著者
Youhei Takeda Junpei Hayakawa Kazuki Yano Satoshi Minakata
出版者
(社)日本化学会
雑誌
Chemistry Letters (ISSN:03667022)
巻号頁・発行日
vol.41, no.12, pp.1672-1674, 2012-12-05 (Released:2012-12-08)
参考文献数
37
被引用文献数
3

An intermolecular benzylic C–H bond amination utilizing the combination of chloramine-T and I2 without the aid of transition-metal catalysts has been developed. The reaction was found applicable to a variety of benzene-substituted alkanes, as well as to an adamantane derivative to give N-alkylated p-tosylamides in good yields.
著者
西川 伸道
出版者
新潟大学
雑誌
新潟医学会雑誌 (ISSN:00290440)
巻号頁・発行日
vol.118, no.8, pp.411-420, 2004-08-10

子宮内膜症は婦人科疾患でも多く見られる疾患の一つであるが,その病因,進展機序などは未だに統一した見解が得られていない.そこで,今回私はDNAマイクロアレイを用いて子宮内膜症組織と正常子宮内膜を比較し,遺伝子の発現レベルがどのように変化しているかを検討した.対象サンプルは患者より同意を得られた子宮内膜症の増殖期5例,分泌期4例,正常子宮内膜の増殖期5例,分泌期4例の手術摘出組織とした.方法は,各組織よりmRNAを抽出・精製し,cDNA合成,cRNA合成を経た後,DNAマイクロアレイにハイブリダイズさせた.そして,マイクロアレイ上の既知の約12000遺伝子について,月経周期別に子宮内膜症と正常子宮内膜間について比較した.統計解析は,T検定で群間差がP<0.05かつ両者の発現レベル比が3倍以上のものを有意とした.解析の結果,正常子宮内膜の月経周期間(増殖期,分泌期)の比較では,月経周期に依存して123遺伝子が有意な発現差を示した.一方子宮内膜症では月経周期に依存して37遺伝子が有意に変化を示し,著明にその数が減少していた.そして正常子宮内膜群と子宮内膜症群に共通して月経周期間で発現差を認めた遺伝子は,そのうち1遺伝子のみであった.さらに,正常子宮内膜と子宮内膜症の比較では,294遺伝子が有意な発現差を示した.これらの遺伝子を機能別に分類すると,細胞増殖因子やアポトーシス関連因子,癌関連因子など癌化に関係する因子の発現が38遺伝子(12.9%)認められていた.今回の結果,子宮内膜症では,月経周期に依存する遺伝子発現変化がほとんどなく,また正常子宮内膜とは全く異なる遺伝子プロファイリングであった.加えて,発現変化した遺伝子には癌関連因子などの遺伝子が多く認められていたので,子宮内膜症は遺伝子レベルで見る限りにおいて腫瘍的変化を伴う組織である可能性が示唆された.
著者
澤 一雅 工藤 孝也 山岡 耕作
出版者
公益社団法人日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.66, no.6, pp.999-1005, 2000-11-15
参考文献数
13
被引用文献数
4 2 2

2種類の人工生息場所への放流種苗マダイの蝟集状況を潜水調査した。Aタイプは幅50cm, 高さ15cmの黒色の長方形の網3枚から, BタイプはAタイプの長方形の網1枚と, 底を覆うように設置した50cm四方の網2枚より構成される。1998年7月21日に第一次放流として約3000個体(平均全長25.6mm)を, 7月28日に第二次放流として約1700個体(平均全長69.7mm)を放流した。放流個体は, 特に放流直後に人工生息場所周辺に蝟集し, BタイプをAタイプよりも多くの個体が利用した。これらの傾向は一次放流された小型個体で顕著であった。第二次放流個体に対しては, Bタイプはなわばり形成の基点の機能もはたした。
著者
星 瑞穂
出版者
奈良絵本・絵巻国際会議
雑誌
奈良絵本・絵巻研究
巻号頁・発行日
no.8, pp.1-12, 2010-09
著者
大泰司 紀之 増田 隆一 中郡 翔太郎 須藤 健二 太子 夕佳
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究の目的である琉球列島ジュゴン復元対策として得た結論は;(1)沖縄島に常住する3~4頭について、詳しく調査を行ない、その保全対策を充実させる。(2)フィリピンルソン島北部の沿岸と島嶼についてフィリピンと共同調査・共同保全を行い、増加個体が八重山諸島に分散してくるのを待つ。しかしそれらによる個体群回復や分布復元の可能性は乏しいと言わざるをえない。(3)マレーシアなどのジュゴンが数百頭レベルで常住している地域において、捕獲個体による人工繁殖を行う。その成功を待って、西表島に佐渡のトキの場合のようにジュゴン保護センターを設置し、増やした個体を適地を選んで放す。
著者
洗 幸夫
出版者
都市有害生物管理学会
雑誌
家屋害虫 (ISSN:0912974X)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.25-28, 1994-07-20

