著者
島本 実
出版者
横断型基幹科学技術研究団体連合(横幹連合)
雑誌
横幹連合コンファレンス予稿集 第3回横幹連合コンファレンス
巻号頁・発行日
pp.101, 2009 (Released:2010-04-05)

The purpose of this paper is to explore how Industry-University-Government cooperation worked effectively in the Photovoltaic industry after the 1970s in Japan. The reason why the Photovoltaic industry grew rapidly was the successful coupling of industry, university and government system.
著者
山口 佳和
出版者
特定非営利活動法人 産学連携学会
雑誌
産学連携学 (ISSN:13496913)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.1_25-1_36, 2008 (Released:2009-02-19)
参考文献数
66

本研究では,中小企業白書を分析し,その分析結果に基づいて,中小企業分野における産学連携関連施策がどのように変遷してきたかを考察した.その結果,産学連携関連施策が活発化するのは1995年の科学技術基本法制定と1996年の第1期科学技術基本計画策定,1999年の中小企業基本法改正の2つの転換点があったことが分かった.今後の課題としては,中小企業分野における産学連携関連施策の成否や評価について分析し,成功と不成功の要因,期待される産学連携関連施策のあり方について研究することが必要である.
著者
北村 寿宏
出版者
特定非営利活動法人 産学連携学会
雑誌
産学連携学 (ISSN:13496913)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.34-39, 2004 (Released:2005-05-13)
参考文献数
4
被引用文献数
7

島根大学 (旧) における産学連携活動の現状を分析しその特徴を明らかにすると共に, 現在の問題点を明確にし, 今後の産学連携活動の方向性について検討した.(1) 産学連携の主な相手先は, 島根県内の中小企業であり, 産学連携活動の特徴は, 大学の位置する地域に根ざした「県内展開中心型」である.(2) 産学連携活動における全般的な問題点としては, 比較的小規模な研究が多い, 実施する研究者と企業とも固定化されつつある, 文系の共同研究が少ない, の3つが挙げられる.(3) 産学連携活動の特徴を活かし, かつ, 問題点を解決し, 活動を活発化させ成果を上げていくためには, 地域社会と一体となった活動に重点化し, 地域の活動から全国, 全世界の活動に広げていくという方向性が有効と考えられる.
著者
今井 利宏 笠石 義広 原田 晴康 高橋 竜太 倉持 恵子
出版者
JAPANESE SOCIETY OF APPLIED ENTOMOLOGY AND ZOOLOGY
雑誌
日本応用動物昆虫学会誌 (ISSN:00214914)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.65-67, 2011
被引用文献数
2

Herbivory by the death's head hawkmoth, <i>Acherontia lachesis</i> (F.) (Lepidoptera: Sphingidae), on tobacco was recorded in Oyama, Tochigi Prefecture. The larvae attacked leaves in the lower to middle portion of the plants. They consumed a large area of leaf except the mid-rib. Typically, one larva consumed several leaves from a few adjacent plants. Observation in a 570 m<sup>2</sup> tobacco field (1,110 plants; var. Tsukuba 1), where no pesticides had been applied since transplanting, revealed that 80 plants (7.2%) were injured by final instar larvae of this species. The overall decrease in yield is estimated to be less than 1% by defoliation due to this pest.
著者
松尾 和人 川島 茂人 杜 明遠 斎藤 修 松井 正春 大津 和久 大黒 俊哉 松村 雄 三田村 強
出版者
農業環境技術研究所
雑誌
農業環境技術研究所報告 (ISSN:09119450)
巻号頁・発行日
no.21, pp.41-73, 2002-03 (Released:2011-12-19)

Bt遺伝子組換えトウモロコシンは,1995年に米国で初めて商業用に登録された。その後,このBt遺伝子組換えトウモロコシは標的害虫であるアワノメイガなどに対して抵抗性を有するために,防除経費の削減,収量の増加,品質の向上など生産面での有利性があるために,米国を中心に年を追って作付け面積が拡大した。一方,わが国では遺伝子組換え作物の加工用および栽培用の種子輸入に当たって,食品としての安全性は厚生労働省が,飼料としての安全性および環境への安全性は農林水産省の確認が必要である。農林水産省による環境に対する安全性の確認は,隔離圃場において組換え作物の栽培・繁殖特性,越冬可能性,雑草化の可能性,近縁種との交雑可能性等について調査した結果に基づいて行われている。ところで,1999年に米国コーネル大学のLoseyら(1999)が,Bt遺伝子組換えトウモロコシの花粉が非標的昆虫のオオカバマダラの幼虫に悪影響をもたらす可能性があるという報告を行い,新しい環境影響として世界中に衝撃を与えた。しかし,彼らの報告は,幼虫に与えた花粉量や野外における葉上の花粉堆積の実態等について触れていなかったために,環境影響の有無や程度は不明であり,今後解明すべき課題として残された。日本においても,そのような観点から遺伝子組換え作物の環境影響評価を行う必要があるため,緊急にBt遺伝子組換えトウモロコシの環境影響評価に関する調査研究に取り組むこととなった。本研究では,Bt遺伝子組換えトウモロコシの花粉の飛散によるチョウなど鱗翅目昆虫に及ぼす影響を知るために,1)トウモロコシ圃場から飛散する花粉の実態調査とトウモロコシ圃場からの距離ごとの落下花粉密度の推定,2)幼虫が摂食して影響を受けるBt花粉の密度,3)Bt花粉中のBtトキシン含有量,4)環境変化に対して脆弱であると考えられる鱗翅目昆虫の希少種について,栽培圃場周辺に生息する可能性,Bt遺伝子組換えトウモロコシの開花時期と幼虫生育期との重なり,採餌行動など,総合的な知見に基づいてリスク評価を行い,同時に,花粉飛散に伴う生態系への影響評価のための各種手法を開発した。
著者
ISHII Hiroshi
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
IEICE transactions on information and systems (ISSN:09168532)
巻号頁・発行日
vol.87, no.6, pp.1299-1311, 2004-06-01
被引用文献数
2

