著者
岡野 隆宏 笹渕 紘平
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
日本生態学会誌 (ISSN:00215007)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.205-215, 2017 (Released:2017-08-03)
参考文献数
29

2014 年に公表された内閣府世論調査の結果では、「生物多様性」の言葉の認知度が低下していることが明らかになった。生物多様性条約COP10 以降、生物多様性の主流化に向けてさまざまな施策が進められてきたにも関わらずである。一方で、国連生物多様性の10 年日本委員会や事業者を始めとする、各主体の具体的な取組には着実な進展がみられる。また、経済価値評価などのツールも活用が進んでいる。生物多様性の主流化は進んでいるのか、いないのか。COP10 以降の具体的な取組を概観し、それぞれが抱える課題を整理しつつ、今後の方向性について議論する。また、新 たな仕組みづくり等の最新の政策動向を追う。

3 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1930年03月12日, 1930-03-12
著者
本名 靖
出版者
東海大学
雑誌
東海大学健康科学部紀要 (ISSN:13474162)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.107-115, 1995

介護福祉学は学会ができたばかりの非常に新しい学問である。それ故、その概念規定がまだ充分ではなく、独自性と専門性についても多くの論議がなされている。介護福祉の概念規定に関する論文も少なく、実践のなかから述べられたものはごくわずかで、その多くは、研究者が現状を整理したにすぎない。そこで、本論は一番ケ瀬が日本介護福祉学会設立準備会の基調講演で取り上げている介護福祉の専門性と独自性をまず吟味し、筆者の実践のなかで整理してきた介護福祉の概念を規定している。介護福祉の概念規定に際し、川廷等が用いた、「障害の構造」との関連で問題を整理し、上田の提唱する「生の構造」を基礎に、介護福祉の概念を規定している。その際、介護福祉と看護、社会福祉援助技術との関係も明らかにしている。さらに、自立生活運動の捉える「主体」との関連で介護福祉の本質にも言及しようとするものである。
著者
市原 香織 宮下 光令 福田 かおり 茅根 義和 清原 恵美 森田 達也 田村 恵子 葉山 有香 大石 ふみ子
出版者
Japanese Society for Palliative Medicine
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.149-162, 2012
被引用文献数
1

【目的】Liverpool Care Pathway (LCP)は, 看取りのクリニカルパスである. LCP日本語版のパイロットスタディを実施し, LCPを看取りのケアに用いる意義と導入可能性を検討する. 【方法】緩和ケア病棟入院患者を対象にLCPを使用し, ケアの目標達成状況を評価した. 対象施設の看護師に, LCPの有用性に関する質問紙調査を行った. 【結果】LCPに示されたケアの目標は, 80%以上の患者・家族において達成されていた. 対象看護師の65%以上が, 看取りの時期の確認, ケアの見直し, 継続的で一貫したケアの促進, 看護師の教育においてLCPを有用だと評価した. 【結論】LCPは緩和ケア病棟での看取りのケアと合致し, 看取りのケアの指標を示したクリニカルパスとして導入可能であることが示された. 看護師の評価では, LCPが看取りのケアの充実や教育における意義をもつことが示唆された.
著者
田中 安平 タナカ ヤスヒラ Tanaka Yasuhira
出版者
鹿児島国際大学大学院
雑誌
鹿児島国際大学大学院学術論集 (ISSN:18838987)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.13-24, 2011-12

Care work is a very busy field and it offers several ways for livelihood support. According to the manifold, even a care worker who has an appropriate care counseling mind will bring up the service theory when he or she provides care service. The reason for this is because, in the care work field, there are many support services that are appropriate in the morning, but become unsuitable in the afternoon. A care worker needs to have a counseling mind to live up to the expectations of pro-consumer services in this busy field. It is likely to be misunderstood that arranging in practice needs no philosophy and ethics for care work; however, in reality, this is not the case. This is care counseling, and it should be learned in the realm of ″care" according to the circumstances of the care work field. It is appropriate for the counseling mind to learn genuinely in the areas of "human and society", but it is difficult in today's education system to realize both of them.
著者
Goizueta Roberto C.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.850, pp.24-27, 1996-07-22

誕生から110年を経て,なお最強ブランドの座に君臨する。「過去にとらわれた経営者が寿命を縮める」と言い切る。2億5000万ドルの五輪投資は無形の財産。「ニューコーク」失敗で消費者との「感情の絆」を知る。「飲料の可能性は無限」と,本業にすべての経営資源を投入する。(聞き手は本誌編集長,永野健二)問コカ・コーラは世界最強のブランドといっても過言ではありません。
著者
大下 和茂 山口 恭平 大山 泰史 萩原 悟一 船津 京太郎
出版者
Japan Society of Sports Industry
雑誌
スポーツ産業学研究 (ISSN:13430688)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.1_39-1_48, 2015 (Released:2015-05-27)
参考文献数
22
被引用文献数
1

