著者
土井 文博
出版者
熊本学園大学
雑誌
熊本学園大学論集「総合科学」 (ISSN:13410210)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.23-47, 2003-10
著者
広田 純一 八巻 一成 藤さき 浩幸 土屋 俊幸
出版者
岩手大学
雑誌
萌芽的研究
巻号頁・発行日
1996

本研究の目的は、都市住民の中山間地域の農山村を舞台とした滞在型レクリエーション(=グリーンツーリズム)へのニーズに応えるとともに、中山間地域の活性化、およびそれを通じた農山村地域の環境保全を図るために、中山間地域の地域資源(自然、歴史文化、人材)をトータルに演出して観光資源として活用する方策を検討することである。最終年度である本年度は、中山間地域の滞在型レクリエーションの成功事例を比較検討し、その成功要因とともに、地域資源の観光資源としての生かし方のノウハウを探った。その結果、多くの事例は行政主導型であるが、その後の成功の如何は、主として地域住民の主体的参加および地域外の常連客(リピーター)づくりをいかに実現するかにかかっていること、その意味で、観光資源づくりの技術的なノウハウよりは、行政による住民のモチベーションの引き出し方、そして行政と住民の連携による受け入れ体制作りが重要であることが明らかになった。また、各種の施設づくり(宿泊施設、交流体験施設、直売所、農産物加工施設、飲食施設、地域の自然・歴史文化の展示施設等)やふるさと体験ツアーなどは、企画・計画策定段階から地域住民の参画を求めることによって、住民の参加意欲を引き出すことができるので、滞在型レクリエーションの受け入れ体制づくりの手段としても有効であることがわかった。さらに、持続的な滞在型レクリエーションを成立させるためには、宿泊、飲食、体験インストラクションなどについて、地域内の有機的な分業体制を敷くことが重要であることもわかり、成功事例の地域も含めて、今後の課題と言える。
著者
IWASAKI TAKAYA TONO AKITAKA AOKI KYOKO SEO AKIHIRO MURAKAMI NORIAKI
出版者
日本植物分類学会
雑誌
Acta phytotaxonomica et geobotanica : APG (ISSN:13467565)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.1-20, 2010-06-30
被引用文献数
1

A phylogeographic study of two species of Carpinus, C. japonica Blume and C. tschonoskii Maxim. (Betulaceae), based on the distribution patterns of their chloroplast DNA haplotypes, is reported. In Japan, these species are mainly distributed in Pacific-type deciduous broad-leaved forests. Using 439-440 and 627-629bp nucleotide sequences of noncoding regions of chloroplast DNA, we detected 5 and 6 haplotypes among 217 and 181 individuals sampled from 52 and 49 populations of C. japonica and C. tschonoskii, respectively. The geographic distribution patterns of the haplotypes were highly structured. We investigated the common phylogeographic patterns between the two species that would indicate the influence of common historical factors such as climate change since the last glacial maximum (LGM). Based on our results, we concluded that the Pacific-type Japanese deciduous broad-leaved forests were split into at least three refugia during the LGM. After the LGM, the species expanded to northern areas or moved to higher altitudes from each refugium, thus now occupying northeastern, central, and southwestern Japan.
著者
Kei INAGAKI Kengo ISHIHARA Mariko ISHIDA Ai WATANABE Mika FUJIWARA Yuko KOMATSU Mika SHIRAI Yoshiho KATO Ami TAKANEZAWA Takashi FURUYASHIKI Hiroki TAKATA Yousuke SEYAMA
出版者
Center for Academic Publications Japan
雑誌
Journal of Nutritional Science and Vitaminology (ISSN:03014800)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.170-176, 2011 (Released:2011-06-21)
参考文献数
23
被引用文献数
6 8