This paper first discusses the misinterpretation of the concept of "ubiquitous computing" that Mark Weiser originally proposed in 1991. Weiser's main message was not the ubiquity of computers, but the transparency of interface that determines users' perception of digital technologies embedded in our physical environment seamlessly. To explore Weiser's philosophy of transparency in interfaces, this paper presents the design of an interface that uses glass bottles as "containers" and "controls" for digital information. The metaphor is a perfume bottle: Instead of scent, the bottles have been filled with music - classical, jazz, and techno music. Opening each bottle releases the sound of a specific instrument accompanied by dynamic colored light. Physical manipulation of the bottles - opening and closing - is the primary mode of interaction for controlling their musical contents. The bottles illustrates Mark Weiser's vision of the transparent (or invisible) interface that weaves itself into the fabric of everyday life. The bottles also exploits the emotional aspects of glass bottles that are tangible and visual, and evoke the smell of perfume and the taste of exotic beverages. This paper describes the design goals of the bottle interface, the arrangement of musical content, the implementation of the wireless electromagnetic tag technology, and the feedback from users who have played with the system.
著者
山口 佳和
出版者
特定非営利活動法人 産学連携学会
雑誌
産学連携学 (ISSN:13496913)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.2_54-2_65, 2008 (Released:2008-08-12)
参考文献数
64

本研究では,科学技術白書を分析し,分析結果に基づいて,産学連携関連施策がどのように変遷してきたかを考察した.その結果,産学連携が活発化する転換点は1995年の科学技術基本法制定と1996年の第1期科学技術基本計画策定であることが科学技術白書の記述から確認できること,科学技術白書発行開始の当初から産学連携の重要性は認識され産学連携関連施策も早い段階から科学技術政策として実施されてきたこと,産学連携は様々な科学技術施策の中に組み込まれ現在もその重要性は変わっていないことが分かった.今後の課題としては,これまでの産学連携関連施策に対する評価,施策を実施した成果を分析し,成功と不成功の要因,期待される産学連携関連施策のあり方について研究することが必要である.
著者
平井 邦彦 後藤 哲男 森田 守 渡邉 誠介 澤田 雅浩
出版者
長岡造形大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2001

本年度はこれまで新潟県南魚沼郡で行ってきたさまざまな調査研究の集大成として、より広範な施設に関するバリアフリー状況調査を実施するとともに、その簡便な改善策の実証的研究を当該地域において実施した。具体的には、バリアフリー状況調査で抽出した観光・レジャー施設を複数抽出し、その施設のより詳細な調査を実施するとともに、簡便な設備で状況が改善可能な場合にはそのような対策を施した。また実際に障害者や高齢者が訪問した場合の障害に対してのシミュレーションを実施した上で、南魚沼郡全域にわたる一日観光ルートを設定し、そのルートを利用した実地調査を行った。調査に際しては、抽出した施設からの協力を受けるとともに、塩沢町社会福祉協議会の支援を受け、実際に車椅子を利用されている方をモニターとして4名の方にご参加いただき、利用時の問題点や対策の有効性についてユーザー側からの情報を提供してもらうことができた。ハートビル法が成立したものの、一定規模以下の施設ではバリアフリー改修が不必要なことも多く、またそれらの施設はそのような設備改修の余裕を有していない場合が多いが、今回の調査で事前に行った対策は費用、手間両面からも大変扱いやすいレベルのものであり、その効果を実際に施設管理者が目にすることで、障害者受け入れの精神的障壁を取り除くことができるようになることも調査の中で明らかとなった。手近なところの工夫によって今後国内で増加する高齢者・障害者を積極的に受け入れることができるようになることが実証的に明らかにされるとともに、この知見を地域内で共有することでより広範かつ綿密な「もてなし」が実現する可能性が示唆されたといえる。
著者
湯本 長伯
出版者
特定非営利活動法人 産学連携学会
雑誌
産学連携学 (ISSN:13496913)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.1-4, 2004 (Released:2005-05-13)
被引用文献数
3
著者
園城 倫子
出版者
横断型基幹科学技術研究団体連合(横幹連合)
雑誌
横幹連合コンファレンス予稿集 第4回横幹連合コンファレンス
巻号頁・発行日
pp.41, 2011 (Released:2012-03-14)

産学官連携コーディネータの仕事は産と学との橋渡しをすることである。産学連携活動は大学と産業界、人と人、技術と技術を横断的に結び付け、新しい価値創造の促進を支援することである。筆者は母校である北陸先端科学技術大学院大学で学んだ知識科学が連携活動の現場でどのように役立っているかを事例を交えながら紹介する。