著者
佐藤 真由美 佐藤 禮子
出版者
亀田医療大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

【目的】婦人科がん患者が,治療後リンパ浮腫予防のためのセルフ・マネジメント(S・M)を促す教育的介入プログラムを開発,評価.【方法】封筒法で無作為比較試験を実施.6ヵ月後1.浮腫状況,2.健康問題対処,3.自己効力感,4.S・M行動を検討.【結果】5施設109名に実施.介入群38名(回収率68%),対症群33名(回収率62%).1.浮腫状況:リンパ浮腫診断者は,対象群が介入群より有意に多かった.2.健康問題対処:対象群が介入群より有意に低かった.3.自己効力感:有意差は無かった.3.S・M行動:対象群が介入群より有意に低かった.【考察】リンパ浮腫予防のS・M効果を顕著に示していた.
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.510, pp.56-57, 2010-12-24

多くの土木技術者は、自らの意思でキャリアアップする必要性を感じている。とはいえ、何から始めればいいか迷っている人も少なくないだろう。ここでは、識者への取材をもとに、自分を成長させるためのヒントを年代別にまとめてみよう。20歳代まずは目の前のことをがむしゃらに 「仕事に全力で取り組むと、いろいろな意味で後から返ってくる」。
著者
八百 隆文 後藤 武生 藤井 克司 李 賢宰 小池 佳代
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

高い発光強度が必要な照明等のLED構造は縦型LED構造が望ましいが、絶縁体であるサファイアを基板として用いるため縦型構造作製が難しい。この問題解決として、我々は金属バッファー層とケミカル・リフト・オフ(CLO)技術によりサファイア基板を剥離して縦型高輝度紫外LEDを開発した。即ち、サファイア基板上に金属バッファーを用いて高品質GaNのMOVPE成長が実現し、GaN上に近紫外(385nm帯)発光InGaN/GaN/AlGaNLED構造を試作した。発光層InyGa1-yN/GaN量子井戸(QW)層中のIn組成の精密制御ならびにLEDの構造の最適化によりLED特性の大幅な向上も実現した。要するに、CLO法による縦型高輝度深紫外発光LED開発のフィージビリティーを示した。
著者
石川 透 屋名池 誠 佐々木 孝浩 堀川 貴司 小川 剛生 津田 眞弓 佐藤 道生 小秋元 段 神作 研一 柳沢 昌紀
出版者
慶應義塾大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2012-10-31

室町時代から江戸時代に作成された、写本と版本については、これまでばくぜんと、室町時代までの写本の文化が、江戸時代の版本の文化へと置き換わっていったと、考えられていた。しかし、江戸時代前期に作成された奈良絵本・絵巻を見るだけでも、明らかに版本から写本へ作られたものが、相当数存在している。そして、写本と版本の両方を作る人物として、仮名草子作家として著名な浅井了意や、日本史上初の女性絵本作家というべき居初つな等が存在することが明らかになってきたのである。本研究では、これまで、中世文学と近世文学の研究として別々に扱われていた写本と版本の関係を、新しい資料を利用しての解明を試みた。
著者
江川 佳秀
出版者
新潮社
雑誌
芸術新潮 (ISSN:04351657)
巻号頁・発行日
vol.63, no.4, pp.127-129, 2012-04
著者
神田 みなみ 西澤 一 黛 道子 高瀬 敦子
出版者
立教女学院短期大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究の目的は、日本の高等教育機関における英語多読授業の長期継続の効果を、読了語数の観点から調査することであった。質的・量的研究手法を組み合わせて、英語多読の多面的な分析を試みた。授業内多読とやさしく適切なレベルの多読用図書を用いることで、1年以内の多読授業では平均10万語程度の読了語数であったが、2年で20万語以上、4年までで40~120万語読了が可能であることが示された。1年間の多読では主に英語読解力、読書スピード、情意面での効果があった。また、分析の結果、多読の長期継続により数十万語から100万語を読了することで、TOEICスコアが顕著に上昇することも分かった。
著者
松元 俊 佐々木 司
出版者
公益財団法人大原記念労働科学研究所
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

電車運転士,保健師に対してシフトワーク・チャレンジの練習問題を行った。その結果,職種,年齢階層,夜勤経験の有無にかかわらず,正答率の高い問題と正答率の低い問題の傾向は似ていた。また正答率は,夜勤経験のある者で無い者より高かったが,夜勤経験率が低い保健師の方が,夜勤経験率が高い電車運転士よりも正答率は高かった。この理由として夜勤経験の有無よりも,たとえば保健師ならば,日ごろの業務で夜勤者の健康管理を行っているという夜勤・交代勤務に対する関心の高さが正答率を上げていることが考えられた。これらのことから,シフトワーク・チャレンジは,有効なリスクコミュニケーションツールになり得ることが示唆された。
著者
藤 秀人
出版者
富山大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

