著者
宮永 孝
出版者
法政大学社会学部学会
雑誌
社会志林 (ISSN:13445952)
巻号頁・発行日
vol.64, no.4, pp.200-147, 2018-03
著者
小野 友道 Ono Tomomichi
出版者
大塚製薬工場
雑誌
大塚薬報 = Otsukayakuho
巻号頁・発行日
vol.632, pp.45-47, 2008-01-15
著者
立川 康人 太田 裕司 宝 馨
出版者
京都大学防災研究所
雑誌
京都大学防災研究所年報. B (ISSN:0386412X)
巻号頁・発行日
vol.44, no.B-2, pp.267-275, 2001-04-01

東海豪雨によって名古屋市天白区野並地区で発生した浸水被害を対象とし, 浸水状況を再現するシミュレーションモデルを構築した.次に, このモデルを用いて, いくつかの想定シナリオのもとでの浸水シミュレーションを行い, 浸水被害の原因や対策について考察した.その結果, 計画規模を越えるような豪雨に対処するためには, 排水のネットワーク構造を考えた対策を考えねばならないことが明らかとなった.
著者
金井 雅弥
出版者
将棋と文学研究会
雑誌
将棋と文学スタディーズ
巻号頁・発行日
vol.2, pp.46-60, 2023

坂口安吾「町内の二天才」は、一九五三年一二月発行の『キング』に掲載された。安吾は将棋の観戦記や将棋を題材とした小説などを書き残しており、将棋に関係する作品が数多く存在する。近年では、二〇一八年に中央公論新社から安吾の将棋と囲碁に関する作品のアンソロジーである『勝負師』が刊行されている。しかし、「町内の二天才」は、将棋が題材となっているのにもかかわらず、このアンソロジーに収録されていない。また、奥野健男が「つまらない」と述べるように先行研究での評価は芳しくなく、これまでほとんど注目されてこなかった。本作は、親バカ同士のちっぽけな意地の張り合いが繰り広げられる小説である。
著者
鍋田 一
出版者
明治大学法律研究所
雑誌
法律論叢 (ISSN:03895947)
巻号頁・発行日
vol.27, no.5-6, pp.116-126, 1954-03-31
著者
大畠 誠一 鬼石 長作
出版者
京都大学農学部附属演習林
雑誌
京都大学農学部演習林報告 (ISSN:0368511X)
巻号頁・発行日
vol.46, pp.51-57, 1974-12-14

長野県木曽御岳山で, 森林限界付近に成立するシラビソ天然林の樹形と生産力を調べた。冬期に雪の吹きだまりとなるこの地域のシラビソは長野県下の他の地域のシラビソに比べるとズングリした形をもち, 幹の形は座屈荷重に対して強い形となっていた。林分の現存量は地上部分で35. 5 - 135. 4t/haと推定され, 葉量は4. 2 - 13. 2t/haと推定された (表1)。また葉, 枝, 幹の生産量はそれぞれ0. 75 - 2. 48t/ha・yr, 0. 11 - 0. 37t/ha・yr, 0. 32 - 1. 10t/ha・yrと推定された (表2)。このシラビソ林は他のシラビソ林に比べて著しく生産量が低く, 一定葉量当りの生産量も低い値をもっていた。また, 生産された物質は特に生産器官 (葉) に多く配分されていた。
著者
島野 智之 蛭田 眞平 富川 光 布村 昇 寺山 守 平野 幸彦 馬場 友希 西川 勝 鶴崎 展巨 佐藤 英文
出版者
首都大学東京小笠原研究委員会
雑誌
小笠原研究年報 (ISSN:03879844)
巻号頁・発行日
no.41, pp.137-144, 2018-07-31

小笠原諸島のうち、弟島3地点、父島8地点、母島6地点、合計17地点から、192個体あまりの土壌節足動物が得られた。同定の結果37種と判別され、このうち、学名が確定したりあるいは未記載種でも種レベルで同定が行われたりしたものは、26種であった。特筆すべきは、グンバイウデカニムシCheilidium aokii Sato, 1984の2例目の記録、アシジロヒラフシアリTechnomyrmex brunneus Forel, 1895の弟島からの初記録、また、アサヒヒメグモEuryopis perpusilla Ono, 2011も母島初記録であった。外来種であるホソワラジムシPorcellionides pruinosus(Brandt, 1833)は、父島と母島から見いだされた。
著者
森脇 由美子 Moriwaki Yumiko
出版者
三重大学人文学部文化学科
雑誌
人文論叢 : 三重大学人文学部文化学科研究紀要 = Jinbun Ronso: Bulletin of the Faculty of Humanities, Law and Economics (ISSN:02897253)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.65-73, 2021-03-31

19世紀にアメリカで大流行した大衆芸能ブラックフェイス・ミンストレルは、音楽、ダンス、寸劇の要素が合わさっていることから、文学、音楽やダンス研究、歴史学と多方面から研究が行われている。ブラックフェイス・ミンストレルに見られる黒人文化の借用や差別的内容、その影響力などは多くの研究者の関心を集めてきた。とりわけ1990 年代以降は、ホワイトネスの研究者たちが移民労働者たちの「白人性」の構築過程を探るための手掛かりとしてこれを取り上げたため、その人種意識が国民化や国民文化などと結びつけて論じられることが多かった。しかし近年では、このようなナショナル・ヒストリーを超え、大西洋史的視座から捉える研究も見られるようになった。これまでの研究を振り返るとともに最新の研究を紹介し、ブラックフェイス・ミンストレル研究の今後の方向性を展望する。