ケナガコナダニを材料として,マィクロ波(電界強度100mW/cm^2)が畳に付着しているダニに及ぼす影響に関する実験を行った。マイクロ波照射時間が長くなるほど,ダニの死亡率が高くなる。畳の種類と部位により,ダニ死亡率に差があり,わら床畳では死亡率は内部>表面>裏面で,化学畳では表面と裏面がほぼ同様であった。しかし,60秒照射すれば,畳の種類や部位に関係なく100%の駆除効果が得られた。また,マイクロ波の照射により,畳の温度が上昇し,その発熱効果がマイクロ波のダニ駆除効果を助長していると推察される。
著者
河本 雅樹 村山 伸樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス
巻号頁・発行日
vol.97, no.525, pp.51-58, 1998-01-31
被引用文献数
1

事象関連電位と文字認知との関連性についての基礎的な研究として、図形画像および1文字の画像を視覚刺激画像として用い、刺激画像の呈示時間を変えることによる事象関連電位への影響について考察した。さらに、2文字〜6文字の画像について、被験者にTargetを示唆しない場合と示唆した場合での、文字数の増加にともなう事象関連電位への影響について考察した。この結果、刺激画像の呈示時間の変化はP300に大きな影響を与えなかったが、刺激画像の文字数が増加すると、P300の振幅はTargetを示唆しない場合、文字数とともに大きくなるを傾向を示し、潜時は刺激画像の文字数が2文字〜4文字までは増加し4文字〜6文字では一定になるといった傾向がみられた。
著者
村山 伸樹 伊賀崎 伴彦 河本 雅樹 梶原 靖祐 米積 友邦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.612, pp.37-42, 2002-01-19

「かな」, 「漢字」, 「英単語」の認知過程を調べるためにオドボール課題を用いて事象関連電位(P300)の潜時および振幅を調べた.各文字の文字数を1文字から4文字まで増加させると, 「かな」では文字数の増加にともない潜時が有意に増加したが, 「漢字」, 「英単語」は増加しなかった.一方, 振幅は「かな」では変化がなかったが, 「漢字」では2文字で, 「英単語」では3文字で最大振幅差を認めた.このことから, 音節文字と形態素文字および音素文字の認知情報処理過程が異なっていることが示唆された.

1 0 0 0 里見八犬伝

著者
高木卓著
出版者
ポプラ社
巻号頁・発行日
1966
著者
遠里 由佳子 松田 秀雄 橋本 昭洋
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告数理モデル化と問題解決(MPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1999, no.76, pp.41-44, 1999-09-21

正例として与えられた文字列集合からそれらの特徴を表す極小でかつ既約なパターンの組を求める問題をMINL問題と呼び,パターンの組の数を予め制限することにより,この問題を解く多項式時間アルゴリズムが知られている.同じ機能を持つ遺伝子を同じ文字で表すと,このアルゴリズムは遺伝子クラスタの機能分類に応用できるが,遺伝子の機能は階層的に分類されているため,どの階層の機能分類を使うか指定しないとこのアルゴリズムを適用することができない.そこで,本研究では,パターン間に概念階層を導入し,情報量というパターンの評価基準を使ってMINL問題を近似的に解く多項式時間アルゴリズムを提案し,実際に遺伝子クラスタの機能分類に適用した結果をもとに性能評価を行う.The MINL problem is a problem that finds a minimum and reduced set of patterns explaining a given set of positive example strings. By restricting the number of patterns to be a fixed constant in advance, a polynomial time algorithm that solves this problem is known. This algorithm is applicable to determining gene clusters based on functional classification if genes having the same function are expressed with the same character. However, since gene function is typically classified hierarchically, the above algorithm can only be applied on a single level of the classification hierarchy. In this paper, we extend the MINL problem to cover hierarchical classifications, and propose a novel polynomial time algorithm utilizing entropy to solve the extended problem. In an experiment, we applied our method to gene cluster analysis of actual gene data.