臨床研究では、メトトレキサートによって治療を受けている関節リウマチ(RA)患者を対象に、多施設無作為割付二重盲検比較試験を行っている。中間解析では、既存治療群と比較して時間治療群において治療成績が高い傾向を示した。基礎研究では、RAモデル動物を対象に炎症反応の日周リズムを評価した結果、RA発症前では認められなかったが、RA発症後に血中SAA(炎症の指標)やTNF-alphaに明瞭な日周リズムがあることが明らかとなった。今後、この機序解明を実施することで、個別化治療に向けた投薬マーカーの同定が期待できる。
著者
芳野 俊彦 武田 光夫
出版者
公益社団法人 応用物理学会分科会 日本光学会
雑誌
光学 (ISSN:03896625)
巻号頁・発行日
vol.6, no.3, pp.113-119, 1977-06-25 (Released:2010-06-11)
参考文献数
8

Using the angular-spectrum representation of beam fields we have calculated Gaussian beams transmitted through tilted plane-parallel plates. An expression for power transmittance of incident beams having finite beamwidth and non-planar wavefront is derived by the use of the angular-spectrum representation of incident beams and shown to be in good agreement with experimental results for the Gaussian beam incidence. Performances of tilted etalons as mode selector are also theoretically analysed.
著者
大塚 哲也
出版者
流通経済大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2014-08-29

本研究は、欧州の議論を参照しながら、契約締結過程での情報提供義務違反によって相手方に生じた信頼を契約内容へと取り込むという新たな解釈論を展開するための基礎的検討を行うものである。この研究においては、同様の解釈論が展開されているフランスの議論状況が注目に値するものであるが、これを分析することにより、フランスでは不法行為法が非常に柔軟に利用されており、これを通じて情報提供義務違反の被害者に対して柔軟な救済が認められていることを明らかにすることができた。このため、今後の研究では、この不法行為法の柔軟な活用が契約法の解釈論へとどのように結びついていくのかをさらに探求することが必要であると考えられる。
著者
大園 誠一郎 高山 達也 高岡 直央 杉山 貴之 寺谷 工
出版者
浜松医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

我々は腎癌のマーカー遺伝子の探索を進めており、その候補として脳型脂肪酸結合蛋白質(FABP7)に注目して研究を進めている。そこから長鎖不飽和脂肪酸が腎癌に与える影響についての解析を行なった。腎癌細胞株の培養中に長鎖不飽和脂肪酸を高濃度添加すると細胞増殖阻害が起こる傾向があり、ω-3脂肪酸はω-6脂肪酸より低濃度で細胞増殖阻害を起こす傾向があった。またFABP7 を強制発現させるとω-3脂肪酸のDHA の細胞増殖阻害がより低濃度で起こった。そこからDHA の投与を増やした条件でFABP7 を発現させる事は腎癌を抑制する効果が期待出来る。
著者
Murai Isamu
出版者
東京大学地震研究所
雑誌
東京大学地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.55-70, 1960-03-30
被引用文献数
1

