著者
荒井 耕 尻無濱 芳崇
出版者
The Health Care Science Institute
雑誌
医療と社会 (ISSN:09169202)
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, pp.283-293, 2011

医療法人経営の複雑化と法人規模の拡大により,現場管理者へのある程度の権限移譲が進みつつある。そのため,各現場の業績を把握・評価したり,現場管理者に経営の自律性を働きかけたり,現場に期待する方向性を明確にしたりする必要性が増し,事業計画制度の重要性が増々高まっている。本研究では,多くの法人が事業計画制度を導入しており,財務関連事項を中心に目標管理され重視されているが,質に関連する事項も同時管理している法人も多くなっていることを明らかにした。また計画事項間の大半の因果関係をかなり考慮している法人も多く見られた。つまり,因果関係の考慮度や管理対象業績側面の多様性の高いBSC的性格を有する事業計画制度が見られるようになった。ただし因果関係考慮と視点包括度の両面からBSCとしての性格を持つ事業計画制度は,まだ十分には普及していない。また,現状の事業計画制度は,まだ分析的利用が中心ではあるが,権限移譲の進展とともに,働きかけ的利用の必要性が増々高まると考えられる。特に働きかけ的利用については,視点包括度と因果関係考慮度の両観点においてBSCとしての性格の強い事業計画制度を持つ法人の方が,利用度が高いことが判明している。働きかけ的利用の促進という点に加えて,医療界における多面的業績の統合管理や無形資産管理の重要性からも,BSCと親和性の高い事業計画制度の展開が重要である。
著者
江藤 隆之
出版者
桃山学院大学
雑誌
桃山法学 (ISSN:13481312)
巻号頁・発行日
no.25, pp.97-112, 2015-10-30
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.20, no.11, pp.66-71, 2011-12

2輪車大手のヤマハ発動機は、2008年秋のリーマン・ショックを受け、2009年12月期に2000億円を超える当期純損失を計上した。そこで採算割れしていた国内生産で大規模な構造改革を断行。中核となったのが「理論値生産」と呼ばれる手法である。従来の半分の生産台数でも利益を出せる体制をほぼ確立し、業績は2010年12月期に黒字転換した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1642, pp.32-37, 2012-05-21

「大変申し訳ない話ですが、あれだけの損失を出してレガシー(旧来型テレビ事業)の後始末は終わったわけですから、あとは攻めるだけです」──。 パナソニックの宮田賀生専務はこう話す。同社は5月11日、2013年3月期の連結業績予想を発表。7721億円の最終赤字だった前期から一転、500億円の黒字転換を見込む。
著者
Dunn Frank 宮嵜 清志
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケーション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.403, pp.99-101, 2003-11-24

ノーテル・ネットワークスの前身は,1895年設立のカナダの交換機メーカーであるノーザンテレコム。だが98年の米ベイネットワークスの買収以降,総合的な通信機器メーカーの道を歩んできた。この数年は業績不振に陥っていたが,2003年第1四半期には13期振りに黒字転換。2001年のCEO就任以来,2度目の来日となったダン氏に,通信業界の現況を聞く。
著者
奥谷 浩一
出版者
北海道哲学会
雑誌
哲学年報 (ISSN:1344929X)
巻号頁・発行日
no.51, pp.49-61, 2004-07-16
被引用文献数
1
著者
吉中 淳
出版者
弘前大学教育学部
雑誌
弘前大学教育学部紀要 (ISSN:04391713)
巻号頁・発行日
no.108, pp.153-161, 2012-10

rediger(1982)による、Holland の職業興味の六角形モデルに座標軸を導入するという理論の検証を試みた。大学生248名に職業レディネステスト簡易版として作成されたVRT カード所収の54の職業名を提示し、それぞれ5件法でやりかたの決まった職業かアイデアを出す仕事か(Data-Ideas)についてと、同じく5件法で人を扱う職業かそれとも物・動植物・機械を扱う職業(People-Things)かについて尋ねた。各類型の平均値について散布図をとってみると概ね六角形構造は支持されたが、社会型と企業型の職業についてはData-Ideas 軸について予想と逆の有意差がみられたことにより位置の逆転がみられた。
著者
糸魚川 美樹
出版者
日本イスパニヤ学会
雑誌
HISPANICA / HISPÁNICA (ISSN:09107789)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.41, pp.13-25, 1997

