著者
清水 洋 福田 一史 井上 明人 鴫原 盛之 松井 彩子
出版者
Institute of Innovation Research, Hitotsubashi University
巻号頁・発行日
2018-12

ゲーム産業生成におけるイノベーションの分野横断的なオーラル・ヒストリー事業
著者
小柴 寿人 井上 明久 牧野 彰宏
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌A(基礎・材料・共通部門誌) (ISSN:03854205)
巻号頁・発行日
vol.118, no.6, pp.706-711, 1998-06-01 (Released:2008-07-15)

電気学会の投稿規定に反していることが判明したため,本研究開発レターの掲載を取り消す。
著者
根本 啓一 高橋 正道 林 直樹 水谷 美由起 堀田 竜士 井上 明人
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.55, no.6, pp.1600-1613, 2014-06-15

近年,自発的・持続的な行動変革を誘発するためのアプローチとして,ゲーミフィケーションが着目されている.ゲーミフィケーションはゲームの考え方やデザイン・メカニクスなどの要素を,ゲーム以外の社会的な活動やサービスに利用するものとして定義される.このゲーミフィケーションを活用して,多数のユーザの行動変容を促すことで,社会的な課題を解決する活動が生まれている.本稿は,このような社会的課題の解決にゲーミフィケーションを活用することに関して述べている.従来の社会課題解決型のゲーミフィケーションは,ウェブ作成者など特定の作者が作成した仕組みを使って,ユーザの行動を喚起するために利用されることが多かった.しかし,個々のユーザやコミュニティが抱えている課題は多種多様であるため,課題解決の観点では,本質的課題をとらえることが難しい.課題を抱えるユーザ自身が行動をデザインすること,必要に応じて改良可能な参加型の仕組みが必要である.そこで,課題を持つユーザ自身による課題解決のための自発的・持続的な行動の設計と実行をゲーミフィケーションを利用して支援する仕組みを提案する.我々は,参加者が自らの課題に取り組むためのゲームを設計するワークショップを設計・実践し,さらに,そのアイデアをゲームにして実行に移すことができる,ゲーミフィケーション・プラットフォームと呼ぶウェブサービスを試作した.ゲーム作りのワークショップを計3回実施し,48名が参加した.プラットフォーム上には9つのゲームが作成され,ゲームプレイを通じて827個の行動がなされた.本稿では,これらの結果をふまえ,動機づけ,能力,誘因という3つの観点から自発的・持続的な行動を生み出すための課題について考察する.Gamification, the use of game thinking and game mechanics in a non-game context, is getting more attention as a means of self-motivated and sustained behavioral change. There are social problem solving activities by using this mechanics in order to encourage many people to change their behavior. Most of the applications and activities of Gamification are designed by skilled professionals in order to solve a particular problem. However, problems that a group or community has are slightly different in many ways. Therefore, a given application of Gamification is not enough to fundamentally solve a complex social issue. We believe that designing applications and activities of Gamification need to be more inclusive of stakeholders of the problem. In this paper, we propose a methodology to solve a problem with self-motivated and sustained actions through Gamification. We designed workshops which allow participants to create games to solve their own issues. In addition to the workshop, we developed web-based platform, Gamification Platform, where game ideas created at the workshop can be deployed so that users can play the game idea in actually. We conducted 3 workshops with 48 participants in total. 9 games are prototyped and 827 activities have been done. Finally, we discussed mechanisms to encourage people to take actions from the view point of motivation, ability, and trigger.
著者
飯島 義雄 秋吉 京子 田中 忍 貫名 正文 伊藤 正寛 春田 恒和 井上 明 安藤 秀二 岸本 寿男
出版者
一般社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.83, no.5, pp.500-505, 2009-09-20 (Released:2016-08-20)
参考文献数
10
被引用文献数
1 2

