著者
伊藤 徹魯
出版者
生物研究社
雑誌
海洋と生物 (ISSN:02854376)
巻号頁・発行日
vol.16, no.3, pp.p215-224, 1994-06
被引用文献数
1
著者
伊藤 徹魯 藤田 明良 久保 金弥
出版者
「野生生物と社会」学会
雑誌
野生生物保護 : Wildlife conservation Japan (ISSN:13418777)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.51-66, 2001-07-31

We studied nine marine mammal records from two old Korean texts, Chinese writting, Goshu-enjimon-chosen-sanko (Goshu's long, scattered manuscripts) and Chosen-Ocho-jitsuroku (A Korean True Account on the Monarchial Age). Four of the records were identified or assumed to be on the Japanese sea lion (Zalophus californianus japonicus) and five on larga seals (Phoca largha). The Japanese sea lion lived from the end of 17th c. to the beginning of the 19th c. and the larga seal from the 3rd c. B.C. to the end of 18th c. Two places where the sea lion are reported to have lived were Ullung-do in the Sea of Japan, and the estuary of the Tumangang in northeastern Korea, bordering on Russia. One place that the seal is reported to have lived was Kangnung located on the eastern coast of the Korean Peninsula. The other four places were somewhere around "the eastern waters", broad area containing the Bo Hai, Huang Hai and Sea of Japan. We confirmed that sea lions had had a breeding colony at Ullung-do at the end of 18th c., and estimate that their population size was substantial during three periods, the end of 17th and 18th c. and the beginning of 19th c.
著者
伊藤 徹魯
出版者
生物研究社
雑誌
海洋と生物 (ISSN:02854376)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.p147-155, 1995-04
被引用文献数
1
著者
伊藤 徹魯 中村 一恵
出版者
生物研究社
雑誌
海洋と生物 (ISSN:02854376)
巻号頁・発行日
vol.16, no.5, pp.p373-393, 1994-10
被引用文献数
2
著者
伊藤 徹男
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第16回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.103-106, 2019 (Released:2019-06-14)

商用データベースへのアジアや新興国の特許情報収録が不充分な中でWIPOのPATENTSCOPEやASEAN PATENTSCOPEには、各国特許庁が有する特許情報が収録され、利用できるようになった。これまで、商用データベースにおいては収録国も限定的で、また収録言語も主に英語情報であった。PATENTSCOPEには、中国や韓国など東アジアやASEANその他新興国の特許情報が原語ではあるが収録されるに至った。その内容の詳細は、別途「アジア・新興国特許調査における無料データベースの実力検証」という形で報告予定であるが、本発表ではこれら原語データベースを検索するに当たり必要となる「原語」をどのように抽出するかを紹介する。商用英語データベースにおいては、中国特許情報なども書誌・要約だけなく、請求の範囲や全文まで機械翻訳ないしは人間翻訳による英語情報が収録されるようになったが、英語情報には誤字・脱字だけでなく誤訳も存在し、調査担当者も英語情報を補完する目的で各国特許庁データベースにアクセスして原語検索や査読をするようになりつつある。もちろん、若干の検索漏れなどが許される出願前調査や先行技術情報の把握などでは、日本語や英語で検索できる(サーチャーにはフレンドリーな)システムを使うことで充分な場合もあるが、当該国で事業展開を図る場合の権利侵害調査や無効化資料調査においては、網羅的な調査が求められるので、機械翻訳などによる日本語や英語での調査では充分とは言えない場合もある。現状では、多くの調査担当者(サーチャー)は英語以外の各国原語の読み書きができないと思われるので、そのような各国原語を理解できない状況の中で、どのように原語を抽出し、検索式を立てればよいかの指針となれば幸いである。
著者
伊藤 徹哉 飯嶋 曜子 小原 規宏 小林 浩二 イリエバ マルガリータ カザコフ ボリス
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集 2011年度日本地理学会春季学術大会
巻号頁・発行日
pp.44, 2011 (Released:2011-05-24)

