著者
星 秋夫 稲葉 裕 村山 貢司
出版者
Japanese Society of Biometeorology
雑誌
日本生気象学会雑誌 (ISSN:03891313)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.3-11, 2007-06-01
被引用文献数
7

東京都と千葉市における 2000~2004 年の熱中症発生について解析した.熱中症発生率は東京都(人口 10 万対:4.4 人)よりも千葉市(9.4 人)で高かった.年齢階級別熱中症の発生は両都市共,5~19 歳と 65 歳以上とに,発生のピークを示す二峰性を示した.5~19 歳における熱中症発生は東京都,千葉市共に平日よりも日曜日,祭日で多かった.千葉市において,スポーツ時の発生は大部分が 5~19 歳であった.高齢者(65 歳以上)では大部分が生活活動時に発生した.熱中症の発生した日の日最高気温分布は東京都よりも千葉市で低温域にあった.日最高気温と日平均発生率との間に東京都と千葉市にそれぞれ異なる有意な相関関係を認め,千葉市で急勾配であった.日最高気温時 WBGT 分布は東京都と千葉市で同様であり,東京都と千葉市における日最高気温時 WBGT と日平均発生率との間に有意な相関関係を認めた.多重ロジスティックモデルの結果,日最高気温時 WBGT,日平均海面気圧,日照時間,降水量の因子について有意性を認めた.<br>
著者
玉城 道彦 梅口 直人
出版者
JAPAN TECHNICAL ASSOCIATION OF THE PULP AND PAPER INDUSTRY
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.69, no.6, pp.630-632, 2015

2014年9月17日~19日に2014International Bioenergy & Bioproducts Conferenceが開催された。例年同様,PEERS(Pulping, Engineering, Environmental, Recycling and Sustainability)Conference(9月14日~17日)に引き続いての開催となったが,筆者らはIBBCのみ参加した。会場となったのは,米国ワシントン州タコマにあるホテルムラーノのヴェニスボールルームである。<BR>今回参加者はPEERS,IBBCを合わせて14ヶ国420名であり,その大半は米国からであった。また,日本からの参加は5名あった。平成27年は,TAPPI100周年を迎え,全てのカンファレンスがアトランタで開かれることについてもアナウンスがあり,製紙産業が移り変わりゆくなかで,バイオ関連項目での新たな成長が期待される意気込みを感じた。<BR>発表は以下のセッションにより行われた。<BR>・Availability<BR>・Preparation & Pelleting<BR>・New Technology<BR>・Biochemical<BR>・Thermochemical<BR>・Modeling<BR>・Bioproducts<BR>・Status Updates<BR>・Policies/Incentives<BR>本稿では,筆者らが聴講した中で,興味深かった研究発表の概要を紹介する。
著者
森本 泰史 土岐 昌弘 中本 武徳
出版者
岡山県農林水産総合センター農業研究所
雑誌
岡山県農林水産総合センター農業研究所研究報告 (ISSN:21858039)
巻号頁・発行日
no.1, pp.13-16, 2010-12

シンテッポウユリ'中生あさま'とアジア系スカシユリ'千代の紅' とを種間交配して子房培養及び胚培養し,りん片挿し苗が1年以内に開花する中輪で,花色があかね色の'あかねの舞'を育成した.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1494, pp.80-82, 2009-06-08

今年5月20日、東京・六本木の新名所、東京ミッドタウンの一角にあるザ・リッツ・カールトン東京。同ホテルの大宴会場「グランドボールルーム」で、コンピューターセキュリティー世界第2のマカフィーが顧客や取引先を集めエグゼクティブ・サミットを開いていた。メーンスピーカーはマカフィーの社長兼CEO(最高経営責任者)、デイヴィッド・デウォルトだ。
著者
松村 真宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 = THE JOURNAL OF THE INSTITUTE OF ELECTRONICS, INFOMATION AND COMMUNICATION ENGINEERS (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.91, no.3, pp.237-241, 2008-03-01
参考文献数
15
被引用文献数
5

日々の生活は,見えているのに見ていない,聞こえているのに聞いていないことにあふれている.しかし,そのようなことに意識が向くような仕掛けに接すると,フィールドの魅力に気付くことができるようになる.このように人と物と環境との関係を再構築することによってフィールドの魅力を掘り起こす方法論がフィールドマイニングである.本稿ではフイールドマイニングの概要とこれまでの取組みについて述べる.
著者
本多 弘子 鈴木 省三 仲野 隆士 石三 香織 竹村 英和
出版者
仙台大学
雑誌
仙台大学紀要 (ISSN:03893073)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.72-83, 1999-03

