著者
村上 學
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.45, no.7, pp.1-9, 1996-07-10

親鸞の訃報を知らせてきた娘覚信尼に、恵信尼は夫の往生を自らも確信すべく「殿」親鸞が観音の化身との夢想を得ていたことを記して送る。それは俗世の言葉で語り明かすことが夢想の聖性を無化してしまうとの惧れから親鸞の生前には語り得なかったほどのことであった。だがこの書簡は覚如に利用され、聖なる化身親鸞は血脈相承を正統化する証左と化す。蓮如はそのカリスマ性を捨象して聖性の意味を転換し教義統制の基軸として据えた。
著者
Tristram Claire
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.784, pp.177-184, 2000-12-04

米Intel Corp.を向こうに回し,86系互換マイクロプロセサ「Crusoe」を開発した米Transmeta Corp.。同社の設立からCrusoeを発表するまでの「空白の5年間」の活動ついては,あまり知られていない。その裏には,創業者であるDavid Ditzel氏のカリスマ性に引き寄せられて集まったエンジニアたちの泥臭い奮闘があった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.177, pp.64-66, 1999-06

一度「社長失格」の烙印を押された経営者が復権を果たすのは、容易なことではない。大株主のままでいたとしても、元の会社に戻るには、社員や取引先に改めて頭を下げ、協力を求める姿勢が不可欠だ。創業者ほどのカリスマ性がない二代目はなおさらだが、老舗海産物問屋の御曹司は株主の論理を振りかざし、周囲から手痛い制裁を受けた。
著者
Serverin Simon
出版者
慶應義塾大学大学院法務研究科
雑誌
慶應法学 (ISSN:18800750)
巻号頁・発行日
no.29, pp.295-323, 2014-04

論説はじめにI. 法学における法典のカリスマ的性質 カリスマ的性質の科学的な意義 フランス人権宣言、アメリカ独立憲法、イギリスの権利の章典のカリスマ的正当性II. 日本国憲法のカリスマ性III. カリスマ的正当性の意義①憲法学者の役割IV. カリスマ的正当性の意義②憲法改正V. 法典のカリスマ性はどのように構成されるかVI. 結論
著者
古田 東朔
出版者
筑摩書房
雑誌
言語生活 (ISSN:04352955)
巻号頁・発行日
no.272, pp.57-60, 1974-05
著者
伊東 卓治
出版者
文化財研究所東京文化財研究所
雑誌
美術研究 (ISSN:00219088)
巻号頁・発行日
no.214, pp.1-34,図巻頭2枚, 1961-01
著者
片岡 正光 阿部 浩久 梅澤 喜夫 保田 立二
出版者
公益社団法人日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.40, no.11, pp.697-703, 1991-11-05
被引用文献数
2 2

リポソームを用いた免疫測定にフローインジェクション/接触分析法を適用し, 抗アシアロGM_1(GA1)抗体を定量する方法を開発した.リポソームは, 糖脂質であるGA1抗原.ジバルミトイルホスファチジルコリンとコレステロールを用い, 内水層にマーカーイオンとしてモリブデン酸ナトリウムを封入して調製した.リポソーム表面で抗原/抗体/補体反応が起きるとリポソームが損傷を受けチャンネル状の穴が生じ, モリブデン酸イオンが外液に流出する.モリブデン酸イオンは過酸化水素/ヨウ化物イオン酸化還元反応の触媒として働き, その反応速度はモリブデン酸イオン濃度に比例する.反応速度はフローインジェクション法により一定時間後の反応混液中のヨウ化物イオン濃度減少に基づくイオン選択性電極の電位ピークの高さとして求めた.本法により10^3〜10^4倍希釈の抗GA1抗体を定量することが可能である.
著者
横山 真太郎 角田 直人 富樫 貴子 濱田 靖弘 中村 真人 落藤 澄
出版者
社団法人空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
no.78, pp.1-8, 2000-07-25
被引用文献数
5

部位別特性を考慮した生体内温度予測プログラムの開発のために,皮膚血流量調節の数理モデルを検討した.モデル式は,生理学的知見に基づき,視床下部温および平均皮膚温の各セットポイントからの変位を入力因子とする線形モデルを採用し,さらに部位別特性を表す血流変化量相対比を式中に導入することによって精度向上を図った.提案した数理モデル式を生体内温度予測プログラムに組み込むことにより,生体内温度に与える血流量調節の効果をシミュレーションによって定量的に示し,その有効性を明らかにした.
著者
天野 恵
出版者
イタリア学会
雑誌
イタリア学会誌 (ISSN:03872947)
巻号頁・発行日
no.35, pp.15-38, 1986-03-15

