著者
平松 明希子 納富 一宏 山口 俊光 斎藤 恵一
出版者
バイオメディカル・ファジィ・システム学会
雑誌
バイオメディカル・ファジィ・システム学会大会講演論文集 : BMFSA
巻号頁・発行日
no.16, pp.79-82, 2003-10-18
被引用文献数
2 1

In this article, we described a paired comparison test of foreground (character) and background colors. The color sets were selected from chromatic colors (magenta-series and yellow-series) of the Web Safe Color, which is a de facto standard for the HTML color representation. We will apply the result of the test to automatic color correction of Web browsing for improving visibility and individual personal usability at the next step.
著者
齋藤 大輔 田中 雅人 齋藤 恵一 納富 一宏 東 吉彦 犬井 正男 斎藤 正男
出版者
バイオメディカル・ファジィ・システム学会
雑誌
バイオメディカル・ファジィ・システム学会大会講演論文集 (ISSN:13451510)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.175-178, 2012

The approach of the accessibility is necessary for all the people to be able to use the Internet. As the visual elements are very important factors in the Internet, in our previous study, the visibilities of young adults, the elderly and dichromatic vision persons were evaluated on white background using the simulation filters. In this report, we evaluated the visibilities between black background and 21 foreground colors, and developed the expression for visibility prediction by the multiple regression analysis using color brightness difference and color difference which was derived from RGB value. As the results, as is the case in the white background, the visibility was correlated with color difference. Moreover, it was shown that all group's visibility is judged high when the range for color brightness difference is 120.3 or more.
著者
森田 久司 モリタ ヒサシ Hisashi Morita
雑誌
紀要. 言語・文学編
巻号頁・発行日
vol.37, pp.41-67, 2005-03-30 (Released:2013-10-09)

この論文では、実際に音韻的に強調された語が、意味的にどのような影響をあらわし、その影響が統語的にどのように派生されるか、すなわち、日本語と英語、特に日本語のフォーカス現象を考察する。日本語のデータは主に、強調される旬に結びつく、係助詞の「も」について取り扱う。日本語のフォーカスにおいて三つの現象が見られる。一つ目は、音韻的に強調された語よりも広範囲の強調の意味を取ることができる。二つ目は、強調を促す、「も」や「さえ」といった係助詞自体が強く発音されると、音韻的に強調された語よりも広範囲の強調の意味を取ることができなくなる。三つ目は、強調の意味が広がることはあっても、となりの語句にずれることはない。英語に関しても、一つ目と三つ目の現象に関して、同様なことが観察されている。これらの現象を説明するために、DIと呼ばれる目に見えない範疇が、意味の強調範囲をマークする場所に基底派生され、音韻的に強調された語と組成チェックを行うと主張する。したがって、音韻的に強調された語よりも広範囲の強調の意味を取れるといった現象は、フォーカス素性が素性浸透といった、実際に存在するのかどうか疑わしいメカニズムを経て、強調の範囲を拡大したためではなく、最初から、その範囲がDIにより決定されていることがわかる。さらには、強調の意味が隣の語句にずれない現象も、DIが音韻的に強調された語と組成チェックにできる位置に基底派生されなければいけないことから説明できる。以上のように、DIの存在を仮定することにより、日本語と英語のフォーカスの現象をシンプルに説明できる。 In this paper I would like to offer a simple account of focus phenomena in Japanese and English. There are a few interesting features with regard to focus. First, the domain of focus may be wider than a phonologically stressed portion. Secondly, the positions of certain scope markers, which seem to induce focusing, are important when deciding the domain of focus. Thirdly, the domain of focus seems to expand, but does not shift. This paper will discuss these features and offer an account from which the features automatically follow. This paper is organised in the following order. I will introduce a few important facts about the focus phenomena in Japanese and English. Then I will review Aoyagi (1998), who attempts to account for the focus phenomena in Japanese. After mentioning a few problems with his approach, I will present an alternative account.
著者
中島 豊
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.41, no.5, pp.492-495, 2009 (Released:2013-05-27)
参考文献数
9
被引用文献数
1
著者
大野 知代
出版者
藍野大学
雑誌
Aino journal (ISSN:1348480X)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.9-12, 2002
被引用文献数
1

