著者
中村 恵佑
出版者
一般社団法人 日本教育学会
雑誌
教育学研究 (ISSN:03873161)
巻号頁・発行日
vol.88, no.2, pp.295-305, 2021 (Released:2021-11-02)
参考文献数
29

本稿では、国立大学協会(国大協)による1980年代の共通第一次学力試験(共通一次)の改革過程を分析し、大学入試の共通試験におけるアラカルト方式導入の要因を再検討した。その結果、各国立大学の入試に関する動向の変化や共通一次に関し意見がまとまらなかったことという内的要因と、文部省の改革要請という外的要因を背景に、国大協が共通一次利用の自由化・弾力化という方針転換を行い科目削減と実質的なアラカルト方式導入を決定したことも、アラカルト方式を採用した大学入試センター試験の実施に繋がる重要な要因だった点が解明された。
著者
中村 粲
出版者
サンケイ新聞社
雑誌
正論
巻号頁・発行日
no.311, pp.88-102, 1998-07
著者
中村 粲
出版者
サンケイ新聞社
雑誌
正論
巻号頁・発行日
no.302, pp.282-295, 1997-10
著者
草加 勝司 清水 孝純 洞田 亮 中村 清 大河内 敬雄
出版者
大同特殊鋼株式会社
雑誌
電気製鋼 (ISSN:00118389)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.89-96, 1991-05-01 (Released:2009-05-25)
参考文献数
11
被引用文献数
2 1

The electronics industry has been abruptly advanced in recent years. On interconnecting microelectronics components with circuit board, solder paste has been used for surface mounted devices to achieve the extreme fineness of the detail of the assemblage.The more complex the surface mounting, the finer solder powder is needed for the paste. On the other hand the finer powder is more easily surface-oxidized. Because surface oxidation of powder prevent sound soldering, finer powder of specific particle size (40 micron under) is usually removed by classification. On considering productivity, it is necessary that solder powder should have particle size in the same range as possible on atomization.In this parper, an investigation has been made of relationship between centrifugal atomization conditions of eutectic solder and its morphologies. The results are summarized below.(1) As atomization disk revolution rate is lowered, particle size distribution becomes narrower.(2) As atomization disk diameter is smaller, particle size distribution becomes narrower.(3) Atomization disk is water-cooled and then particle size distribution becomes narrower.
著者
糀屋 絵理子 樺山 舞 山本 真理子 樋上 容子 小玉 伽那 向井 咲乃 矢野 朋子 奈古 由美子 中村 俊紀 廣谷 淳 福田 俊夫 玉谷 実智夫 奥田 好成 生島 雅士 馬場 義親 長野 正広 樂木 宏実 神出 計
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.602-609, 2021-10-25 (Released:2021-12-08)
参考文献数
21

目的:多病を抱える高齢者の疾患管理において,季節変動に伴う血圧の変化が,臨床上,問題であると指摘されている.本研究では,在宅医療を受療中の在宅療養高齢者において,季節変動に伴う血圧変動の実態を把握するとともに,療養中イベントとの関連,変動に関連する要因を検討した.方法:包括的在宅医療確立を目指したレジストリー研究(OHCARE研究)の協力機関にて在宅訪問診療を受療している,65歳以上の患者,かつ初回調査と追跡調査(平均追跡日数368日)で,夏季(6/1~8/31),冬季(12/1~2/28)に調査を行った57名を対象とした.診療記録より,患者の基本属性,血圧値,療養中イベントを含む情報を収集し,季節変動に伴う血圧値を把握した.また,収縮期血圧における季節間血圧変動について,中央値を基準に,季節変動大・小の2群に分け,対象の特性を比較するとともに,療養中イベント(入院,転倒,死亡)との関連の有無を検討した.結果:対象の約60%は要介護3以上と虚弱状態であった.患者の血圧平均値は,夏季120.5±12/66.9±8 mmHg,冬季124.7±11/69.5±7 mmHgと冬季の方が有意に高値であった(P<0.01).また血圧変動レベル大小2群で特性を比較すると,変動レベルが大きい群の方が小さい群より,夏季血圧が有意に低かった.また,血圧変動レベルが大きい群の方が「療養中の入院」の発生割合が有意に高かった(P=0.03).結論:在宅医療を受ける高齢療養者において,季節間で血圧は変動し,特に夏季の血圧低下が変動に影響する可能性が考えられた.また,血圧変動性の大きさが療養中の入院イベントリスクと関連する可能性が示唆された.これらの変動を把握した上で,医療者は臨床的な諸問題を考慮し,患者個々に最適な治療,ケアを検討する必要がある.
著者
横山 修 泉 明宏 中村 克樹
出版者
日本霊長類学会
雑誌
霊長類研究 Supplement
巻号頁・発行日
vol.23, pp.91, 2007

