著者
水野 博介
出版者
埼玉大学教養学部
雑誌
埼玉大学紀要. 教養学部 = Saitama University Review. Faculty of Liberal Arts (ISSN:1349824X)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.167-174, 2014

1 問題意識2 『ガールズ&パンツァー(略称:ガルパン)』聖地巡礼①「聖地」をめぐる概要②まち歩き③「大洗町商工会」へのインタビュー3 『耳をすませば(略称:耳すま)』①「聖地」をめぐる概要②まち歩き③「せいせき観光まちづくり協議会」へのインタビュー4 結語:
著者
瀧川 裕貴 Hiroki TAKIKAWA
出版者
総合研究大学院大学 学融合推進センター
雑誌
科学と社会2010
巻号頁・発行日
pp.131-158, 2011-03-31

第Ⅱ部 科学における社会リテラシー2009 第2章 科学社会学(2)
著者
本間 篤史
出版者
東京海洋大学
巻号頁・発行日
2010

東京海洋大学博士学位論文 平成22年度(2010) 応用生命科学 課程博士 甲第177号
著者
伊藤 明生
出版者
東京基督教大学
雑誌
キリストと世界:東京基督教大学紀要 = Christ and the World (ISSN:09169881)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.158-183, 2015-03

パピルス46番は、最古のパウロ書簡集の写本で、チェスタービーティー図書館とミシガン大学図書館に所蔵されている。業者が販売したものなので、出処の詳細は不明であるが、紀元200年が作成年代と想定される。初期キリスト教会作成の写本として一般的であった、パピルス紙製のコデックス形態の写本で、ノミナ・サクラも見出される。最古の写本であるが、最も良い読みが保存されている訳ではない。様々な角度から、当時の書写の過程を窺い知ることができる貴重な写本である。写字生が書写する際に、どのような間違いをし、その間違いがどのように訂正されるか、など当時の写本作成の過程が垣間見ることができる。
著者
谷口 幸代
雑誌
人間文化研究 (ISSN:13480308)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.354-340, 2008-12-23

大正七年自費出版の『愛の詩集』、『抒情小曲集』が認められ、室生犀星は詩壇に登場した。そして長い放浪生活から抜け出て、東京に居を構える。新進詩人はその翌年に「中央公論」に投稿した『幼年時代』など三作が認められ、一躍、文壇に登場した。以後、詩、俳句、短歌、小説、随筆、童話と、多岐にわたる足跡を残すことになる。その犀星の十五冊の日記は現在、新潮社版の全集別巻一、二に収められている。日記には原稿料や印税がそのつど丹念に書き込まれており、昭和時代の一部には原稿料を受取るまでの経過や交渉の事情まで書き留めているものもある。この原稿料授受の記録を注解しながら、筆一本の売文生活の実態と文士気質を明らかにすることが、小稿の目的である。犀星が文壇に登場した大正時代は、新聞の発行部数が飛躍的に増え、雑誌界では各種の女性誌が次々に創刊され、原稿料が飛躍的に上がった時である。総合雑誌の「中央公論」と「改造」というライバル雑誌での犀星の評価は原稿料ではかることができるほどである。昭和時代は円本ブームで始まり、戦時中に戦費調達のため源泉徴収制度が施行され、昭和二十年代は、敗戦直後の物資不足と激しいインフレによる原稿料の急騰、新円発行の金融緊急措置令による不況のため、支払の遅延や未払いの様が書き込まれている。昭和三十年代の週刊誌ブームの頃、創刊間もない「週刊新潮」の目玉だった谷崎潤一郎『鴨東綺譚』がモデル問題で中絶したとき、ピンチヒッターとして立ったのが犀星だった。円地文子は「原稿を書くことは文学者の生命なのだから、それによつて得る報酬もなおざりに考えてはいけないというお考えだつた」と回想する。
著者
上谷 香陽
出版者
文教大学
雑誌
文教大学国際学部紀要 = Journal of the Faculty of International Studies Bunkyo University (ISSN:09173072)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.1-16, 2017-01-31

