著者
鈴野 浩一 禿 真哉 近藤 康夫
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.874, pp.56-61, 2008-05-12

ウェブサイト「クリエイターズコロシアム」上で本誌が進めてきた「商空間アワード2007」。3月末の最終審査で、若手建築家ユニット、トラフ建築設計事務所が設計したカフェにグランプリが決まった。小規模ながら、ざん新なアイデアが他を制した格好だ。受賞作「ブーリアン」(東京・本郷)で審査委員長の近藤康夫氏と語り合ってもらった。
著者
峰島 厚
出版者
全国障害者問題研究会
雑誌
障害者問題研究 (ISSN:03884155)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.82-87, 2008-08
被引用文献数
1

障害者自立支援法施行後、安倍内閣は「再チャレンジ支援総合プラン」・「成長力底上げ戦略」による「就労支援施策」を重点とする障害者施策を打ち出した。障害者自立支援法が一般就労への移行を重視しているのと同じく一般就労を一面的に重視するものではあるが、それとは異なった性格を有している。安倍内閣の「就労支援施策」は、労働者としての労働条件、身分保障を問うことなく、少しでも働いて稼ぎ納税者になり、「福祉の支え手」(福祉の対象(使い手)でなくなる)となることをねらったものである。それは、格差と貧困のもと福祉ニーズをもつにいたった人々を雇用対策の対象にすりかえ、劣悪な労働条件で身分不安定のままに働く底辺労働者としてかり出すという、貧困と格差温存の、そして結果的には福祉ニーズの縮減、福祉施策の縮小に目的があった。そして国民の批判を受けて失墜した安倍内閣に代わって福田内閣が誕生するが、本論ではここ数年の国の施策を分析し、この福田内閣のもとでも「社会福祉の機能強化」を名目として再び障害者自立支援法による障害者の介護制度と介護保険制度との吸収合併がねらわれていると問題提起した。
著者
中川 秀直
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1354, pp.6-9, 2006-08-21

9月、5年半にわたった小泉純一郎政権が終わる。足元の景気は堅調だが、国内人口は減少に転じ、新興国の追い上げで、国としての競争力は予断を許さない。 日本経済が今後、高い成長率を達成していくには何が必要か——。政治、経済界の有力者3人にポスト小泉時代の政策課題を聞いた。
著者
オニール パトリック 和田 葉子
出版者
関西大学東西学術研究所
雑誌
関西大学東西学術研究所紀要 (ISSN:02878151)
巻号頁・発行日
pp.26-31, 2012-04

本発表では7世紀の古英語のアルファベットの起源について考察する。まず、見本になった、あるいは、影響を与えた可能性があると思われる様々な国や地域のアルファベット、つまり、ルーン文字、フランク語、ブリトン語(ウェールズ語)、アイルランド語のアルファベットを概観する。そして、アイルランド語とそのアルファベットが古英語のアルファベットとその文字の形成に果たした役割について論じる。
著者
芳賀 和夫 岡島 秀治
出版者
日本動物分類学会
雑誌
動物分類学会誌 (ISSN:02870223)
巻号頁・発行日
no.40, pp.p49-54, 1989-12

本州中部の亜高山帯,高山帯にのみ分布するユリ科植物,キヌガサソウの葉裏に生息する穿孔亜目のアザミウマを新種としてCtenothrips nonnaeの名を付して記載した.観察できた標本はすべて翅がきわめて短い小翅型であった.なお,本属は日本で初めてのものである.
著者
柏木 吉基
出版者
日経BP社 ; 1992-
雑誌
日経情報ストラテジー = Nikkei information strategy (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.24, no.12, pp.70-73, 2016-01

人の多さを示す指標として、誰でもすぐに思い付くのは「人口」である。実際には、人口のデータには赤ちゃんから高齢者まで全て含まれている。厳密には対象となる顧客の年齢層の情報だけを扱う方が精度は高いはずだといったことも、実際の業務を具体的にイメ…
著者
牛島 和夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.503, pp.43-48, 2002-12-05
参考文献数
21

日本語文章推敲支援ツール『推敲』の研究開発は学生諸君の書いてくる文章を添削し指導する手間の一部をコンピュータで肩代わりできないかという要求から生まれた。1980年代前半のことである。その後ソフトウェア企業との共同研究によりパッケージ化して1993年に岩波書店からソフトウェア著作として出版した。このパッケージはMS-DOSの上で動くものであった。しばらくしてMS-DOSは市場から姿を消してWindowsが支配する時代になる。Windowsの上で動く『推敲』を直ちに市場に出すことが出来なかった。2002年春,ほぼ10年ぶりにWindows上で使える『推敲』を試作・実現した。学生諸君の文章作成指導に活用する予定である。
著者
池田 房雄
出版者
文芸春秋
雑誌
文芸春秋
巻号頁・発行日
vol.66, no.10, pp.p100-105, 1988-08
著者
守安 健児 森近 貴幸 横井 正
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.B0790-B0790, 2007