I. はじめに 1989年以降のいわゆる「東欧革命」を通じて,中・東欧各国は経済的には市場経済へと移行し,価格の自由化や国営企業の民営化が推し進められた。これに伴って物不足の解消や物価上昇といった経済的変化や失業者の増加などの社会的変化が生じ,また地域的な経済格差も拡大していった。農業経済を中心にする地域,とくに大都市から遠距離の農村では工業やサービス業の大規模な開発が困難であり,これらの地域は後進地域として社会的・経済的課題を抱えていることが指摘されている。 研究対象のブルガリアでは,現在も就業構造において農業経済への依存がみられる一方,「東欧革命」以降,首都ソフィアとその近郊をはじめとする大都市での経済開発も進展しており,農業地域と大都市との経済格差が拡大しつつある。本研究は農業経済を基盤とするEU新規加盟国のブルガリアを対象として,国内の地域的な経済発展における格差を国内総生産(GDP)と平均年間賃金に基づいて明らかにし,人口分布や人口移動などの社会的特性と,産業別就業者数と海外からの直接投資額などの経済的特性から経済格差の背景を考察することを目的とする。分析に用いた資料は,2008年9月,2009年9月および2010年8~9月の現地調査によって得られたブルガリア国立統計研究所 (National Statistical Institute) が刊行した統計年鑑や統計資料である。 II. 地域的経済格差 国内6つの計画地域Planning RegionごとのGDPに基づいて地域経済の変化を分析した。その結果,首都・ソフィアを含む南西部では活発な経済活動が認められる一方,その他の地域,とくに北西部と北中央部が経済的に低迷しており,しかも1999年以降においては南西部とその他の地域との差が拡大していた。 また,国内に28設置されているDistrict(以下,県)ごとの平均年間賃金(以下,年間賃金)に基づいて経済上の地域的差違を考察する。まず,全国平均の年間賃金は2009年において7,309BGN(レバ)であり,2005年における数値(3,885BGN)と比較すると,4年間で約1.9倍上昇した。県別にみると,南西部の首都・ソフィアの賃金水準が極めて高く,2009年では全国第一位の9,913BGNに達している。この値は全国平均(7,309BGN)の約1.4倍であり,全国第二位(7,696BGN)と第三位(7,602BGN)の県と比較しても突出している。首都・ソフィアの年間賃金は,もともと高水準であったが,近年さらに上昇している。また首都を取り囲むように広がるソフィア県の年間賃金も7,026BGNと全国平均には届かないものの,相対的に高い水準となっている。このように首都・ソフィアとその周辺部の一部では所得水準がもともと高く,それが近年さらに上昇している。一方,北西部と北中央部での年間賃金の水準は低く,2009年における年間賃金の最下位県の値を首都・ソフィアと比較すると,その2分の1の水準にとどまる。また2005年からの変化も小さく,賃金水準が低い状態におかれている。 III. おわりに-地域的経済格差の社会・経済的背景 地域的な経済格差の背景を人口分布や人口移動などの社会的特性と,産業別就業者数と海外からの直接投資額などの経済的特性から考察する。ブルガリアにおける地域的な経済格差の背景として,次の3要因との関連を指摘できる。第一に人口集中に起因する首都・ソフィアの消費市場と労働市場としての突出である。人口は首都・ソフィアが含まれる南西部に集中しており,2006年において総人口(769.9万)の27.5%を占める211.8万が南西部に居住する。とくに首都・ソフィアの人口規模は大きく,総人口の16%を占めている。第二に首都・ソフィアへの企業や主要施設集中に起因する資本集中であり,首都・ソフィアでの事業所数や就業者数の多さや,海外からの直接投資の集中傾向などが認められた。第三に農村と都市部での就業構造の差違と関連した農村地域での失業率の高さと首都への人口流出であり,賃金水準の高い業種である専門サービス業をはじめとする部門が首都や一部の大都市に集中しているため,農村からそれら都市への人口流出が著しい。加えて,農村でも耕地面積の拡大や機械化を通じた経営効率の向上が図られており,余剰人口の都市部への移動を加速している。
著者
伊藤 徹
出版者
関西大学東西学術研究所
雑誌
関西大学東西学術研究所紀要 (ISSN:02878151)
巻号頁・発行日
no.44, pp.35-53, 2011-04

本稿は、2010年5月7日ロンドン大学東洋アフリカ学院(School of Oriental and African Studies) での講演のために準備されたテクストに若干筆を加え、論文として仕上げたものである。テクストは、当初日本語で書かれたものを、著者のコントロールのもとで、薄井尚樹博士(シェフィールド大学)が翻訳するというかたちで成立した。本論が問題にしたのは、明治維新以来の日本の近代化を支えた基本的な虚構的言説の交替である。高橋由一の造形活動を支えた国家の神話は、森鴎外にも触れつつ論じたように、明治後半以降旧来の家共同体との連結を失うことによって、空洞化していったが、その後『白樺』 派やその周辺の芸術家・知識人などによって語られた大正期の個人の理念も、同時期の西洋文化の模倣という性格を脱しきれず、昭和期にはまた別な国家という虚構に吸収されていった。新たな神話の形成に参与した日本画家・川畑龍子の作品に見られる国家の過剰な美化は、かえって根を失った人間存在を際立たせている。そうした喪失感は、同時期の保田與重郎の民族的伝統の称揚の背後にも見られるのだが、この批評家と同世代に属する戦後美術の旗手・岡本太郎においても、その「主体性」は、independency と訳されているが、それは人間存在の基盤喪失を際立たせようと意図してのものである。論究は、この喪失によって開かれてくる場所、いってみればindependencyのinが、有用性の徹底化としての近代化の必然的帰結であり、私たち自身に課せられた歴史的問いでもあることを示して、結びとした。
著者
大沼 章子 小池 恭子 伊藤 徹 加藤 昌志
出版者
日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.57, pp.128-128, 2010