手指の細菌による汚染について調査した。手洗い・排便の前後,貨幣に触れる前後などにおける指先,およびトイレのドアノブをこすった綿棒を4種類の寒天培地に接触させて細菌コロニー数を測定した。その結果,流水による手洗い前の指では汚染が著明であった。一方,排便後トイレットペーパーを使用した指はときに細菌に汚染されていたが,排便後の汚染は必ずしも大腸菌によるものではなかった。また,コインや紙幣による手指の汚染は病院や家庭のトイレのドアノブと同程度顕著であった。石鹸を使用したあと流水で流して乾燥(温風)させることは,手指の細菌による汚染を除去するのに効果的であった。以上の結果から,手洗いは食中毒などの感染予防のために必要であると再認識された。
著者
ボルジギン ブレンサイン
出版者
滋賀県立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

本研究は現代中国の56の民族の枠組みが如何に認定されたかについて、八旗集団の動向を把握することを通して分析した。主に清帝国から現代中国成立過程において、民族集団が如何に融合集散を繰り返したかを明らかにした。平成24年度には「中国の政治改革と少数民族の権利」と題する国際シンポジウムを開催し、ケンブリッジ大学やハーバード大学、中国社会科学院などの研究者を集めて議論した。ここ数年間、海外で行われた国際会議に出席し、研究成果を発表した。平成26年度には「軍閥と内モンゴル」と題する科研シンポジウムを開催し研究の取りまとめをした。研究期間中に学術論文3編、編著書4部を発表し、学会発表を3回行ってきた。
著者
久野 真矢
出版者
リハビリテーションカレッジ島根
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2007

【目的】本研究の目的は,認知症高齢者の主観的QOL評価尺度としてLawtonらが開発したApparent Affect Rating Scale(AARS)が,わが国の認知症高齢者にも使用可能であるのか,日本語訳の判断基準を使用して評価を行った場合の信頼性を検討することである.研究疑問は,「わが国の認知症高齢者に対するAARSの信頼性は高いのか」である.【方法】1.対象:認知症高齢者を改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)20点以下の65歳以上の者,HDS-R10〜20点を軽度認知症,HDS-R9点以下を重度認知症と操作的に定義した.家族より研究参加への承諾が文書にて得られた某介護老人保健施設入所者15名を対象とした。対象の属性は平均年齢86(SD6.3)歳,女性11名・男性4名,血管性認知症9名・アルツハイマー型老年認知症5名・パーキンソン病1名,HDS-R平均10.1(SD7.35)点,NMスケール平均22.9(SD12.92)点,障害老人の日常生活自立度ランクA:1名・B:12名・C:2名,痴呆性老人(認知症高齢者)の日常生活自立度ランクI:4名・II:2名・III:7名・IV=2名であった.2.方法:対象が施設共用空間で過ごす様子を1回あたり5分間のビデオ撮影を複数回行った.2名の評価者がビデオ記録を観察しAARSを用いて評価を行い,うち1名の評価者は再度AARSを用いて2〜3週間後に評価を行った.3.データ分析:AARS得点の±1点差までを一致とみなし,評価者間一致率とテスト-再テスト一致率を求めた.また,不一致率について母不良率の検定を危険率5%で行った.【結果】評価対象ビデオ記録は67回分(重度認知症34回分,軽度認知症33回分)であった.1.評価者間一致率;満足45,興味0.75,楽しみ0.33,不安0.85,怒り0.94,悲哀0.82を示し,母不良率の検定では満足,楽しみに有意差を認めず他の項目は有意差を認めた.重症度別では,重度群は満足0.62,興味0.77,楽しみ0.44,不安0.74,怒り0.88,悲哀0.68を示し,軽度群は満足0.27,興味0.73,楽しみ0.21,不安0.97,怒り1.00,悲哀0.97を示した.母不良率の検定では重度群,軽度群ともに満足,楽しみに有意差を認めず他の項目は有意差を認めた.2.テスト-再テスト間一致率;満足0.75,興味0.69,楽しみ0.76,不安0.91,怒り0.96,悲哀0.94を示し,それぞれ母不良率の検定で有意差を認めた.重症度別では,重度群は満足0.76,興味0.74,楽しみ0.91,不安0.85,怒り0.91,悲哀0.88を示し,軽度群は満足0.73,興味0.64,楽しみ0.61,不安0.97,怒り1.00,悲哀1.00を示した.母不良率の検定ではすべての項目に有意差を認めた.【考察】主観的QOLとして重視される感情の評価尺度としてLawtonらが開発したAARSは,わが国の認知症高齢者を対象とした場合では評価者間一致率,テスト-再テスト一致率ともに興味,不安,怒り,悲哀の項目では有意に高い値を示し,臨床応用の可能性が高いことが示唆された.しかし,満足,楽しみの項目については評価者間一致率が有意に低く,判断基準の検討が今後の課題と考えられた.