L'Ariosto, subito dopo la pubblicazione della prima edizione del Furioso nel 1516, penso di ampliare l'opera aggiungendovi due episodi, di cui uno ("lo scudo della regina Elisa") resto allo stato di frammento, e l'altro vide la luce postumo con il titolo di Cinque Canti. Nell'edizione del 1532, invece, l'ultima pubblicata in vita dell'Ariosto, il poeta inseri i seguenti quattro nuovi eqisodi relativamente brevi: "Olimpia" (IX-XI), "la Rocca di Tristano" (XXXII-XXXIII), "Marganorre" (XXXVII) e "Ruggero e Leone" (XLIV-XLVI). Nella prima parte dell'articolo, ho cercato di ricostruire la cronologia della composizione di questi quattro episodi, mediante un'analisi dei "frammenti autografi" e dell'abbozzo de "lo scudo". Nella seconda parte, ho esaminato le ragioni che spinsero l'Ariosto a comporre il Canto XXXVII e l'importanza che esso assume all'interno dell'Orlando Furioso. "Marganorre" e il primo esempio della nuova tendenza, tipica dell'ultimo Ariosto, verso una maggior tragicita della trama e una maggior serieta dei personaggi, soprattutto femminili. Inoltre, questo episodio trova un suo riscontro puntuale in quello di "Olimpia" composto in un periodo successivo. Nell'ultima parte tratto del Cortegiano di Castiglione, come di una possibile fonte del Canto XXXVII del Furioso. Dato che probabilmente la composizione di "Marganorre" e antecedente al 1528, anno di pubblicazione del Cortegiano, avanzo l'ipotesi che l'Ariosto abbia conosciuto a Ferrara uno dei manoscritti del Castiglione (il Vaticano Latino 8205) negli anni 1520-21, prima cioe della sua partenza per la Garfagnana.
著者
清水 李太郎 坂井 猛 出口 敦
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.74, no.635, pp.161-168, 2009-01-30
被引用文献数
1 2

This study aims to construct a method for seeking view points of moon landscape based on analysis on the composition of Japanese traditional Ukiyoe pictures drawn by a famous painter, Hiroshige. By analyzing the cultural landscapes expressed on Ukiyoe, we clarify 5 essential factors such as the season, hour, key element, ambient, viewing manner, and categorize into 10 composition types. Based on the results, we construct the application method of seeking the viewpoints for the traditional moon landscapes with composition of the geographical elements and moon condition through a case study, which is intended to create the aesthetic values of landscape planning harmonized with the nature.
著者
山本 百合子
出版者
福山市立大学
雑誌
福山市立女子短期大学紀要 (ISSN:02866595)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.57-66, 2008

本報では,文献により消えない身体装飾の「いれずみ」について調べた。結果は以下の通りである。1.「いれずみ」は所属を表したり,通過儀礼であったり,死後の世界へのパスポートであった。2.「いれずみ」は中国,日本では刑罰の一つであった。3.「いれずみ」は環太平洋地帯に位置するオセアニア,フィリッピン,インドネシア,台湾,日本,ロシア東部(シベリア),カナダ(カナダエスキモー),アメリカ(アメリカインディアン),メキシコ,ペルー,ブラジル(アマゾン上流域の原住民)等の多くの国の諸族に見られた。また,インドから北アフリカなどにも広く見られた。4.「いれずみ」は民間治療としても用いられていた。男女を問わず,神経痛やリウマチ,腰痛等の治療に腰・膝・肘等に施術されていた。5.江戸時代鳶頭達が「勇気」の象徴として,浮世絵を模した派手な意匠を身体の多くの部分に施術した。
著者
笠原 正夫
出版者
鈴鹿大学
雑誌
鈴鹿国際大学紀要Campana (ISSN:13428802)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.43-57, 2010-03-20

Koyasan surrendered to Hideyoshi TOYOTOMI's invasion of Kishu in Tenshou 13 (1583).However, it was deprived of a wide range of Kishu's territory.Ogo MOKUJIKI is said to have played a great role in this event. Thereafter, Hideyoshi continued to rule Koyasan. Koyasan as a feudal lord governed and administered Kishu's territory, and survived into the early modern society until the Meiji Restoration
著者
益岡 弘司 世古 哲哉 森木 宣行 山中 猛成 常岡 克伸 上田 国彦 中沢 茂雄 小野 直見 二神 康夫 須川 正宏 井坂 直樹 中野 赳
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.295-299, 1996

Tissue plasminogen activator(t-PA)による冠動脈内血栓溶解療法(PTCR)後の再閉塞が,以前より問題となっている.短時聞でのt-PA投与に伴う反応性の線溶能の変動が,再閉塞に関与することを既に我々は報告した.今回我々は,現時点で一般臨床上使用可能な投与量でも再閉塞の予防に寄与する投与方法がないかを検討するために,2つの異なったt-PAの投与方法を試み比較検討した.〔方法〕急性心筋梗塞患者20例を無作為にA群10例とB群10例に分けた.A群にはt-PA640万単位でPTCRを施行した.B群は480万単位で施行後,160万単位を6時間かけて末梢静脈より持続点滴した.PTCR開始前と開始の24時間後に採血し,t-PA,PAI-1,PIC,TAT,AT III,α2-PI,fibrino-gen,D-dimerおよび血小板数を測定した.〔結果〕PTCRはA群の1例で再灌流しなかった.4週後の確認造影では,PTCR不成功の1例に加え別にA群で1例が完全閉塞であったが,B群に再閉塞例はなかった.PTCR開始前の各因子に両群間で有意差は認めなかった.24時間後の値では,TATがA群15.4ng/ml,B群3.2ng/mlと有意にB群で低値であったが,他の因子に両群間で有意差は認めなかった.〔結論〕PTCR後のt-PA持続点滴を試みた.点滴例に慢性期再閉塞はなかった. t - P A 持続点滴例はPTCR単独例に比し,24時間後のPICに差はないがTATは有意に低く,線溶療法後の線溶活性は変わらないが反応性の凝固亢進状態の持続は弱いと考えられ,再閉塞の予防に有用である可能性がある.