI-IVの4区に区分し,さらに亜区に細分した(図1)。とくに亜区の接合域における古第三紀の分岐断層の発達に注目した(図3)。MTL形成史には巨視的にみて,次の5段階が認められる。1:白亜紀前期を中心とする時期のI-III域での左横ずれ,IVでの右横ずれの卓越した変位。2:古第三紀前半(約65〜50 Ma)のI-III域での第2波の左横ずれの卓越した変位。第1,2期ともに三波川帯の上昇を伴う。3:古第三紀後半(前期中新世の一部を含む)(50〜20 Ma)。この期間の一部におけるI-III域(の一部)での逆断層運動,IIICでの左横ずれ変位。4:中期中新世-鮮新世(約15〜2 Ma)。中新世火山性盆地付近などでの局地的変位。5:第四紀後半のII域での右横ずれの卓越した変位。第1,2期におけるI-III域での変位の横ずれ成分は控え目に見積って数10kmのオーダーとなり,第四紀変位の横ずれ成分の推定最大量よりは一桁大きい。ただし時間のオーダーがちがうことに注意したい。以上の運動史をプレートテクトニクスの観点から説明するひとつの試みを示した(図2)。これは松田(1976)の見解と似ているが,白亜紀については異なる。第1,2期においては南側の海洋プレートにおけるNNW性の古伊豆非震性海嶺のサブダクションに伴う陸側での変形効果を重視した。第3期(太平洋プレートの運動方向転換期以後にほぼ相当)では日本海盆の開口と古い伊豆・ボニン島弧の北上効果とがMTL域ではとくにIIIC-赤石構造線に表現されたとみた。
著者
会誌編集委員会特集担当委員
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, 1990-01-01

あけましておめでとうございます。本年も興味ある特集を組むために努力して参ります。どうぞよろしくお願いもうしあげます。
出版者
日経BP社
雑誌
日経パソコン (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.398, pp.194-201, 2001-11-26

毎年の恒例行事である年賀状作りの季節がやってきた。遅くとも12月25日までに年賀状を作成して、郵便ポストに投函すれば新年の元旦に届くのだが、いつも年末ぎりぎりの時期に作ることが多いのも事実。今はまだ、その期日まで1カ月近くある。これから年賀状作りを進めていけば、年末は慌てずに済む。 年賀状の作り方は人それぞれ。