著者
森 泰博 Yasuhiro Mori
雑誌
商学論究 (ISSN:02872552)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.135-146, 1999-03-10
著者
杉山 慎
出版者
低温科学第76巻編集委員会
雑誌
低温科学 (ISSN:18807593)
巻号頁・発行日
vol.76, pp.169-177, 2018-03-31

南極氷床は地球に存在する淡水の60%以上を蓄積し,巨大な淡水リザーバとしての役割を担っている.その変動は海水準,海洋循環,アルベド,地殻隆起など,地球の気候システムに大きな影響を与える.近年の観測技術の向上によって,この氷床が氷を失いつつあることが明らかになってきた.南極沿岸部において顕著な質量損失が報告されており,海洋の変化に影響を受けた棚氷と溢流氷河の縮退がその原因と考えられている.本稿では,南極氷床の特徴と地球環境に果たす役割,氷床変動のメカニズムについて概説した後,近年の氷床変動とそれを駆動する氷床・海洋相互作用について最近の知見を紹介する.
著者
Iida Maki
出版者
北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院
雑誌
メディア・コミュニケーション研究 (ISSN:18825303)
巻号頁・発行日
vol.71, pp.65-93, 2018-03-26

近年、ヨーロッパ言語も含む様々な言語の話し言葉において発話末に現れ談話・語用論的な機能を果たす形式群を、「終助詞」(final particles)という新たな言語カテゴリーとして言語横断的視点から統一的に考察する研究が現れてきている。そこでは広東語や日本語における文末助詞(sentence-final particles)のような各言語において明確な語類ないし品詞を構成する形式群も同様に位置づけられている。 本稿は、広東語や日本語のほか、東アジア・東南アジア言語にしばしば見られる文末助詞という語類は、第一義的に文末に出現し、文との統合度の高い拘束的ないくつかの形式群からなる閉じたクラスを構成することから、少なくとも共時的レベルでは、上記のような広義の終助詞とは明確に区別して扱うのが妥当との見方をとる。 そこで本稿ではそうしたアジア言語の文末助詞についての理解を深めるべく、系統や類型を異にする広東語と日本語の文末助詞を比較対照し、その結果、両者の間の言語の別を越えたいくつかの類似点を指摘した。すなわち、統語的特徴としては、文末以外にも一定の伝達内容を持つ文中の句や語の後に生起すること、音韻的特徴としては、母音はいずれも開口度が大きく開音節であること、音調の類型や音調と意味の相関に共通の傾向が観察されることなど、いずれも伝達態度を文法化した語類であるがゆえの偶然とは見なしがたい共通点が挙げられた。 また、両言語では、対話場面における文末助詞ないし準文末助詞の使用頻度や義務性が高いことから、文ごとに伝達態度を標示することが半ば義務的になっており、すなわち文法化されており、文末助詞はその文法的手段として存在していることを主張した。
著者
井谷 泰彦
出版者
早稲田大学
巻号頁・発行日
pp.1-287, 2018

早大学位記番号:新7911
著者
梶原 正昭
出版者
早稲田大学国文学会
雑誌
国文学研究 (ISSN:03898636)
巻号頁・発行日
vol.76, pp.24-38, 1982-03-05
著者
池野 絢子
出版者
京都大学大学院人間・環境学研究科
雑誌
人間・環境学 = Human and Environmental Studies (ISSN:09182829)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.47-58, 2010-12-20

本論は, 戦後イタリアの芸術家ジュリオ・パオリーニ(1940生)の初期作品の考察を通じて, 芸 術作品における「作者」のありょうを一考するものである. パオリーニは, 1960年代のはじめに, イメージを排除する反イリュージョニズムの作風で出発するのだが, 67年以降, 彼の作品には写 真複製された過去の巨匠たちの絵画が登場し始める. このような写真複製の利用は, とはいえ, 単純に過去の作品の「引用」として片付けることはできない. というのも, その制作において問題化されているのは, 既存のイメージを新たなイメージの一部として制作に応用することではなく, むしろあるイメージを複数の作者たちに結び、つけることだと考えられるからだ. ロラン・バルトの名高い「作者の死」(1968) と相前後して発表されたパオリーニの作品にあって, しかしながら「作者」は, 完全に葬り去られたとも, 単純に回帰したとも言いがたいように思われる. 本論では, パオリーニの制作の展開を追いながら, 芸術作品における「作者」の所在を再考する端緒を探りたい.

2 0 0 0 OA 顔之推伝研究

著者
佐藤 一郎 佐藤 一郎
出版者
北海道大學文學部
雑誌
北海道大學文學部紀要 (ISSN:04376668)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.1-23, 1970-03-30