著者
山内 俊幸 前川 哲也 瀬戸 章文 權 純博 奥山 喜久夫
出版者
日本エアロゾル学会
雑誌
エアロゾル研究 (ISSN:09122834)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.108-113, 2008-06-20 (Released:2008-06-25)
参考文献数
4

We evaluate the size distribution of fine water droplets produced by electrostatic atomization using a differential mobility analyzer (DMA) and a condensation nucleus counter (CNC) . Broad size distribution with the peak of mobility diameter of around 15-20 nm is observed for the neutralized polydisperse water droplets. The number of charge is analyzed using a tandem DMA system. The water droplets are highly charged depending on the particle size. The number of maximum electric charges is 14, which is well below the Rayleigh limit.
著者
鬼塚 史朗
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.385-388, 1988
被引用文献数
2

昨今,物理教育の危機をうったえる声は多い.昭和57年の学習指導要領改訂が高校物理を従来の必修教科目から選択科目へ移行させると,その履習者は激減した.物理教育は,将来不要のものになるのであろうか.このような状況は,アメリカにおいてはより深刻である.本稿では日本の物理教育の現状をアメリカの状況と対比させながら,その意義を(i)技術をささえる物理教育,(ii)科学の基礎としての物理教育,(iii)物理学をささえる物理教育,の3点から考察して,高等学校学習指導要領のなかでの物理の位置づけを検討する.
著者
室谷 心 水谷 雅志
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育学会年会物理教育研究大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.25, pp.19-20, 2008

学生に物理が実生活に"使える"道具であり、人間の体も当然物理法則に従うものであるということを理解させるための教材として、食事、代謝、体脂肪燃焼といった事柄をエネルギーの視点から整理する。
著者
本田 裕志
出版者
京都大学
巻号頁・発行日
2010-07-23

新制・論文博士
著者
立川 貴重 目黒 公郎 永田 茂 片山 恒雄
出版者
地域安全学会
雑誌
地域安全学会論文報告集
巻号頁・発行日
no.2, pp.21-30, 1992-05

近年、都市機能や日常生活は「電力」に大きく依存しているため,電力供給機能が失われた場合には、各方面で大きな影響を受ける.特に地震をはじめとする自然災害が都市を襲った場合,程度の差こそあれ,高い確率で停電が起こることが予想され,電力の途絶が都市生活へ及ぼす影響を検討しておくことが急務となっている.ところで,1991年9月27日から28日にかけて,日本を縦断した台風19号は,広い暴風圏を持った典型的な「風台風」として,日本列島の西南部と北東部を中心に大きな被害を及ぼした.青森県のりんご被害,九州の森林被害などが台風通過後に大きな問題となったが,特に西南日本では,過去の災害でも例を見ない大規模な停電が発生した.停電の影響は710万戸に及び,これは全国の需要家の13%に当たる.一部の地域ではライフライン施設そのものにも被害が発生したが,都市機能に大きな影響を与える主因は,電力供給の停止から波及したライフラインの機能的被害である.一般に自然災害に伴うライフラインの被害は,物的被害と機能的被害のカップリングの形で発生するが,台風19号の場合は,停電が他のライフラインに与える機能的被害波及を明確に示すものである.このような事例は非常に希であり,この機に被害の状況と関係機関の対応を調査しておくことは,今後の都市防災に多くの知見を与えるものと思われる.そこで我々は,広範囲かつ長時間の停電が発生し,他のライフラインへの被害波及が顕著であった広島市周辺を対象として,現地調査を行った.調査対象は,主として電力,上水道,下水道,電気通信,都市ガス,交通,マスメディアなど,いわゆる都市のライフラインとした.広い意味での都市機能の被害に関する情報収集に努め,台風による強風,高潮,飛来物などによる施設の直接被害よりも,電気の供給がストップしたことによる影響に重点を置いて調査を実施し,関連資料を集めた.本論分は,調査結果をなるべく網羅的にまとめたものであり,広域かつ長期の停電が都市施設に与えた影響の「全体像」を示すことを目的としたものである.
著者
Fumio Terasaki Hiroshi Okamoto Katsuya Onishi Akira Sato Hiroaki Shimomura Bin Tsukada Kyoko Imanaka-Yoshida Michiaki Hiroe Toshimichi Yoshida Yasushi Kitaura Akira Kitabatake Study Group for Intractable Diseases by a Grant from the Ministry of Health Labor and Welfare of Japan
出版者
The Japanese Circulation Society
雑誌
Circulation Journal (ISSN:13469843)
巻号頁・発行日
vol.71, no.3, pp.327-330, 2007 (Released:2007-02-25)
参考文献数
29
被引用文献数
60 72

