著者
福永 龍繁
出版者
日本生気象学会
雑誌
日本生気象学会雑誌 (ISSN:03891313)
巻号頁・発行日
vol.Suppl., pp.45-47, 2012 (Released:2012-03-27)
参考文献数
3

異状死の発生は,冬季に多く,春から夏季にかけては少なくなる.例年の冬季の増加は,高齢者の入浴中やトイレ内での死亡が多くを占め,寒冷環境の影響が大きい.しかしながら,2007(平成 19)年 8 月及び 2010(平成 22)年 7 月に検案数の異常な増加があった.この原因は,梅雨明け後の小雨,かつ記録的な猛暑の影響から熱中症による死亡の急増であると判断されたので,監察医務院から関係省庁及び報道関係に対して「熱中症の予防」を訴える警鐘を鳴らした.本稿では,監察医務院で取り扱った熱中症の実態を紹介すると共に,熱中症死の死体現象,その診断の実態について解説し,併せて寒冷環境の死亡に与える影響についても紹介する.
著者
橘内 勇 大塚 吉則
出版者
北海道大学大学院教育学研究院
雑誌
北海道大学大学院教育学研究院紀要 (ISSN:18821669)
巻号頁・発行日
vol.104, pp.205-211, 2008-03-31

“猫背”と呼ばれる不良姿勢は,腰や背中にかけての鈍痛をもたらす腰痛症,頚・肩凝りを主訴とする頚肩腕痛の原因となり,小・中学生の若年者から高齢者まで幅広い年代を悩ませる要因となっている。とくに近年,運動不足や不良姿勢が原因とみられる子供の肩凝りの報告も多い。今回,学童期の影響も関連すると思われる大学生を対象に,不良姿勢を自覚する者の割合やそれに伴う有訴率,各自の対処法についてアンケートを実施した。なお,得られた結果を要約すると下記の通りである。 1.自分の姿勢が悪いと思う男子学生は54%・女子学生は67%であった。 2.腰背部痛を有する男子学生は39%・女子学生は46%であった。 3.頚・肩凝りを有する男子学生は31%・女子学生は40%であった。 これらの結果は,「平成16年国民生活基礎調査の概況」による同年代の有訴率より極めて高いものであった。この背景には,授業中は座位を取り続けなければならない学生の特殊な環境要因も大きいと考えられた。
著者
原口 佳誠
出版者
早稲田大学
雑誌
比較法学 (ISSN:04408055)
巻号頁・発行日
vol.45, no.3, pp.29-71, 2012-03-01
著者
星文彦 山中 雅智 高橋 光彦 高橋 正明 福田 修 和田 龍彦
出版者
公益社団法人日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.43-48, 1992
被引用文献数
16

椅子からの立ち上がり動作の運動学的解析を行い, 各筋群の機能的役割を考察した。計測方法:ビデオ, 床反力計, 表面筋電図, 及び殿部の離床を記録するためのマットスイッチ(自作)を用いて椅子からの立ち上がり動作を記録した。またビデオ, 床反力計, 表面筋電図は自作のトリガー発信器を用い同期記録した。分析結果:床反力は, 動作開始直後下降, その後急上昇し, 姿勢及び重心位置の変化を忠実に反映していると思われた。またその時の筋活動から立ち上がり動作開始時に体幹を前傾させることと重心位置を前下方へ移動させる原動力となっている筋群として縫工筋, 大腿直筋さらに前脛骨筋が重要な役割を果たしていると考えられた。
著者
Yasuo Okumura Katsuaki Yokoyama Naoya Matsumoto Eizo Tachibana Keiichiro Kuronuma Koji Oiwa Michiaki Matsumoto Toshiaki Kojima Shoji Hanada Kazumiki Nomoto Ken Arima Fumiyuki Takahashi Tomobumi Kotani Yukitoshi Ikeya Seiji Fukushima Satoru Itou Kunio Kondo Masaaki Chiku Yasumi Ohno Motoyuki Onikura Atsushi Hirayama for the SAKURA AF Registry Investigators
出版者
The Japanese Circulation Society
雑誌
Circulation Journal (ISSN:13469843)
巻号頁・発行日
vol.82, no.10, pp.2500-2509, 2018-09-25 (Released:2018-09-25)
参考文献数
20
被引用文献数
55

Background: Although direct oral anticoagulants (DOACs) are widely used in Japanese patients with atrial fibrillation (AF), large-scale investigations into their use, with suitable follow-up times and rates, are lacking. Methods and Results: The SAKURA AF Registry is a prospective multicenter registry created to investigate therapeutic outcomes of oral anticoagulant (OAC) use in Japanese AF patients. We conducted a study involving 3,237 enrollees from 63 institutions in the Tokyo area being treated with any of 4 DOACs (n=1,676) or warfarin (n=1,561) and followed-up for a median of 39.3 months (range 28.5–43.6 months). Analyses of 1- and 2-year follow-up data available for 3,157 (97.5%) and 2,952 (91.2%) patients, respectively, showed no significant differences in rates of stroke or systemic embolism (SE), major bleeding, and all-cause mortality for DOAC vs. warfarin users (1.2 vs. 1.8%/year, 0.5 vs. 1.2%/year, and 2.1 vs. 1.7%/year, respectively). Under propensity score matching, the incidence of stroke or SE (P=0.679) and all-cause death (P=0.864) remained equivalent, but the incidence of major bleeding was significantly lower (P=0.014) among DOAC than warfarin users. Conclusions: A high follow-up rate allowed us to obtain reliable data on the status of OAC use and therapeutic outcomes among AF patients in Japan. Warfarin and DOACs appear to yield equivalent 3-year stroke and all-cause mortality rates, but DOACs appear to reduce the risk of major bleeding.

2 0 0 0 OA 金木犀(創作)

著者
吉村 美穂
出版者
上田女子短期大学
雑誌
学海 (ISSN:09114254)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.89-92, 1990-03