著者
牧島 一夫 中澤 知洋 平賀 純子 稲田 直久 国分 紀秀 児玉 忠恭 松下 恭子 国分 紀秀 川原田 円 児玉 忠恭 松下 恭子
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2006

本研究の目的は、「銀河が銀河団プラズマ中を運動するさい、両者は強く相互作用し、銀河のエネルギーがプラズマへ受け渡され、銀河は落下するはず」という仮説を検証することである。X線衛星「すざく」などで観測を行なった結果、銀河団の中心では大規模な磁気構造が存在し、条件によりプラズマ加熱が起きていることを発見した。また可視光データとの比較により、宇宙年齢かけて実際に銀河が中心に落下してきた徴候も得た。
出版者
巻号頁・発行日
vol.[221],
著者
小川 滋彦
出版者
日本静脈経腸栄養学会
雑誌
静脈経腸栄養 (ISSN:13444980)
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.971-974, 2014 (Released:2014-08-20)
参考文献数
12
被引用文献数
1

在宅医療とは、真に患者中心の医療を具現する場であるならば、看取りの場ではなく、生活者としての社会復帰の場でなければならない。そのような大前提があればこそ、経皮内視鏡的胃瘻造設術(percutaneous endoscopic gastrostomy:PEG)による栄養管理は真価を発揮し、エンドユーザーである患者と家族という当事者に歓迎される。ただ、介護者のいない独居者が増えている現状において、どのような在宅医療を描いていくかは、これからの課題である。
著者
野木 恵一
出版者
海人社
雑誌
世界の艦船
巻号頁・発行日
no.624, pp.80-85, 2004-04
著者
村上 純 田所 嘉昭
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.34, no.8, pp.1675-1681, 1993-08-15
被引用文献数
1

入力信号系列がいくつかの正弦波と付加的な白色雑音により構成されている場合に、雑音成分を低減する処理は、ディジタル信号処理の主要な目的の一つである。その手法の一つに、対象とする系のテプリッツ形線形予測モデルを構成して、より低いランクのテプリッツ形近似行列を計算する手法がある。近似行列が求まれば、雑音成分を低減した信号が再現される。具体的な計算方法は、特異値分解(SVD)を利用したWilkesらの方法が一般的に用いられている。しかし、この方法は、SVDを何度も計算するので、かなり計算時間がかかる。そこで我々は、同様な近似行列を計算する、より高速なアルゴリズムを開発した、本手法は、周波数艦定でよく用いられる相関行列を、離散フーリエ変換の回転因子から成るベクトルの積で近似する事法を応用したものである。計算の高速化のためには、固有値計算の一手法であるブロックベき乗法を利用して、すべての特異値を近似的に一度で求めるようにした。
著者
田中 真美
出版者
東北大学
雑誌
若手研究(A)
巻号頁・発行日
2006

ヒトの触感にどのような因子が強く関わるかを、物理パラメータが既知な対象物の製作、さらにそれらを用いた官能調査やヒトの触動作測定、受動触刺激等による評価を通して、調査した。これらの知見を基に皮膚の感覚受容器の特性と触動作を、センサ材料、駆動機構ならびに信号処理方法により実現し、しっとり感、ふんわり感、温冷感、ぺたぺた感、きゅきゅっと感などの多機能な触感計測を可能とするセンサシステムを開発した。
著者
和泉 信哉
出版者
東京大学大学院新領域創成科学研究科 基盤科学研究系 物質系専攻
巻号頁・発行日
2007-03-22

報告番号: ; 学位授与年月日: 2007-03-22; 学位の種別: 修士; 学位の種類: 修士(科学) ; 学位記番号: 修創域第1940号 ; 研究科・専攻: 新領域創成科学研究科物質系専攻
著者
小松崎 明 末高 武彦 山田 敏尚 干場 貫二
出版者
有限責任中間法人日本口腔衛生学会
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.45, no.3, pp.464-472, 1995-07-30
被引用文献数
8

著者は,効果的な学校歯科保健対策を検討する手始めとして,歯科健康診断と事後措置の状況について,全国の小中学校合計1,201校を対象として郵送法を用いて調査検討を行い, 398校から回答を得た。定期歯科健康診断はすべての小中学校で実施され,結果については90%以上の学校で養護教諭が学校歯科医から指示・指導を受けている。またほとんどの学校では結果を児童生徒・保護者に報告し,治療勧告を行っている。なお,市部と郡部では特徴ある大きな差が見られなかった。しかし,健康診断当日に欠席した者を放置している学校も多く特に中学校では50%あり,学校歯科医からの指示・指導を校長では50%近くが,学級担任では50%以上が把握しておらず,疫学的な分析が50%以上で行われていなく,集計結果も学校歯科医に30%以上の学校で報告されていないなど,問題点も多くの学校で認められる。この結果,歯科健康診断等はいまだ多くの学校で義務づけられた保健管理として行っていると見られ,この結果を学校保健が目指す保健教育へ活用し,歯科保健の特性を生かして保健教育と保健管理との調和した学校保健を進めている学校はわずかと考えられる。著者は,保健教育と保健管理とが調和した学校保健活動を求めて,この調査の結果を踏まえ学校内の体制について,また,学校歯科医活動のあり方について若干の方策を提案した。
著者
熊谷 浩一郎
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.135, no.2, pp.59-61, 2010 (Released:2010-02-14)
参考文献数
16
被引用文献数
1 2 1