2005 年12 月,神戸市内において鳥類展示施設の従業員の間でオウム病が発生した.従業員は,オウム病等の人獣共通感染症に関する研修等を受けておらず,鳥の糞の始末等を行う場合にも,マスク,手袋,作業着等の使用は限られていた.67 名の従業員のうち,4 名が肺炎を呈しており,2 名がオウム病肺炎と確定診断された.それ以外に19 名が発熱や咳などの症状を訴えたが,オウム病とは診断されなかった. オウム病発生時,約970 羽が検疫もされず,個体識別もされず飼育されていた.餌や水に混ぜてのドキシサイクリン投与に効果がなかったため,全鳥の個体識別とPCR にてクラミジアの検査を実施した.比較的大量のクラミジアを排出していたトリに,ヒムネオオハシ1 羽,オシドリ1 羽,マガモ3 羽がいた.また,死亡したオキナインコ1 羽の臓器からも大量のクラミジアが検出された. 肺炎患者1 名の気管支肺胞洗浄液がPCR でクラミジア陽性であったことより,主要外膜タンパク質(major outer membrane protein : MOMP)の塩基配列を決定した.上記のトリ由来のMOMP の配列と比較したところ,ヒムネオオハシから検出したMOMP の塩基配列が,患者のそれと完全に一致した.それ以外のトリ由来のものは,1~5 塩基異なっていた.ヒムネオオハシは,閉鎖的な部屋に放たれており,作業中にその排泄物を吸い込んで感染したものと推察された. 今回のオウム病集団発生を通じて,①オウム病など人獣共通感染症に対する知識と感染対策の必要性,②迅速診断の難しさ,③血清診断の難しさ(PCR でオウム病が確認できても,抗体価の上昇が起こらない症例の存在),④糞からのクラミジア検出の難しさ(PCR 阻害物質の残存)を経験した.また,パルスフィールド電気泳動等が確立されていないクラミジアにおいては,MOMP の塩基配列の解析が菌株を比較する方法として有用と考えられた.
著者
金澤 弘 吉岡 健二郎 古田 真一 羽生 清 木下 長宏 井上 明彦 並木 誠士 松原 哲哉 金澤 弘
出版者
京都造形芸術大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
1996

近代国家は自国民のアイデンティティ確保の体系を整えていったが、これは自己目的的な有機体としての国家のイデオロギーを創出することであった。有機体の概念は芸術制度に対しても適用されたが、実のところそれは元来芸術作品を範型として考えられたものである。この本来的な両義性が、近代国家における芸術の制度化に際して二つの側面をもたらした。一つは芸術を積極的に社会組織に同化させようとするものであり、もう一つは芸術を国家道徳から乖離させるものである。日本においては、近代化が国家主義的な反動を一八八〇年代に引き起こした。たとえば、岡倉天心によって押し進められた日本画の特権化である。しかし、これは実際には一種の西欧的芸術概念、すなわち国家の自己主張を表明するものとしての芸術という考えを導入したものである。他方、一つの典型的に日本的な(そして中国的ではない)伝統があって、それによれば芸術の世界は社会的政治的生からの対蹠物としてみなされる。それが芸術家、とりわけ小説家や文人画家の何人かをして、みずからの芸術を西欧化に対し均衡を保つためのものとして考えさせることになった。夏目漱石の場合はそれである。文化的アイデンティティとしての芸術は、こうして二つの方向にその機能を分岐させた。国民国家の有機体モデルと、生来の(これもまた人為的な)自己なるものへの参照物である。しかしまさにこの時、芸術に対する歴史的な態度が普及していき、その近代的な考え方にもう一つの観点を付け加えることになった。それによれば芸術はもはや自分以外の何者の有機体のモニュメントでもなくなり、芸術についての自律的学問に博物館学的資料を提供する領域となる。またそれと同時に、国家的アイデンティティの方も、芸術の領域以外のところ、とりわけマス・コミュニケーションのうちに次第に有効性を見出していったのである。
著者
齋藤 瑞貴 井上 明也 土屋 洋平 岩下 基
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.478, pp.67-72, 2015-02-23