The purpose of this study was to clarify the effect of dance programming by studying the subject's heart rate changes. This was accomplished by measuring subject's heart rate during Ballroom dancing with different partners of different performance level. Then, we made three kinds of program (A.B.C), which are different level of exercise intensities. Each program consists of 9 or 10 composition, those are classified into low, middle, and high level based on the subject's ratings of perceived exertion (RPE) toward each composition. The result of this study can be summarized as follows: 1) Program A will improve fitness of the middle and elderly persons. Program B is an appropriate in intensity as aerobics, and it shows pattern of heart rate alteration of interval training. Program C can be expected to assist dancers, in improving their cardiorespiratory function. 2) The woman's physical response tends to change largely by the level of partner's (men) dance performance. Our results suggests that ballroom dancing can be said an appropriate physical activity for the middle and elderly persons as life-long sport through dance programming, by meaning of improve fitness and for training.
著者
長澤 由喜子 渡瀬 典子
出版者
日本家庭科教育学会
雑誌
日本家庭科教育学会大会・例会・セミナー研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.57, 2014

<b>目的</b>&nbsp; &nbsp;平成19年改正学校教育法に規定され,現学習指導要領で育成が求められる「思考力・判断力・表現力等の活用する力」は,法的な縛りをもって登場していることから,学習指導要領の次期改訂においても現行より踏み込んだかたちで提示されることが想定される。家庭科においては評価規準の設定例においても,「思考力・判断力・表現力等の活用する力」として,学習内容のまとまりABCDの指導事項ごとに育成したい力が具体的に示されているわけではない。このことが,基礎的・基本的な学びが教科目標の実践力につながりにくい状況に少なからずかかわっていると考えられる。<br>&nbsp; &nbsp;そこで本研究では,「思考力・判断力・表現力等の活用する力」に着目し,授業実践を通して学習内容のまとまりABCDごとの活用力の具体化について検討することを目的とする。<br><b>方法</b>&nbsp; &nbsp;岩手大学教育学部附属小学校における平成25年度家庭科年間指導計画に基づく題材の中で,研究目的に即して適切な分析が可能な学習題材を検討した結果,「C快適な衣服と住まい」は生活経験を活かしやすく,「D身近な消費生活と環境」との関連も図りやすいことから,Cの題材を取り上げることとした。具体的には,C(2)イ「季節に変化に合わせた生活の大切さが分かり,快適な住まい方を工夫できること」に係る住生活題材を実践対象とした。自然の力を活用する力の見取りには夏季・冬季ともに「ダンボールルームの計画」の学習シートを用いた。夏季・冬季共通に分析対象とした児童は6年生の28名(男子13名,女子15名),実践期日は夏季2013年5月,冬季11月~12月である。 <br><b>結果</b>&nbsp; &nbsp;今回改訂の学習指導要領において住生活分野の対象題材で活用力として問われているのは,「日光や風などの自然の力をいかに活かして住まい方を工夫できるか」である。夏季・冬季それぞれの学習シートに書き込まれた表現から読み取った快適エレメントに係る分析結果及び活用力に係る考察は以下に要約される。 <br>(1)活用力をみる上で前提となる基礎的・基本的な知識・理解の実現状況についてみると,夏季の場合は28名中11名,冬季の場合は16名が基礎的・基本的な知識・理解が十分とは言えなかった。<br>(2)夏季で基礎基本が十分ではなかった11名について冬季における位置づけを検討すると, 11名中,冬季にも同じく基礎的・基本的な知識・理解が十分ではない判断された児童は8名であった。<br>(3)夏季に日射しのコントロールの記述がない児童は,冬季においても日射しの暖かさの利用に目が向いていなかった。<br>(4)夏季に風通しの記述がなかった7名のうち5名は,冬季においても換気に係る記述が見られず,気泡断熱シートや目貼りテープ等の隙間風防止の手段を例外なく用いていた。<br>(5)実践題材の学習シートから活用力として読み取らなければならないのは,「課題解決的な要素として何を対象としているか」及び「解決策をどうデザインしているか」であり,「基礎基本の要素に係るデザイン」をいかに見取るか,その具体的な視点を活用力として明示する必要がある。<br>(6) &nbsp;上記(1)(2)に示すように,活用の前段としての基礎基本が整わない状況で,課題解決としての家庭実践に実践題材における活用力を求めることができないことから,「ダンボールルーム」の学習シートを用いた効果的な活用力の育成について,上記(3)(4)(5)の結果を踏まえ,見直しの視点を示した。 <br>&nbsp; &nbsp; 以上,今回は「快適な衣服と住まい」の住生活題材に着目したが,内容のまとまりABCDそれぞれに検討が必要である。今後,ABCDそれぞれの実践課題を踏まえた上で,さらに分野ごとに効果的な活用力の育成について実践的な検討を重ねたい。