近年、マカクザルが、自らがある事柄を記憶しているか否かをある程度理解していること、つまり、メタ記憶能力を持つことを示唆する結果が報告されている。例えば、長期間の訓練後にあるアカゲザルは、記憶課題の正試行と誤試行とで異なる報酬を選択できることが示された。しかし、例数も少なく、また長期の訓練が必要かどうかなど、マカクザルのメタ記憶能力に関しては未だよく分かっていない。本研究では、記憶課題遂行後に報酬を得るためにある画像に触れることを要求する遅延見本合わせ課題を用い、記憶課題の訓練以外に特別な訓練をせず、報酬を要求する行動が記憶課題の正誤に応じて異なるかどうかを解析した。まず、タッチパネルモニタを用いて1頭のニホンザルに遅延見本合わせ課題を訓練した。十分な訓練後、試行の最後に別の画像を呈示するようにした。その画像に触れること(報酬要求行動)で、記憶課題が正解だった場合にはサツマイモ、誤りだった場合にはタイムアウトを与えた。その後、新しい試行を開始した。報酬要求行動における反応潜時を解析したところ、正試行よりも誤試行において有意に長く、ニホンザルが記憶課題に正しく答えたかどうかを区別していたことが示唆された。与えられる報酬や罰は反応潜時によって変化しないため、成績依存的な反応潜時の違いは訓練を通して獲得されたものではない。ニホンザルが、記憶課題後その正誤に応じて自発的に異なる行動をとったと考えられる。特別な訓練を行わずにこうした行動が見られたことは、ニホンザルには記憶に基づいて自ら行なった行動の妥当性を評価する能力があり、外部環境だけでなく内部状態をも考慮に入れたより適応的な行動の産出を行いうることを示唆する。
著者
畑山 誉 中村 文一
出版者
公益社団法人 計測自動制御学会
雑誌
計測自動制御学会論文集 (ISSN:04534654)
巻号頁・発行日
vol.50, no.11, pp.811-820, 2014 (Released:2014-11-20)
参考文献数
15
被引用文献数
2

An attitude of a rigid body is defined on SO(3); the fact leads to problems on attitude control of a rigid body. We propose a new discontinuous control law for globally asymptotic stabilization of the attitude of the rigid body by minimum projection method. We prove that the system always has Carathéodory solutions under our control method. Moreover, we show an advantage of the proposed method over quaternion-based hybrid feedback.
著者
中村 庄八
出版者
地学団体研究会
雑誌
地球科学 (ISSN:03666611)
巻号頁・発行日
vol.51, no.5, pp.346-360, 1997-09-25 (Released:2017-07-11)
被引用文献数
1

小野子火山は,中期更新世に活動した複成火山で,体積約13km3の円錐火山からなる十二ヶ岳成層火山形成期,山頂部にカルデラ状地形を,北北東および南東斜面に溝状地形を形成して山麓部に岩屑なだれ堆積物を堆積させた山体崩壊期,カルデラ状凹地から宮沢溶岩や小野子山南溶岩が流出した山頂溶岩類流出期の3期に区分される.溶岩流などの火山岩は,複輝石安山岩を主体とするが,初期には玄武岩やかんらん石含有複輝石安山岩も認められる.十二ヶ岳成層火山形成期の後半には,火山体の西斜面で漏斗状の形をとる十二ヶ岳南爆裂火口が発生し,現在その内部構造の一部が露出している. 山頂部付近には,中ノ岳貫入岩,放射状岩脈群,小野子山貫入岩などの貫入岩体が存在し,これらは東西方向に直線状に並ぶ.この方向に本火山活動と密接な関係をもち,かつ,中新統の相対落差が1100m以上に達する断層が推定される.
著者
藤本 雄紀 今井 龍一 中村 健二 田中 成典 有馬 伸広 荒川 貴之
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集F3(土木情報学)
巻号頁・発行日
vol.73, no.2, pp.I_259-I_267, 2017
被引用文献数
1

道路交通分析において,道路上に設置された様々な機器のデータを用いた定量的な分析に加えて,マイクロブログから道路利用者の意見を抽出する定性的な分析が行えるようになってきた.災害時での活用を念頭に置くと,道路管理者が瞬時に多種多様な投稿の中から信憑性の高い情報を確認できる必要がある.しかし,マイクロブログは誰もが自由に投稿できるため各投稿内容の信憑性が不明である.この特性は,災害時にマイクロブログを活用する際の弊害となっている.本研究では,投稿者の属性や投稿傾向の観点から,信憑性の高い記事の投稿者を特定する手法を考案し,その有用性を検証した.
著者
中村 聡志 高崎 尚人 小林 亜樹
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.655-656, 2015-03-17

Twitterのようなマイクロブログでは、さまざまなアカウントが自分自身の興味や嗜好に合わせてツイートを投稿している。これにより多くの投稿の中から自分が興味のあるツイートを投稿しているアカウントを見つけ出すのは難しい。しかし、その中でも同じ興味を持つアカウントはその興味対象に関するイベントが起きた時間に似たような投稿を行うことが多い。これにより既に分類されているクラスタの時系列での投稿内容より特徴を見つけだすことで未分類のアカウントの分類も行うことができると考える。本研究では、アカウント分類に必要なクラスタの特徴を社会的バースト性と定義し、分類済みクラスタのタイムラインでのバーストが起きた時間とバースト時の投稿内容より抽出する手法を提案する。
著者
宮田 佳樹 吉田 邦夫 中村 俊夫 南 雅代 堀内 晶子 久保 謙哉 北野 博司 上條 信彦 遠部 慎 村本 周三 リチャード エバーシェッド
出版者
金沢大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

①土器付着炭化物の炭素年代測定や安定同位体分析による食性解析法,②土器残存有機物組成や分解生成物を同定するバイオマーカー分析,③土器から抽出した炭素数16,18の直鎖状飽和脂肪酸の炭素同位体比を現生生物と直接比較することにより,起源物質を推定する手法,これら三つの手法(①,②,③)を法補的に組み合わせることにより,土器付着炭化物と土器胎土吸着物を用いて,土器で調理された食材を復元することができた。つまり,新しい縄文土器を用いた古食性研究手法を確立した。