著者
高市 暁広 大澤 幸生 古田 一雄 定木 淳 青山 和浩
出版者
社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.8, pp.58-58, 2008

既存技術を説明したカード群を基に、プレイヤーが自分のアイデアを記した新カードも混ぜながら、カードを組み合わせた新たなビジネスプランの価値を競い合うゲームを開発した。時間と共にアイデアの発言が増加し、ゲームは株式市場と類似した場へと進化した。
著者
飯塚 重善 高森 千恵子 山浦 美輪
出版者
人工知能学会
雑誌
2018年度人工知能学会全国大会(第32回)
巻号頁・発行日
2018-04-12

将来の人間とロボットの共存のため,双方の円滑なコミュニケーション,インタラクションを実現するためのロボットのデザイン要件を導出することを目的に,SF映画を素材にして,ロボットと相対する人間の対ロボット心理を考察し,そこから,『70デザイン項目』をベースにしてロボットデザイン原則の導出を試みた.その結果,『70デザイン項目』に当てはまる項目を多数見いだすと共に,既存項目のロボット向けアレンジ,そして新たにロボット向けに必要と考えられるデザイン原則を提案するに至った.そして自律型ロボットに関して,インプリメントすべきと考える倫理的なデザイン項目を導出することができた.
著者
財津 亘
出版者
日本犯罪心理学会
雑誌
犯罪心理学研究 (ISSN:00177547)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.29-41, 2016

<p>本研究は,最近10年間の放火事件を対象に,単一ならびに連続放火犯が述べた動機をテキストマイニングによって分類することを目的とした。研究1では,まず単一放火犯が供述した動機に関する文章(文字列)を対象に名詞を抽出し,放火犯ごとで名詞の出現度数を算出した。これにより作成されたデータセット(253名×67名詞)について,古典的多次元尺度法(重み付きユークリッド距離)による分析を行い,名詞を2次元上に布置した。つづいて,2次元上に布置された名詞の座標データを基に,階層的クラスター分析(Ward法,ユークリッド距離)を実施し,放火動機を分類した。その結果,単一放火に関する7類型が見出された(①怨恨型,②自殺型,③不満の発散型,④犯罪副次型,⑤保険金詐取型,⑥火遊び型,⑦人生悲観型)。続く研究2では,連続放火犯127名の供述における44の名詞を変数として,研究1と同様の分析を行ったところ,連続放火に関する5類型が抽出された(①不満の発散(雑多要因)型:ギャンブルの負けなど,②不満の発散(就業要因)型:仕事や就職活動の失敗など,③火事騒ぎ型,④逆恨み型,⑤犯罪副次型)。加えて,単一放火の中心となる動機が"怨恨"であり,連続放火の動機の中心は"不満の発散"であることを示唆した。</p>
著者
水野 俊哉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネスassocie (ISSN:13472844)
巻号頁・発行日
vol.8, no.18, pp.30-33, 2009-09-01

成功法則本(以下、成功本)は2つの軸で分類できます(具体的な分類は32〜33ページ)。 1つは、目的。「お金持ち」を目指すのか、自己実現して「本当の自分」を見つけるのか。
著者
劉 廷璽 天谷 孝夫 朝倫 巴根 劉 小燕
出版者
社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業土木学会論文集 (ISSN:03872335)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.233, pp.449-460, 2004-10-25 (Released:2011-08-11)
参考文献数
31

乾燥地における, 降雨の浸透過程や不圧地下水の蒸発過程中での, 不飽和帯断面の水分動態特性と貯水量変化の特徴とを検討した. 結果は次の通りである.(1) 不圧地下水の蒸発は, 不飽和帯の土性と地表植生とに大きく影響される.(2) 降雨浸透過程中で, 含水率が最も大きく変化する領域は地表から深さ1m以内にあり, 断面含水率は四つの領域に分かれる.(3) 降雨浸透涵養量は, 地表植生, 地下水深不飽和帯貯水量により大きく影響される.(4) 降雨浸透涵養係数は, 不飽和帯貯水量と降雨量とが増すにつれて大きくなる. 降雨浸透遅滞日数と降雨浸透涵養継続日数は, 地下水深と共に増加する.(5) 不圧地下水の蒸発係数は, 地表植生と地形類型に影響される. さらに不飽和帯貯水量と地下水深の増加に伴い減少する.(6) 不圧地下水蒸発比率は地下水深の増加につれて減少し, 植生がある場合は不圧地下水蒸発量と共に増加する.(7) 降雨浸透と不圧地下水蒸発との連続過程における不飽和帯水分の動態は, 四段階を経た.
著者
佐藤 正明
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.975, pp.78-81, 1999-01-25

ビクターの開発したVHSかソニーのベータマックスか。家庭用ビデオの世界標準規格を目指した争いは、国内から米国、欧州へと飛び火した。VHS陣営には国内で松下電器と日立製作所、シャープ、三菱電機が加わり、ベータ陣営には東芝と三洋電機が参加した。米国ではソニーが米最大のテレビメーカー、ゼニスを自陣営に引き入れると、そのライバルであるRCAを松下がVHS陣営に取り込んだ。
著者
力武 健次 菊地 高広 永田 宏 濱井龍明 浅見 徹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.124, pp.7-12, 2001-12-21
参考文献数
20
被引用文献数
4