Enzymatically synthesized glycogen (ESG) has high solubility and its solution has low osmotic pressure. Therefore ESG solution could be rapidly absorbed and could be adequate for water rehydration and carbohydrate supplementation during exercise. The object of this study was to evaluate the gastric emptying time and plasma glucose elevation after an administration of ESG solution in comparison with another carbohydrate solution by using a laboratory animal. Male BALB/c mice were administered 10% w/v solution of glucose, maltodextrin, starch, naturally synthesized glycogen (NSG) and ESG at a dose of 20 μL/g body weight for the measurement of gastric emptying rate (Experiment 1) and 10 μL/g body weight for the measurement of plasma glucose elevation (Experiment 2). The osmolarity of gastric content was lower in the ESG and maltodextrin group than the other carbohydrate group. Weight of gastric fluid was significantly lower in the ESG and water group than the glucose group (p<0.01). Plasma glucose level was significantly lower in the ESG group than the glucose group from 0 to 60 min after administration (p<0.01), whereas plasma glucose level was same from 60 to 120 min for the ESG and glucose group (p=0.948). In Experiment 3, BALB/c mice ran on a treadmill for 2 h and were administered 8% of ESG or glucose solution (1.75, 3.5 or 7.0 μL/g body weight) every 20 min during running. There was no difference in post-exercise muscle glycogen level. These data suggest that 1) ESG beverage does not disturb water absorption because of its short gastric emptying time and 2) ESG slowly elevates plasma glucose level and maintains it for a prolonged time compared to the glucose solution.
著者
江原 絢子
出版者
東京家政学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2001

<目的・方法>日本の近世・近代における日常食と饗応食の構造的特徴を明らかにするため、各地域、各家において実施された具体的な家文書を収集し、これらを調査・分析することとした。各家に残されることの多い記録は、婚礼や仏事など儀礼食の記録である。それらを調査するとともに、日常の食の記録のある日記等にも目配りしつつそれらの献立を調査し、地域間の異質性共通性を明らかにすることを目的とした。各図書館・文書館の家文書の調査および未公開の家文書を調査し、その食事記録を収集して目録を作成し、具体的な献立のある史料については写真、複写をおこないその分析をおこなった。<結果・考察>古橋家文書(三河)、千秋家文書(美濃)、大前家文書(飛騨)には婚礼献立が多く残されておりこれら史料を中心としてその婚礼献立を調査し、その特徴の概要を明らかにした。これらの文書は、いずれも庄屋クラスの家であり、地域も隣接している。いずれの史料も婚礼の献立の流れは、酒の儀礼、膳部、酒宴に分けられ、特に江戸時代にはこれら三家とも同じ流れを示したが、膳部は本膳のみがほとんどでわずかに、二の膳付き献立もみられた。しかし、明治後期から大正期の史料には、酒の儀礼に続いて酒宴の酒肴が先に供された後、本膳のみの食事が出されるようになる様式の変化があり、この傾向は他の史料についても同様の傾向を示した。婚礼に料理屋が関わることにより、会席料理の形式が婚礼にも用いられるようになっていく様子がうかがえた。
著者
桜井 淳
出版者
日経BP社
雑誌
D&M日経メカニカル
巻号頁・発行日
no.569, pp.105-108, 2002-02

事故が起きたのは,中部電力浜岡原子力発電所1号機(沸騰水型,出力54万kW)の非常用炉心冷却系の高圧注入系(HPCI)と呼ぶところ。詳しくは後述するが,非常時に炉心を冷やす安全システムの一部である。これがきちんと作動するかどうかを見極める「作動確認試験」の真っ最中に,蒸気が通る配管の一部が破断した。
著者
秋永 優子 金子 小千枝
出版者
福岡教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1999