現在,携帯電話市場は,モバイルインターネット・ユーザの増加やスマートフォン市場の急成長により活性化しているが,各キャリアが提供するサービスや端末に差がなくなり,携帯電話キャリア間でのシェア競争は激化している.本稿では,独自に実施した市場調査データに基づき,このような状況における携帯端末の購買行動や携帯電話キャリアの選択行動の分析結果を示す.また,これらの行動の変化を考慮した新たなキャリア選択行動をモデル化し,今後の市場の変化を考察する.
著者
井上 明彦
出版者
美学会
雑誌
美學 (ISSN:05200962)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.33-45, 1994-03-31

Tout "atelier" est une reflexion sur l'art de peindre. On y peut lire non seulement le procede de travail d'un individu mais aussi le mecanisme general de la production picturale d'une societe ou d'un temps. Cela est particulierement vrai pour L'Atelier rouge de Matisse. En pliant le mur en deux, en redoublant la table, et en etalant les instruments et les produits de son metier, Matisse organise, dans cet espace immaterialise par la filtration totale du rouge, une exposition retrospective de son propre art. Il s'agit du retour de la peinture sur elle-meme. Nous y trouvons les correspondances entre deux termes aux trois niveaux, avec quoi nous pourrions schematiser tout "atelier" : 1) objet : l'equivalence entre la nature morte et le tableau en tant que representation de la representation ; 2) plan de reference : l'equivalence entre la table et le mur comme fond commun de tous les objets ; 3) lieu : l'echange entre lieu de production et celui d'exposition. A mesure que la peinture occidentale a ete conditionnee par le systeme de l'exposition dans la seconde moitie du XIX^e siecle, le mur de la galerie a ete interiorise dans la production picturale comme son plan de reference. En se liant a la tradition de "l'atelier", L'Atelier rouge suggere une phase nouvelle de ce processus modern de l'interiorisation de l'espace d'exposition.
著者
井上 明人
出版者
日本デジタルゲーム学会
雑誌
デジタルゲーム学研究 (ISSN:18820913)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.46-53, 2007 (Released:2021-06-01)

ゲームを成立させている認識を問うことを中心に国内のゲームの先行研究を整理する。
著者
有岡 美佐 野口 蒸治 志波 直人 中島 義博 柳 東次郎 久保 学 樋口 富士男 井上 明生 田川 善彦
出版者
West-Japanese Society of Orthopedics & Traumatology
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.1344-1349, 1998-09-25 (Released:2010-03-16)
参考文献数
10
被引用文献数
1 1

There were 89 revision cases among 1315 total hip replacement (THR) until December 1996 at the Kurume University, and the rehabilitation of these revision cases was evaluated. The mean revision age was 65 years old, and the average period from the previous THR was 10 years and 6 months. Allobonegraft was used for significant osteolysis, and the Kerboull cross plate for such acetabulum. The Dall-Miles cable grip system was used for the re-attachment of the greater trochanter. The Sarmient brace was applied in the cases with weak femora, and hip abduction brace was also applied for easy dislocation cases. The details of rehabilitation should be decided according to the biomechanical characteristics of each operative device, technique, and individual bone condition.
著者
井上 明星 濱中 訓生 板橋 健太郎 井本 勝治 山﨑 道夫 坂本 力 八木 勇紀
出版者
一般社団法人 日本救急医学会
雑誌
日本救急医学会雑誌 (ISSN:0915924X)
巻号頁・発行日
vol.24, no.9, pp.793-798, 2013-09-15 (Released:2013-12-30)
参考文献数
10