1 0 0 0 IR 批評と伝統

著者
松田 権六
出版者
茨城大学五浦美術文化研究所
雑誌
茨城大学五浦美術文化研究所報
巻号頁・発行日
no.3, pp.13-18, 1973-03-20
著者
川中 なほ子
出版者
世紀編集室
雑誌
世紀
巻号頁・発行日
no.147, 1962-08
著者
正岡 淑邦 高野 信雄
出版者
日本草地学会
雑誌
日本草地学会誌 (ISSN:04475933)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.p110-116, 1985-04

暖地型飼料作物の細胞壁消化率をセルラーゼを用いて測定し,消化率と細胞壁中の化学成分含有率の関係について草種間で比較した。供試草種はトウモロコシ,ソルガム,グリーンパニック,バヒアグラス,オオクサキビ,シコクビエ,ローズグラスであり,トウモロコシとソルガムは2回,他は3回,生育時朝をかえて刈取った。1)生育相が比較的若い場合でも細胞壁構成物質(CWC)の含有率が高いとCWC消化率(CWCD)やin vitro乾物消化率(IVDMD)が低く,生育相が進んだ場合でもCWC含有率が低いとCWCDやIVDMDは高い値を示した。2)オオクサキビのCWCDは調査朝間を通じて他の草種より高く,逆にローズグラスは低い値を示した。3)CWC中のリグニン含有率は生育がすすむといずれの草種も増加し,CWCDは低下する傾向を示した。但しその増加率又は低下率は草種によって異なった。CWC中のリグニン含有率の増加はオオクサキビが最高の52.9%を示した。一方,最低はバヒアグラスの1.2%でほとんど変化しなかった。4)CWCDの草種間差異はリグニン含有率が近似した材料間でも認められ,必ずしもリグニン含有率に影響されなかった。またCWC中のリグニン以外の成立であるヘミセルロース又はセルロースの各含有率とも関連性が明らかでなかった。以上より,暖地型飼料作物のCWCDに関する草種間差異は細胞壁諸成分の含有率とは異なる要因が影響すると考えられる。
著者
平野 克己 河野 浩俊
出版者
日本水産増殖学会
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.245-252, 1988

ワムシの摂餌に及ぼすクロレラ細胞の大きさについて検討し, 次のような結果を得た。<BR>1) クロレラ細胞数は明期ではほとんど増加せず, 暗期で著しく増加した。<BR>2) クロレラの平均細胞体積は, 明期で10~18μm<SUP>3</SUP>と大きく, 暗期では8~9μm<SUP>3</SUP>と小型化した。<BR>3) クロレラの平均細胞体積は, 培養水のpHが7.5~8.0で9.78μm<SUP>3</SUP>, pHが9.0~9.5で12.90μm<SUP>3</SUP>あった。<BR>4) クロレラに対するワムシの摂餌量 (細胞数/ワムシ1個体/6時間) は, 8μm<SUP>3</SUP>のクロレラに対して5, 200細胞, 12μm<SUP>3</SUP>で8, 100細胞であった。<BR>5) クロレラの平均細胞体積が大きく変化すると摂餌率は低下し, 変化率が106%の時, 摂餌率は最高の52.8%となった。<BR>6) ワムシとクロレラからなる培養槽内では, クロレラの大きさは常に変化し, この変化に応じて, 適当な大きさのクロレラを最も多く摂餌していると考えられた。<BR>7) クロレラに対する摂餌量は, ワムシ密度とクロレラ平均細胞体積が関与した。
著者
宮本 圭造
出版者
桧書店
雑誌
観世
巻号頁・発行日
vol.84, no.1, pp.44-49, 2017-01
著者
宮本 圭造
出版者
桧書店
雑誌
観世
巻号頁・発行日
vol.83, no.9, pp.40-45, 2016-09