The purpose of the present study was to investigate the perception regarding TAIKAN (which means the trunk or torso, including the core) exercise training among young adults. A questionnaire-based survey was performed on university students (n = 236) to clarify the relationships between exercise habits, perception of TAIKAN training exercise, and frequency of implementation of the same. The participants, who exercised regularly (30 or more min per day, 2 or more days per week, and maintaining this for more than 1 year) , had a higher proportion of understanding of TAIKAN than the participants who did not exercise. However, even most of the participants who did not exercise were aware of the word TAIKAN. The participants who exercised regularly performed TAIKAN training at a high frequency, even if they did not understand the meaning of TAIKAN. Furthermore, among the participants who understood TAIKAN, 20-30% consciously train their upper arm or thigh muscles, and 10% train their forearm or lower thigh muscles. These results suggest that although awareness of the word TAIKAN was high, regardless of presence or absence of exercise habits, its meaning might not be properly understood. Therefore, to enhance the effect of training, it is important to instruct people in the correct way of performing TAIKAN training exercises.
著者
相原 一
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.135, no.4, pp.129-133, 2010 (Released:2010-04-13)
参考文献数
32

緑内障は特徴的な視神経乳頭障害とそれに伴う視野障害を有する慢性進行性視神経症であり,緑内障性視神経症と捉えられ,その原因は多因子性である.その中で眼圧が最大の危険因子であり,また唯一の治療方法が眼圧下降治療である.眼圧下降治療薬は大きく,房水産生抑制と房水流出促進をターゲットとする薬剤に分かれている.房水産生抑制薬は交感神経β遮断薬,α2刺激薬,および非選択性交感神経刺激薬,また,炭酸脱水酵素阻害薬が存在する.房水流出促進薬としては主としてプロスタグランジン(PG)関連薬があり,その他にはα1遮断薬,副交感神経刺激薬が存在する.PG関連薬は世界的に5種類存在するがそのうちプロスト系と呼ばれる4種類が強力な眼圧下降効果を持ち,1日1回点眼であること,副作用が局所であること,β遮断薬と異なり昼夜の日内変動に関係なく一定の眼圧下降効果を有すること,高いアドヒアランスが期待できることから,第一選択薬となっている.また,点眼薬という特殊な剤型と眼表面からの特殊な眼内薬物移行,ならびに特に緑内障に特徴的な長期にわたる点眼治療を必要とする点から,緑内障治療薬は主剤の特徴のみならず,製剤そのもの,また基剤の防腐剤などの添加剤の眼表面への影響に留意して開発,処方が行われている.また今後上市予定の合剤,将来的には眼圧下降以外の緑内障治療手段として注目されている神経保護薬の開発も待たれる.
著者
茨城県 編
出版者
茨城県
巻号頁・発行日
vol.昭和4年, 1931

3 0 0 0 OA 民俗芸術叢書

出版者
地平社書房
巻号頁・発行日
vol.第4巻, 1929
著者
"太湯 好子 小林 春男 永瀬 仁美 生長 豊健"
出版者
川崎医療福祉大学
雑誌
川崎医療福祉学会誌 (ISSN:09174605)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.353-361, 2008
被引用文献数
1

"本研究では認知症高齢者に対するイヌによる動物介在療法の効果を社会性,活動性,精神性の3側面から検討しコントロール群と比較した.動物介在療法の6ヶ月後までの評価は認知症日常生活自立度判定基準,認知症高齢者用QOL尺度,認知症高齢者用うつスケール短縮版を用いた.また,施行時の評価については前60分・中30分・後60分の行動観察と同時に,アクティグラフによる活動量の測定と唾液アミラーゼによる精神ストレスについて調査した.結果,日常生活自立度とQOL尺度得点は6ヶ月で大きな変動はなかったが,うつ状態は明らかに改善した.また,施行の前後では,唾液アミラーゼ活性値の下降群が,動物介在療法を施行した群に有意に多くみられ,一方,コントロール群では上昇群が多かった.そして,アクティグラフによる活動量は施行中に明らかに多くなった.加えて,行動観察でも活動量,笑顔,発言,周囲の人やイヌへの関心が増加した.このことから,認知症高齢者に動物介在療法を施行することは,社会性としての周囲の人やイヌへの関心を高め,生活への潤いを増加させる.また,活動性としてはイヌにつられて行動を起こすことにより,活動量が増し,日常生活の自立度やQOL改善につながる.精神性ではストレスの緩和やうつ状態の改善につながる."

3 0 0 0 OA 比翼紋小紫染

著者
景斎英寿 作
出版者
浜田屋徳兵衛
巻号頁・発行日
vol.3編1-4巻, 1854
著者
市原 豊子
出版者
日本幼稚園協会
雑誌
幼児の教育
巻号頁・発行日
vol.83, no.5, pp.23-25, 1984-05-01