Background Tenascin-C (TN-C), an extracellular matrix glycoprotein, is specifically expressed at high levels during embryonic development, but not in the adult heart. TN-C reappears at sites of inflammatory tissue remodeling or wound healing under various pathologic conditions, such as acute myocardial infarction, acute myocarditis, and some cases of cardiomyopathy. Therefore, the expression of TN-C might be useful for detecting the clinical characteristics of, and ventricular remodeling in, dilated cardiomyopathy (DCM). Methods and Results Circulating serum TN-C levels in 107 patients with DCM were measured using an ELISA kit. Clinical data were also assessed by Pearson's or Spearman's correlation analysis to estimate correlations between variables. Serum TN-C levels in DCM patients were higher than those in normal controls (p<0.001). TNC levels showed a significantly positive correlation with New York Heart Association functional class (p<0.001), B-type natriuretic peptide level (p<0.001), cardiothoracic ratio on chest X-ray (p<0.01), left ventricular end-diastolic diameter (p<0.05) and left ventricular end-systolic diameter (p<0.01), and a significantly negative correlation with left ventricular ejection fraction (p<0.01). Conclusions The findings suggest that increased serum TN-C levels indicate the severity of heart failure, left ventricular dysfunction and remodeling in patients with DCM. (Circ J 2007; 71: 327 - 330)
著者
豊田 英司
出版者
日本流体力学会
雑誌
ながれ : 日本流体力学会誌 (ISSN:02863154)
巻号頁・発行日
vol.15, no.4, pp.329-334, 1996-08-31
著者
板橋 義三
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

東北地方、特に秋田(阿仁地域)、青森(西目屋地域)のマタギ語の語彙を詳細にフィールド調査した。調査した言語学的レベルは語彙・意味だけでなく句や節、アクセント、イントネーションも含み文レベルである。また調査した語彙領域は日常生活マタギ語彙と談話、狩猟関連語彙、食文化語彙、儀礼・儀式関連語彙、その他必要と思われる語彙(インタビューと語彙調査)である。アイヌ語との関連も念頭において、これらの語彙をビデオとICレコーダーに収録したが、山での談話に関しては収録ができなかった。調査して収録できた語彙はすべて文字化し、それをデータベース化し、アルファベット順にまとめた。その語彙データベースを用いその分析を行い、その特徴などをまとめて考察し、それを口頭発表すると共に投稿論文として著した。できる限り山でのマタギの生活で使用する衣服や道具は実際に身に付けてもらい、マタギに関連する文化財はすべてカメラに収めた。それらの品とその解説記述を最終的にはマタギ語辞典に掲載した。既存のマタギ語の語彙文献も縦横に駆使し、現存するフィールド調査で得られた語彙は、様々な視点から分類し、それぞれの視点において詳細に分析し、アイヌ語との関連語彙は語源もできる限り明らかにし、マタギ語内のアイヌ語の語彙体系も詳しく分析した。アイヌ語と意味と形態素が近似する場合には、アクセントとイントネーションにも充分に気をつけ、その対応関係の有無も分析した。最終的にマタギ語の語彙をまとめ上げ、データベース化し、主に語レベルを中心に文レベルまで含め、包括的なマタギ語辞典を編纂した。
著者
関本 寛仙 根本 啓一 井上 智雄 重野 寛 松下 温
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.31, pp.43-48, 2002-03-22
被引用文献数
1

近年、日本は高齢化の一途をたどっており、高齢者のコンピュータ利用の増大が予想される。一方情報技術の発展により、インターネットを用いて地理的な制約から解放されたさまざまな活動を行うことが可能となってきた。高齢者の特徴としては、身体活動は衰えているがその知的、心的活動は衰えておらず、強い知的欲求を持っていることが挙げられる。よって地理的な制約のないインターネット上での活動は、高齢者の知的、心的活動の充足の場となりえる可能性があると考えられる。そこで我々は高齢者も参加して楽しめる知的な活動として連句という文芸に着目した。本稿では松尾芭蕉らが残した俳諧七部集を分析することで連句作成手法を獲得し、それを応用した連句作成支援システムを提案する。In recent years, aging of Japanese society is being enhanced and it is expected that the elderly will use computers frequently. On the other hand, People are released widely from geographical restrictions by using computers and Internet. And they can be active in various Internet communities. Although the elderly have weaker body activity than people generally, their intellectual and mental activity has not declined. Therefore, we thought that the activity on the Internet that releases us from geographical restrictions may serve the elderly as a place of satisfaction of intellectual and mental activity. So we aimed Renku community website that everyone include the elderly can have fun. Renku is old Japanese literature. In this paper, we showed results of analysis of Haikai Shichibusyu (It is old famous Renku samples.) and I proposed the Renku creation support system using knowledge from the results.