著者
デュンダル メルトハン
出版者
三田史学会
雑誌
史学 (ISSN:03869334)
巻号頁・発行日
vol.75, no.2/3, pp.53(233)-85(265), 2007-01 (Released:2007-00-00)

論文 はじめに1 帝国主義の道を歩む日本とイスラーム世界2 オスマン皇族と日本3 トルキスタン皇帝アブデュルケリム皇子おわりに
著者
竹井 巖
出版者
北陸大学
雑誌
北陸大学紀要 (ISSN:21863989)
巻号頁・発行日
no.46, pp.1-18, 2019-03-31

江戸時代の加賀藩では、「手木足軽」という職制があった。この手木足軽は、藩の庭園管理を主務とし、藩の荷物運搬にも携わっていた。この足軽は、「大男」で「剛力」であることが資質として求められ、「剛力」に関する特異な逸話も伝えられている。特筆すべき事として手木足軽は、金沢城の玉泉院丸庭園にあった雪を貯蔵する「氷室」の管理維持を担当しており、藩の雪氷利用を担当する技術職集団であったことである。この「手木足軽」と「氷室」について、加賀藩資料の関連記事を整理して論じた。

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著者
樺太敷香時報社 編
出版者
樺太敷香時報社
巻号頁・発行日
vol.昭和13年, 1939
著者
田中 康夫 細井 志郎 清水 亮子 桐ヶ谷 忠司 笹尾 忠由 水野 惇雄 河村 太郎 中澤 裕之
出版者
Japanese Society for Food Hygiene and Safety
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.38, no.5, pp.323-328_1, 1997-10-05 (Released:2009-12-11)
参考文献数
7
被引用文献数
1 1

薬品臭トマトの原因物質を究明するたあにトマト及びその栽培土壌を採取してGC-FPD及びGC/MSにより検討した. いずれの試料からもトルクロホスメチル (以下: TLCM) 及びTLCMの分解生成物の2,6-ジクロロ-p-クレゾール (以下: 2,6-DCPC) を検出した. その値は, 土壌でTLCMが0.02~2.2μg/g, 2,6-DCPCが0.03~0.15μg/g, トマトでTLCMが0.01~0.02μg/g, 2,6-DCPCが0.01~0.02μg/gであった. この2,6-DCPCは2,4-ジクロロフェノールと同様のフェノール臭を呈し, トマトの薬品臭の原因物質は2,6-DCPCであると推測された.
著者
小暮 敏明 巽 武司 佐藤 浩子 伊藤 克彦 関矢 信康 並木 隆雄 寺澤 捷年 田村 遵一
出版者
社団法人日本東洋医学会
雑誌
日本東洋醫學雜誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.61-68, 2007-01-20
参考文献数
14
被引用文献数
1 1

和漢薬が奏効した線維筋痛症(FMS)の二例を提示し,FMSの臨床像と甘草附子湯証との類似点を考察した。症例1は52歳,女性で2001年左手関節痛を自覚,その後両側の肘,肩,足関節痛とその周囲の筋痛が出現。近医リウマチ科で精査を受けたが異常はなくFMSと診断された。NSAIDsが無効のため,04年当科を紹介受診した。桂枝二越婢-湯加苓朮加防已黄耆湯葛根を投与,内服2ヵ月で疼痛は半減。06年3月VASは20%となりNSAIDsは不要となった。症例2は58歳,女性で10年前から左肘痛を自覚。2004年から項頸部痛や両側上肢,肩の疼痛が出現し,近医整形外科を受診。頸部X-rayや神経学的に異常がなかったためNSAIDsで経過観察となった。05年3月症状が不変のため4月に当科を紹介受診。炎症反応が陰性でACRのFMS分類基準に適合した。甘草附子湯の3ヵ月の服用でVASは30%となりADLは向上した。
著者
根岸 正光
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.158-169, 2009-05-16 (Released:2009-06-27)
被引用文献数
2

筆者は年来トムソン・ロイター社(通称ISI)製の論文引用統計データベースに基づき,大学・機関別の論文数・引用数関連の統計指標の研究開発を行っている.2004 年の国立大学法人化以降,各般の大学間競争助長政策のもと,公私立大学を含めた大学間「格差」が拡がっているのではないかとの指摘が,昨今なされるようになっている.上記データベースにおける論文数統計からみた国立大学上位8 大学とその他国立大との間での,2006 年までの格差拡大の傾向については,すでに読売新聞記事「地方大,揺らぐ研究基盤」の一部として公表したところである[1].そこで本稿では,データを2007 年までに更新した上で,論文数のみならず引用数関連指標も加味し,またハーフィンダール係数(HHI)を算出して,「格差」の年次的推移をさらに詳しく検証し,今後の動向についての示唆を得るものとする.
著者
飯塚 義明
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.37-43, 2005-02-15 (Released:2016-12-30)
参考文献数
2

新しい安全工学のための講習会のあり方として,受講者が実体験できる講座をつくりだした.実験講座は,試験装置内での爆発実験,過去の火災・爆発災害を参考にしたモデル実験,座学による試験法とプロセス安全性評価の基礎知識の習得との3 講座からなっている.本資料では,各講座プログラムの概要と関連する化合物のDSC やARC データ,そして過去に実施した実験記録も掲載した.
著者
馬渕 浩司 西田 一也 吉田 誠
出版者
一般社団法人 日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
pp.19-012, (Released:2019-08-10)
参考文献数
23

A total of 351 eggs from 12 egg populations was collected in June 2018 from a revetmented tributary of the Chounogi River, ca. 2 km upstream from Lake Biwa. Analysis of 95 of these eggs (sampled about equally from all populations) by a 2 or 3-step DNA identification process resulted in 71 being successfully sorted into the following five taxa: Gnathopogon caerulescens (25 eggs), Carassius buergeri grandoculis (22), triploid Carassius (4), and Japanese (8) and Eurasian (12) species of Cyprinus. Of these five taxa, G. caerulescens, C. buergeri grandoculis, and Japanese Cyprinus sp. are thought to migrate upstream to spawn, as they are more commonly found in the lake. Notably, 60% of the collected eggs were attached to the substrata provided by riverside trees (the remaining 40% were attached to vegetation hanging into the stream). Unfortunately, these trees were removed during a river renovation procedure conducted just after this study.
著者
安田 利枝
出版者
嘉悦大学
雑誌
嘉悦大学研究論集 (ISSN:02883376)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.117-143, 2008-04-30
被引用文献数
1

LTD(話し合い学習法)に基づくテキストの「読み」には、主として次の学習効果が認められる。(1)個々人の充実感と学習意欲の向上(2)言語スキルやコミュニケーション・スキルの向上(3)学習スキルの獲得(4)論理的・批判的志向スキルの向上(5)対人関係スキルの発達と仲間意識の変化・改善アメリカで確立されたこの学習法は、学習者の先行経験や既有知識と思考スキルを活用して「知識の構造化」を意図する点で、認知心理学の知見と親和性を持っている。批判的思考を含む高度な読み書き能力を身につける上で有効かつ魅力的な学習法であり、大学における導入教育でもっと実践されてよい手法である。なぜなら、学習階梯が明示されていることで学習者にとって取り組みやすい、学習者の既有知識を活性化させるとともに新たな知識との関連付けをすることにより、学習者が新たな知識を学んだという実感を持つことができる、さらに、学習者が学びを楽しみ仲間を作ることが出来るなどの利点があるからである。通常の講義型授業においても、学生の「知識の構造化」を意図した授業者の発問、そして学生同士の交流による「知識の構造化」のための時間を組み込むという形で、LTDの基礎にある学習理論を活用することができるであろう。