著者
上西 朋子 宮嶋 祐佳 牛腸 ヒロミ
出版者
実践女子大学
雑誌
実践女子大学生活科学部紀要 (ISSN:13413244)
巻号頁・発行日
no.52, pp.103-108, 2015-03

When clothes have been washed, they retain various fragrances. Recently, addition of fragrances to the softeners has been commercialized. Also, fragrance additive agents are being sold separately to meet the consumers' tastes. In the present study, these two kinds of commercialized fragrances were examined in terms of their odor characteristics and time of retention. The measurements were performed with a Shimadzu odor characterization apparatus. The radar charts with 10 poles to characteristic fragrances showed characteristics among the soften fragrances and a similarity for fragrance additive agents. The odor index, which corresponds to the strength of mixed odor as sensed by human sensitivity, was retained over 24 hours at the 25~15 levels.
著者
辻 彰
出版者
日本DDS学会
雑誌
Drug Delivery System (ISSN:09135006)
巻号頁・発行日
vol.11, no.5, pp.299-308, 1996-09-10 (Released:2009-02-23)
参考文献数
35
被引用文献数
1

Lipophilicity and molecular weight have long been believed to be determinants of the transfer of drugs into the central nervous system(CNS) across the blood-brain barrier(BBB), which is formed by the brain capillary endothelial cells (BCECs). However, recent advances in studies on the BBB transport of xenobiotics, as well as nutrients and neuroactive agents, have led to a change in our concept of the BBB. It is no longer regarded as a static lipoidal membrane harrier of endothelial cells which have tight junctions without fenestrations, but rather is censidered to be a dynamic interface which has physiological functions for the specific and selective membrane transport of many compounds, as well as degradative enzyme activities. It has carrier-mediated transport systems for relatively small molecules, an absorptive-mediated endocytosis system for positively charged peptides and a receptor-mediated endocytosis system specific to certain other peptides. The recent discovery of P-glycoprotein as a specific efflux pump in addition to the above influx systems confirmed the idea that the BCECs form a well organized barrier that by actively and selectively controls the influx and efflux of compounds. From the viewpoint of drug delivery, although an increase in the lipophilicity of compounds is useful to enhance the permeation across the BBB, such a strategy would also increase the permeation into tissues other than brain. Accordingly, for the development of brain-specific drug delivery systems for neuroactive compounds, it is important to understand and utilize the specific transport mechanisms of the BCECs. Here I describe the physiological and molecular characterization of the transport mechanisms of the BBB for natural compounds, as well as bioactive xenobiotics.
著者
近森 正幸
出版者
一般社団法人 日本臨床リウマチ学会
雑誌
臨床リウマチ (ISSN:09148760)
巻号頁・発行日
vol.26, no.4, pp.317-321, 2014-12-30 (Released:2015-02-28)

21世紀を迎え,医療の高度化と高齢社会の到来で業務量も膨大になるとともに,診療報酬も出来高払いからDPCによる一日包括払いに変わり,「早く元気になって自宅へ帰ってもらう」という付加価値を提供するようになった.今回,マネジメントの難しいチーム医療のイロハを述べてみたい. 病院全体から見れば,チーム医療を情報共有の仕方でカンファレンスですり合わせする「もたれあい型」と情報交換で情報共有する「レゴ型」に分類できるが,リウマチの診断,治療という業務を行っている現場の視点で分類すると,「人事レバレッジ」と「タスクシフト」の2種類に分かれる. [人事レバレッジ」のレバレッジは梃子であり,梃子をきかせて働かせるように医師が判断し,その指示のもと一緒に業務を行う方法である.スタッフの専門性が低いため,医療の質も労働生産性もあまり向上することがなく,医師,看護師の負担軽減が大きな役割となる. 「タスクシフト」は業務の代替を意味しており,医療専門職がそれぞれの視点で患者を診,判断し,介入する自立,自動が特徴である.専門性が高いことにより医療の質を高め,スタッフの数だけ労働生産性を高めることができる. DPC時代のチーム医療においては,診療報酬の加算の有無にかかわらず必要であればスタッフを雇い,専門性を高め,自立,自動するスタッフに育て上げることが重要で,そうしてこそマネジメントができるようになりサービス業の付加価値を生み出すことが可能となる.
著者
栗本 育三郎 川上 直樹 舘 [ススム]
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.14, no.3, pp.371-380, 2009
参考文献数
28
被引用文献数
3