北海道の中央部に位置する十勝岳火山は,大正15年(1926年)5月24日に爆発を起し,その際発生した泥流によつて非常に大きな災害を惹き起した.十勝岳は不完全な形の三重火山で,中央火口丘は盛んに噴気をあげていたが,烈しい噴火活動の記録はほとんどなかつた.大正13年より15年にかけて噴気が烈しくなり,特に15年5月に入つてからは鳴動や地震を伴い,5月24日遂に烈しい爆発が起つた.同日午後0時11分突然に最初の爆発が起り,泥流が発生して丸谷(美瑛)温泉を破壊し,更に流下して畠山温泉(現在の白金温泉の位置)に達した.爆発の起つた地点は中央火口丘の西方斜面上と推定された.更に午後4時18分第2回目の爆発が起つた.中央火口丘の西半分がこの爆発によつて破壊され,泥流が発生して非常な速度で西方斜面を流下していつた.その速度は平均50m/sec程度と計算された.山麓部の上富良野,美瑛および下富良野では,土砂や木材を混えた泥水が烈しい勢でおしよせ,土地および家屋に多くの被害を生じたばかりか,144名の犠牲者を出した.中央火口丘の破壊された部分の体位は2,000,000m3あるいは4,000,000m3程度と計算された.また提出された新火山弾は3,000m3と計算された.上記のような大きな災害を惹き起した爆発の原因および泥流の成因については,多くの学者により様々な解釈が行なわれた.しかしそれらの間に意見の完全な一致は見られず,特に泥流発生の機構について多くの疑問が残された.その最も有力な解釈は,中央火口丘の破懐によつて生じた高温の崩壊物によつて積雪が急に融され,大規模な泥流が発生したとするものであつた.山麓部を襲つた泥水は,明らかに積雪の融解によるものと見られるが,山腹の広大な面積をおおつて流れた泥流の主流部は,そのような解釈によつては説明し尽すことはできないように考えられる(第2図参照).筆者の調査によれば,泥流の主流部においては,堆積物は3層に分れており,下部の層は白色の粘土まじりの岩屑堆積物,中部の層は茶褐色の軽石をまじえた火山灰,上部の層は黒色の多孔質熔岩塊,岩滓および火山灰よりそれぞれ構成されている.中部層中には炭化木片が豊富に含まれており,また上部層,中部層とも部分的に不完全な熔結を示す場合が見られる.従つて中部層および上部層は堆積当時かなり高温であつたことは事実であり,その構成物質から見て,恐らく火山砕屑流の状態で流下し堆積したものと考えられる.中部層は軽石流,下部層は岩滓流の堆積物と呼んでよいであろう.一方,下部層の白色岩屑堆積物は,噴気作用を受けて変質した岩石破片および粘土よりなつており,明らかに爆発によつて中央火口丘が崩壊したために生じた岩屑の堆積したものであり,火山泥流と呼ぶべきものである.その主な分布の面積は約2.5km2であり,厚さを平均2mと見れば,体積は5,000,000m3となる.別に粘土で作つた1/5,000の模型から崩壊部の体積を計算したところ,同一の値が得られた.中部層および下部層の主な分布の面積は約7km2に達する.中部層の厚さは平均2.5m,上部層の厚さは平均0.5mと見られるから,それぞれの体積は17.500.00m3および3,500,000m3となる.下部層の泥流は余り高温であつたとは見られない.山麓部を襲つた泥水は,中部層および上部層の火砕流堆積物の熱によつて積雪が一時に融解したために生じたものと解釈される.5月24日の第2回目の爆発と同時に泥流が発生し,それに引きつづいて,軽石流と岩滓流が山腹上を流下し,その熱によつて生じた融雪水の洪水が山麓の谷と平野の上を襲つたのである.筆者は泥流,軽石流,岩滓流の堆積物の試料を数ケ所から採集して機械分析を行なつた.泥流堆積物は分級が非常に悪く,粒度分布の形は試料ごとに多少の変化が認められた.その中位粒径の値は火口からの距離に応じた規模的な変化をなんら示さないようであつた.軽石流堆積物および岩滓流堆積物は,火砕流堆積物に特徴的な粒度組成を示した.すなわち,分級は相当に悪く,粗粒部および細粒部に長く尾を引き,主モードの佐賀は変化がなく,粗粒部に副モードを持ち,採集地点の相異にかかわらず共通の粒度分布を示し,中位粒径の値も大きな変化を示さない,等の特徴を示した.上記の軽石流堆積物および岩滓流堆積物はいずれも含橄攪石複輝石安山岩で,同時に拠出された火山弾と全く同一であつた.一つの試料についてガラス質破片の屈折率を測定したところ,1.5195の値を得たが,これも火山弾のガラス質部分の屈折率と全く同一であつた.
著者
秋山 伸子
出版者
松山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1998

一六五九年の復活祭の休み明け以降劇団のメンバーとなったラ・グランジュが公演日の演目と興行収入の記録を残した『帳簿』を手がかりとしてモリエール劇団の演目を分析的に研究することを目的として、平成10-11年度にかけては資料の収集ならびに、専門家の指導を仰ぐため渡仏し、パリ第12大学教授アラン・クプリ氏、トゥールーズ=ル=ミライユ大学教授クリスティアン・デルマス氏、パリ第4大学名誉教授ロジェ・ギシュメール氏、パリ第4大学教授ジョルジー・デュロゾワール教授などの指導を受けた。その成果として、モリエール研究誌le Nouveau Molieristeに論文Le spectacle en mouvement dans les deux premieres comedies en un acte de Moliere:Les Precieuses ridicules et Sganarelleなどを発表し、報告書「モリエール劇団の演目についての分析的研究---17世紀フランス演劇への新しいアプローチ」を作成した。この報告書においては、第一章でモリエール劇団の興行記録について各演劇シーズンごとの特徴をまとめ、第二章でコルネイユ兄弟の作品とモリエールの戯作との関係について論じた。第三章では、デマレ・ド・サン=ソルランの『真昼に夢見る人たち』の一場面がモリエールの『人間嫌い』(第二幕第四場)のエリアントの名台詞の源泉のひとつであることなどを示した。第四章では、モリエールのふたつの初期作品と、劇団がパリで興行を始めた時の演目の柱となった作品(トマ・コルネイユの『ドン・ベルトラン・ド・シガラール』、ゲラン・ド・ブスカルの『お殿さまサンシュ・バンサ』、スカロンの二つの喜劇、『ジョドレ、あるいは主人づらする召使』と『ドン・ジャフェ・ダルメニー』)との関係について詳しく分析を行った。報告書の巻末には、ラ・グランジュの『帳簿』の抄訳を附した。
著者
中野 明
出版者
日経BP社
雑誌
日経パソコン (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.446, pp.239-242, 2003-11-24

