著者
下田 淳
出版者
山川出版社
雑誌
歴史と地理 (ISSN:13435957)
巻号頁・発行日
no.624, pp.1-14,図巻頭1p, 2009-05
著者
白井 晴男
出版者
上武大学
雑誌
上武大学経営情報学部紀要 (ISSN:09155929)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.63-80, 2009-03

現在、欧米や日本の企業は労働集約的な業務や高度な技術を要する業務を、賃金の低い海外に移管しつつある。いわゆるオフショア・ビジネスである。オフショア・ビジネスはコストを抑えること目的としている。多くの企業がオフショア開発やコールセンターを中国、インド、ベトナムに移管している。これらの国のオフショアリングを専門とする企業は技術的に優れた人材や適正な要因を雇用して成長している。同時に各種の施設やICTなどの情報基盤が整ったソフトウェアパークを設置して、海外企業の誘致を進めている。しかしオフショア開発は技術や固有の業務機能の伝達において、文化的な違いやコミュニケーションの不具合によって問題が発生している。またセキュリティや知的財産権の侵害も発生している。ベトナムはオフショア・ビジネスの新しい基盤としてソフトウェアパークなどの施設を拡充・発展させている。ベトナムは現在人口が約8400万人であり、10年後には日本の人口を追い越すだろうと予想される。ベトナムでは企業、大学、行政が一体となって高度情報技術者の育成を行っている。当論文でベトナムの若い人材を活用するオフショア開発の現状と今後の成長性について考察する。
著者
鵜木 秀明
出版者
産業医科大学学会
雑誌
産業医科大学雑誌 (ISSN:0387821X)
巻号頁・発行日
vol.10, no.3, pp.305-316, 1988-09-01

種々の肝疾患を有するヒト生検肝組織74例に対し, モノクローナル抗休48-1を用いた光顕レベルでの酵素抗体間接法を施行し, その非A非B型肝炎特異性を臨床病理学的に検討した. ベルオキシダーゼ陽性反応は74例中13例に認められ, その内訳は, 非A非B型急性肝炎10例中8例(80%)・慢性肝炎15例中2例(13.3%), B型急性肝炎6例中2例(33.3%)・慢性肝炎18例中1例(5.6%)であった. また陽性細胞の小葉内分布パターンについては明らかな特徴像は認められなかった. さらに非A非B型急性肝炎における組織学的特徴像について検討した結果, Acidophilic condensation像の目立つ症例と比較的よく相関してベルオキシダーゼ陽性反応がみられた. また, 各種臨床免疫血清反応についての検討では, 特異的関連性は認められなかった. 今回の検討により, 本酵素抗体法は非A非B型急性肝炎の診断において特異性はないが, その有用性が認められた.(1988年5月14日 受付)
著者
林 成起 佐藤 嘉伸 田村 進一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション
巻号頁・発行日
vol.95, no.320, pp.1-6, 1995-10-19

聾唖者達が会話で使う手話を計算機の上で処理し,認識しようとする研究には指文字,顔の表情,簡単な手の動き,または手話単語などの認識に関する研究が主で,文全体を対象とする研究はない.これは手話の文法構造や統語構造が一般言語とは違って,その文解析が困難であるからである.手話の構成素は手の形,手の位置,手の動き,掌の方向などがあるが,広い意味での手話には非手指信号,すなわち,目,眉毛,口などの顔の部位の変化や,頭部や身体の動きと傾きなどがある.この非手指信号は手話文の中で形態論的,統語論的な機能を持つ.従って,手話文の認識の際にもこの非手指信号を取り入れなければその文の正確な意味解析が困難となる.そこで,本研究では非手指信号の内イントネーションブレークを形態素として取り入れ,ASLを対象として手話文を11パターンに分類しその文解析を行った.