In near-infrared spectroscopy (NIRS), there is optical pathlength problem. Thus, NIRS measurements cannot be compared between subjects and or regions within a subject. In this study, we propose a separation method for the optical pathlength influence by the variance plot analysis using the variance of the sample mean to NIRS time series signal. As a validation example, we conducted variance plot analysis on auditory selective attention by 10 subjects of normal adult males. As a result, in 8 subjects out of 10 subjects for auditory area on the left side and 7 subjects out of 10 subjects on the right side for auditory area, channels corresponded which are activated concentrating on listening to music.
著者
谷口流鶯 編
出版者
博報堂
巻号頁・発行日
1901
著者
堀江 信彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.218, pp.46-49, 2002-11

—集英社という有力出版社を飛び出してコンテンツ会社を起業し、青年漫画誌「コミックバンチ」を創刊された時、提携した新潮社は漫画に強くないし、売れるはずがないと言われたと聞きました堀江 ええ、言われました。—しかし堀江さんとしては絶対当たるという自信をお持ちだったという堀江 ありましたよ。
著者
堀切 実
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.51, no.10, pp.1-10, 2002-10-10 (Released:2017-08-01)

柄谷行人の名著『日本近代文学の起源』によれば、自らの感性の覚醒に基づく客体としての"風景"の発見は、近世以前の文学にはなかったものだという。明治二十年代以前にあったのは、先験的風景を借りた表現のおもしろさであり、「もの」や「自然」を対象として眺める認識主体は確立されていなかったという。本稿では、広く近世の文学作品を見渡しつつ、こうした説への反証をあげ、近世においても、すでに「実景」を見る目が開かれつつあったことを提言する。
著者
三森 一司
出版者
聖霊女子短期大学
雑誌
聖霊女子短期大学紀要 (ISSN:0286844X)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.1-6, 2002-03-31

入手しやすい原料を用いて手軽に短時間にチョコレートを製造する目的で,微粒化方法や精練時間の短縮化,レシチンの添加量,使用原料等を検討した結果,以下の点が明らかになった。(1)1回の処理量とカカオバターの磨砕状態から摩砕器具としては乳鉢が適していた。(2)製品の滑らかさに大きく影響するのはレシチンの添加量や精練方法よりも原料の粒径にあると考えられた。(3)磨砕時間10分では十分に磨砕されず,原料の粒径は350μであった。磨砕時間240分では市販のチョコレートに匹敵する滑らかさとなった。(4)チョコレートミックス100gに対しレシチンを1.2g添加した場合が,ミックスの融解も速やかで,味に及ぼす影響も少なかった。(5)60分以上精練してもチョコレートの特性に大差が無く,240分精練すると異味・異臭が生じることから精練時間の短縮は可能と思われた。(6)全脂粉乳の代わりに脱脂粉乳を用いてもチョコレートの性状に差が無く代替が可能であった。(7)原料から砂糖を除いても滑らかさは良くならず,艶,硬度は悪くなり,その他の特性も何等変化が認められなかった。
著者
関本 均 落合 美和子 多田 晃子
出版者
宇都宮大学
雑誌
宇都宮大学農学部學術報告 (ISSN:05664691)
巻号頁・発行日
vol.18, no.3, pp.9-16, 2003-03-31

