著者
伊藤 洋
出版者
公益社団法人 日本植物学会
雑誌
植物学雑誌 (ISSN:0006808X)
巻号頁・発行日
vol.45, no.536, pp.390-404, 1931 (Released:2007-05-24)
参考文献数
28

To see the distribution of ferns in the southern part of Japan Proper, I take up the following four districts: The Island of Sikoku, Kii Peninsula, Idzu Peninsula, Boso Peninsula. The coastal fern flora of these four districts is rich of Malayan and South Chinese elements. The frigid elements are seen only in the alpine region of Sikoku. Numerous species are common with Corea, Shantung and Central-China. Endemic plants are very rich. Their distribution agrees with that of Phanerogams. Temperature is the principal factor of controlling the distribution, but geology has almost no consequence. Humidity gives a slightest influence, for it is being similar in those districts.
著者
真貝 寿明 鳥居 隆 島野 顕継 高橋 弘毅 伊藤 洋介 西口 敏司
出版者
大阪工業大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2019-04-01

アインシュタインが一般相対性理論で予言した重力波は,100年の時を経て実際に観測できる技術が確立した.2019年末からは日本のKAGRAプロジェクトも実観測に入ることから,重力波観測は,物理学から天文学へと学問の域を広げていく.本研究では,未知の重力波を捉える方法開発・効率のよい波源天体のパラメータ推定法の開発を行うとともに,分散型コンピューティングを利用して科学のアウトリーチ活動も推進する.

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著者
伊藤洋著
出版者
三省堂
巻号頁・発行日
1939
著者
伊藤 洋 榊原 健介 三木 靖雄
出版者
メディカル・サイエンス・インターナショナル
巻号頁・発行日
pp.1028-1031, 2012-10-01

平成23年12月のある日,当院の救急救命科医師から連絡が入った。 「脳死患者から移植臓器提供がありそうで,移植コーディネーターからの説明が終わり,1回目の法的脳死判定が行われる」と…。 その前月に,愛知医科大学病院における『脳死患者からの臓器摘出マニュアル』が,平成22年7月に日本臓器移植ネットワークが発表した『臓器提供施設の手順書』をもとに作られたばかりで,それまでに1度だけ委員会が開かれただけだった。約10年前と1年前に,それぞれ別々に医局関連病院で,脳死ドナーから臓器摘出が行われたという話は聞いていたが,当院では初めてだった。 それから実際の臓器摘出術までは約1日。高度救急救命センターを運営する救急救命科と中央手術部での麻酔管理をする麻酔科とで,業務が分かれている当院の特性もあるが,院内のコーディネートを含め,さまざまなことを感じた。 本稿では,その実体験から見えてきた脳死下臓器提供の実際と課題について述べる。
著者
伊藤 洋一 板垣 博 テフェラ ウオンデ
出版者
日本熱帯医学会
雑誌
Japanese Journal of Tropical Medicine and Hygiene (ISSN:03042146)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.1-5, 1973
被引用文献数
1

エチオピア産<I>Biomphalaria</I>属の2種の貝にエチオピア人の患者から分離したマンソン住血吸虫ミラシジウムを実験的に感染させ, その感受性を比較した。その結果, 各地から採取した<I>B. Pfeifferi rueppellii</I>では67~100%の感染率が得られたのに比し, <I>B. sudanica</I>ではわずかに9%の感染率しか得られなかった。また両種のエチオピアにおける分布状態を調査したところ, <I>B. Pfezlfferi rueppellii</I>はエチオピア全土に亘り分布しているのに比し, <I>B. sudanica</I>は南部湖水地区の一部の湖水にしかその棲息が認められなかった。<BR>これらの結果より, エチオピアにおけるマンソン住血吸虫の主要な中間宿主は<I>B. Pfezifferi rueppellii</I>であると考えられる。
著者
伊藤 洋平 井上 仁人 高橋 厚史
出版者
社団法人 日本伝熱学会
雑誌
日本伝熱シンポジウム講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.226, 2009