本稿では着信するポート番号をランダム化することで、インターネット上のサーバーへの攻撃の耐性をより高める方法について考察する。インターネットでは、着信ポート番号で利用するアプリケーションサービスを区別する。DoS( サービス拒否)攻撃の多くはこの特性を利用し、特定のポート番号に対してのみ接続を試みることで、攻撃の効率を高めている。仮に1つのアプリケーションサービスに対して複数の着信ポートを用意し、通信内容を分散させることができれば、無線通信でのスペクトラム拡散変調方式と同様にDoS攻撃などの接続妨害行為に対してサーバーの対攻撃性を高めることができる。本稿ではこのモデルの適用可能性について検討する。In this paper, we study the feasibility of increasing resiliency against attacks to Internet servers by randomizing the listening port numbers. On Internet, each application service is identified with the listening port number. DoS (Denial-of-Service) attackers take the advantage of this characteristics, by focusing the destination port number to maximize the efficiency of the attacks. If an application service uses multiple listening ports and diverse the traffics to the ports, the server becomes more resilient against connection-interference activities such as DoS attacks, as in the case of spread-spectrum modulation on radio communication. We analyze the applicability of this port-randomizing model.
著者
藤井 勉
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.23-36, 2013-07-30 (Released:2013-08-28)
参考文献数
24
被引用文献数
2 1

本研究では,潜在的な対人不安を測定する潜在連合テスト(Implicit Association Test:IAT)を作成した。研究1では,55名の大学生および大学院生とその友人162名を対象に実験を行った。参加者の顕在的/潜在的不安と他者評定の特性不安/状態不安の関連から,対人不安IATの予測的妥当性が示された。研究2では,32名の大学生および大学院生を対象に実験を行い,シャイネスを測定する潜在連合テストと対人不安IATの相関関係を検討した。両者の相関係数はr=.46 (p<.01)であり,対人不安IATの併存的妥当性が示された。研究3では,26名の大学生および大学院生を対象に,対人不安IATを1週間の間隔を空けて実施し,対人不安IATの再検査信頼性を検討した。2回のIAT間の相関係数はr=.76 (p<.01)であり,十分な再検査信頼性が示された。一連の研究において,対人不安IATの妥当性,信頼性は十分であると判断された。

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1937年02月02日, 1937-02-02
著者
数井 みゆき 遠藤 利彦 田中 亜希子 坂上 裕子 菅沼 真樹
出版者
日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.323-332, 2000-09-30
被引用文献数
4

本研究では現在の親の愛着とそれが子の愛着にどのように影響を及ぼしているのかという愛着の世代間伝達を日本人母子において検討することが目的である。50組の母親と幼児に対して, 母親には成人愛着面接(AAI)から愛着表象を, 子どもには愛着Qセット法(AQS)により愛着行動を測定した。その結果, 自律・安定型の母親の子どもは, その他の不安定型の母親の子どもよりも, 愛着安定性が高いことと, 相互作用や情動制御において, ポジティブな傾向が高いことがわかった。また特に, 未解決型の母親の子は, 他のどのタイプの母親の子よりも安定性得点が低いだけでなく, 相互作用上でも情動制御上でも行動の整合性や組織化の程度が低く混乱した様子が, 家庭における日常的状況において観察された。ただし, 愛着軽視型ととらわれ型の母親の子どもは, 安定型と未解決型の母親の子どもらの中間に位置する以外, この両者間での差異は認められなかった。愛着の世代間伝達が非欧米圏において, 実証的に検証されたことは初めてであり本研究の意義は大きいだろう。しかし, さらなる問題点として, AAIやAQSの測定法としての課題と母子関係以外における社会文化的文脈の愛着形成への影響という課題の検討も今後必要であろう。
著者
岡村 貞夫 佐々木 政一 勝見 正治 谷口 勝俊 田伏 洋治
出版者
Japan Surgical Association
雑誌
日本臨床外科医学会雑誌 (ISSN:03869776)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.113-118, 1984-02-25 (Released:2009-02-10)
参考文献数
22

当科及び和歌山県並びに周辺地区の関連16施設において手術を受けた消化性潰瘍患者2,175名について血液型と潰瘍の関係を調査し,和歌山県の昭和56年度献血者69,097名の血液型分布を対照に検討した. 調査項目は個人的背景に重点をおき,手術適応別,潰瘍家族歴及び初発年齢別に分類し調査した. その結果,対照群ではA型37%, B型23%, AB型10%, O型30%であるのに対し,潰瘍2,175例では, A型33%, B型21%, AB型8%, O型38%とA-O型分布の逆転がみられた(p<0.01). この傾向は胃潰瘍(GU)及び十二指腸潰瘍(DU)いずれにおいても認められ,手術適応別では出血性GUにおけるO型の頻度が47%と最も著明に増加していた(p<0.01). 家族歴を有する潰瘍患者は平均初発年齢が約10歳若く, GUでは家族歴のない潰瘍群と異り対照群と殆ど同様のA型優位の分布を示した. 又初発年齢別の検討でも30歳以下の年齢で発症したGU 116例は家族歴を有するGUと同様にA-O型分布の逆転がみられず,対照群との間に殆ど差を認めなかった. O型頻度の有意な増加はDU及び31歳以後に発症するGUのみに明らかであり, early onset typeのGUは血液型以外の因子が発症に関与している事が示唆された.
著者
村上 悟 濱谷 義弘 長渕 裕 神谷 茂保 田中 敏
出版者
岡山理科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

積分方程式の解に対する定性的性質を中心に研究を行った.実際、線形方程式に付随する解作用素の生成素に対してスペクトル解析を行い、本質的スペクトルの半径に関する評価を得た.さらに、非同次方程式に対して相空間における解の表現公式を確立した.これらの結果を融合して応用することにより、有界解や周期解などの存在に関するマッセラ型の定理を確立し、さらに、非線形方程式に対し線形化原理を導いて解の安定性解析への有効な手法を確立した.