心房ストレッチや炎症によりアンジオテンシンIIが上昇すると,Ca2+過負荷をきたし撃発活動を誘発し,肺静脈から群発興奮が発火する.この頻回興奮により不応期が短縮する(電気的リモデリング).一方,アンジオテンシンIIの上昇はErkカスケードを活性化し,線維化を促進する(構造的リモデリング).心筋の線維化は伝導障害を招き,リエントリーの素地ができると多数の興奮波が形成され心房細動はさらに持続すると考えられる.ACE阻害薬やARBは短期的な電気的リモデリングを抑制するだけでなく,線維化のような長期的な構造的リモデリングに対しても抑制効果があるため,心房細動慢性化予防のアップストリーム治療のひとつになりうることが期待される.
著者
米田 力生 中路 貴彦 山本 隆範 山田 雅博 瀬戸 道生
出版者
小樽商科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

一般的な空間である荷重付きディリクレ空間上の作用素、テープリッツ作用素、合成作用素がいつ閉値域を持つのかを特徴付けを行った。ベルグマン空間上での掛け算作用素に関しては勿論、一般的な空間である荷重付きディリクレ空間上の掛け算作用素が閉値域を持つ必要条件に関する必要十分条件に関しては知られているが、テープリッツ作用素、ハンケル作用素がいつ閉値域を持つのかに関しては殆ど知られていない。そこで、シンボルを解析函数に限定して、サンプリング集合の特徴付けを行い、その解析結果を利用して、テープリッツ作用素及びハンケル作用素がいつ閉値域を持つかに関する結果を得た。
著者
Naoki HIROSE Kazuyuki UCHIDA Satoru MATSUNAGA James K. CHAMBERS Hiroyuki NAKAYAMA
出版者
公益社団法人 日本獣医学会
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
pp.14-0381, (Released:2014-11-06)
被引用文献数
8

Choroid plexus tumor (CPT) is a primary intracranial neoplasm of the choroid plexus epithelium in the central nervous system. In the current World Health Organization classification, CPT is classified into two categories; choroid plexus papilloma (CPP) and carcinoma (CPC). In the present study, we investigated immunohistochemical expressions of N-cadherin, E-cadherin and β-catenin in 5 canine CPT cases (1 disseminated CPC, 2 CPCs and 2 CPPs). One CPP case was positive for N-cadherin and β-catenin, but negative for E-cadherin. The disseminated CPC case was positive for E-cadherin and β-catenin, but negative for N-cadherin. The other cases were positive for the three molecules examined. These results suggest that loss of the N-cadherin expression might associate with the spreading of CPC cells.
著者
Hiroshi TAKANO Tomomi ISOGAI Takuma AOKI Yoshito WAKAO Yoko FUJII
出版者
公益社団法人 日本獣医学会
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
pp.13-0241, (Released:2014-11-06)
被引用文献数
14

The purpose of the present study is to investigate the feasibility of strain analysis using speckle tracking echocardiography (STE) in cats and to evaluate STE variables in cats with hypertrophic cardiomyopathy (HCM). Sixteen clinically healthy cats and 17 cats with HCM were used. Radial and circumferential strain and strain rate variables in healthy cats were measured using STE to assess the feasibility. Comparisons of global strain and strain variables between healthy cats and cats with HCM were performed. Segmental assessments of left ventricle (LV) wall for strain and strain rate variables in cats with HCM were also performed. As a result, technically adequate images were obtained in 97.6% of the segments for STE analysis. Sedation using buprenorphine and acepromazine did not affect any global strain nor strain rate variable. In LV segments of cats with HCM, reduced segmental radial strain and strain rate variables had significantly related with segmental LV hypertrophy. It is concluded that STE analysis using short axis images of LV appeared to be clinically feasible in cats, having the possibility to be useful for detecting myocardial dysfunctions in cats with diseased heart.
著者
谷津 三雄 弓削 朝子 坂本 嘉久 金子 守男
出版者
日本歯科医史学会
雑誌
日本歯科医史学会会誌 (ISSN:02872919)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.250-255, 1989-03-20
被引用文献数
1

連合軍から昭和21年4月15日に歯科教育審議会の設置を指示された.それにもとづき決定された「昭和22年歯科教育審議会に於いて決定せる教授要綱」を資料とし,戦後の日本歯科教育を運命づけた「標準学科課程」の別表を中心に述べた.
著者
ボルジギン 呼斯勒 ミャグマルサムボー G. ウルズィードゥーレン S.
出版者
昭和女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究は、現地調査と文献研究の両面からハルハ河・ノモンハン戦争(ノモンハン事件)をめぐる中ソ、中モ交渉の真相を考証することを目的とした。モンゴル、ロシア、台湾、中国、日本の諸公文書館、図書館に所蔵されている、これまで使われてこなかった諸史料や聞き取り調査で得られた成果に基づき、中国政府がソ連・モンゴル連合軍のノモンハンでの対日本・満洲国軍との戦いを拡大させるため、いかにソ連、外モンゴル政府を説得したか、いかにアメリカ、ドイツ、イギリス政府に働きかけたかについて検討するとともに、同戦争における中国の対ソ、対日諜報活動や、当時のドイツ政府の同戦争に対する立場とその対応などを明らかにした。
著者
チャン ティフン 松岡 直之 谷口 直樹 後藤 四郎
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究の目的は,Barucci-Froeberg, 後藤-松岡-Phuongにより導入・展開された1次元almost Gorenstein環論を完成させ,高次元論に発展させることである。その中でも,Rees代数,行列式環,Arf環のalmost Gorenstein性解析を行い,それぞれ判定条件が得られた。並行して,非Cohen-Macaulay環論の充実のため,Rees代数のsequentially Cohen-Macaulay性解析を行った。