長距離の弾道的熱伝導が行われていると考えられる結果が、カップスタック型カーボンナノチューブ(CSCNT)の熱伝導率計測から得られている。そこで、熱輸送の現象を明らかにするために、非平衡分子動力学法を用いたCSCNTの熱輸送解析を行った。カップ間結合にはレナードジョーンズポテンシャルを適用した。カップ3個の構造と5個の構造では系全体の熱抵抗はほとんど変わらず、フォノンが散乱されずに輸送されていることが示唆される。
著者
伊藤洋著
出版者
北隆館
巻号頁・発行日
1968
著者
杉原 康平 伊藤 洋平 前田 秀一
出版者
一般社団法人 日本画像学会
雑誌
日本画像学会誌 (ISSN:13444425)
巻号頁・発行日
vol.52, no.5, pp.406-410, 2013-10-10 (Released:2013-10-13)
参考文献数
16

着色剤として硫化物水溶液を用いて,銀薄膜を発色させる新規で簡易的な方法を発見した.特定の硫化物の存在下にて,発色の条件 (濃度,温度など) をコントロールすることで,黄色,赤色,青色,等にさせることができる.この銀薄膜の色変化のメカニズムの解明は,とても科学的見地から意義があると考える.このメカニズムを探求するために銀薄膜や銀ナノ粒子のモルフォロジー,粒径と化学組成について,走査型電子顕微鏡 (SEM),透過型電子顕微鏡 (TEM),X線光電子分光法 (XPS) などで分析を行った.以上の分析結果より,銀薄膜の色変化は銀ナノ粒子の粒径変化による表面プラズモン共鳴が原因ではなく,Ag及びAg2Sの膜間の薄膜干渉が原因であると考える.
著者
横山 順一 カンノン キップ 仏坂 健太 伊藤 洋介 茂山 俊和 道村 唯太
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2020-08-31

重力波を用いた宇宙物理学の研究を包括的に展開します。具体的には、①独立成分解析によってノイズを効率的に除去し、KAGRAによる重力波の初検出を目指します。②連星ブラックホールの質量分布関数とパルサーの周期擾乱で観測される長波長重力波背景放射を用いることにより、予想外に多数存在することがわかったブラックホールの正体を明らかにします。また、③連星中性子星合体については、マルチメッセンジャー宇宙物理学において、光学対応物となるガンマ線バースト及びキロノバの物理過程を数値相対論によって明らかにすると共に、r過程元素合成を計算し、銀河の化学進化の観測と照らし合わせて、金や銀などの起源を明らかにします。
著者
山口 晴幸 伊藤 洋輔 酒井 裕美
出版者
水利科学研究所
雑誌
水利科学 (ISSN:00394858)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.1-25, 2015

福島第一原子力発電所事故により,大量の放射性物質が大気中に排出された。その影響は東北地方に止まらず関東地方にも及び,ホットスポットやミニホットスポットなどと称される放射線量の高い地点や地域が多数確認された。特に都市生活圏での表層土壌への放射性物質の吸着は,動態性の高い微細土粒子成分の経口摂取による健康への影響や,流失による水系(河川,地下水,下水道,海水等)への影響など,新たな問題を誘発することが懸念された。筆者らは原発事故の発生直後から,勤務地であった防衛大学校キャンパス内(神奈川県横須賀市)をはじめとして,神奈川県三浦半島一円・横浜市街区域,さらには東京都区部を中心に各種土壌の放射線量の実態調査と,サンプリング試料土に関する種々の分析・実験を試みており,その成果について論述している。本研究では,主に,(1) 原発事故地から南方約250~300km以遠の神奈川県三浦半島・横浜市街区域及び東京都区部に飛来・降下した放射性物質の雨樋下土壌や車道側片土砂等への吸着実態,(2) 放射性物質の土壌への吸着性と動態性の高い微細土粒子成分への吸着の優位性,(3) 原発事故後ほぼ3年経過時点での放射線量の減衰状況と未だに潜在するホットスポット的地点の実態,(4) 下水汚泥・汚泥焼却灰に波及的な影響を齎している要因,(5) 汚染土の除染・減容化実験と除去効果の評価などについて検討している。
著者
湯澤 泉 川野 信之 鈴木 祥生 藤井 清孝 伊藤 洋一
出版者
日本脳神経外科コングレス
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.9, no.5, pp.364-369, 2000-05-20 (Released:2017-06-02)
参考文献数
29
被引用文献数
2 2