2009年秋に、ネパール・アンナプルナ山群の周りをマルシャンディー河沿いに北上し、トロンパス(5416 m)を越えてカリガンダキ河沿いに下るトレッキングルートで陸水(飲料水源・河川水・温泉水)を採取し、ICによる主成分イオンおよびICP-MSによる元素分析を実施した。主成分イオンによる水質組成は、ヒマラヤの地形や地質構成をよく反映した結果であると考えられた。また、ネパールではテライ平原の地下水からAsが検出されているが、本調査試料からは検出されなかった。
著者
伊藤 徹 荻野 雄 昆野 伸幸 平子 友長 長妻 三佐雄 笠原 一人 平芳 幸浩 松隈 洋 西川 貴子 日比 嘉高 若林 雅哉 秋富 克哉 宮野 真生子
出版者
京都工芸繊維大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究は、日本語としての「主体性」の概念の成立と使用の歴史を、哲学、社会思想、文学、美術、演劇、建築など多様な分野において、追跡したものである。それによって、日本が近代化に伴って経験した人間理解の変化を、多様なアスペクトにおいて解明することができた。また海外の日本文化研究者との共同研究および出版事業を通じて、日本におけるテクノロジーの発展と文化との関係についての知見を国際的に発信することができた。
著者
伊藤 徹 ITO Toru
出版者
京都工芸繊維大学
巻号頁・発行日
2013-06

夏目漱石の思想史的精神史的研究の一端をなす本論は、美術に対する漱石の関心の痕跡を辿ることから出発し、とくにロンドンからの帰国後数年間に彼自身によって描かれた絵葉書に着目する。洗い髪のスタイルをもってそこに現われる裸体の女性的形象は、ラファエロ前派などへの彼の関心とつながるとともに、その関心自身の由来として、漱石自身も帰属していた伝統的な生の地盤の崩落を示唆している。近代化がもたらした、こうした崩落への応答は、漱石の文学活動の根本的モチーフをなすが、本論は後半において、そうした応答の一つの試みとして『草枕』を取り上げる。「絵画的小説」もしくは「俳句小説」と呼ばれたこの小説は、「プロットなき小説」という理念の下でなされた近代化への一つの対抗であり、その基本概念「非人情」は、この対抗の拠点となるはずだったが、美的世界構築は、結局のところ虚構的世界への逃避に留まり、『草枕』自体においてもプロットの不可避的出現によって浸食されて破綻に終わった。その後漱石は、美的世界と並ぶ、もう一つ別な神話である人道主義的な地点からの近代批判の試みを経た上で、近代化のただなかに留まり、あらゆるものが有用化されていく世界の根底に潜む構造化されざるリアリティーに接近していく。本論は、晩年の作品『道草』のキーワード「片付かない」を通して、そうした可能性を示唆することによって結ばれる。
著者
柿田 章 伊藤 徹 阿曾 和哲 佐藤 光史 高橋 毅 柿田 章 伊藤 義也
出版者
北里大学
雑誌
萌芽的研究
巻号頁・発行日
1997

本研究では移植用肝臓の保存時間の延長を目指して、保存液を加圧することによって凝固点以下の温度でも保存液の過冷却(非凍結)状態を維持、それによって肝臓の凍結・解凍に纏わる傷害を克服する保存法の方法論を確立するために基礎的研究を継続してきた。最終年度の平成11年度は、「加圧」が保存液の「過冷却状態の安定維持」に実際に寄与するか否かに関する実験を行った。その結果、実際に使用したUW液の、常圧、5、10、15MPaにおける凝固点はそれぞれ、-1.2+/-0.0、-1.5+/-0.1、-2.1+/-0.1、-2.5+/-0.1℃(n=6)、過冷却温度は、-4.0、-4.5+/-0.4、-4.8+/-0.8、-5.5+/-0.4℃であった。すなわち、加圧によるUW液の凝固点の降下に伴って過冷却温度も低下することが実証された。また、前年度までの実験では、肝臓が0℃・1時間の保存条件では最大35MPaまでの加圧に耐えて移植後も個体の生命を維持できること、また、加圧による傷害が加圧速度および加圧保存時間依存性であることが、移植後の生存成績や電顕による形態学的変化の観察などから明らかとなっている。加えて、肝臓は5Mpa・-2℃の条件では6時間の長時間保存に安全に耐えられる(移植後生存率100%)という成績が得られている。以上の実験結果は、凍害防止剤や浸透圧調節剤などを使用せず加圧のみによって、移植用肝臓を5MPa・-4.5℃付近まで過冷却(非凍結)状態に保存することが可能であることを示すものである。これらの結果を踏まえ、今後、肝臓の-4.5℃付近での過冷却長時間保存に向けて、氷点以下の低温の細胞・組織に対する傷害機構や至適保存液の物理化学的組成などの課題を解決すべく研究を進める予定である。