The purpose of this paper is to examine some key concepts of Dorothy Smith’s feminist sociologythrough reading her early study, “Institutional Ethnography: A Feminist Research Strategy” (Smith1987:151-179). In this article she re-raised the classical sociological issue about the relationshipbetween people’s local and particular experience and extra-local and general social relations, andsuggested an alternative sociology that explores how the everyday world of people’s experience isput together by social relations that extend beyond the everyday world. She argued that traditionalsociological method of inquiry translates people’s own knowledge of the world of their everydaypractices into the objectified knowledge to make everyday world accountable within sociologicaldiscourse. On the other hand, her sociology locates the starting point of inquiry within people’s actualexperience and their own knowledge. The key concepts of her sociology, such as ‘the everyday worldas problematic’ ‘standpoint of women’ ‘institutional ethnography’ ‘work knowledge’, make visible howpeople are connected into the extended social relations of ruling from people’s standpoints. Throughexamining these concepts, this paper develops the method of sociological inquiry into knowing thesocial from people’s actual everyday world.
著者
浜元 信州 三河 賢治 青山 茂義
雑誌
インターネットと運用技術シンポジウム2012論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.55-62, 2012-12-06

新潟大学では,平成 24 年 3 月に新しい教育用コンピュータシステムの運用を開始した.本システムは,授業等で利用する教育用パソコン,電子メールやウェブ等のネットワークサービス,認証システム等で構成され,大学の運営に欠かせないコンピュータシステムである.東日本大震災以後,コンピュータシステムに対して節電対策を強く求められるようになり,本システムも例外なく省エネルギー運用を強く意識したシステム構成となっている.本システムは,仮想化技術の導入によって,旧システムと比較して多数の物理サーバを削減し,仮想化技術を活用した省エネルギー運用により,単位時間あたり平均 1.6 kWhの電力消費量の削減を実現した.本報告は,新潟大学で成功したコンピュータシステムの省エネルギー運用について述べる.
著者
和田 裕貴 長尾 智晴
雑誌
第79回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.1, pp.345-346, 2017-03-16

近年,深層学習は画像認識や音声認識の分野で目覚ましい成果を上げている.また,深層学習を強化学習に応用するという深層強化学習の研究もなされており,適用先であるアーケードゲームにおいては人間より高得点を示したという報告もされている.そこで,本稿では深層強化学習を株式売買に応用した手法を提案する.本手法では,株価やテクニカル指標の時系列データ,投資家の状態から,将来の報酬の和を最大化するような方策を学習する.さらに本手法では,従来手法のように全所持金で株を購入し,売却時は全ての株を売るといったような単純な売買戦略ではなく,売買株数の最適化も含めて売買戦略の構築を行う.
著者
王 秀文
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要 (ISSN:09150900)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.125-171, 2000-02-29

旺盛な繁殖力・生命力をもつものは、同時に不思議な呪力をも持っているが、桃も例外ではない。桃の呪力に関する伝承は、中国の諸史書にみられる。たとえば、古代の帝王や諸侯のあいだで行われた喪式・盟会・進食などの時や貯蔵した氷を取り出す時などに、桃の枝などで不祥を防ぎ凶悪を追い払った。『山海経』にみえる有名な度朔山伝説においては、巨大な桃の木の東北の枝間に鬼門があり、万鬼が出入りする。見張りの神荼・鬱塁の二神はその悪鬼を捕らえて虎に食わすと述べられている。この伝説を受け継いで、桃の呪力が古くから行われてきた追儺式にも用いられているし、中国の門神信仰や日本の鬼門信仰の起源ともなっている。そして、桃は黄泉国の神話において鬼を退散させたことから、桃太郎が鬼が島へ鬼征伐に出かける時にも、その呪力を発揮している。概して、桃は陰に対しての陽であり、死に対しての生であるので、時間的・空間的な境目において、生を扶助する呪力が認められる。