東南アジアなどに渡航歴を有する46歳男性が, 渡航先にて脳腫瘍を指摘されたため, 帰国後, 当院を受診した.主訴は頭重感であり, 神経学的には異常を認めなかった.CTとMRIでは左側頭葉皮質下に孤発性の小嚢胞を認めた.外科的に摘出された嚢胞は有鉤嚢尾虫の特徴を備えていた.近年, 本邦においては孤立性の脳有鉤嚢尾虫症が増加しており, 日常診療において孤立性嚢胞性病変を認めた場合, 本疾患を念頭において鑑別診断する必要がある.
著者
中村 将裕 石井 正則 近澤 仁志 丹羽 洋二 山崎 ももこ 伊藤 洋
出版者
Japan Society for Equilibrium Research
雑誌
Equilibrium Research (ISSN:03855716)
巻号頁・発行日
vol.63, no.4, pp.335-345, 2004 (Released:2009-06-05)
参考文献数
21
被引用文献数
3 2

Falls and falling accidents occurring in hospitals have become a problem in recent years, and some of those events have been documented to have occurred after patients ingested sleep-inducers (hypnotics). One of the pharmacological actions of hypnotics is muscle-relaxing activity, and it has been clarified in animal studies that this activity causes falls and falling accidents. However, this association has not yet been proven in humans.In this study, conducted in eight healthy adult volunteers, we compared the manifestation of balance disorders after ingestion of four test drugs, consisting of two ultra-short-acting hypnotics (zolpidem and triazolam), a long-acting hypnotic (qazepam) and a placebo (i.e., the control). Zolpidem and qazepam, which are said to express weak muscle-relaxing activity, both caused balance disorders. Also, strong correlations were found between the manifestation of balance disorders after drug ingestion and the plasma concentrations of zolpidem, triazolam and some of the metabolites of qazepam. In addition, in the case of zolpidem, which caused the most severe balance disor-ders, gaze deviation nystagmus was detected. For this reason, it was surmised that balance disorders occurring after ingestion of hypnotics involve some inhibition of the central nervous system, including the cerebellum and brain stem, rather than the mus-cle-relaxing activity of the drugs.Differences were observed among the tested hypnotics in relation to the time of occurrence of balance disorders postmedication and also to the severity of the symp-toms. Accordingly, for the prevention of falling accidents, it is considered necessary that the physician be fully cognizant of the patient's age, medical history and physical condition, as well as not only the characteristics of the hypnotics but also the time-course changes in their concentration in the blood. Then, adequate caution must be applied with regard to the time period in which the patient is in a half-awake state.
著者
伊藤 洋士 御林 慶司
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.53, no.10, pp.802-804, 2004-10-01 (Released:2011-10-14)
参考文献数
6
被引用文献数
3 2

LCDの欠点である視野角を画期的に拡大する「WVフィルム」の開発に成功し,現在のLCDの繁栄に少なからず貢献できたと考える。今後のLCDのさらなる発展に向け,LCDの基幹部材メーカーとして,LCDの性能向上,コストダウンを実現する新製品を提案し,部材の安定供給に努めていきたい。
著者
伊藤 洋一
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.9, no.3, pp.205-213, 2016-01-01 (Released:2016-01-01)
参考文献数
21
被引用文献数
2

空中超音波の基本的性質を通してその特徴(長所,短所)を示し,強力な空中超音波を発生させるため,まず大出力の超音波を効率良く空中に放出する音源(周波数20kHz)の構成について示した.次に,この音波を使って強力な音波を発生させるための方法と現在最も実用的と考える音源について,その基本特性を含めて紹介している.更に,強力空中超音波特有の効果について取り上げ,それを利用した各種応用技術について,既に実用化したものから,実用化間近なもの,研究開発中のものについて,その概要を分かりやすく解説している.