著者
宮縁 育夫
出版者
公益社団法人 東京地学協会
雑誌
地學雜誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.125, no.3, pp.421-429, 2016
被引用文献数
18

The Kumamoto earthquake(Mj7.3) on April 16, 2016 triggered numerous landslides in and around Minamiaso Village, which is located at the western part of Aso caldera, southwestern Japan. The landslides were divided into two types:landslides occurring at steep caldera walls and landslides generated on the slopes of post-caldera central cones of Aso Volcano. Several landslides occurred on slopes steeper than 25°at the northwestern to western caldera walls, which comprise pre-Aso volcanic rocks (lavas and pyroclastics). The largest landslide (ca. 300m high, 130-200m wide) occurred on the western caldera wall, damaging National Route 57 and the Hohi line of the Japan Railway. Because a clear rupture surface could not be observed, unstable blocks which had been divided by cracks, were likely to collapse due to the intense earthquake on April 16. At the post-caldera central cones of Aso Volcano, earthquake-induced landslides were generated not only on steep slopes but also on slopes gentler than 10°. They occurred in unconsolidated superficial tephra deposits overlying lavas and agglutinates, and the thickness of the slides usually ranged from 4 to 8 m. The sliding masses traveled long distances (<600m), compared to small differences in elevation. The deposits were composed of tephra blocks of a few meters and there was no evidence that they were transported by water. These facts suggest that some landslides mobilized rapidly into debris avalanches, traveling a few hundred meters. The associated debris avalanche resulted in five casualties and severe damage to houses at the foot of the Takanoobane lava dome. The characteristics of the April 16, 2016 earthquake-induced landslides differ from those of rainfall-induced landslides in July 2012, June 2001, and July 1990 at Aso Volcano, and provide important imformation for preventing or mitigating future landslide disasters in the Aso caldera region.
著者
江嵜 和子
出版者
Japan Association on Odor Environment
雑誌
におい・かおり環境学会誌 (ISSN:13482904)
巻号頁・発行日
vol.39, no.5, pp.330-334, 2008

京都市掃除に学ぶ便きょう会(通称 : 便きょう会)は京都市教育研究団体の一つである.主な活動は,毎月第2土曜日に行う学校のトイレ掃除(月例会)である.小学校2校において,「月例会」実施後にアンケート調査を行ったところ,「月例会」に参加した子どもたちと参加しなった子どもたちでは,2校とも「挨拶を自分からする」「学校のトイレをきれいに使うようにしている」という項目に有意な差が見られた.また,実施後の子どもたちの感想を分析すると,外発的動機で参加(消極的な参加)した45名の子どもたちでも,実施後は42名(93.3%)がトイレ掃除に肯定的な感想をもち,満足感や達成感をもったことが推測された.このような結果から,「月例会」における学校のトイレ掃除の実践は,子どもたちの心身における成長に繋がるのではないかということが示唆された.
出版者
日経BP社
雑誌
日経メカニカル (ISSN:03863638)
巻号頁・発行日
no.562, pp.123-127, 2001-07

日本最大の製造業向けITソリューションの専門展示会「第12回設計・製造ソリューション展」が,2001年7月4〜6日に,東京・有明の東京ビッグサイトで開催する。主催はリード エグジビジョン ジャパン。2000年6月に開催したの前回は,277社・団体が出展し,2万5572人が来場した。今回は,さらに規模を拡大し,約350社・団体が出展を予定している。
著者
北村 祐太郎 澤勢 一史 延原 肇
出版者
Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.624-635, 2013

動画共有サイト YouTube の動画推薦手法における,推薦の偏り,視聴動画と推薦動画間の関連性が不明瞭,および推薦画面内の情報提示量の少なさ,を解決する手法を提案する.具体的には,YouTube の動画に付与されたタグの概念が持つ広狭に着目し,これらに対して形式概念分析を適用することで,さまざまな概念階層から動画を推薦することで,推薦の偏りを解消する.また,形式概念分析によって得られる束構造を利用することで動画の推薦理由を構成し,視聴動画と推薦動画間の関係性を明示する.さらに適切な動画情報量を持つ YouTube の動画推薦アプリケーションを構築し,ユーザの選択における負担を軽減する.提案システムの有用性を確認するため,20 代の男女 10 人のユーザに対して,YouTube と提案手法のシステムにおける平均動画選択数や適合率,推薦理由の有用性を調査する.さらにアンケート調査により,推薦動画を提示する際の適切な情報量について考察する.
著者
鄧 紅
出版者
北九州市立大学国際教育交流センター
雑誌
北九州市立大学国際論集 (ISSN:13481851)
巻号頁・発行日
no.13, pp.55-80, 2015-03

「日本における儒教国教化論争について」の第二弾として、まず「福井再検討」以後の主な動向とみられる「渡邊2005」および「福井2005」の合評会部分を検証し、合評会の学術性の欠如を指摘する。そして渡邊「儒教国家論」について、五つの指標を中心にくわしく検証し、その内蔵したトリックを暴露し、論理学的錯繆を批判する。
著者
中尾 訓生
出版者
山口大学
雑誌
山口經濟學雜誌 (ISSN:05131758)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.1043-1076, 1999-07-31
著者
榊原 美文
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.25, no.6, pp.66-70, 1976-06-10
著者
筒井 達大 浦林 宏行 山本 幹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.448, pp.545-550, 2011-02-24
被引用文献数
3

ネットワーク内に配置されたキャッシュを自律的に協調させる方法として,コンテンツの存在方向を示す足跡情報(インネットワーク誘導)をルータに残すBreadcrumbs方式が提案されている.コンテンツ要求は当初ロケーションIDにより転送されるが,所望コンテンツの足跡にヒットすると,その足跡方向に誘導される.この誘導により,サーバへの経路上にキャッシュがなくても適切な方向のキャッシュからコンテンツを取得することが可能である.本稿では,このBreadcrumbs方式が部分普及した状況での,サーバダウンロード低減効果を評価した.その結果,単なる部分普及時には非対応ルータにおける誘導経路の分断により,足跡情報の無効化が多く発生し,サーバダウンロードがそれほど低減されないことを明らかにする.また,その解決手法の一つであるオーバレイによる手法の評価も行い,その有効性を明らかにする.
著者
京極 純一 高坂 正尭 楠田 実
出版者
文芸春秋
雑誌
文芸春秋
巻号頁・発行日
vol.53, no.8, pp.p134-148, 1975-08