【目的】 長期臥床により寝たきりとなった患者に対し、理学療法士として何を提供できるのか、今回3名の患者の記述から再考していく。<BR>【方法】 長期臥床により寝たきりとなった患者3名(寝たきり期間3~12年)に対して、接触課題、運動イメージ、視覚イメージを用いた問題を出し、解答していただいた。3名はいずれも既往に大腿骨頚部骨折あるいは脳梗塞などを発症後、寝たきりとなり、今回、誤嚥性肺炎等で入院となった。 四肢の屈曲拘縮が著明で、頭頚部は後屈位となり、褥創等の合併症も併発していた。<BR>【結果】 当初はいずれの患者についてもスポンジなどの接触課題やどの関節が動いたかを解答させる課題において疼痛を訴える、「(肩が)痛い」、「やめて、さわらんで」などの記述であった。上下肢に触れていなくても「動かすよ」というセラピストの声かけのみでも同様の記述を認めた。顔周囲の接触については「(触ってるのが)わかる」、「やわらけーなー」、「(鼻を触ると)鼻じゃな」などの記述を得られるが、体幹や四肢末梢程、疼痛や不快な感情の訴えが多く認められた。<BR> セラピストが「(○○関節は)どうなってるの?」、「曲がってるの、伸ばしているの?」等を問いかけても末梢では殆ど不正解となり、記述も「ようわからん」、「みえんもん」、「どっかにいっとる」などの記述しか得られなかった。<BR> 患者自身の身体を撮影し、患者に自分の身体の位置関係等をイメージさせる、あるいはモデル写真を見せ、自分の身体との差を記述させた。視覚的に写真を確認させた後の記述には変化を認め、「(肘は)曲がってしもうとるなあ」、「(手は)胸にのっかっとるなあ」などの3人称記述を得られるようになり、さらに触れたり、僅かに動かした場合にどこの部位かは正答を得やすくなった。「(指し示した写真のように)肘を伸ばそうか」、「掌が見えるように手を開いて」などとイメージさせることが可能となった。最終的には1人称記述が可能となった。<BR>【考察】 特徴的であったものに、3名とも当初は自分が臥床していることさえもわかっておらず、寝たきりが及ぼす自己身体認知の欠如の大きさを伺わせた。体幹、四肢末梢等は自分の身体ではあるものの注意は向かず、「痛い」という言葉で逃避的に保護するしかないものであることを伺わせた。今回の3名に於ては視覚イメージを手がかりにすることで自分の全体図を理解し、運動イメージを用いやすくなったと思われる。<BR>【まとめ】 すでに長期間寝たきりとなっている患者に対し、他動的関節可動域訓練や起坐訓練のみでなく、その世界を共有し、自分の身体、すなわち世界を取戻していくことが理学療法士の役割であると思われる。今後その治療展開をさらに検討していきたい。
著者
穴沢 務
出版者
公益社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会
雑誌
オペレーションズ・リサーチ : 経営の科学 (ISSN:00303674)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.189-190, 2002-03-01

本論文では,節集合がVの単純グラフGと「要求」の集合{r_>υω<|υ,ω∈V}が与えられたとき,Huが提示した最適要求木問題の目的関数に似た関数を最小化するハミルトン閉路を求める問題を考察する.そして,Gが完全かつ{r_>υω<}がモンジュ性と関係の深い逆スープニック性を満たすとき,ある特殊なハミルトン閉路C^*(それは陽に定義可能)が最適解であることを示す.興味深いことに,このC^*は(逆でない)スープニック性を伴う対称巡回セールスマン問題の最適解でもある.さらに本論文では,リング型ネットワークの構築において逆スープニック性を自然に仮定できる場合があることと,その場合はC^*が最適なリング型ネットワークとなることを示す.
著者
鈴木 英怜那 須永 剛司
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.63, 2016

本稿では、観光学や観光人類学において重要なテーマとされる「真正性」(本物らしさ:authenticity)をもとに、食品系観光みやげのパッケージに頻出するデザイン的要素を分析した。観光土産の真正性を担保する要素として「非近代性」「ものがたり性」「贈答性」があることを明らかにし、観光土産において頻繁に用いられる視覚的要素との関連性を論じた。観光土産のパッケージについて観光学的視点を用いて検討することで、新たな観点からのパッケージデザインの考察を試みる。