いきなり頭から入力しない/見栄っ張りも安全確実/十中八九、パレットで作れ/ヘルプ上手こそ関数上手
著者
森 進一郎 清水 公治
出版者
福岡歯科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1996

目的;顎関節周囲の血管、特に血行動態に関して十分に解明されていないことから、日常の症例より本研究のMRI画像診断を行うため顎関節撮像に適したシーケンスを考慮、検討した。方法 装置、島津製作所1.5テスラ超伝導MRI装置、両側顎関節専用コイル、円形サーフェイスコイルを使用した。1)2D/TOF法による血管描出能の検討(TR/TR/FLIP=56/15/18°)2)造影剤使用による3D/TOF法による血管の描出能の検討(TO/FLIP=10/4.9/15°)3)関節周囲静脈叢の造影ダイナミック特性の検討(TR/TR/FLIP=56/15/18°)した。結果は;1)の項は、顎関節症の自覚症状のほとんど無いもの(本来健常者であるボランティアを予定していたが学内倫理委員会の結論が下りないため今後に持ち越す)で検討した結果、顎関節周囲の主要血管である顎動脈の上壁よりおこる後深側頭動脈、中硬膜動脈、顔面横動脈、顎動脈、浅側頭動脈、中側頭動脈などの描出は可能であったが、顎関節へ至る主要な静脈の詳細な血管抽出は困難であった。2)項における変形性顎関節症に至る過程を病期分類した3期および4期の症例を造影剤使用時において3D/TOF法で検索したところ、造影前の画像との差分画像を作成することによって顎関節静脈叢、翼突筋静脈叢などを含む詳細な血管の描出が可能であった。3)の項による造影ダイナミック撮像では顎関節静脈叢において、血流の流入・流出の血行動態の個体間における差を得ることが可能になった。まとめ;造影3D/TOF撮像では、顎関節周囲の血管構造をより詳細に観察することが可能となり、造影ダイナミック撮像では、各症例により静脈叢の血流の流入・流出特性の差が得られた。今後、多くの症例を積み重ねることにより顎関節症例の形態別特異性が得られる可能性が示唆された。
著者
村山 美穂 中村 美知夫 幸島 司郎 伊谷 原一 井上 英治 田中 正之 杉浦 秀樹 森村 成樹
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本課題では、絶滅の危機に瀕した野生動物の保全遺伝学を目指して、動物園や国内の野外ステーションとの連携を活用して、非侵襲的な DNA 採取法の開発に取り組むとともに、血縁や亜種判定の基礎となる多様性データを集積し、多数種、多数試料からなる詳細情報つきの DNA Zoo を整備した。またストレスや行動との関連が予想される遺伝子と性格評定などのデータとの比較により、ゲノム情報による野生動物の行動や繁殖の予測システムを構築した。
著者
福井 義一 飯野 めぐみ 福井 貴子
出版者
東海学院大学
雑誌
東海学院大学紀要 (ISSN:18827608)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.193-202, 2007

本研究は,解離性同一性障害のクライエントに催眠療法を適用して人格統合から治癒に至ったケースについて,症状の顕在化する前に2回と人格統合後に2回実施した心理検査の結果を比較し,体験様式やパーソナリティの変容について検討した。用いた心理検査はMMPIとバウムテストであった。その結果,MMPIにおいては,先行研究で得られたような妥当性の低下や分裂病尺度の上昇は見られなかったが,症状の顕在化直前には各臨床尺度の値が揃って上昇したことが分かった。バウムテストからは,初回と2回目の異質さが示され,統合後は安定した描画となったことが,諸変数の変化からも明らかとなった。さらに,描かれた木の説明からも重要な情報が得られることが示唆された。総じて,一事例研究から解離性同一性障害の一般的特徴を抽出することは適切ではないが,検査結果を継時的に比較検討することは有益であると結論づけられた。
著者
新井 康平
出版者
佐賀大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

視線によるコンピュータ入力および生活行動支援キーボードを視線によって移動させることによって視線によるコンピュータ入力精度を向上した。当該システムを用いて利用者に文章を生成させ、読み上げソフトウェアにより読み上げることにより障がい者の会話を支援するシステムを構築した。また、摂食支援、情報収集支援のみならず、ドメスティックロボットによる仮想旅行、作業支援等も行えるようにした。