大気環境中に成育する植物は、エアロゾルなどの乾性沈着物質とそれが降水中に取り込まれて降下・沈着する湿性沈着物質の影響を受けており、大気中の窒素化合物である窒素酸化物やアンモニアも乾性または湿性沈着物質として植物葉に沈着し、養分として吸収利用される場合がある。エアープランツ茎葉部の陽イオンの吸着能力を表す指標として、茎葉部の陽イオン交換容量を調べたところ、エアープランツのそれは、ツツジの4倍、スギ、ヒノキ、クロマツの葉の37倍大きかった。エアープランツは針状葉を持つこと、葉には無数の毛状組織が発達していることなどの形態的な特徴が茎葉部の大きな陽イオン交換容量をもたらすと推察された。陽イオン交換容量の大きい茎葉部は、陽イオン性の降下物を吸着しやすく、利用しやすいと考えられる。エアープランツによる降下窒素化合物の利用率は、NO3-よりもNH4+の方が顕著に高いという結果は、この特徴に由来すると思われた。このように、エアープランツには、茎葉部の陽イオン交換容量が大きく、陽イオン性の降下物を吸着できる能力が高いこと、根がないので窒素の経根吸収を考慮しなくてよいため、大気由来の降下窒素化合物の吸着と利用を直接評価できるという特徴があるので、エアープランツはNH4+などの陽イオン性降下物の沈着を評価できる指標植物になるかもしれない。
著者
松村 真木子 Makiko MATSUMURA
出版者
埼玉学園大学
雑誌
埼玉学園大学紀要. 人間学部篇 (ISSN:13470515)
巻号頁・発行日
no.15, pp.165-178, 2015-12

インターネットが家庭に定着した2007年から2015年の時期における、子どもをめぐるインターネット環境の変化を、朝日、毎日、日経各紙の記事から分析した。通話のPHS時代、メールの携帯時代を経て、2013年から中高生は一気にLINEのスマホ時代に突入した。そして、子どもをトラブルから護るための対策であったフィルタリングが有効性を失った。メール時代から続く「即レス」(すぐに返事をすること)が、LINEのチャットで加速した。仲間はずれにならないために深夜までチャットに参加し、子どもたちは疲弊している。さらに、SNSで誰もが不特定多数に対し情報を発信し交流できる環境は、さまざまなトラブルに出会う危険性をはらんでいる。このような時代の実情をふまえて、まずネットの仕組みを理解させること、そのうえで子どもの心の成長に合わせて、子どもたち自身が、チャットの時間帯を含めてネットの安全な使い方を考えられるようなサポートが必要である。
著者
蘆澤 雄亮 佐久間 彩記
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.62, no.6, pp.6_27-6_32, 2016-03-31 (Released:2016-05-30)
参考文献数
4

2010年6月に公開した「産業デザイン分野スキルスタンダード」策定にあたり,その指標導出を目的に「デザイナーに期待する能力」および「デザイナーの職務実態」に関して3つの調査研究を行った。デザイナーに期待する能力に関する調査からは,「新たな発想」に関して期待が高く,またアイデア導出から実現までをトータルに考えることができるディレクター的役割のニーズが強いことが分かった。デザイナーの業務実態に関する2つの調査からは,アイデアやコンセプトなどを「考える」業務と,それらを「実現化」する設計業務の2種類に関する関与が最も多く,一方でそれらに付随した業務に関しても関与度が高いことが分かった。
著者
前田 満和
出版者
The Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.49, no.11, pp.1021-1031, 1991-11-01 (Released:2009-11-16)
参考文献数
54
被引用文献数
1 3

Cisplatin [cis-dichlorodiammineplatinum (II)] has been widely used for clinical cancer chemotherapy though the complex has severe side effect such as renal toxicity. This article is summarized synthetic method, reactivities, and mechanism of action against target molecules of cisplatin. And a part of newly synthesized cisplatin analogs including our liposoluble or water miscible platinum (II) complexes are summarized with their antitumor activities against experimental tumors.

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1896年10月28日, 1896-10-28
雑誌
立教大学日本文学
巻号頁・発行日
vol.119, 2018-01-30
著者
金子 正勝
出版者
The Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.49, no.11, pp.989-1001, 1991-11-01 (Released:2009-11-16)
参考文献数
87
被引用文献数
3 8

Recent development in the synthetic chemistry of the antitumor antimetabolites of nucleic acid related compounds has been reviewed. In addition to the methodology of the synthesis of antimetabolites from the point of synthetic chemistry, the antitumor activities and the mechanisms of them have also been mentioned.