Este artículo trata de analizar algunas teorías y recomendaciones del uso de la forma femenina en los nombres profesionales en español y las connotaciones que han adquirido a lo largo de la historia, con especial énfasis en este siglo.<BR>Durante la primera mitad del siglo XX los gramáticos insistieron en la formación de los términos femeninos sobre la base de la concordancia del género que existe en español. Recientemente lo que encontramos es la insistencia de grupos feministas en el uso de términos femeninos, ya que consideran que dichos términos específicos son necesarios para combatir el papel tradicional de la mujer en la sociedad. Con el uso de términos femeninos se intenta subrayar la presencia de las mujeres.<BR>Para analizar las ideas de los hispanohablantes sobre uso de las formas femeninas y sus connotaciones se realizaron dos cuestionarios que contestaron jóvenes españoles, en dos momentos y lugares distintos: en Japón (1994) y en Salamanca (1997).<BR>Conclusiones: (1) Mientras se aceptan en general los sustantivos que se refieren a las mujeres que se dedican a la política, en otras profesiones hay vocablos femeninos que añaden connotaciones negativas al propio sentido que se les atribuye (ej. médica, jefa, comendianta, etc). Por esta razón se puede evitar su uso. (2) Sin embargo hay que destacar que se ha comprobado la intención de las personas que traten de utilizar estos términos, especialmente entre mujeres jóvenes. Este resultado del uso de términos femeninos está respaldado además por las feministas principalmente. Como resultado de este comportamiento se están introduciendo progresivamente matices afirmativos para los términos femeninos. Para concluir podemos afirmar que todavía existen vacilaciones en el uso de los términos femeninos por el sentido contrapuesto que llevan. En este co portaniento de los usuarios influyen tanto cuestionario de índole gramatical como otras de carácter ideológico.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1217, pp.54-56, 2003-11-17

熱帯の美しい海の中で、魚の一家の父親が行方不明になった息子を捜して奮闘するアニメ映画、「ファインディング・ニモ」が米国で空前のヒットになっている。今年6月に公開されてから興行収入は3億3816万ドル(約372億円)に達し、アニメ映画の新記録を樹立した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.739, pp.92-95, 2009-09-16

都市ガス中堅の静岡ガスは40年ぶりに基幹系システムを再構築し、2009年5月に稼働させた。狙いは、電力会社の「オール電化」に対抗するための営業力を強化することである。事業の成長を支えるシステムを整備すべく、社長直轄でプロジェクトチームを設置。利用部門からエース級を引き抜き、"オールスターチーム"を結成して取り組んだ。
著者
朝廣 雄一 伊藤 健洋 江藤 宏 宮野 英次
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. COMP, コンピュテーション
巻号頁・発行日
vol.113, no.198, pp.43-50, 2013-08-27

本稿では,グラフG=(V, E)と指定次数γが与えられたとき,頂点部分集合S によって誘導される部分グラフG[S]が指定した次数rの正則グラフであり,頂点数が最大となるようなSを見つけ出す最適化問題を考える.また,グラフG[S]がr-正則,かつ連結グラフである場合についても考える.両問題は,ある定数rについて,近似することさえNP困難であることが知られている.本稿では,入力を特別なグラフクラスに限定した問題について考える.rをある定数とし,入力グラフを二部グラフまたは平面グラフに限定したとしても,本稿で考える連結性を条件とする正則誘導連結部分グラフ探索問題と必要としない正則誘導部分グラフ探索問題が近似することさえNP困難のままであることを示す.一方,以下のような木構造を持つグラフを入力とした場合には,両問題が簡単になることを示す.まず,木幅限定グラフを入力としたとき,両問題に対する最適解を線形時間で求めるアルゴリズムを示す.ここで,計算時間に隠れている係数は木幅の単一指数である.更に,入力を弦グラフとしたときには,両問題の最適解を多項式時間で求めることができることを示す.