症例は54歳の男性。30歳時にC型肝炎を指摘されたが放置していた。2時間前から徐々に増強する心窩部痛を主訴に来院した。血圧88/58mmHg,脈拍57/分であった。身体診察にて,心窩部に圧痛を認めた。血液検査では肝臓逸脱酵素および胆道系酵素の上昇と軽度のビリルビン上昇を認めた。腹部単純CTでは右肝管から総胆管内の出血を,造影後は肝右葉優位に多発する濃染腫瘤を認め,肝細胞癌破裂により生じた胆道出血と診断した。内視鏡的胆道内血腫除去を行い,心窩部痛の改善を認めた。さらに入院3日目に再出血予防および肝細胞癌の治療を目的として肝動脈化学塞栓術(transcatheter arterial chemoembolization: TACE)を施行した。症状は改善し入院24日目に退院となった。2か月後,5か月後に残存腫瘍に対してTACEを行ったが,7か月後に肝不全で永眠された。胆道出血の治療方針の柱は止血と胆道閉塞解除であり,出血速度に応じていずれを優先させるかを判断する必要がある。
著者
庄司 昭伸 井上 明子 谷 幸子 武林 亮子 盛田 直毅
出版者
Meeting of Osaka Dermatological Association
雑誌
皮膚 (ISSN:00181390)
巻号頁・発行日
vol.40, no.5, pp.501-506, 1998 (Released:2010-08-25)
参考文献数
13

アトピー性皮膚炎患者のボランティア25名を対象に治療に併行して, スキンケア化粧品であるヨモギエキス配合シートの使用試験を実施した。試験終了時において, 全般改善度は, やや改善以上20例 (80%), 不変1例 (4%), 悪化2例 (8%) および試験実施不可2例 (8%) であった。安全度は, 安全19例 (76%), どちらとも言えない3例 (12%), 安全性に問題がある1例 (4%) および安全でない2例 (8%) であった。6例において副作用を認めたが, 1回の使用で中止が2例, 2週間の使用で中止が1例, 3週間の使用で中止が1例であり, 残りの2例は4週間使用し乾燥皮膚では良好な結果を得た。試験結果からヨモギエキス配合シートはアトピー性皮膚炎に対して良好なスキンケア化粧品であり, 治療補助効果が認められると考えた。

1 0 0 0 微生物学

著者
井上明編
出版者
オーム社
巻号頁・発行日
2006
著者
岡本 大輔 河内 充 監物 康弘 早田 博行 井上 明元 深津 達弥 泉宮 謙太 難波 秀樹
出版者
一般社団法人 日本体外循環技術医学会
雑誌
体外循環技術 (ISSN:09122664)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.139-144, 2019 (Released:2019-07-03)
参考文献数
7

近赤外線分光法(near infrared spectroscopy:NIRS)は、心臓および胸部大血管手術における周術期の脳循環代謝モニタリングとして使用される。今回、維持透析患者の病態生理がNIRS測定値へ与える影響と要因について非透析患者と比較しRetrospectiveに検討した。その結果、維持透析患者の局所的組織酸素飽和度(regional oxygen saturation:rSO2)は非透析患者より有意に低値を示した。手術開始時のヘマトクリット(hematocrit:Hct)値は維持透析患者が有意に低値を示したが、rSO2との相関を維持透析患者のみで認めなかった。また、rSO2と透析年数に負の相関を認めたが、年齢には維持透析患者のみで相関を認めなかった。さらに維持透析患者においては、rSO2と脳脊髄液層(cerebrospinal fluid layer:CSF layer)の幅に負の相関を認めた。今回の結果が、維持透析が脳の萎縮に影響を与えているとの報告と同様の変化を示していることから、維持透析による脳萎縮が脳脊髄液層の厚みに変化を与え、NIRS測定値が非透析患者と比較して低値を示したと推察される。
著者
井上 明芳
出版者
國學院大學
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

森敦文学について、代表作「われ逝くもののごとく」を中心に自筆資料を翻刻し、生成過程を明るみにした。同時に、本作品の舞台である山形県庄内地方の現地調査を行い、現地というリアリティから小説作品としてのフィクションを見出した。その際、現地の風習や方言などもあわせて調査し、作品の註釈とした。これにより、「われ逝くもののごとく」を庄内地方の文化資源として位置づけることができるとともに、本作品の読解を地理的に、註釈的に行うことを可能にしている。また、作品舞台の地図を描くこともできたが、それは単に文学マップを作るのではなく、森敦の文学理論「意味の変容」に基づくことであり、森敦文学の理論的構築を示し得た。