日常の食生活を,子どもたちが毎日食べることによって大きな影響を受けている学校給食での手法を踏まえ,家庭における実態について,「食の質」と「食文化の回復」および「グリーン購入」との関連性の観点から捉えることを目的とした。まず,6つの小学校の学校給食の質を,児童と教師による教室サイドの認識と,栄養士と調理員による調理場サイドの現状という2つの角度から,点数化して評価したところ,それらの結果は相関性が高く,かなりよく一致し,点数化の方法が有効であることを認めた。次に,家庭で主に家事を担当している人の食生活に関してアンケート調査し,527名から回答を得て,「食の質」,「食文化の回復」,「グリーン購入」の3つの観点から点数化して評価することを試みた。「食の質」として,食事が六つの基礎食品群を満たしているか,ご飯主食回数,料理の品数,しょうゆの原材料について,「食文化の回復」として日常食が和食であるか,みその使用頻度,保存食品および正月料理,郷土料理の家庭での手作りについて,「グリーン購入」として食品の購入先,購入時の優先事項,台所用洗浄剤の種類,トレーの処理,レジ袋持参などの項目別に点数化した。「食の質」,「食文化の回復」および「グリーン購入」のそれぞれについて回答者ごとに得点化したことろ,どの項目においても,人によって点数の差が大きかった。食生活の質とグリーン購入に関して項目の一部を用いて調べた結果,強い相関は見られなかったものの,関連性が認められた。
著者
吉森 明 石崎 龍二
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:08272997)
巻号頁・発行日
vol.80, no.5, pp.631-661, 2003-08-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
曽根 広哲 吉田 泰明 平手 勇宇 山名 早人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.94, pp.89-94, 2008-06-12
被引用文献数
1

検索エンジンはインターネットで情報を探す手段として欠くことができない.また,ユーザは検索エンジンの検索結果から得られる情報はテレビからの情報とほぼ同等の信頼性があると認知しているという調査報告がある.すなわち,検索エンジンのランキングを調べることによって,あるサイトが社会に与える影響力の一端を把握できると考えられる.本稿では,今やインターネット上の百科事典の代名詞ともなったウィキペディアが社会に与える影響力を調べることを目的として,日本語版ウィキペディアの検索エンジンにおけるランキング解析を行った.実験の結果,全記事のうち,上位10位以内にランキングされた記事はYahoo! JAPANとGoogleでは約9割,MSNでは約7割となった.また,Yahoo! JAPAN,MSNともに,ウィキペディアの新規記事は「はてなダイアリーキーワード」と比べ,最初から上位10位以内に現れる傾向が強く,上位のランキングを維持する傾向があることが分かった.以上のようにウィキペディアの影響力は大きいものであるということが実験結果から確認できた.
著者
松邑 勝治 植松 利晃 國岡 崇生 治部 眞里 堀内 美穂 山田 直史 坂内 悟 齋藤 隆行
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.61, no.9, pp.336-342, 2011-09-01

独立行政法人科学技術振興機構(JST)が提供するJ-GLOBALは,産学連携や研究課題立案における課題探索(抽出)において業種を超えた情報収集や,新たな発想を支援するサービスである。JSTは,J-GLOBALを介してJST内外のさまざまな専門的なサービス等と連携し,質の高い科学技術情報をより効果的に流通させることで,わが国のイノベーション創出に貢献することを目指している。本稿ではJ-GLOBALが実現している"統合検索"機能を中心に,サービスの現状,今後の展望について紹介する。
著者
松野 浩嗣 乾 秀行 呉 靱
出版者
山口大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011-04-28

2つの異なる言語の同一性判定問題は、世界言語照合の研究の主な問題に一つである。本研究では、言語名類似性と言語分類類似性の2つの尺度を用いてこの判定を行う行うアルゴリズムを提案し、実験により88%の正解率の照合結果を得ることができた。さらに、兄弟情報を考慮することで、この正解率を向上させることができた。この手法のさらなる改良、すなわち、これら2つの尺度のうち、どちらか一方が完全な照合であるときにでも不一致とする問題点を解決するため、さらに2つの基準である、言語情報と兄弟情報による類似性と言語名と分類情報による基準を定め、その効果を実験的に確認した。
著者
岡本 健
巻号頁・発行日
2011-12-21

「コミュニケーション概論(講義担当教員:玉川惠子)」. 2011年12月21日講義資料. 東京成徳大学八千代キャンパス.